数日後――ついに、実と二人きりで屋敷にお泊りデートをすることになった。
親には事情を話して了承を得たとはいえ、心臓は高鳴る。こんな機会、もう二度とないかもしれない。
夕方、風呂に入って体を温めていると、背後に柔らかい気配を感じた。
「……え?」
振り返ると、実がタオルを手にして立っていた。
「敬一、背中洗うね」
その微笑みはいつもの幼馴染みのものではなく、女性としての色気を帯びていた。
――理性が一瞬で霧散する瞬間。
体の奥が熱くなるのを感じつつも、俺は咄嗟に言った。
「い、いや、俺が自分でやるから……」
しかし、実はニコリと笑い、俺の手を軽く払いのけて背中に泡を滑らせる。
その感触が、不意に俺の神経を刺激する。
「……ああ、これは……まずい」
でも、心のどこかで期待している自分に気づく。
――こういう時、理性よりも感覚が勝るのはいつものことだ。
風呂から上がり、タオルで体を拭きながらも、互いの距離感に気を遣う。
「……敬一、寒くない?」
小さな声で囁かれ、俺はうなずく。
布団に入ると、二人の体温がじんわりと伝わり、心臓は速く打ち出す。
「……敬一、眠れない?」
実の声が耳元でささやく。
その瞬間、俺の反応が布団の中でバレていることを意識し、頬が熱くなる。
恥ずかしさと高ぶりが入り混じるが、同時に守りたいという感情も強くなる。
「けいいちぃ...///私で反応してくれたんだ///うれしい//」
バレた....
「クラスの女の子が言ってたんだけど....こういう時ってこうするんでしょ?///」サスサス
実の手が俺のズボンと下着の下に入って....愛撫されている
「私//初めてだから下手かもしれないけど....////」
いや、上手です。出てしまいそうです。
「そ、そんなことない....気持ちいいよ///」
「ほんと?///」
そして俺たちは口づけや実の胸を揉んだり、赤ん坊のようにして甘えてしまった
「んっ..///けいいち///赤ちゃんみたい///あっ///んぅ///」
その日の夜は長かった。俺が動いたり、実が動いたり。たくさん動き、たくさん出した...
「敬一///子供できちゃったらどうするの///」
「その時は責任もって育てるさ」
なんてかっこいいことを言ってしまった
朝の柔らかな光が障子を通して差し込む居間。
俺と実はまだ布団の中でお互いのぬくもりを感じながら、昨日の余韻に浸っていた。
――そんな穏やかな朝は、あっという間に破られる。
「おはよう……」
いや、違う。物音が近づく。
「……敬一、何……?」
実も目を見開く。視線の先には、二人の行動を目撃した親たちの姿があった。
「おはようございます、父上、母上……!」
思わず口走る俺の声。顔が真っ赤になり、心臓がバクバクと音を立てる。
実も隣で顔を真っ赤にして固まっている。
父・一郎は腕を組み、笑みを浮かべながら言った。
「昨夜は、随分激しかったな?」
母・蓮華も微笑みながら追い打ちをかける。
「まあ、孫を作るのはまだ早いぞ、二人とも」
――俺たちは完全にパニック状態だった。
布団の中でぎこちなく体を隠すが、遅かれ早かれ言い逃れは不可能だ。
理性は戦場では強くあれど、恋愛の現場では無力である。ましてや、大切な人と一緒にいることを親に見られる瞬間ほど、人間は無力で、羞恥で焼けるように熱くなるものはない。
「ち、違います! その、あの……!」
言葉に詰まり、どう説明すればいいのか頭が真っ白になる。
実も必死に口を開くが、声はか細く、思わず頬を赤く染める。
「そ、そんなことは……ないです……!」
父は腕を組み、ニヤリと笑う。
「まあまあ、そう固まるな。見ているだけで面白いぞ」
母も笑いながら、軽く布団を指さす。
「昨日は仲良くできたのね。楽しそうで何よりだわ」
――羞恥と動揺で呼吸も乱れ、心臓は止まりそうだった。
だが、その赤面と動揺こそ、互いの距離が近いことの証でもあった。
「……あ、あの……本当に何も……!」
焦る俺の言葉に、実も小さく頷くが、声は震えている。
父と母は、茶化しながらもどこか安心した表情を見せ、部屋から去っていった。
――だが二人きりになった布団の中で、俺と実はまだ心臓が高鳴っていた。
甘く、そして痛いほど恥ずかしい朝の始まりだった。