ムービーカンパニー 作:藤斎三吉
SAO事件が、解決してから1年以上が経過していた。
結城明日奈は、仲が良い学校の女性教師の妹が主任として働いている株式会社・ムービーカンパニーのバイトを頼まれた。
3日間の泊まり込みのバイトだったので、明日奈の母親は反対したが、ムービーカンパニーは社員数が5千人以上の大企業だったのと、明日奈がバイトをするムービーカンパニーの研究所は女性の職員しかいないとホームページに掲載されていたので許可した。
研究所の研究室には、明日奈と柿崎美鈴が居た。
「結城さん。依頼を受けてくれて、ありがとうございます♪私は、ムービーカンパニーの研究所の主任の柿崎美鈴です。研究所の事を簡単に説明しますね。研究所の中は、女性の職員が110人居ます。VRの研究をしていて、女性の目線でのVR技術の向上を目指しています」
柿崎美鈴は、27歳で若くして主任になった女性で、明日奈と仲が良い教師の妹だった。
「では、バイトの内容を説明します。初日の今日は、VR空間にログインしてもらって、VR空間内で飲食をしてもらいます。ログインの時間は4時間ですが、ログアウト後にアンケートと感想を書いてもらいます。もしも、気分等が悪くなったら医療スタッフが居ますので遠慮なく声をかけて下さい」
「分かりました」
「それと、特殊なシステムを使用してますので、ログアウトするのに2分程かかります」
明日奈は、返事をしてからVR空間にログインをした。
柿崎は、初日の明日奈のバイトが終わってからノートパソコンを持って、研究所から2キロ程離れた所にある豪邸に移動した。
「酒井部長。お疲れ様です」
「お疲れ。柿崎主任」
豪邸に入ると、ムービーカンパニーの開発部の部長の酒井貴男が出迎えた。
酒井は、ムービーカンパニーの社長の息子で33歳で小太りの男性である。
「結城さんのデータ収集は、問題なく進んでいます」
「ありがとう。これは、お礼だ」
酒井は、50万円が入った封筒を渡した。
「ありがとうございます♪」
酒井は、社長の息子で開発部の部長という役職なので、社内での発言力が強くて数年後には社長になるだろうと周囲に思われている。
柿崎が、若くして主任になれたのは、酒井の推薦があったからである。
柿崎は、出世欲の強い女性で30歳までには、研究所の所長になりたいと思っている。
柿崎は、社内での地位や人事的な発言力を持っている酒井に気に入られた方が確実に出世ができると考えて酒井からの命令を忠実に実行している。
酒井は、ノートパソコンで明日奈のデータを確認した。
「問題はないな・・・柿崎主任。念の為に言っておくが、絶対にデータをイジらないように!」
「はい!命令通りの操作しか、行っていません」
柿崎は、5ヶ月前に酒井の協力で主任になった時から、明日奈を含めた3人の女性を外部から研究所に招いてデータの収集をしている。
データ収集のシステムは、酒井が密かに開発したものなので、柿崎にも内容は分からない。
柿崎は、システムやデータの確認はしていないが、VR空間に女性の身体と音声データを復元させていやらしい事をするのではないかと推測している。
3日間もデータ収集をする理由が不明だったが、3年後には研究所の所長になる密約を交わしているのと、データやシステムをいじると細工がしてある可能性が高いので追究はしなかった。
柿崎は、別のノートパソコンを受け取ってから研究所に帰った。
明日奈は、初日のバイトが終わって研究所の敷地内にある宿舎で過ごしている。
「研究所の宿舎は、高級ホテルみたい♪」
宿舎は、広いリビングと豪華な寝室とサウナまで完備されていた。
「キリト君に話したいけど、守秘義務があるから言えないのが残念だわ」
守秘義務で、研究所の業務内容と設備の事は話せなかった。
2日目のバイトは、実験に適した服に着替えるように指示された。
病衣のような感じの服だったが、明日奈は特に気にする事なく服を着てからログインをした。
明日奈は、VR空間でモンスターと戦った。
柿崎は、明日奈がログインしたのを確認してから裸にして特殊なレーザーを当てた。
体に何かが触れたらログアウトする、安全装置は停止してある。
柿崎は、データ収集が終わったので病衣を上手に着せた。
「出世する為なの・・・ごめんね」
明日奈は、違和感を感じる事なく3日間のバイトが終わってから自宅に帰った。
次の日に、バイト代の9万円が口座に振り込まれていたので、桐ヶ谷和人とのデート代にした。
酒井は高級マンションで、明日奈のデータをまとめていた。
酒井が自宅の豪邸とは別に高級マンションを借りている理由は、高性能の大型パソコンを自宅に置いて置くと来客の多い自宅では誰かに見られる可能性があるからである。
高級マンションを借りている事は、家族や会社には報告していない。
「準備は終わった・・・後は、1時間待つだけだ」
酒井は、大企業の社長の息子として幼い頃から周囲に期待されていた。
一流大学を卒業してから、ムービーカンパニーに入社して、VRの新システムを開発してすぐに開発部の副部長になって、コネ入社だが実績も作った。
酒井は、周囲の期待に押しつぶされそうになっていた。
酒井は、26歳の時に両親の勧めで大企業の令嬢とお見合いをした。
お見合いは、上手くいって半年後には結婚する運びになったが、令嬢が大学生時代の交際相手が忘れられないと言って、結婚式の1週間前に婚約を破棄した。
酒井は、令嬢との交流で心が癒されていたが、心が壊れて結婚の話をすると不機嫌になるようになった。
酒井は、5ヶ月前に人の人格をVR空間に複製できるシステムを開発した。
酒井は、システムの発表はせずに自分の欲望のままに複製システムを使う事を決めた。
柿崎の出世欲を利用して、ターゲットの女性のデータ収集をさせた。
柿崎は、人格の複製の手伝いをしているとは夢にも思っていない。
最初のターゲットは、元アイドルの女性だった。アイドル時代は、ムービーカンパニーのCMで起用した事が一度あったので、本人は二つ返事で了承した。
2人目のターゲットは、大学でミスキャンパスに選ばれた女子大生だった。大企業からの依頼だったので二つ返事で了承した。
元アイドルと女子大生の複製された人格は、VR空間の中で酷い目に遭わされている。
酒井は、現実でストレスを発散したくても周囲の目があるのでできないが、VR空間なら誰にも知られずにストレスを発散できた。
明日奈が気が付くと、制服を着て学校の教室の中に居た。
「あれ?何で学校に居るの?」
明日奈は、ムービーカンパニーのVR空間にログインしたまでは覚えていた。
「3日目のVR空間は、学校で何かするの?確か・・・説明では、海を泳いだり登山したりすると言ってたような?」
明日奈が混乱していると、教室のドアが開いて酒井が入ってきた。
「明日奈さんですね?私は、ムービーカンパニーの開発部長の酒井貴男です」
「開発部長さんですか・・・VR空間にトラブルが起きたとかですか?」
酒井は、笑顔で話し始めた。
「トラブルは、起きてませんよ。明日奈さんは、3日間のバイトが終了して帰宅してますよ」
明日奈は、何を言っているのか理解ができなかった。
「私が、帰宅している?えっ!?どういうことですか?」
「信じられないかも知れませんが、VR空間に明日奈さんの人格を複製したんです。本物の明日奈さんは、学校の校門で先生に挨拶をしていますよ」
酒井が、指を動かすと空間に映像が浮かんできた。
「えっ!」
映像には、明日奈の通う学校の校門の防犯カメラの映像が写っていた。
「あなたは、明日奈さんの複製です」
「信じられません!この映像は、私を騙す為に前もって用意しておいたんでしょう!」
明日奈は、メニュー画面を開こうとするが何も起きない。
「まぁ・・・信じないか」
明日奈は、酒井に怒りを覚えて掴みかかろうとしたが、5センチ程手前で体の動きが止まった。
「えっ!?」
明日奈は、攻撃が無効化されたので逃げる事にした。
だが、学校からは見えない壁があって外には出れないのと、剣道部等の部室に武器になりそうな物はなかった。
酒井は、楽しそうに明日奈を歩いて追いかけた。
酒井にとって、絶対に安全な場所で女性をいじるのは快感だった。
複製の事を知っているのは世界で自分だけで、複製された女性もその事を知らない。
「楽しいなぁ〜。あっ?明日奈さんが、女子トイレに逃げたかぁ〜」
明日奈は、女子トイレの用具入れにモップ等の武器になりそうな物がないかと思って入ったが何もなかった。
「何もない・・・ぐっ!」
酒井が、女子トイレの前で指を鳴らすと明日奈の部屋に移動した。
「えっ!私の部屋」
「この部屋は、明日奈さんの記憶で再現しました」
「ふざけないで!」
明日奈は、酒井に触れる事ができない。
「綺麗な髪ですね。明日奈さんが帰った後に、宿舎にあったタオルについていた髪の毛を回収して複製に使いました」
明日奈は、笑っている酒井の表情を見てゾッとした。
「柿崎主任は、3年後に所長に昇進させる事を密約で交わしたので、多少の事は手伝ってくれます。まぁ、この複製の事は知らないが・・・この事を知ってるのは、世界で私だけ!誰も助けには来ませんよ」
「何が、目的なの!」
「目的?ストレス発散かな?誰にも気付かれずに、悪い事をするのが楽しい」
酒井が、指を動かすと明日奈は声が出せなくなった。
「ベッドに座れ」
明日奈は、命令通りにベッドに座った。
「今から、明日奈さんの記憶を覗きます」
酒井は、明日奈の隣に座った。
「記憶は、ランダムで再生されるからね」
明日奈は、酒井を殴りたいと思ったが体が動かなかった。
酒井が指を動かすと、映像が写し出された。
明日奈の記憶の映像は、明日奈が自室でムダ毛処理をしている所だった。
「クリームを塗ったり色々と大変だね」
記憶の映像は、明日奈の目線の映像である。
明日奈と和人が、SAOゲームの中でセックスをしている映像に切り替わった。
「ラブラブだね。私達も負けないように、ラブラブになろう」
酒井は、指を動かして明日奈を裸にしてから、ベッドに押し倒した。
「喋れるようにしてあげるね」
酒井が、笑いながら指を動かした。
「やめなさい!」
明日奈は、絶望的な状況でも諦めることなく抗った。
「気が強いね。そうだ!キリト君の複製を作って、この部屋に連れてこよう!」
「やめなさい!そんな事をしたら、絶対に許さないから!」
酒井は、明日奈の怒りの表情を見ながら勃起した。
「冗談だよ」
酒井は、明日奈の胸を舐め回した。
「きゃ!?やめなさい!コラ!あっ!」
明日奈の強気な表情は、崩れていった。
酒井は、指を動かして裸になった。
「やべ!美味しい!」
「くっ!」
明日奈の胸を舐め回している最中に、明日奈の記憶の映像が切り替わった。
『キリト君大好きだよ。ずっと一緒にいようね』
明日奈が、和人の寝顔を見ながら伝えた言葉が聞こえてきた。
「ぐっ!?リア充め!」
酒井は、明日奈のアソコを舐め回してからペニスを挿入した。
「きゃぁ!うぐっ!」
明日奈は、悶えながら苦しい声を上げた。
「気持ち良い!あっ!我慢できない!」
酒井は、明日奈の子宮に射精した。
現実世界の明日奈は、自分の複製が酷い目に遭っている事を知らずに、学校で授業を受けている。
最後まで、読んで頂いてありがとうございます。