※この作品はR-18です。

スキル〈調教〉と〈デイリーガチャ〉の二刀流で異世界性奴隷ハーレムライフ   作:欲求不満キツネ

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殺意クソ高の罠

 

 

 

 

「………いやまぁ、そもそもあれだけクリア者が居るであろう階層で、未だに未開の隠し部屋があるかつ、都合良く俺達がクリアした時に必要な鍵がドロップするって出来すぎだったよな」

「この迷宮の製作者一回殴らせて欲しいです」

「どうどう………」

 

 

 

見事に罠に引っかかり、落とし穴に落とされた俺とヘリーナ。

長い長い滑り台のようにくねった落とし穴を抜け、ぺいっ!と吐き出された場所は当然ながら見たこともない部屋の中央部だった。

今は、絶賛座り込んで反省会の真っ最中。

てかまだ初心者も居るであろう十五層にこれ置いておくの殺意高くない?

やはり罠を見抜ける〈罠探知〉系のスキルか探索者(シーカー)の仲間が必要だ。

 

 

 

「ヘリーナ、ここ何層?」

「えっと………うわぁ」

 

 

 

受け付けで貰った専用アイテムで、今いる階層を見ることが出来るのだが…………それを確認したヘリーナが微妙な表情を浮かべる。

 

 

 

「ご主人様、ここ五十層ですよ、五十層。一気に真ん中まで来ちゃいました」

「うそん」

 

 

 

十五層から?

いきなり五十層?

やっぱり殺意クソ高じゃねぇか。

もし初心者があのトラップに引っかかったら洒落にならんぞ。

これは冒険者ギルドとかに報告案件だ。

 

 

 

「………ん?待てよ、と言うことは………」

「はい。ここ、ボス部屋です」

「うそん」

 

 

 

本日二度目の「うそん」頂きました。

な〜るほどね、うんうん、道理でさっきから強い魔力を感じる訳だわ〜………。

 

 

 

「この迷宮の製作者一回殴らせろよ」

「ご主人様ご主人様、たぶんあれボスですよ」

 

 

 

ヘリーナに引き続き俺もブチ切れて頬をヒクヒクさせていると、一足先に冷静になったヘリーナが部屋の上空で蠢いていた光の粒子を指さした。

確かに十五層でシルバーコングがポップしたのと同じやつだ。

光の粒子は螺旋を描きながら地上に降り立ち、やがて徐々に人型のシルエットを作り出す。

 

 

 

『…………』

 

 

 

二メートルは優にあるだろう禍々しい漆黒の鎧に、はためく赤いマント。

地に刺した大剣は朧気な瘴気を纏っており、本来頭部があるべき場所には紫色の炎が揺らめいている。

首無し騎士………デュラハンだ。

 

 

 

──────────

 

"魂縛の亡霊騎士"・デュラハン

Lv66

 

・ステータス

不明

 

・固有スキル……〈魂縛〉

 

・所持スキル……全属性耐性、特殊状態無効、死霊術、眷属召喚、剣術(大剣)、馬術、闇属性(中級)、火属性(中級)、etc.....

 

 

─────────────

 

 

 

 

さすが五十層のボス魔物だ。

ステータスは見れなかったが、レベルも魔力の圧も、当然ながら今までの魔物の比じゃない。

 

 

 

『…………』

 

 

 

デュラハンが大剣を引っこ抜き、軽々と振ってから構える。

構えた途端、デュラハンから感じられる魔力と殺意の圧が信じられないほど高まった。

 

 

 

「っ!」

 

 

 

ほぼ無意識の反射で、すぐさまその場から飛び退いた次の瞬間。

地面を抉る巨大な斬撃を伴ってデュラハンが勢いよく突っ込んできた。

先程まで俺がいた場所は一瞬で切り伏せられ、砕けた瓦礫が剣圧に押しのけられて辺りに散る。

一撃の破壊力が尋常じゃない。

風圧に煽られながらも着地した俺は、浅く切れた頬から滴った血を手の甲で拭いすぐさま腰の剣を抜く。

セットした役職は"狂戦士"。

こいつを試すにはちょうど良い相手だろう。

 

 

 

「ヘリーナ!」

「はいです!」

 

 

 

こちらに手を向けたヘリーナの足元に複雑な陣が浮かび、そこから神聖な光が溢れ出す。

キラキラ輝く光の粒子が俺に降り注いだかと思うと、いくつもの通知がウィンドウに立て続けに表示された。

筋力増強、速度上昇、回避率アップなど、〈神聖魔法〉による様々なバフだ。

そこに自らの魔力による身体強化も上乗せし、剣術スキルを発動。

あっという間にデュラハンの間合いに踏み込み剣撃を繰り出す。

 

 

─────ギィイイイインッ!!

 

 

 

「………やっぱりそう簡単には行かないか!」

 

 

 

鎧に切っ先が触れる前に、滑り込んだ大剣が俺の一撃を完全に相殺した。

ギャリギャリと耳障りな甲高い金属音が響き渡る。

これだけのレベル差がありながら鍔迫り合いに持ち込めるとは………。

俺が乾いた笑みを浮かべているうちに、大剣がクンッと僅かに横に流された。

俺の重心がほんの僅か揺らぐ。

その隙を逃さず、デュラハンは研鑽された無駄のない動きで鍔迫り合いから抜け出し、二度の斬撃を俺に叩き込んだ。

 

 

「ぐっ………!」

 

 

ブシッ!と肩口から鮮血が飛び散る。

………一瞬だったが見ただけで分かる。

相当に練り上げられた剣術だ。

おそらく生前は(迷宮の魔物なので生前があるかどうかは知らないが)かなりの腕前の剣士だったのだろう。

剣の技と技術では相手の方が格上だ。

だが………。

 

 

 

『…………!?』

 

 

 

デュラハンの頭部の炎が驚愕したように揺れる。

突然、足が動かなくなったからだ。

無い首をもたげる仕草で視線(?)を下に向けたデュラハンは、太い縄のように盛り上がった大地が自身の足を雁字搦めしているのを目撃した。

中級土属性魔法【地縛(ちばく)】だ。

デュラハンは瞬時に大剣を振るってその縛を破壊する。

 

 

 

「"シャイニング・バレット"!」

 

 

『………ッ!!』

 

 

 

ヘリーナが構築した魔法陣から光速で繰り出された光の弾丸が何発も命中し、デュラハンの上体が激しく揺らぐ。

〈剛脚〉+〈剛腕〉+〈剛剣〉。

三つのスキルの合わせ技で、瞬時にデュラハンの懐に潜り込み渾身の横薙ぎを喰らわせる。

 

 

 

「おおっ………らぁああ!!」

 

 

『………ッ!?』

 

 

 

ミシッ……!ギシッ………!と漆黒の鎧が激しく軋むと同時に、弾き飛ばされたデュラハンが壁に激突。

轟音と共に激しい土煙が巻き上がった。

 

 

 

 

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