※この作品はR-18です。

魔物と戦いつつ無聊を慰める為にえっちするだけの話   作:異世界性癖モノ

9 / 10
Part.4.1人類の敵は人類って話は嘘でエロがない

「一つ私と取引をしませんか?」

 

「えっ内容によるかな?」

 

「私はセシリカ様を強くしたいのです、教皇を殺すのなら経験はいくらでも必要でしょうから。」

 

「そういう事なら、ただ話が都合良過ぎると思うんだよねぇ。」

 

「アナタほど都合のいい存在なんてこの世界に居りませんわ、私にとっては今の状況が僥倖なのです。

現時点では連邦は領土の9割を維持できていますが、8年後には厄災が生み出した魔物の軍勢で更に6割を喪失します。

そして、私の知る限りその上で3割の領土を損失しています。」

 

「そりゃとんでもない被害だな...国土と人口の1割を残して壊滅か?」

 

「人口に限っては24分の1ですわ」

 

 

まあ人口12億人の中国が人口5000万人になったと考えれば分かり易い指標か、文字通り国が壊滅してて笑えない。

 

 

「分かった、その依頼聖人セシリカとして承りましょう。

報酬は衣食住の保証でお願い、あと予算は潤沢にお願いね。」

 

「勿論です!!連邦という大船に乗ったつもりで居て下さいまし!!

それでは一つアドバイスを、聖人というのは信仰される事で能力を増す事ができます。」

 

 

その連邦って船泥製じゃろ、まあいいわ。

信仰される事で能力が増すってのが理解し難いな、まあ文字通りの意味なのかもしれないけど。

 

 

「例えば私が聖女様って崇められると能力が上昇するって事かな?」

 

「正確には無意識下での信仰ですね、例えるなら『セシリカ様に縁のある土地を旅行先にしよう』みたいな感じで無意識の間に称える事で微量ですが魔力をセシリカ様に捧げる形質があるのです。

普通の人間も同じ様に魔力を受け取る事はできるのですが、損失も多いですし糧にする事も難しいです。

ですが聖人は特別ですから無条件に取り込む事ができます、器さえ許せば無制限に魔力を取り込む事ができます。」

 

 

分かり易くすると聖人は魔力を受け入れやすくて、背景次第で活用能力にも優れている訳だ。

 

 

「それいいね、じゃあさ私個人に向けた信仰じゃなくても良い訳だよね。」

 

「ええまあ、魔力さえ集められる手段を用意できるのであればですけどね。」

 

 

その無意識下での魔力の機能というか効果を利用すれば、通貨みたいな価値を持たせる事ができそうだな。

いやその逆で通貨的な価値を生み出せればエネルギーとなる魔力が集められるのか...

 

ああ何か思い付きそう、何か似た形質の通貨が前世であった気がする。

 

 

魔力を支払う事で通貨が増える...

そして魔力は通貨の信用の担保に使われ、誰でも手に入れられる仕組みが。

 

 

仮想通貨だこれ、圧倒的に信仰をどうこうするのより効率はいい気がしてきた。

 

 

「いい話を聞いたよありがとう、それじゃあ早速実地へ向かおうか。」

 

「承知致しました、それでは手をお貸し下さい。」

 

 

フワッと浮くような感覚がすると同時に、コンクリート造りの建物が建ち並ぶ大都市に居た。

 

 

「ファッ?!」

 

 

瞬間移動か?これも超能力の一種で間違いないかな?

 

 

「やっと驚いて下さいましたね?コンクリート造りの建物が立ち並ぶ光景は初めてですか?」

 

「うんそうだねこの世界では初めて見たかな、でも800m以上のビルが建ち並んでいる光景は前世を含めて初めてだ。

...個人的には今の瞬間転移の方が驚いたけど、よくそんな難しい技術を簡単に使えるね。」

 

 

集積具合は前世の大都市群よりも優れている、地下は探るに400m以上まで開発は進んでいるのかな。

 

 

「見過ぎては駄目ですよ?国家及び軍事機密もあるかもしれませんからね?」

 

 

20m級の人型ロボットに200mオーバーの人型兵器か、砲兵や戦車もよりハイレベル仕様だろうし歩兵用の装甲強化外骨格か。

...アメリカに並ぶかそれ以上の超大国だ、個の武力じゃどうしようもないレベルだ、そんなこの国をどんな存在が斃せるんだか。

 

 

「分かったよ」

 

 

こうして見ると精々が槍で近接戦を挑む我が祖国が貧弱過ぎる、何故独立できているのか不思議でしかない。

 

 

「聞き分けのいい人は好きですよ、勿論従順という意味ではございませんわ。

さて連邦議会に向かいましょう」

 

「へぇ議会制なんだ、何か意外かも。」

 

「連邦諸国全21ヶ国それぞれ1票有しています、それぞれの国が連邦の為に知財命そして信を預け合っているのです。」

 

 

一気に胡散臭くなった、例えるならネズミ講を崇めている人を見ている様な気分。

おっと前世日本人の私も年金と社会保障と参拝を欠かさない盲信者でしたわ、そう考えると彼女の連邦の権威はそれ以上に凄いのかも。

 

 

「歴史とかどうなの?どれくらい続いているとか権威付けが気になるなぁ?」

 

「一応記録が残っているのは1000年前ですね、一応ルーツとなる遺跡があります。」

 

「大丈夫?それ近現代に作られた新しい遺跡だったりしない?」

 

「意味が理解できませんわ...」

 

「新しい古地図概念知らない?

ほら発展の余地がない半島国家が隣の島国を占領して北伐を為し、南国へ攻め入っていた地図のない時代の地図みたいなさ。」

 

 

何だろうイタリア(ローマ)君って凄かったんだね、どうしてヘタレになったかは知らんが。

...それに比べて朝鮮半島は戦間期による日本による占領以外で統一すらした事ないの正直おかしいと思うのよ、いや俺が歴史を知らな過ぎるだけでローマ帝国みたいな凄い国を作っている可能性はあるかもしれない*1。

どれだけ拡大解釈しても精々が大清帝国なのが哀れだけど、中国を見習えよ騎馬民族に蹂躙されてきた歴史を4000年の栄光としてモンゴル帝国の栄華も己のモノとしたんだぞ。

 

 

「我が国はそんな事しませんわ!!今が大事ですのよ?

遺跡の採掘理由はロストテクノロジーの解析、科学研究及び魔導探求とそれに用いる資源の確保です。」

 

 

はえーすっごい、才能の格差のある魔術があるファンタジー世界で何者にも平等な物資を提供する事を目的とする科学を研究するとか実質ソヴィエトじゃん。

 

ここまで陸上戦力が飽和している国が劣勢に陥る理由が分からない、世界最強だろうに。

 

少なくとも正面から圧殺できるか、一方的に攻撃してくる存在が在るんだろうな。

 

 

「なるほど大まかには理解できた、敵が何なのか教えて貰う事はできるのかな。」

 

「こんな道の往来で話す事ではございませんわ、いいのですけどね。」

 

 

別に溜息を吐く事はないでしょ、うぅむ理解できぬでござる。

 

 

「事実今の連邦を滅ぼせる敵ではございませんの」

 

「えっそうなの?なら何で負けちゃったの?」

 

「連邦にはとある遺産から採取した灰塵水と呼ばれる物質そのものをエネルギーに変換する物質が存在します、ですがつい19年前からエネルギー量が必要量を下回り始めたのです。

半減期を迎えた灰塵水の反応係数の減少自体は未だ小さなモノですが、年1e+18ワットという電力を必要とする連邦は来年から致命的な電力不足に陥るのです。

敵の厄災を撃破できる戦力は用意できたのですが、その上で厄災の本陣まで戦力を送り込むだけのリソースを用意できるだけの力が連邦にはないのです。」

 

 

20年目にあたる来年ではエネルギー欠乏率1%にも満たないのだろうけど、更に21年経った40年目には2%に迫る訳だ。

 

電力の予備率が1.5%程度まで低下して関東で危機が起こったらしいしな、-0.86%分の電力の欠乏状態で戦争をする為の経済は育めないのかもしれない。

一日10分戦争できない状況が続けばそりゃ碌な戦争にならない、ヒッデェなこのジリ貧は。

 

 

「ああエィアちゃんの腕輪の魔術が解析できれば距離の制約を無視できるから...」

 

「そうです!!ようやく連邦は王手を指して盤上の敵を斃す事ができるのです!!」

 

 

凄い嬉しそうで何より、でも私を呼び付ける必要ない気もするんだよね。

取り敢えず進撃するか、厄災滅したくてたまらんですたいはい。

 

 

「へぇ凄いじゃん、それじゃ頑張ってね。」

 

「セシリカ様にもしてもらわねばならない事があるのです、戦力移動までの時間稼ぎです。」

 

「おぉ...我慢されるのキツいな...」

 

「慣れですわ慣れ、境地に至るのです。

厄災の残滓程度でしたら好きにしてもいいのですよ?」

 

 

私に解脱せよと申すか、まあ私が消えたら計画がオシャカになるもんね。

 

 

「分かった」

 

「物分かりが良すぎて怖いです」

 

 

立場逆転RTA、今度は彼女が諭す側である。

 

 

それはともかくとして気になるなぁ一人の男児として、この世界の兵器は。

 

 

「基地見学とかできない?」

 

「えぇ...

承知致しました、軍部から前線基地にかけあってみます。」

 

 

キタコレ最高じゃん、どんな戦車があるかとか小銃がどうなっているのかとか気になるなぁ。

 

 

第一に機動力と装甲と火力を重視した武装をそれぞれ選択できる24m級の人型兵器、ロマン満々だ。

第二に火力と機動性を重視した上である程度の攻撃に耐えられる自走式装甲砲だ、多連装ロケット砲並みの連射速度で前世で言う155mm榴弾砲より小さい口径の砲弾で戦艦砲並みの威力を出す頭の悪い兵器だ。

第三に地表をリニアみたいに滑空できる高い機動性を有している戦車、スタックしなくなった事から実質的に弱点がない。

第四に訓練さえ施せば人間を音速で四方八方縦横無尽に移動できる様にする装甲強化外骨格、これが考えるに一番ヤバい。

 

 

ここの近接兵器の試し斬りしてぇなぁ...

 

 

「この装甲強化外骨格の剣でさ、私の事を斬りつけてくれない?」

 

「死ぬ気ですか?」

 

 

な訳ねぇだろうが、分かり易い矛盾じゃろがい。

 

実際に的として生み出した膜を斬らせたが、どうやら刃が接触した瞬間ズタズタにされてナマクラと化した。

私はこの世界の兵器ってヤベェなと思っていたが、それ以上に私もヤバいって事実にドン引きである。

 

私の手刀と匠の真剣で打ち合ったら私の手刀が勝つという結果、どうして生身の方が強いんですかねぇ。

 

 

 

 

 

てな訳で私の実験データを共有しつつ、1年が経ち遂に厄災討伐作戦が決行される事になった。

 

 

作戦は単純

前線で厄災勢力を削りつつ私を準光速ロケットで厄災の本陣に投射して、その私が厄災を撃破する決戦兵器が送られてくる光輪が出現する場所を死守する。

 

 

「時間を稼ぐのはいいが――

別に、あれを倒してしまっても構わんのだろう?」

 

「好きにして下さいまし...」

 

 

すると私は、空間が捻じ曲がるかの様な速度で厄災の本陣に辿り着いた。

 

 

 

 

 

「ヒャッハー!!ブッ殺ォす!!」

 

 

そこにはタコの様な生き物らしき存在が居た、その厄災は地に繋いでいた触手を抜き取り俺に投射してくる。

 

私も孤虫を地に撒き、厄災を食らわせて力を奪いつつ応戦する。

 

 

だが状況は私の劣勢だ、文字通り人生で初めて対面した不利な戦い。

 

 

私が命を賭した自爆で殺しきれなかったキメラが、人間が槍を手に戦って勝てない敵だとしたら。

コレは文字通り超SF兵器を持った人間では勝てない敵だ、演算能力も利用できるエネルギー量も桁違いだ。

 

まだまだ成長途上の私が成熟した存在に勝てる訳がないのだ、例えるなら産まれたての象がイエネコに負ける事はなくても成長したライオンや虎には勝てないのだ。

 

 

ただ私は野生動物じゃなくて人間であり、そして自分より力の弱い動物を殺し尽くしてきた頂点生物だ。

 

 

決戦で本来必要とするリソースの1割も指向できないこの欠陥存在に、総力戦という概念を知る人間が負ける訳がないだろう。

 

 

さて今日王手を差された私が選択する戦法は、ベ〇カ式国防術です。

 

 

既に出現しつつある光輪と私を全力で守りつつ、周囲の孤虫を爆裂させます。

 

 

文字通り周囲ごと奴の肉が蒸発していくサマは愉快だ、丸々1年分備蓄した魔力はどうだこのエロ肉袋が。

いやエロ肉袋は私も同類か...

 

 

てか本体も吹き飛んでるじゃん、いやでも嫌な予感がするんだよなぁだって私の衝動がまだ収まってないんだよ。

 

 

多分真菌みたいな要素を併せ持っていると見た、周囲を焼きつつ省エネモードで待機するか。

 

1時間で利用した魔力量は全体の4分の3で、光輪が使える様になるまで少し時間がかかりそうだ。

 

 

「うぅむ悪くない展開かな、探るにアレは多機能兵器だろうからね。」

 

 

奴の侵食能力を有する触手が妨害に動いているが、互いに真正面から物量のみで戦うのみだから決定的なものにはならない。

 

だがこれまで多くのものを喰い尽くし、同時に数百万の標的をこの狭い閉鎖空間で完璧に操る敵に出会ったのは初めてだった。

 

私の全ての行動が後手に回る、理由は存在の規模でも知能差でもなく圧倒的な経験だ。

 

 

そして奴の一部が私の右腕に寄生した

 

皮膚の内側に入り込み動脈や太い静脈の様な太さの何か、まあ仮称侵食体としようと思う。

 

それに入り込まれた部分を迅速に斬り飛ばす、それを飲み込んだ標的は粘々とした私と瓜二つのヒト型存在を生み出していた。

 

紛い物に過ぎない、だがそれでも確かに私が持つ幾つかの優位を引っ繰り返すのには十分と言えた。

 

私は思ったこの厄災は改めて生かしておけないと、自分の性質に近い敵が自分より上の地位に居る時点で私は未来永劫その地位を脅かされる事になるのだから。

 

やはり厄災は生かしておけん、そしてあの200m超えの超兵器なら吹き飛ばせると確信できた。

 

そして首から下が覆われ、侵食が脊髄やそれに繋がる頭部へと差し掛かろうとしていた頃にて遂に出てきた。

 

 

名称object2900作戦級移動要塞

 

 

 

それから放たれた荷電粒子砲が敵の核にあたる部位を穿ち、厄災の活動は鎮静化した。

 

以降続いていくであろう除染と人類圏の奪還が、30年単位で進む事になるだろう。

*1:
#吉林省は実質朝鮮半島

ネタとしての利用頻度とその他分布に興味があるので回答ヨロシコです

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