※この作品はR-18です。

魔物と戦いつつ無聊を慰める為にえっちするだけの話   作:異世界性癖モノ

6 / 10
※閲覧注意
本作品には近親相姦及び性的暴行に関する描写があります

あっ主人公の話じゃないよ?
9000文字ぐらいは蛇足と主人公のトチ狂った散らかりまくった心理描写だから飛ばしてもokです


Pt.3六腕の魔人と赤ちゃんプレイ

「なぁんもやる気にならん」

 

 

衣服も食も何もかも孤虫に整えさせられる事ができるし、住も何だかんだ事足りている。

体臭とかは元々気にしないクチだし風呂なんかも興味ない。

 

何ていうかセルフネグレクト気味なのかな、前世の自分なら今の状況を事細かに表す言葉が浮かぶのだろうけど...何というか長い間赤子と子供を演じていたからか一人の生きる人間としての心構えがナイナイしている。

 

 

そのせいかこれまで以上に刺激も何もない虚無な日々を過ごしていた、そんなある日に面白そうな場所を見つけたのだ、というかようやくマトモな街を見つけた。

 

 

広さは前に住んでいた街の4倍以上、更にその周囲にはスラムが広がっている。

...そのくせ兵隊らしき人間が多いのを見るに貧富の差が激しいのだろう、何というかまあいいや、仕事はあるだろうし色街含む風俗も盛んみたいだから娯楽も多い。

 

何というか『一夜の無政府主義より数百年にわたる圧政の方がマシ』だとはよく言ったものだ、手が行き届いてないだけでこれまで見てきた廃墟と比べて行政支援自体は豊富に見える。

 

 

 

取り敢えずはココに移住しようかね、てな感じで街へと猛ダッシュしたらまあ10分ぐらいで着いた。

 

守衛に交渉(催眠)して無事侵入成功だ、5つ歳を偽って12歳って事でここから街の反対側にある賭博場まで直行だ。

 

 

そこに居るのは馬に竜に奴隷達、レース場に闘技場と男の夢が詰まっていた。

 

 

「んほーいいねぇ!!最高じゃん!!

騎竜に騎馬のレースか、そして前世で見る事もできなかった賭博闘技場か。」

 

 

魔物だったり人間だったり、その果てには魔族までもが参画していた。

 

見る限り本物かは分からないが英雄と魔族の戦いまである、以上なまでのコンテンツ性の先鋭化が達成されているな。

 

還元率は約70%になっているな、案外良心的だ。

そして虹竜貨と呼ばれる貨幣と紙幣がこの町では使われているらしい、偽造防止の為か反射や製造番号まで記述されている。

 

見る限りでは金貸しや預金事業までこの街にはあるらしい、奇妙なレベルで先進的だ。

 

そして見覚えのある金属器具だ、妙に品質のいいネジにネジ回しが目に入る。

銅錫鉛鉄銀金まで、そして銅や鈴や鉄を使った武器の規格化までされていたりと至れり尽くせりだ。

 

 

この多方面で先鋭化された産業群は明らかに転生者の手が入っている

 

 

「なるほどこれが経済か、とても分かりやすい指標だな。」

 

 

金融製造風俗と全てが繋がっている、作為的に見える内憂外患だな。

 

信用通貨制度を利用した階層社会か、ここだけ妙に優れた倫理観とやらに揉まれながらの教育を受けてきたであろう転生者らしくない。

 

 

そんなこんなで利回りのいい仕事を探してみるが、まあ出るわ出るわ害獣やら何やらの討伐依頼が大量に。

 

厄介事に巻き込まれそうな人が住んでそうな場所はパス、となると選択すべきは薬草や魔物や野生動物の狩猟ぐらいか。

だがこれは一つ一つの報酬がしょっぱい、利益を出す為に自分で解体する必要もありそうだ。

 

そして目に留まったのは軍が出したであろう間引き依頼だ。

 

 

そんなこんなで何の依頼を受けようか受けられるか考えていたら、脳内に概要が流れ込んできた。

 

 

曰く軍の間引き依頼の目的地は、六腕の魔人が封印されたダンジョンらしい。

聖女ウームが己の魔力を代償に力を壺に魂を肉体に封じて深い泉に身を投げたとの事であり、その泉は六腕の魔人の残留思念と壺から溢れた魔力によって成立した『育みの場』と呼ばれる場所で無数の魔物を発生させている。

 

そして問題はその『育みの場』と呼ばれる場所だ、そこは工場であり要塞であり兵隊を生み出す。

 

そして中が魔物でいっぱいになった時に氾濫と呼ばれる現象を引き起こす、そんな場所をダンジョンとか迷宮と言うらしい。

 

ちなみにダンジョンは階層になっている場合、迷宮は階層のない場合で呼称される。

 

少なくともここで掲示されている場所はウームと壺がある部屋と育みの場で分かれているから、ダンジョンとして分類される訳だ。

 

 

「ふむそうか成程な、これは使えるな。」

 

 

転生と意識及び行動への介在に一度歪んでしまったが、どうやらある種虚無な時間を過ごしていたら正常な感覚を一部取り戻せたみたいだ。

 

正直許せないと思ったんだ、女神だったりを名乗るアレの所為であんな事態を引き起こしてしまった事を。

それから無理矢理拉致した癖してハニトラにかけられた事とかマジでイラつく、魔術を一定以上の基準*1で使えるから今は理解できる。

魅了云々は性的趣向等は関係なしに通じるモノであり、そもそも本当に女神とやらが嫌だと言えば俺は問答無用で平伏していた。

 

 

今考えれば心が荒んでいた、前世とは違う常識や超常を超えた能力を通用してしまえる現実は恐ろしいものがある。

同時に調子に乗っていた、同時に身の程を弁えようと思う、いや正確には周囲の身の程を弁えさせようと思う、何も後悔する気はないし許しを乞う事はしないしするつもりはない。

 

 

 

この魂と腹の中で煮え繰り返る恨みだけは消えない

 

 

 

奴らにしてみれば、私は才(・)能(・)があるらしいからな。

煽てるのか何なのか分からないがまあここまで好き放題できている事だし、半分程度は事実だと考えようと思う。

 

 

厄災の端っこだろうけど蹂躙できたし、私もそうだけど奴らも大した存在じゃないのだ。

 

聖人と英雄では格が違うらしいのだ、所詮英雄は個人の力での頂点だが聖人は文字通り個人で集団に匹敵するか上回る能力がある。

 

英雄と対峙した事がないから分からないが、ステゴロ限定の1on1にならない限り問題ないだろう。

もし実際に対峙する事になっても圧倒的な物量で捻り潰せるだろう、同様に魔族は英雄に並ぶ存在故に個で集団に抗う事は難しい筈だ。

 

 

だが六腕の魔人は違う、想像するに魔人でありながら聖人と相打ちになっている。

そして力と魂を分離されながらも生き残る事にも成功しているのだ、所以は知りようがないけれど相応の能力を有していると考えられる。

 

だとしたら逆に封印される理由が分からない、己の命を前提にした上で聖人との交渉ができるほど融和的か或いは簡単に殺す事ができない程までに強大な存在か。

 

何にせよ可能なら味方に引き入れたい、敵対的であれ要素を知る事はできる筈だ。

 

 

「オネーさん、私もこの間引き任務に参加したい。」

 

「止めておきなさい、割りのいい仕事なら紹介してあげるから。

本当にアナタ12歳以上?親は?依頼する側じゃなくて?」

 

「生まれた時から居なかったよ、教会育ちだったんだけど町ごとなくなっちゃったの。」

 

「あああの町ね、最近とんでもない魔物が現れたとか何とか。

聖女様が厄災の残滓を斃したとか聞いたわね、本当か分からないけど。」

 

「それ私ね」

 

「聖女様は7歳よ?」

 

何で知ってるねん...

 

「??」

 

「最近の子は知らないのかしらね?7年前に聖女様の生誕祭があったの覚えてないのかしら?」

 

「何それ、初めて聞いたんだけど。

この国の大人は私の事をほぼ全員知ってるって事なの?」

 

「勿論、知っているのはアナタではなく聖女様の事だけどね。」

 

 

うせやん

 

 

「うせやん」

 

「どんな子でもちゃんとした仕事でいいなら紹介してあげるわ。

臭いキツい汚い仕事だけど手取りはこの辺悪くないと思うのよね?

ドブさらい、小麦の脱穀作業、家畜の世話とかどうかしら。」

 

「それだったらこれまで通りに暮らす。

私は自分の能力に自信があって、その能力に釣り合う一番稼ぎのいい仕事を探しているの。」

 

 

その前置きの後に口を開く「私って見てて違和感を感じない?」と。

 

 

「ええそうね綺麗な服ね、肌も傷一つない。」

 

「当然私その聖人だからね治癒と治療の魔法ぐらい使える、服は自分で編んだし素材から手を込んでるからね。」

 

「本当なら縫製の仕事でもしてほしいわね、即戦力で雇ってあげられるわよ。」

 

 

畜生この人いい人だ!!多分賄賂も通じない系だよ!!

いい感じに手玉に取られて諭されてる、さては私聖人詐欺流行ってんな。

 

 

「そっか、なら『場所だけ教えて』自分で行くから。」

 

 

非常に心苦しいが魔術で無理矢理喋らせる事にした、周囲の人達に聞こえる筈の音を被せて誤魔化しつつね。

 

とても心が痛むけど、目的の為だから仕方ない。

 

 

「東にある侵入禁止地域、出入りに証が必要な結界があるわ。

系統としては放射式の認識改変系結界ね、迷宮のある中央からは大きく離れられない、同様に外部から侵入しても生物の環状彷徨機能を流用した認識改変魔術で元居た場所に戻されるらしいわ。」

 

 

随分と詳しいなこの人、専門用語でさえ言及できる知識量は何なのか、そして人間の環状彷徨機能を言及する事ができるのが何よりも謎だ。

その知識の源が何よりも気になるけどやはり自分と同じ様な転生者がこの町では色々と梃入れしているのだろうか...

 

まあいいや、使われている魔術が判明した事だし対策はいくらでも立てられそうだ。

 

恐らくこれは視覚の方向感覚を掌る部位を遮断し浮動性を誘発、同時に脆弱性が強くなった人間の認識に干渉して行動操作をしていると考えられる。

 

 

故に、現在位置等を十分に認識できるのならこの魔術の無効化は可能。

 

 

孤虫を間引き要員に寄生させてその辺でバラ撒く、その孤虫でインターネットを再現して位置関係を認識、これで辿り着く事は可能だ。

 

その後孤虫を盾に『育みの場』を通過し、目標の確保といった段階か。

 

 

「ありがとうお姉さん、個人的な謝罪がしたいんだけど何か願いはあるかな。」

 

「健全な足で夫と旅に出たいわ、切られた腱を治してどこまでも。」

 

 

思った以上に重い話だった、てか人妻かよまだ20にもなってないでしょお姉さん。

年齢的にはJKで人妻とか要素テンコ盛り過ぎるだろ、異世界って凄いね。

 

 

とまあそれからは間引きに向かう軍人が休憩中そして睡眠時を狙い孤虫を植え付け、そこからいい感じに野生動物も利用しつつ結界の内側のマッピングを完成させた。

 

育みの場から出てくる魔物は糸で雁字搦めにして熱で焼き殺して対処できる、そして孤虫の肉体操作で同士討ちをランダムで誘発してダンジョンの防衛機構が作動しない様にする。

 

 

そのまま底に辿り着き、何やら棺の中で包帯にグルグル巻きにされてカラッカラの状態の六腕の人型の存在を見つけた。

 

 

...脳に入力された情報と状況が違う事から何者かから梃入れされているな?

身を投げただけだから本来その辺で乾いていてもいいだろうに、もしくは身を投げたウームとかいう聖人がこんな感じで多重封印したか。

 

 

底無しの魔力が噴き出る壺は劣化が見えない、聖人ウーム由来の特殊な魔術によって作られたのだろう。

 

 

そして魔人を覆っていたのは自律自己組立式の増殖生命体みたいだ、何かしら参考にしたモノも存在するだろ。

 

 

ゲッこれモジホコリか、私に張り付くな気持ち悪いってか増殖力と粘着性が強過ぎるだろ。

 

餌がある限り内側に向かって力を強める形質かぁ、徹底した生体だな趣味が悪い。

それでも面白いのは確かだけどさ、まあ所詮原生生物だからまあ酸化エチレンガスで滅殺できるかな。

 

魔人ごと滅殺されるかなと思ったけど封印されて水も飯もない今生きてるなら、滅菌ぐらいじゃ死ななそう。

そもそも今でも生きてる扱いなんだから熱力学とかの法則も突破してるし、気にするだけ無駄だろうな。

 

 

そんなこんなで余計なモノを消しとばした状態で、壺を壊した後に遺体に治癒魔術ブッパしたら肉や内臓がそのままニュルニュル生えて復活してくれました。

...私の魔術キモくね?

 

てか顔良すぎだろ胸もデカいし、てかふともも柔らかそう。

 

 

「??」

 

「初めまして六腕の魔人、私の名前はセシリカ。

一応聖人をやっていたりする人間だ、唐突だけどさ神への叛逆とか興味あるかな。」

 

「聖人が神への叛逆だと?冗談か何かか?」

 

「私は本気ですよ?」

 

「聖人と協力なんて死んでも嫌だな、聖人と言えど齢7歳の餓鬼に付き従うなんてそれこそ有り得ない。

そもそも貴様は神への叛逆が目的であると宣う?わざわざ貴様が我を解放した理由は何だ?」

 

「だから神と戦うために力をつけるためだって」

 

「一言も言ってないではないか?!」

 

「あれぇ言ってない?言ってないか...」

 

 

何か二度目の人生で更にコミュ障が悪化してる気がする、目的語がないじゃねぇか目的語がぁ。

 

 

「クソガキめが...

どうして余を解放したのだ?そして余が提案を了承しなければどうする気だったのだ?

人を謀ろうとするでない、交渉事は互いに真摯に取り組むのだぞ。」

 

「知らない事ばかりだから仲間に引き込んで色々な事を教えてもらおうかなって思ってた、ダメだったらダメだったでいいかなって。

まあ話す事はもうないかなぁ、次は良縁があるといいですね。」

 

 

非常に残念だ、まあ魔術を知るにはこの魔人が暴れれば済む話だからね。

どうせ大爆発を引き起こした私の前にノコノコと顕れてきた厄災の魔物と同じ様に英雄がスッ飛んでくるだろうしな。

英雄の味方という聖人としてのプロパガンダを打つ為に魔物を駆除しておけば社会的圧力もないだろ、それだけで私が必要としている報酬が手に入るからな。

 

 

「待て余をこのままどうする気だ?まさかそのまま放置するとは言わんだろうな?

余は魔族だぞ?人間の敵と言うには義が広いが其方らが信仰する英雄に反する敵なのだぞ?それなのに聖人が味方に引き入れようと?正気か?」

 

「だから好きにしていいって言ってるじゃん」

 

「言ってないではないか?!貴様は一言に含んでいる突飛な情報が多すぎる...

意味が分からなければ私には都合よく利用してやろうとしてる様にしか見えんぞ、交渉にならぬではないか。」

 

「あー分かった一から説明するわ、

1.神嫌い魔術学んでぶっ殺したい

2.面白そうな魔族見つけたから可能なら師事してぇなぁ!!

3.成功すれば強くなれるし失敗しても神に心酔してる教皇とお仲間の英雄に嫌がらせできるじゃん

それで今私は拒否されたから帰ろうとしてるところ。

もぅいいかな?」

 

「それを余に伝わる様に話さないと意味がないではないか?!」

 

「別によくない?神とか聖人とか英雄が嫌いなら協力できるでしょ?」

 

「聖人の貴様が余を引き入れようと思った理念が知れぬのだが、そもそも魔族たる余が聖人と共に歩めるとでも思っているのか。」

 

「聖人の私と魔族は根源的な敵対関係じゃないし...」

 

 

今話した事は私と協力する上では些事じゃないんか...

本題は神に喧嘩売る事でその他は仮定ジャマイカ、追々詰めればいい内容だろうに何言ってんですか。

 

 

「肯定できる事実ではあるが......余が間違っているのか?」

 

「私も大概アレだったけど魔族のお姉さんは数百年とか余裕で脳なしでボーッとしてた訳だし。

勿論私に対して疑惑を抱く気持ちはわかるよ、だけど協力できたらソ(・)ッ(・)チ(・)の(・)方(・)が(・)いいと思うんだ。」

 

「唐突に融和的になったり怖いぞ...

というかまた言葉に意味を持たせたな?!ソ(・)ッ(・)チ(・)の(・)方(・)が(・)いいとは何だソッチの方がいいとは?!」

 

 

一応同じ魔族な訳だしコレの現状を見せるのはなぁ...

 

 

「まあ色々あるんだよねぇ...少しショッキングかもしれないけど大丈夫そう?」

 

「ならば話せ!!今すぐ話せ答えによっては仲間になってやる!!」

 

「私って生まれつき魔族に憑かされてるんだ、世間的には悪魔憑きって呼ばれるんだよね。

その子にはできるだけ触れたくなかったから自分が被害を受けるまで放置してたんだ、その子からしてみれば私は怖かったんだろうね。

直接手を出せる存在じゃなかったんだ、だから近しい人間に影響を与えてその人間を介して攻撃を仕掛けてきたんだ、だけど殺すのは生温いと思ってさ、存在の根底から改造して使役した。」

 

「ヒッ...」

 

 

そんな胸を抱く程かよ、そんな怖がるなら聞かなきゃいいのに。

 

 

「使役とかは趣味じゃない、何の為の頭脳と協力だって話だからね。」

 

「存在からの改変ができる素養を有していながら余の手助けは必要なのか?!」

 

「世の中分からない事だらけだからね?

頭脳は多い方がいいに決まってる、人間の強さは数と多様性で決まるからね。」

 

「余は魔族故に人ではないが...」

 

「交配できるなら魔族も人間でいいでしょ」

 

「魔族よりも残忍よのぉ...」

 

 

人外にひとでなしって言われるの我ながら中々だな...

 

 

「それでどうするの?私と来るの?」

 

「私は聖人も英雄も恨んではおらん、同様に神にもお前の恨みにも興味はない。」

 

「そっか」

 

 

残念だなと思いながら踵を返すが、同時に彼女に呼び止められた。

 

 

「だが余にも願いがある、聖人セシリカよ時を貸してくれぬか。」

 

 

その言葉に私は揺らいだのだろうか、一人の人間としてカケラに残っているであろう内気な良心に触れる言葉だった。

 

 

「それくらいなら、時間はまだあるしね。」

 

「感謝しようセシリカ、最初に余の昔話でもするかの。」

 

 

昔々魔王という厄災が居た、教皇と聖人そして英雄が魔族を使役する魔王と争っていたらしい。

魔人の彼女は一人で穏やかに暮らしていたが、戦時中の気が触れた人間と英雄に襲われてしまった。

 

だが彼女と英雄の間に入ったのが当時の聖人ウームであった。

幾度とない粘り強い交渉によって一度沈静化させる事はできたが、翌日の夜に魔人は英雄からの襲撃を受けた。

 

 

彼女の『六腕の魔人』の力は強かった

 

 

英雄を返り討ちに、そして彼に付き従っていた人間を殺してしまった。

そして聖人は彼女に告げた『私に仕えてください』と、だが彼女は答えを出せなかった。

何故なら何も知らなかったから、勿論彼女だからこそ知っている事は多くあったが、その知恵では解決できなかったのだ。

 

動物の狩り方や作物の育て方、そして手慰みに行使できる魔術に造詣が深くとも。

 

 

 

社会と社会に属する人間との関わり方を知らなかったのだ

 

 

 

そんな彼女に聖人は言う、立場ある人間の選択というものを。

 

『必要としている物は解き放つ人から学べるでしょう、同時にその人と「社会的によい」とされている道を歩めたのなら求めているものを手にしています。』

 

後に生きる人達のために、これからも長く永く生きていく存在に必要な選択を彼女は下した。

 

それは魔人を生かす選択、当時の人々にとっては裏切りにも等しい行動だろう。

 

敵に与し、ダンジョンという人類の脅威を結果的にとはいえ齎してしまったのだ。

 

 

彼女の魂は封じられた聖人の肉体を通じ記憶と経験を介して人と社会というものを学んだ。

 

 

 

平和的であれ、融和的であれ、自分を示す為に力を使う、でき得る限り交渉でケリを付ける。

 

それが彼女の肉体と記憶から学んだ事

 

 

「人格者だな」

 

「そうか?人間ならば当然ではないのか?

死した時に神の下に征く、『苦しみのない世界でいつまでも』そんな第二の生を生きるのであろう。」

 

 

こいつ俺より人間の心の造形が深いな?聖人の経験だな?

 

 

「羨ましいのか?」

 

「いや別に」

 

 

何だこいつ、昔話と今言ってる事の関係が全然ねぇ。

 

 

「いや何の前フリだったのよ...」

 

「我ら魔族には死後の世界がない、だが魂と経験の因子は受け継がれている。

人々と違い繁殖に生殖行為を必要としない、断絶するその時までその全てがな。

魔族には大まかに3種類在る、全体の8割9分を占める積極的な形質変化を求める淫魔(交配種)、1割を占める無性生殖を繰り返し統制された自己最適化を遂行する戦魔(戦闘種)、そして1分にあたる圧倒的な能力を有する真魔(原夜種)の3種類に分類できる。

私は唯一の例外戦魔の血を継ぎながら真魔の形質をそのまま継いで生まれた、本来交配しない二種の間から誕生した私は、特定の形質に傾倒しない故に許されていた真魔の力をそのまま戦闘に用いる事ができる。」

 

 

おー強そう、だから魔族でありながら存在規模の違う聖人と対等に渡り合えたのか。

いや戦闘にならなかったんだっけか?でも英雄を返り討ちにしたとか軽く言ってたし特異な血統故の能力は何だかんだ凄かったのか?

 

魔族にも種類が居たんだな、てか淫魔の割合高過ぎるだろ、同時に戦魔とかいう存在が気になり過ぎる。

 

 

「そうか?続きを話してくれ」

 

「私は戦いと日々の慎ましい暮らしのみしか知りえなかったのだ、それ故に彼女の肉体に刻まれた度重なる経験と記憶は新鮮なモノだった。

彼女が残した言葉も素晴らしいモノだったのだろう、だが魔族というか掻い摘んでしまうと無意味にしか思えない。」

 

 

前言撤回人の心は理解してないわ、一度とはいえ感心してしまった事が悔しい。

 

 

「一気に分からなくなったぞ...」

 

「一つ、彼女が心の奥底に固く閉ざしている思い出があった。

それは父との思い出だと私は見た、私には居もしない親という概念だ。

とても楽(・)し(・)そ(・)う(・)に(・)体(・)を(・)重(・)ね(・)て(・)い(・)た(・)んだ」

 

「うん?」

 

 

急に不穏になってきたな?

『父と楽しそうに体を重ねていた』なんて普通の表現じゃないぞ?

固(・)く(・)閉(・)ざ(・)し(・)て(・)い(・)る(・)思(・)い(・)出(・)が(・)あ(・)っ(・)た(・)って、それは心的外傷を意味している事になるが理解しているのか?

 

 

「父とやらは歯を剥き出して笑っていた、ウームも歯を噛み締めていたが涎を垂らしていた姿は見ていて、性を知らぬ私の心を非常に強く掻き立てたのだ。」

 

 

最悪の性の目覚めじゃねぇか...

自分の事を社会に馴染めない常識から逸脱した精神を是正する機会も何度も無為にしてきたし、もう戻る事はできないと思っていたけど何ていうか一気に引き戻された感がある。

私って倫理がなかっただけで道徳があったんだな、だけどコイツウームの記憶を見て倫理を手に入れただけで道徳なんてものはそもそも生物として認識する事もできなかったのか。

 

それを考えるとペイラちゃんに何て酷い事をしてしまったのだろうかと思う、何であれ許してもらえたどころか感謝までされて何というか今取り戻した心が痛むな。

手段の為に生きていたと言えるだろうか、金を稼ぐのではなく金を稼ぐための環境整備に精を出していたみたいな?その末がアレなんだから笑えない話だ、指標も何もない言語知識魔術に埋もれた末路であり目的(交渉)のための手段(知識及び技術)を磨くために目的を失ってしまったのだ。

 

 

「そうか、今自分が出した言葉の節々の意味は理解しているのか。」

 

「思ったままの事を口にしただけだが?」

 

「御労しや...」

 

「どうしてじゃ?!」

 

 

聖人ウームさん愛着障害持ちだったんかねぇ、性行=愛着の表現だったらかなり可哀想だ。

全員が転生者って訳じゃないだろうからな、まあ義父とかだろうけど小さな時からそんな扱いじゃ当然そうなるわな。

 

人生二週目でも親身な保護者が居なきゃ倫理がなくなって大量殺人に罪悪感抱かなくなるんだから、普通の人間ならもっと拗らせてもおかしくはない。

 

 

「いや何でもない...

それで続きは?」

 

「余も彼女と同じ事を体験したいのだ...」

 

「嘘でしょ?!」

 

 

頭淫魔かよ、いやむしろ酷いわコイツの言う通りなら淫魔の血が入ってないんだから。

 

 

「手伝ってはくれぬか?」

 

「申し訳ないけどその願いは答えられないなって...」

 

「余の名は人間の言葉ではエィアと呼ぶ、口に出してくれ。」

 

「それは駄目だって、何ていうか人間としてさ。」

 

 

お父さんに強制猥褻された人の肉体で父子強姦プレイは敷居が高いのよ...

 

 

「何故だ?我に時を貸してくれると言ったではないか?」

 

「それは話を聞くって意味でぇ...」

 

「なに?約束を違える気か?

自分に都合よく解釈するその心は余を狙った英雄に通じるものがあるな?それは正しい信念ではなかろう?」

 

「どこで学んだんだ人格攻撃を、誰にでもある精神の脆弱性を刺激するのは止めようか。」

 

「セシリカの真似をしただけだが?」

 

「えぇ...それは申し訳ない...」

 

 

もはや条件反射である、双方共にマトモな会話になっていない。

 

 

「ならばこうしよう、余がセシリカの願いを叶える手伝いをするという約束で、セシリカは余の願いを叶えてくれぬか。」

 

「いいぞ」

 

 

...淫売クソ女だって?

知らんな、むしろ最高だろ。

 

エロ女に願い事を手伝ってくれるって言われて、更に性的な欲求もぶつけられるんだぞ。

男からしてみれば願ったり叶ったりなんだよなぁ

 

 

「セシリカパパ、抱っこして。」

 

 

指を咥えながあどけない態度と声量で私の腹元に軽く抱きついてきた、絶対にウームさんのこんな記憶見てないと思う。

 

流石に子供みたいに物理的に体を持ち上げる事は難しいため、彼女の上体を載せるにとどめる。

暖かさは下方に敷き布団を作り表現、それっぽい音楽?オルゴールみたいな音で再現だ。

 

言うまでもない、俺はウッキウキでこのプレイを堪能している。

 

 

セロトニンが出てるンゴ、満たされるわ。

...少し涙ぐんできたかも、俺も愛着障害持ちなのかなぁ。

 

 

「どうしたのかなエィアちゃん?」

 

「あのねあのね、お腹が空いたの。」

 

「そっかーならミルク飲もうか、今から作るから待っててね。」

 

 

複合的な有機物群とかいう一番作るのが大変なのを要求してきやがって!!

畜生母乳の栄養素なんて知らねぇぞ、防疫にグロブリンAそしてタンパク質脂質炭水化物(乳糖)ビタミンAビタミンB群ビタミンCビタミンDビタミンK葉酸カリウムカルシウムマグネシウムぐらいでいいだろ!!

オキシトシンもマシマシじゃエロボケ魔人が、何より専用の触手開発が疲れたわこの野郎。

 

 

「ちゅぷ...チュパ...」

 

 

右手で私の左胸を揉みながら右胸を吸っている、そこはかとない優越感を感じる。

 

 

 

なるほどこれが母性か...

 

 

 

「いい子いい子、それじゃあコッチのミルクも飲もっか。」

 

 

チュパチュパと陰茎をしゃぶる魔人、6つの腕で私の体に絡みつきながら、多くの刺激を与えてくる。

 

 

性漿を口を開けて見せつけてから、ゴクンと飲み込んでくれた。

 

どんな想いを彼女が感じたのだろうか、その顔は非常に愉しそうなモノだった。

 

 

「〜♪♪〜〜♪♪...」

 

 

膝にある彼女の頭を撫でながら聞いた事があるかの様に浮かんできた子守唄を口遊む、すると彼女の動きも落ち着き遂にはただ凭れ掛かるだけの状態となった。

 

 

「スースー」

 

 

と寝息を立て彼女は軽い眠りについたのだ

 

 

永い間封印されてきたストレスと孤独感、それから解放されたのだろう。

...さて雰囲気作りは中々なんじゃないか?

 

本当に寝るほどとは、この薄い肉体と利己的な態度のどこに母性を感じたのやら。

 

何であれ悪い気分ではないけどね、気持ち良過ぎるだろ(ワッカ)。

 

 

さて起きたらまたミルク与えてお風呂入って本番だな、いやぁ楽しみだなぁ。

 

 

ただ一つだけ問題があるとすれば、俺は子育てをした事がない。

勿論教会で年下の子の面倒を見たり厄介事の仲裁、果ては外との折衷に砲艦外交要員として駆り出された事も何度もあったから、人を諭したりするのは関係の調整も込みで得意な方だろうけど無理なものは無理だ。

 

 

この人のこと結構好きかもしれないな?!

 

 

それはそれとして何やってんだ私...

*1:
例として機械による製造や科学現象の解明に練達した人間を上回る

ネタとしての利用頻度とその他分布に興味があるので回答ヨロシコです

  • 毎日から週1
  • 週1から月1
  • 1月から半年に1度
  • 半年から年に1度
  • 0回だよ駄文が多くて抜けねぇんだわ
  • 性癖成分表をちゃんと表示しろ
  • ロリ好き
  • TS好き
  • 人外フェチ
  • 巨乳派
  • 貧乳派
  • 自認正統好き
  • 自認倒錯好き
  • SF系がいい
  • ファンタジー系がすこ
  • リョナ好き
  • リョナ嫌い
  • 食えぬものなどあんまりない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。