スキル〈調教〉と〈デイリーガチャ〉の二刀流で異世界性奴隷ハーレムライフ 作:欲求不満キツネ
翌日。
朝早くにエロールを出発した俺とヘリーナは、入口が面する小路を街の中心地向けて十分ほど歩き、とある建物の前にやって来た。
木製二階建てのこの建物には酒場が隣接しており、ウェスタンドア風のオシャレな押戸を開けて中に入ると、朝だというのに既に何組かの客が赤い顔で騒いでいた。
男達の視線がちらりと俺の方に向き、すぐに興味なさげに逸らされる…………かと思いきや、俺の横に立ってキョロキョロと物珍しそうな視線を巡らせるヘリーナを見つけた途端、ビシッと石化したように固まった。
こんな反応を見ると、改めてヘリーナが凄く美人なのを実感する。
やっぱ神様なだけあって、その美しさは人を優に越している。
なんせ言葉通り神が造型した唯一無二の容姿なのだ。
見る者を誰しも魅了する傾国の美女。
そんなヘリーナの本性を知っている身としては、なんだかあの男達が哀れでならない。
彼らはきっと、このヘリーナに高嶺の花のようなものを期待しているんだろう。
だが残念なことにその実態は重度のドM。
セックスの時は獣じみた汚い嬌声を響かせる淫乱な女なのだ。
…………まぁ、俺のようにその方が興奮する男も居るだろうが。
それにしても………さすがに視線が鬱陶しくなってきたので、俺はため息をつきながらグイッとヘリーナを抱き寄せる。
「えっ………な、なんですか?ご主人様………もうっ♡そんな風にしなくても、私はご主人様だけのものですよぅ♡」
「そうだな。悪い」
「えへへ〜♡」
頭を撫でてやると、ヘリーナは俺の腕に抱きつきすりすりと頬ずりをした。
おや、なんだか普通に可愛いんだが………。
俺達の関係性を知らなければ、非常に仲の良い主従にしか見えないだろう。
…………あ、ちなみに今、ヘリーナの真っ白な翼は頭のものも含め全て隠している。
ヘリーナ
だからただの超絶美人が、男である俺をご主人様と呼んだ挙句、好意全開で抱きついているのだ。
酒場の男達はギリギリと砕かんばかりに歯を食いしばり、中には血涙を流すゴツイおっさんまで居た。
…………なんか、思ってたより随分と平和な反応だな。
てっきり「よぅよぅ兄ちゃん。その
もちろんその時は普通に返り討ちにしただろうが、まさかそんな毛色すら無いとは驚きだ。
始まりの街だからか?
比較的、温厚そうな人(見た目は厳つい)が多い気がする。
余計なトラブルを避けられるのは非常にありがたい。
なんだか彼らとは仲良くなれそうだ。
─────さて。
そんな酒場の横を通り過ぎ、俺とヘリーナが向かったのは奥にあるカウンターだ。
鏡のように透けた板の向こうには三つほど受け付け口があり、そのうちの一つに赤色のくせっ毛の女性が座っていた。
おそらくここの制服だと思われるものに身を包んだ彼女は、何やら書類作業をしているらしくペラペラと紙を
しかし途中で俺達の存在に気が付いたようで、こちらに向かってくると分かると作業を止め、付けていたメガネを外してにこっと微笑んだ。
「いらっしゃいませ!本日はどうなさいましたか?」
「冒険者登録をお願いしたいんだけど………」
「かしこまりました。では、登録料を三千ユラ………お2人の場合は六千ユラ頂きますが、よろしいですか?」
「ああ。これで足りるか?」
「少々お待ちを…………はい、ちょうどですね!」
そう、今更だがここは冒険者ギルドのリスタ支部。
依頼の斡旋やダンジョン攻略、災害時の対応まで全ておまかせ!
この世界で随一の組織力を誇るのがこの冒険者ギルドだ。
そこに所属、また仲介してもらって依頼を受けるには、冒険者ギルドが発行する冒険者プレートが必要だ。
これはあの世で学んだ通り身分証にもなるので、何か有事の際にも役に立つ。
女性………名札には"アレナ"と書かれてあった。
アレナはお金を数え終わると奥から透き通った水晶のようなものが搭載された道具を運んできて、それを「よいっ………しょ!」と机の上に乗せた。
「これから適正検査を行います。ですがその結果次第では、登録自体が無効となる可能性がございます………。予めご了承ください」
適正検査によって、今から俺達のステータスが明らかになる。
そこにはもちろん職業やスキル、名前や年齢なども含まれており、それを総合して冒険者としての資格があるか否か判断される。
この場合、当然ながら前科持ちや未成年などは登録の対象外。
また非戦闘職は例外を除き低めのランクに認定され、逆にステータスによっては初めからある程度のランクまで上げてくれることもある。
ちなみに冒険者ランクはE〜S、そして英雄レベルで滅多に現れることの無いとされるSSランクに分かれており、その割合は圧倒的にE〜Bに偏っているそうだ。
Aランク以上ともなると、それこそ国に雇われるレベルの人材だ。
SSランクなんてもはや核兵器に等しい。
そんなSSランクの冒険者がタッグになっても勝てないほど、魔王は化け物じみた強さを誇っている。
もうそんなの人類側終わったじゃん………と思ったのは俺だけでは無いはず。
………とまぁ、そんな物騒な話は置いておこう。
なんだかんだ勢力は拮抗してるらしいし、この街にいる限り魔王なんて存在とは無縁だ。
無難に生活費を稼げる程度のランクがあればそれで良い。
それよりも心配なのは………。
いそいそと適正検査の準備を進めるアレナには聞こえないよう、潜めた声でヘリーナに耳打ちする。
「本当に大丈夫なんだろうな………ここで職業が『女神』とか出たら、騒ぎになるぞ」
「大丈夫ですよぅ……。下界の装置で『神』を測定できるはずありませんし………それに、ちゃんと対策もしてあります」
「よし」
「それよりも、私はご主人様の方が心配ですぅ」
「まぁそうだよな。〈調教師〉とか出たら少なくとも冒険者にはなれないだろ」
俺のスキルは〈調教〉、そしてあの世の時点での職業はスキルに合わせて〈調教師〉だった。
効果はご存知の通り、屈服させた女を性奴隷にするというもの。
だがこの世界において、〈調教師〉とは一般的に牧畜などで家畜に対して行う〈調教〉を扱う者を指す。
そのため、お世辞にも冒険者として活動して行けるような職業では無いのだ。
鍛冶師とかならまだ………というかむしろ歓迎されるだろうが、さすがに〈調教師〉はちょっと。
そのため、ヘリーナが心配するのもご最もだ。
「安心しろ。ちゃんと俺も対策はしてる」
「………ご主人様、俺TUEEEEをしたいがために色々と細工とか………してませんよね?」
「さすがにそこまでその展開に飢えてねぇわ。確かにしたいのは山々だが………てかなんでそれ知ってんだよ」
色々とツッコミたい所があったが、それより先にアレナの準備が完了したようだ。
事前に説明を受けた通り、まずヘリーナから水晶に手をかざす。
手のひらからゆらゆら揺れた金色の魔力が吸い込まれるように水晶の中に消えたかと思うと、やがて水にインクを溶かしたように色が溶け、混ざって下部へ落ちて行く。
水晶の一番下に凝縮されたそれは一粒の水滴となって滴り落ち、真下に固定されていた長方形の板の上に落下した。
じわじわと液体が広がっていくと共に、焦げ臭い匂いが香り徐々に文字が印字され始めた。
十数秒経って、アレナは液体がすっかり蒸発したそのプレートを抜き取り、ひっくり返したりしながら最終確認を終えると。
「はいっ、こちらがあなたの冒険者プレートとなります。えっと………ヘリーナさん、ですね!ステータスは─────え、魔力が一万………?うそっ、それって英雄レベルじゃ………魔力耐性も八千………!?」
「…………なぁ、対策したんじゃなかったのか?」
「あ、あれぇ……?一応、下界水準の肉体に調節したはずなんですけど………」
お前が俺TUEEEEしてどうする。
貰った冒険者カードを二人で見てみる。
───────────────────
・ヘリーナ(23歳)
Lv99
職業……大魔法使い
種族……人間
固有スキル……〈神聖魔法〉
所持スキル……全属性魔法、全属性耐性、特殊状態無効、超速再生、自動回復(魔力)、限界突破、etc.....
ステータス
・魔力……10000
・筋力……4500
・俊敏性……3000
・防御力……5500
・魔力耐性……8000
──────────────────
「………とんでもねぇな」
「えへへ………♡」
なんかもう、一周まわって清々しいくらい化け物みたいなステータスだ。
これはアレナが唖然とするのもよく分かる。
ちなみにこの世界でのLv1の平均ステータスは、オール10。
そして低ランクの冒険者はだいたい全て合わせて五百を超えれば良い方。
じゃあヘリーナはどのくらいか。
全部合わせて31000…………よって一般冒険者の約六十倍だ。
化け物じゃねぇか。
「こっ、これはギルドマスターに報告しなきゃっ………!すみません、ちょっとお待ちを!!」
お決まりのセリフを呟いてから、大急ぎで裏側から二階の奥へと向かって行くアレナ。
取り残された俺達に、酒場や後から来た冒険者達の視線がなんだなんだと集まる。
「どうするよ、SSランクとか認定されて『お主が魔王を倒すんじゃ!』とか言わたら」
冗談めかしてヘリーナに聞くと、きょとんと目を瞬かせた彼女は不思議そうに首を傾げ、さも当たり前かのように。
「そんなものに興味はありません。ご主人様以外、心底どうでも良いですから………。魔王がここまで攻めてくるなら話は別ですけど、そうでも無い限りご主人様の傍を離れる気はこれっぽっちもないです」
「あ、そう?」
なんかちょっと思ってた反応と違った。
いつものドMが垣間見える声色じゃなくて、表情まで含めガチのやつ。
真顔でこんな事を言っているので若干、気圧されてしまった。
ヘリーナの愛が重い。
「そんな事より、ご主人様もやっちゃいましょうよ!戻ってくるまで少し時間がかかりそうですし………」
「ん、まぁそうだな。やり方は聞いてたし、面倒事になる前に確認しておくのも手だな」
今の俺達に、ギルドマスタークラスの存在に目をつけられて良いことなどあまり無い。
稼ぎは普通の依頼で十分だし、その実力を見込まれてヘリーナが戦地に飛ばされようものなら大変だ。
俺の大切な肉便器を奪われてたまるか。
本来ならあまり良くない事なのだが、今回は状況が状況なので心の中で謝罪しつつ、勝手に水晶に手をかざし魔力を流す。
魔力の扱いは既に習得済だ。
黒色の魔力が吸い込まれ、先程と同じ動作でプレートに文字が刻まれる。
「あ、出来たみたいですね!ご主人様のステータスは…………」
───────────────────
・八重宮イツキ(19歳)
Lv89
職業……
種族……人間
固有スキル……
所持スキル……剛腕、剛脚、剛剣、剣技(中級)、火属性魔法(中級)、風属性魔法(初級)、特殊状態耐性、限界突破、etc………
ステータス
魔力……250
筋力……5500
俊敏性……180
防御力……5500
魔力耐性……5500
総合値……16930
───────────────────
「………すまん!」
「そんな良い笑顔で言われましても………」
二人とも、加減を大いにミスった。
ヘリーナはどの方向にも限りなく広がった超万能タイプで、俺はある一方向のみに特化したゴリ押しタイプ。
俺までLv89と高レベルなのは、おそらくヘリーナを屈服させた際に得た莫大な経験値が原因だろう。
そうそう、俺が新しく獲得した〈調教〉の能力に、"経験値変換"と言うのがあったのだ。
これのおかげで、女を屈服させた際にスキルと俺自身に、その女の抵抗度に合わせて経験値が配られるようになった。
女が抗えば抗うほど、屈服させた時の経験値が大きくなるのだ。
ちなみに俺の能力は既にレベルがカンストしているものもいくつかあり、屈服させるのにはあまり苦労しなくなった。
とは言えそれでは経験値が貰えないし、そもそも俺が楽しむより前に終わってしまっては元も子もない。
そのため、大抵は効果を下げたりして使用している。
特に"媚薬"と"淫紋"なんか、常に感度数百倍とかにしていたら壊れてしまう女が続出だ。
堕とす前に壊れたら意味が無いだろう。
そして俺の職業や固有スキルが変わっているのも、〈調教〉の能力故だ。
〈調教〉があるレベルになった時に得た能力なのだが、その名も"支配者の権能"。
これは性奴隷にした女の能力や職業を
その程度は能力しかコピー出来なかったり、スキルが劣化したり、下位互換の職業になったりと、コピーしてみないと分からない。
少なくとも、完全に同じ状態になれる可能性は極めて低いようだ。
ちなみにヘリーナもコピー済だが、やはり能力がかなり劣化してしまった。
相手が格上なほど模倣も難しいのかもしれない。
ちなみにステータスは選択した役職の特徴に引っ張られる。
「ああ、この前夜遅くにどこかに出かけてたのって、これのためだったんですねぇ………」
「そうそう。街の反対側なんだけど、良い娼館があってさ。そこで元冒険者の女の子を指名して、性奴隷にしたんだ。元はガチガチの戦士で冒険者をしてたらしいな」
俺は〈調教〉を使うにあたって少なからず自分に制約と言うか、倫理観を失わないための決まりを設けている。
もちろん犯罪行為はNG。
レイプもごく限られた万が一を除き不可、など。
人として最低限のラインは極力守るようにして能力を運用するようにしている。
セックスが前提の能力だけに、そこら辺をちゃんとしておかないと簡単に駄目な方向に墜ちてしまいそうだからね。
まぁこちらの何らかが脅かされる緊急事態とかなら話は別だが。
「ふ〜ん………そうですか、ご主人様は私より他の女の子の方が良いんですか」
「別にそうとは言ってないだろ。あれはあれで気持ち良かったけど、やっぱりヘリーナの体が一番だよ。俺の好みが全部詰まってる」
「え、えへへ♡そうですかぁ……?」
ちょろい。
俺が他の女とよろしくやっていた事に対して嫉妬していたにも関わらず、少し褒めればこのとおり。
嬉しそうに頬を綻ばせている。
まぁ実際のところ、ヘリーナが一番気持ち良いのは確かだ。
どの穴も使えて、しかも全部気持ち良い。
激しめのプレイもむしろウェルカムだし、汚いオホ声も俺好み。
まさに俺のためだけにあるような肉オナホだ。
「………てか全然帰ってこないな。帰るか?」
「でもご主人様、今帰っちゃうと絶対に今後、来づらくなっちゃいますよ」
「それはそうだよな。冒険者ギルドここしか無いし、依頼受けるためにはここに来なきゃいけないし………」
別の街に引っ越しても情報は伝達されるだろうしね。
一旦騒ぎを収めないと落ち着いて依頼を受けられない。
冒険者プレートは完成したのでもう用はないのだが…………あれ?思ってた以上に面倒なミスした?
「─────なるほど、アレナが言っていたのはお前達だな」
事の重大さを理解し始め冷や汗だらだらの俺とへリーナを呼び止めた威圧感のある声。
ざわざわしていた空間でも一切の曇りなく突き抜けたそれは、一瞬で野次馬を黙らせるだけの気迫があった。
「このまま君たちに帰られては、我々としても非常に困る」
振り返ると、受け付けの奥側に通った二階へと続く階段から降りてくる一人の女性と目が合った。
雑に結えられた燃えるような紅の髪が腰まで波打ち、同色の瞳は彼女の内心をそのまま表して険しく細められている。
ビキニアーマータイプの軽装備を身にまとっており、布で軽く抑えられただけのおっぱいが階段を下る度にぷるんっ、と揺れる。
さらにスパッツ系の素材の黒タイツに、膝とそれから下に分離した防具を装着。
ミニスカサイズの腰マントには小さなポーチが取り付けられていて、その隣でボロボロの布がマフラーのようにはためく。
全体的にムチッとした肉体とそれを強調するような服装に目が行きがちだが、同じくらい彼女は筋肉もすごい。
腹筋が割れているのはもちろんのこと、脚も、腕も。
よく見れば太く見えるその原因は隙無く鍛え上げられた筋肉によるものだ。
ムチィッ………!よりミチィッ………!の方が合っているかもしれない。
どちらにしろ全体的に太い。
そしてエロい。
そんな俺の内心を知ってか知らずか、女性は厳しい視線を俺達に向けたままよく通る声でこう口にした。
「少し、時間を貰おう。ついて来ると良い」
そこには有無を言わせない圧倒的な圧力が含まれていた。