※この作品はR-18です。

スキル〈調教〉と〈デイリーガチャ〉の二刀流で異世界性奴隷ハーレムライフ   作:欲求不満キツネ

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序章
プロローグ


 

 

 

上空に広がるのは、まるで満天の星空かのような光の粒の群れ。

各々に光力の強弱があるそれらは地平線の彼方に至るまであらゆる場所に輝いており、時折一際輝く粒があったり、流れ星の如く尾を引いて地面に吸い込まれていく粒もあったりする。

夜空を彷彿とさせる幻想的なグラデーションを帯びたこの空間には"壁"という概念が存在せず、歩き続ける限り無限に端にたどり着くことはない。

また地面も"地"と言うより"水"の面に近い性質を持っているようで、上空と全く同じ景色が上下対称で映し出されていた。

 

どちらが本当に存在する空間なのか判断がつかないほど澄んだ景色の分かれ目に、ふと小さな波紋が広がる。

右に、左にと斜め交互に続けて生まれた波紋は、やがてこの世界に存在する数少ない"物体"の前で止まった。

向かい合うように設置された背もたれの長い椅子が二つと、小さな円形の机。

冷たい石のような素材で作られた椅子の片方に、波紋を生み出していた張本人である何者かは腰掛けた。

ぽすっ………と羽毛のように軽い感触で背もたれに寄りかかる。

水面に映ったその人物はファンタジー風の薄い布に身を包んでおり、美しい白髪を辿って視点を上げれば女性特有の肉体的な丸みや胸部の膨らみが露わになった。

限りなく隠された肌面積の少ない衣服なため、肉付きの良い体や一般的な大きさを遥かに凌駕した双丘のほとんどは丸見え。

これで道路を歩いていたら間違いなく痴女と言われてしまうような格好である。

 

しかしそれが許されているのは、この空間には彼女しか存在しないから。

…………と言うか彼女の種族は皆総じて自らが身に纏う衣服に関心が無いので、それ故でもある。

裸でも平気で出回るので着ているだけまだマシだ。

そんなトンデモ情報はさておき。

一息ついた女性は自らの衣服をたくし上げ、誰も見ていないのを良いことにそのムチッとした太ももからさらに上………決して他者には見せてはならない領域さえも露わにする。

 

下着?

そんなもの、彼女達に付ける習慣はない。

よって秘部は丸出し。

軽く指で弄ると、すぐにとろりといやらしい液体を零し始めた。

女性は何かに囚われたかのように、ひたすらに指を動かしくちゅくちゅと水音を立てる。

そして、いざ至高の瞬間に至るかと思われた寸前─────。

 

 

 

「…………っ!?」

 

 

 

向かいの席に光の粒子が集まり始めたのを目にして、女性は慌てて乱れた衣服と姿勢を正す。

あれは合図だ。

彼女が行わなければいけない仕事が増えた合図。

なんてタイミングの悪い。

 

 

 

(あと少しだったのに………)

 

 

 

そう思わずには居られないが立場上、それを態度に出して相手と接する訳にはいかない。

そのため深呼吸して気持ちを落ち着かせる。

先程までの昂りの余韻がまだ残っており、火照った体とアソコが疼くが放置だ。

なんとか準備を整える頃には、光の粒子は既に人の形を形成していた。

眠るように目を瞑って椅子の背もたれに体重を預けているのは、まだかなり若い青年…………構築物質からして"地球"の住人だろう。

彼が目覚めた瞬間から彼女の仕事が始まる。

 

 

 

─────この時、まだ彼女は気が付いていなかった。

 

 

 

直前までの行いによって昂った自らの肉体。

寸前まで至ったことで溢れ出した液体が、太ももを伝って椅子の下に落ちていること。

そして何より、今まさに目覚めようとしている彼が得るその力のことを。

 

 

 

 

 

         ◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

俺の名前は"八重宮(やえみや)イツキ"。

都内の某大学に通っていた大学二年生の男だ。

趣味はゲームや読書…………それと推し活か?

アニメ、漫画、ラノベ、VTuber。

色んなもののオタクをしていた。

最近では朝のランニングにハマっており、適度な運動の重要性をひしひしと実感し始めた頃合である。

実は高校時代は演劇部に所属していたため、いっちょ前に度胸だけはあるものの顔面の方は中の中。

昔から女子からの評価は"良い人"止まりの悲しき存在だ。

ちなみに高校の頃可愛がってくれた先輩(女子)からのあだ名は"忠犬"だ。

頼まれたら断れない男としては名誉なあだ名なのかもしれない。

 

 

…………さて、そんなどうでも良い俺の自己紹介は置いておいて。

 

 

度胸だけであらゆる困難も先輩からの無茶な要求も乗り越えて来た俺であるが、さすがに今日起きた出来事は度胸ではどうにもならなかった。

突然の死。

夏休みに入ったタイミングで少し調子に乗りすぎていたのだろう。

日頃の積み重ねと、数日に渡る不眠不休のゲーム耐久が響いた。

帰り道、スマホを眺めながら歩いていたのも良くなかった。

横断歩道を渡ろうとした時だ。

狭まった視界の中、周囲の音が聞こえずらくなった耳で誰かが叫んだのを聞いた気がする。

その時にはもう遅く、回らない頭で事態を認識した直後には目の前に大型のトラックが迫っていた。

俺の意識はそこで途切れている。

 

話を聞いてみるとあのトラックの運転手は飲酒した状態で運転していたようで、既に赤だった信号を余裕で無視。

青になり渡り始める人がぽつぽつ居る横断歩道に突っ込み、俺を轢いた訳だ。

この通り俺は死んでしまったものの、運転手は後にしっかり逮捕されそれなりの刑罰を受けたらしい。

死者も俺だけ。

正直な話、俺もちゃんと休息を取っていれば死なずに済んだだろうが…………今さら何を言っても意味はあるまい。

半分は自業自得みたいな所もあるので、運転手を恨んでいるかと問われれば答えはNoだ。

 

 

…………え?じゃあなんでそんなに気まずそうな顔をしているか、だって?

そりゃあ………ほら。

趣味はゲームって言ったけど、その中には当然ながらR18のやつも含まれる訳で。

なんなら伏せたけど趣味に某有名R18サイト巡りが入るくらい"エロ"が好きなのだけれども。

最悪なのが、これらの出来れば人には知られたくない一部の趣味についてまで、人物確認という体(てい)で一切を隠すことなく声に出された事。

そしてさらに最悪なのは、それを行っているのが目の前に居る天使っぽい超美人なお姉さんという事だろう。

 

 

死んだ事とかどうでも良くなるくらい気まずい。

 

 

 

 

 

 

         ◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「────以上が貴方の死因でございます。ここまでで、何かご不明な点は?」

「………いや、何も無い」

 

 

 

向かい合うように椅子に座った女性からの確認に、俺は気まずさを隠せないまま頷く。

何ですかこれは、新手の拷問ですか?

思わず目を覆いたくなるような現実に乾いた笑みが漏れる。

俺が一体何をしたって言うんだ………。

そりゃあ男の子なんだからエッチな本とか興味あるに決まってるだろ。

エロいゲームだってやるよ。

仕方ないじゃん、男の子だもの。

 

もちろん節度は弁えるし、エロマンガ思考になって犯罪に手を染めたりするほどのめり込んでたわけじゃない。

あくまで趣味程度だ。

それなのに、こんな美人と対面で淡々と暴露されるとか………死にたい…………あ、もう死んでるか。

 

 

 

「では、改めて自己紹介を。私(わたくし)はヘリーナ。光の神であり、今はこうして転生者の案内を生業としております」

 

 

 

椅子に座ったまま、無愛想な表情の女神ことヘリーナはぺこりと頭を下げた。

見た目から天使っぽいとは思ってたが………まさかその上の神様だったとは。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

腰まで伸びた白髪に、無愛想ではあるもののかなり整った顔立ち。

露出度の高い服装をしており、零れ落ちそうな胸はもはや何カップあるのかすら分からないほど大きい。

腰と側頭部にはそれぞれ大きさの異なる一対の翼が生えている。

ファンタジー風な服装がちょっと乱れてるのは…………そういう着こなし方なのだろうか。

ファッションはわからん。

とにかく一言で言えば、めちゃくちゃエロいお姉さんだった。

 

 

 

「死んだ貴方に残されている道は二つ。一つは、このまま天国へと行きつまらない日常を淡々と謳歌する。そしてもう一つは、勇(・)者(・)候(・)補(・)として異世界へと旅立つこと。どちらに致しますか?」

「ちょちょ、いきなりだな。もう少し詳しく説明は聞けないのか?特に、その"勇者候補"ってやつとかさ」

「………失礼しました。実はここ最近、なぜか勇者候補が増加しておりまして………もう何年(・)も寝ずに仕事を。おかげで頭の回転がこの有様です」

「うわぁブラック………。ちなみにどれくらいの間?」

「………正確には数えていませんけれど、数百年単位なのは間違いありません」

「数百年!?」

「ふふっ………ひとえに"仕事"と言いましても、ただ転生者の案内をするだけではありませんからね。他の雑務や天使達の引き継ぎ、世界の監視などやることはいっぱいですので………」

 

 

桁が違った。

どうやら俺が思ってる以上に、神様ってのはブラックらしい。

光を司る女神なのに瞳は虚ろで笑顔に元気がない。

目の下に隈が見えなかったり肉体的な限界には見えないのは、神様という超常的な存在故か。

「壊れない体というのは実に便利ですね………」という言葉に全てが詰まっている。

 

 

 

「"勇者候補"とはその名の通り、勇者としての資格が発現する可能性のある人物を指す言葉です。………まぁ勇者なんて数百年規模でしか現れないので、期待するだけ無駄だと思いますけどね」

「急に辛口だな」

 

 

 

まぁその勇者候補のせいで仕事量が増えてるらしいから分からなくもないが………。

 

 

 

「それで、どうしますか?」

「異世界転生一択だな。それも、勇者なんか絶対になりたくない」

 

 

 

理由は面倒くさそうだから。

と言うか大抵、こういうのは面倒くさいと相場が決まっている。

俺は異世界に行けるのなら、どこかの安全で静かな村でゆっくりのんびり過ごしたいんだ。

 

 

「そうですか。まぁ………懸命な判断です。では早速祝福(ギフト)を授けましょう」

「ギフト?」

「転生する"勇者候補"に与えられる、世界からのギフトです。これは私達の管轄外の力が作用しているので、私ですらどんなものが貴方に与えられるのか分かりません」

 

 

 

渡された小さな白い箱。

この中には、最強の魔剣だったり、魔法の才能、フィジカルの強さ、魔王の資格、また当然、勇者の資格など。

異世界に転生する者へと手渡される、祝福とも言える贈り物らしい。

中に何が入っているかは開けてみないと神ですら分からない。

しかし必ずその者にとって得になるものが封入されているそうだ。

 

 

 

「これは………」

 

 

 

俺が貰ったギフト。

その中に入っていたのは────。

 

 

 

 

 

 

────スキル〈調教〉を獲得しました。

 

 

 

 

 





はじめまして、欲求不満キツネです。
投稿スピードは遅いですが、何卒よろしくお願いします!
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