スキル〈調教〉と〈デイリーガチャ〉の二刀流で異世界性奴隷ハーレムライフ 作:欲求不満キツネ
アイテムを回収し終えた後、森の中にあった開けた場所で二人きりのバーベキューを楽しんでから、俺とヘリーナはリスタへと戻ってきた。
本当はこのままエロールの部屋に帰ってお風呂に入りたいのだが、それより先に冒険者ギルドに寄って、依頼の達成を報告しなければならない。
俺達が受注する依頼には"達成期限"なるものがあり、これは受けるだけ受けて放置する輩や、また受注した冒険者に非常事態があったことなどを察知するため、冒険者協会が独自に指定したものだ。
当然、期日に縛られて無茶をする若者が居ても困るので、比較的、余裕がある場合が多い。
しかし中には急を要する依頼もあるわけで、そう言うのは大体、必須条件の冒険者ランクが高く設定されていたり、報酬が良くなっていたりする。
そしてこの期限を逃すと、たとえ依頼を達成していても報酬を貰うことが出来ない。
つまりタダ働きになってしまうのだ。
しかもこうなった場合、大変なのは冒険者ギルド側で、受注した冒険者の安否確認や後任の指名、またそれを各ギルドへ伝達など………。
もしその依頼が民間からの斡旋の場合、その依頼主にまで迷惑がかかってしまう。
だから単に個人の問題として軽く考えることは出来ない。
もちろんそんなことをすれば冒険者ギルド側からかなりのペナルティがあるらしい。
冒険者プレート剥奪で済めば良いが、賠償請求されることもあるとか。
………まぁ要するに、達成したらすぐ報告した方が良いという話だ。
いつも通りウェスタンドアを押して冒険者ギルドに入る。
「んがっはっはっ!!俺様に勝とうなんざ百万年早いわ!」
「くそっ、この脳筋野郎が!」
「強化魔法さえ使えれば筋肉になんて負けないのにな」
「んだとこの野郎、筋肉舐めんな!魔法なんて使おうが俺様の筋肉に勝てるわけねぇだろ!」
「ダメだこいつ、脳みそまで筋肉に侵食されてやがる………!」
………今日も今日とて酒場ではしゃいでる冒険者達は元気そうだ。
どうやら酒代をかけて腕相撲をしていたらしく、見た目通り一番ガタイの厳つい強面の男が優勝したようで周りから野次が飛んでいる。
彼らは揃って入ってきた俺とヘリーナに気が付き、にかっ!と笑顔を浮かべ軽く手を振った。
「ようイツキ!今日はどうしたんだ!?」
「依頼達成の報告。………て言うか、お前らもいい加減少しは依頼をこなさないと、また無一文になっちまうぞ」
「だはは、そん時はそん時だろ!」
「イツキ、こいつに計画性を説くのはオススメしない。マッスルゴリラに計算させるようなものだ」
「よせよ照れるだろ!」
「褒めてねぇよ馬鹿野郎」
ちなみに"マッスルゴリラ"とは温暖地域の森林に生息する二足歩行の魔物の名前だ。
見たまんまゴリラ。
「あ、ヘリーナさんもこんにちは」
「どもです」
「毎回毎回、うちの馬鹿たちがやかましくて申し訳ないな………」
「本当にな。唯一あんただけがまとも枠だよ」
「はは、ありがとう……。もうあいつらの世話をするだけで胃がキリキリしてさ………イツキ君、一日だけ変わってくれないかい?」
「無理っすね」
「だよなぁ………」
「ガルムさん、飴玉いります……?」
「ありがとう、ヘリーナさん………」
この哀愁漂う中年男性のような男は、ガルムという名の冒険者で、そのランクは俺達と同じB。
そこで騒いでる脳筋男のバルクと視線が冷たいライルと共にパーティを組んでおり、一番熟練であることからリーダ役を押し付けられた不遇な男だ。
最近、バルクとライルの行動に悩まされる機会が増え胃のキリキリも増したらしい。
さすがのヘリーナですら哀れみを抱いたようで、ポケットから取り出した小さな飴玉をガルムに手渡した。
「………じゃ、じゃあ俺達は達成報告してくるから………まぁその、頑張ってな」
「ああ。イツキ君とヘリーナさんも無理はしないようにね」
◇◆◇◆◇◆
「………あ、マシロさん!こんにちはっ」
「アレナ、依頼達成の確認を頼む」
「は〜い!では、冒険者プレートをご提出ください!」
言われた通り冒険者プレートを差し出すと、アレナはその裏面に目を通し、持ち帰った素材などから無事に依頼が完了されていることを確認すると、横文字の羅列の隣にあるマス目の場所に一つスタンプを押した。
冒険者プレートにはその持ち主が受けた依頼と、それの達成不達成が表示される枠がある。
これは冒険者プレートを作る際に使用した水晶の器具に付与された魔法によって作動しており、持ち主が依頼内容をクリアすると自動で達成の表示が浮かび上がる仕様になっている。
原理は知らん。
またその隣にあるマス目は、依頼をこなす度に先程のようにスタンプが押され、ランクごとに上限が違うそれが最後まで貯まると次のランクへの推薦が貰える。
まぁランク上げには専用の試験があるらしいのだが、今のところランクを上げる予定のない俺達には無縁の話だ。
それからアレナは手元の書類に何かを書き、引き出しから取り出した小袋と共に冒険者プレートを板の上に乗っけてこちらに差し出した。
「はい、確かに確認しました。こちらは達成報酬と、冒険者プレートのお返しになりますっ!」
今回の報酬は七千ユラ。
日本円にして七千円だが、実質労働時間が数十分+移動時間二時間程でこの給料だと考えると明らかに破格だ。
相手が大したこと無くてもこれなんだ。
もっと強力な魔物が討伐対象の場合、報酬もよりえげつない金額になるだろう。
「それで、マシロさん。前回仰っていた迷宮探索の件なのですが………」
「ああ。許可は降りたか?」
「はい。こちらのライセンスを入口でご提示いただければ、審査無しで探索が出来ますよ」
「そうか、ありがとう」
この世界で迷宮………いわゆるダンジョンに入るためには、今貰ったこのライセンスが必要だ。
もちろん無くても入れるのだが、無い場合は迷宮に入っても死なないか、ある程度戦えるだけの実力や知識があるか、迷宮の入口に設置されたゲートを通る前に示さなければならない。
しかし冒険者ギルドで発行するこのライセンスは、その実力があると事前に太鼓判を押してくれている証拠となり、入口の検査無しに迷宮に潜ることが出来るのだ。
ちなみにそれ以外にも探索を専門とした
彼らはその名の通り探索に特化しているため、冒険者にはならずそれ専門のギルドを設立し、独自に活動しているらしい。
「もうどこの迷宮に潜るか決まってるんですか?」
「最初は【グルエニーの迷宮】にしようと思ってる。あそこは魔物のレベルもそこそこだし、その割に宝箱が豊富だって聞いてな」
「おお、【グルエニーの迷宮】ですか。あそこはそこまで複雑な構造じゃないですし、迷宮初心者さんにもおすすめの迷宮ですよ!迷宮のイロハを知るにはもってこいです」
ライセンスに関する手続きも済んだので、これで用事は全て終わりだ。
この後どうしようかな………と話しながら考えていると、その隙にすっ……とアレナは身を乗り出して俺との距離を詰めた。
そして、右手で口元を隠しながら囁く。
「それでその、ここからは私用なのですが………」
「ん?」
「………この後、空いていませんか?最近、ご無沙汰でしたし………」
至近距離のため小さな声は俺にしか聞こえておらず、ちらりと襟をめくって見えた色っぽい蒸れた谷間も俺にしか見えていない。
目の前のアレナの瞳は、劣情にまみれていた。
「………今日は無理だ。明日の準備もあるし」
「えぇ〜……」
「………しょうがないな。明後日の夜、空けといてくれ」
「えっ」
「他の職員にバレるなよ?」
「やった、楽しみです……!」
アレナは、あの日に〈調教〉したギルド職員の一人だ。
最近ご無沙汰………というかあれ以来一切手を出てないのだが、俺の性奴隷となった彼女はそれではやはり欲求不満だったらしい。
明後日の夜と約束してから冒険者ギルドを後にする。
「………ご主人様、良かったんですか?」
「ああ。まぁ、アレナのスキルにはお世話になってるしな」
ヘリーナが言いたい事は分かる。
が、こちとら完全に私的な理由でとんでもない迷惑をかけた立場であるので、出来る限り彼女らの要望には応えたいと思っている。
アレナの〈気配感知〉は戦闘をする上でこの上なく役立ってるしな。
このくらいどうって事ない…………と言うか、むしろ足りないくらいだ。