スキル〈調教〉と〈デイリーガチャ〉の二刀流で異世界性奴隷ハーレムライフ 作:欲求不満キツネ
ダリアとの一件から一週間ほど経った。
あの後、ダリアは俺達を
上層部への報告もあくまで「ちょっと強い奴らが来た」程度で済ませており、もちろん居合わせていた冒険者達にも「水晶の魔道具が故障していた」と説明を加え、余計な詮索はしないようにとお達しが下った。
おかげで今のところ、俺達は無事に平穏な毎日を送ることが出来ていた。
本当にダリアには感謝しなければ。
彼女が居なければ、異世界に来て早々にかなり面倒臭い事態に巻き込まれていたかもしれない。
だが、この事件で思わぬ戦利品を得たのもまた事実だ。
ダリアやギルド職員などの性奴隷に加えて、彼女達の職業やスキルなどの能力をコピー出来たのはとても助かる。
何せ使える能力は多ければ多いほど良いからな。
特にダリアの職業"狂戦士"や、とあるギルド職員の固有スキル〈気配感知〉なんかは今後の戦闘においてかなり役に立ちそうな気配がぷんぷんする。
今日はそんな感じで得たスキルや能力を試すため、依頼を受けリスタの近くに位置するとある森林地帯に訪れていた。
『ブモォオオオオオッ!!』
「あ。ご主人様ぁ、そっちに行きましたよ〜」
「おう!」
こちら向けて突っ込んでくるのは、巨大な白いツノを携えた牛のような魔物。
名をサンダー・バイソン。
名前の通り雷属性の魔法を操る魔物であり、その全長は脅威の三メートル弱。
主に草原や岩場に住んでいるとされているのだが………どうやらこのサンダー・バイソンは、群れで孤立しこの森に迷い込んだらしい。
今回の依頼はこいつを討伐することだ。
既にこの森の環境を破壊しているだけでなく、少なくない人的被害が発生しているので、早急に討伐する必要がある。
木々を薙ぎ倒しながらドドドドッ!!と突っ込んで来るサンダー・バイソンのツノが魔力を帯びたかと思うと、バチッ!と激しい電流が迸る。
それは次第に全身へと広がって行き、巨体を覆う鎧となった。
そんな状態のサンダー・バイソンを見据え、俺は抜き放った片手剣に魔力を纏わせる。
………やはりこれだけの巨体を前にすると、圧倒されてしまって堪えきれない恐怖が湧き上がる。
前世で全長三メートルと言ったら、だいたい建物の一階と同じ大きさだぞ?
しかもあくまでそれは縦の大きさであって、サンダー・バイソンは全身の筋肉も凄いから横にもデカく、間近で見ると視界の圧迫感がすごい。
大きめのワゴン車が突っ込んで来るってのが一番分かりやすいかもしれない。
それにツノも太くて大きい。
あんなので突かれたら、胴体が軽くちぎれ飛んでもおかしくないだろう。
恐怖は、どうしてもすぐには消えなかった。
けれどこの一週間、俺はずっと魔物を相手に特訓していたのだ。
技術面も覚悟でも、今までの俺じゃない。
「〈瞬脚〉」
前傾姿勢で剣を構えると同時に、スキルを発動。
一気にサンダー・バイソンとの距離を詰める。
まさか瞬きする間に眼前に迫られようとは思っていなかったらしく、サンダー・バイソンから動揺の気配が伝わってきた。
「〈剛剣〉っ!」
片手剣がスキルによって山吹色の禍々しいオーラを帯びた。
若干重みが増したように感じるが、しかし剣術スキル〈片手剣〉を同時に発動させることで正確な動きで踏み込む。
スキルがもたらしたスローモーションの世界で、研ぎ澄まされた感覚がどこに攻撃を与えるべきか示してくれる。
魔力で身体強化を施し、力一杯にフルスイング。
薙ぎ払われた切っ先が吸い込まれるようにサンダー・バイソンに食らいついて、一瞬でその雷の鎧を突き破る。
─────ザンッ!!
生々しい音を伴って、サンダー・バイソンの屈強な肉体を真っ二つに両断した。
「………おお〜、ご主人様も動きが様になって来ましたねぇ」
「そうか?個人的にはもうちょっと無駄を無くしたいんだが………」
近くで観戦していたヘリーナと共に、感想を交換しながらドロップアイテムを確認する。
………あ、話していなかったが、この世界では倒した魔物はドロップアイテムに変換される。
だから戦闘中に流れた血を例外に、魔物の死体がその場に残るというグロい現象は起こらない。
その代わりに、魔物の死体があるはずの場所に落ちるのがドロップアイテムだ。
魔物の肉だったり、毛皮だったり、武器素材だったり、場合によっては特殊な装備が落ちることもある。
ドロップ率的なものもあり、もちろんそれ故に高価な値のつくアイテムもちらほら。
まぁ要はゲームと同じってことだ。
一つ面倒なのは、ゲームと違ってその辺にポンッと落ちるので、自分で拾わなきゃいけない所だ。
そのためスライムなどの頻繁にエンカウントするザコ魔物が落とすアイテムは、時々、そこら辺に放置してあったりもする。
そりゃそうだ。
誰だって持てる荷物の量は決まっていて、取捨選択しなければならない。
そう言った時に捨てられるのは大抵がこういうアイテム。
だからドロップしたまま放置されたのを見つけると、そこには既に人の手が入っていると分かる。
また例外的に、縄張り争いなどによって魔物同士が殺し合った際に関しては、負けた方の遺体は悲惨な状態で残る。
ドロップアイテムに変換されないのだ。
これは自然の摂理だからなのか、それともまた別の力が働いているのか。
今のところ解明されていない世界の謎の一つである。
「今回はお肉が多いですねぇ〜……。後でバーベキューでもします?」
「サンダー・バイソンの肉って美味しいのか?」
「The・普通って感じですぅ。………あ、もちろん普通に美味しいって意味ですよ?味は牛肉と大差ありません」
ヘリーナ曰く、少し筋っぽい牛肉みたいな味がするそうだ。
筋肉がとても発達しているため歯ごたえがあり、一般家庭でもよく食べられている異世界では主流なお肉の一つらしい。
「じゃあ、昼ごはんはバーベキューで決定だな」
「楽しみですね〜!ご主人様、実は私────」
「ふっ。皆まで言うなヘリーナ………俺もちゃんと持ってきてるさ」
「さすがご主人様ですぅ!」
バーベキュー決定でテンションが上がる中、分別したアイテムをそれぞれ個別に作り出した黒い穴の中に放り込む。
………一応言っておくが、ブラックホールではない。
これは〈
名前の通りゲームで言うストレージ機能と同等の能力で、収納限度はあるもののそれも極めて高いスグレモノ。
また収納方法のカスタムも可能で、俺のように"食材"や"装備品"など大まかな種類ごとに区別したり、それこそ一つのアイテムで一つの枠を占拠することも出来る。
かなり自由度の高い優秀な能力だ。
これさえあれば、取捨選択など考えず全てを持ち帰ることが出来る。
まさに冒険者からすれば喉から手が出るほど欲しいスキルだろう。
特に、ダンジョンに潜る際などは必要不可欠だ。