少女X家庭教師X依存 作:霧里
悪寒に背筋が震え上がる。
冷えた血液が全身を巡っても、肌の熱は冷めやらない。
お尻を撫でていた先生の手が、下着の隙間を押しのけて中へと潜り込んできた。
衣擦れの音と共に、素肌が晒されていくのを止められない。
先生の顔を盗み見ようとして、でも出来なかった。
今、私を手籠めにしようとしてるこの人は、一体何なんだろう?
もしも、そこにあるはずの優しい笑顔が歪んで見えてしまったら。私が好きになった先生は、こんな人じゃなかったはずだ。
最初はただ、守ってほしかっただけ。それでも、日を追うごとに欲が出る。
先生と生徒じゃイヤ。男と女。いつか、恋人同士になれたらと。お互いに愛し合えたなら、それはきっと素敵なことなんだろうって。
「……っ!?」
葛藤に視線が泳ぐ。そうしてる間にも、太ももの内側にまで手のひらが滑り込んできた。大きな男の人の手。筋肉質で、角張った指先。自分の指とは似ても似つかない。
先生の指が私に触れそうになって、思わず逃げてしまった。
忌避感につま先が伸びる。今更それが何になるわけもないのに、逃げ出したい気持ちが飛び出しそうだった。
吐息が揺れる気配がする。
くつくつ……と、愉悦の浮かぶ笑顔が脳裏をよぎった。
愛情からくるものじゃない。藻掻く羽虫を愛でるような視線に、肌を舐め回されている気分だ。身を捩った。少しでもその視線から逃れようとする私を、先生は意にも返さない。無遠慮に肌を撫で回していた手のひらが、更に奥へと入り込んでくる。
喜べば良いのか、悲しめば良いのか。
無防備にお尻を突き出した私は、身動きの一つも出来なかった。
空耳に心が震えてしまう。それ以上進んで欲しくなくて、寄せた肌に力が入る。
聞かせないで欲しい。聞こえないで欲しい。お願いだから、溢れてしまわないで。
くちゅり……。
太ももの奥に抱え込んだ僅かな水気。先生の愛撫に当てられて敏感になった肌は、自身の興奮を気取ってしまう。触れられてもいないのに、どうしてこんなにも……。緊張で体が強張った。先生が私に触れる瞬間を思うと、どうしても。
凝り固まった太ももを揉みほぐすように、指先が這い回る。
あと少し、もう少しで……。閉ざされた柔肉の隙間から抜け出るその直前。
何を思ったのか、昇り詰めていた手のひらは踵を返し、膝の方へと抜けていく。
先延ばしにされたんだ。
そうと分かっていても、正直ホッとしてしまう。
強く緊張していた分だけ体が弛緩する。膝の頭から下着がすり抜け、ふくらはぎを撫で落ちる。それも、先生が太ももを堪能している間だけ。脱げた下着が床へと広がるまでの僅かな猶予でしかない。
おぼろげに浮かぶ情事の記憶。
下腹に焼き付いた違和感が、奪われたモノを匂わせる。
取り返さなきゃいけない。たとえ、失くしたものが戻らなくてもいい。
今、自分を守って見せないと、今までと何も変わらない。変えられない。
今度は先生の言いなりになるだけだ。イヤなことは、ちゃんとイヤって言おう。
勇気を出して。そうすれば、きっと先生とだって上手くいくはずだから。
「ふふっ、おねだりでもしているのかい?」
でも、からかうような声に泣きたくなった。
違う。そんなつもりじゃなかったのに。現実の私は声を上げるどころか、ゆらゆらと腰を揺らして、もじもじと太ももをすり合わせただけ。言葉が声にならない。
体に力が入らない。お母さんも、先生だって、自分の守り方なんて教えてくれなかった。
「なぜ?」「どうして?」と、無意味に責め立てくるだけの母。
先生は私を可愛がってくれたけれど、向けられた感情は よく言っても愛玩動物だ。二人して何も知らない私から、散々にもっていくばかり。
何かがおかしい。やっぱり怖い。
それに気づいた後も、先生の手を払う勇気なんて出ない。一人で家を飛び出して、私にどうしろっていうの。母に支配され続け、先生に手懐けられた私にとって、底抜けの自由は 落とし穴となんにも変わらなかった。
……悠真。
唯一、私の隣にいてくれたのは彼だけだ。
それで、今度は彼に縋るんだ。自分の弱さに泣いちゃいそう。
その時の私もきっと、彼に嫌われないように必死になるんだろう。一瞬、思い浮かんだ顔と名前も、すぐに霞んで消えていく。首を振ってしまえば、影も形も残らない。彼との思い出は、確かに一時の気休めにはなったけど。今はそれが余計に辛かった。
信じきれない。
八つ当たりが、喉元までせり上がってくる。
私がこんな目にあってる間にも、彼は誰かと楽しく過ごしているんだろう。
今だってきっとそう。テスト勉強がダルいとか、進路が決まらないだとか。
贅沢に悩んでみたりして。
それに、彼だって私と同じだ。ただの学生に何かできるはずもない。いまさら頼られたって、困らせるだけ。同じ班を作ったり、勉強を教えてほしいって頼むのとは違うんだ。それどころか、今の私を見たら先生と同じようになるかもしれない……。
ああ、違う。
こんな私を、彼にだけは見られたくなかった。
失望の眼差しを向けられるのが怖い。欲に塗れた視線で視姦されるのもイヤ。
せめて彼との思い出だけは、綺麗なままであって欲しい。
「ぁっ……」
思わず、口元を抑えてしまった。
恥ずかしかった訳じゃない。背筋を伝う怖気に震えた訳でも。もっと単純なこと。
「いや……」飛び出しかけた言葉に唇が震えだす。
「いけない子だ。こんなに濡らして……。そんなにコレが欲しかったのかい?」
くちゅり……。
今度は空耳じゃなかった。確かな水音が部屋に響く。
熱くて、固い。指先とは違うモノが私に触れたその瞬間。雫が一つこぼれ落ちた。
頬を伝い、太もも伝い、それはゆっくりと中に挿ってくる。慌てて足を閉じても、もうどうにもならなかった。
葛藤に惑う事も許されない。
選択肢が一つずつ取り上げられていく。幸せに繋がっていたはずの道が、また一つと閉ざされていった。
「っ、ぁ……ぅぅっ……」
前のめりになった体で藻掻く。机の上に散らばった問題集を掻き分けながら、前に、前に……。でも、一歩だって進まない。自分の足で立っていられなかった。
机が邪魔。お腹が圧されて苦しい。
床を蹴ったつま先が、脱げた下着を踏みつけた。
それでもと、顔を上げれば部屋の壁に目が塞がれる。
逃げ場なんて何処にもなかった。
「ただいまっ、お母さん♪」
ああ、もうそんな時間なんだ。
傾き始めた陽の光が差し込む窓の外。私の知らない世界から聞こえてくる楽しげな親子の会話。温かい。そう思った。無意識に伸ばした手のひらが陽に晒されて、少しだけ熱を持つ。
「ほら、もう先っぽが埋まってしまったよ?」
けれど、その声を聞いた瞬間に指先まで冷えきった。
伸ばしていた手が押さえつけられて、机の上に縫い付けられる。手首が痛い。
体が軋む。慣れることのない違和感が、ジクジクと下腹を覆っていった。
その時だった。
コンコンコンっ……!
「ひっ……!?」
反射的に悲鳴を上げそうになる。扉を叩く音。たったそれだけなのに。
刻みつけられた恐怖が私を縛った。もう、聞かなくなってどれだけ経つか。
先生と一緒の時は、その存在さえ忘れていたのに。
心臓がバクバクと音を立てている
忘れていたはずの恐怖に、体が竦んで動けない。
扉の向こうに母の気配がした。こんな所を見られるわけにはいかない。
今は先生が庇ってくれるかもしれないけれど、二人きりになった後でどうなるか。
叩かれるだけならきっとまだ良いほうだ。
「どうする彩花ちゃん? 今ならまだ、僕に襲われたって言い訳もできると思うけど? お母さんに助けてって言ってごらん? そうすれば君は自由だよ」
「ぇ、ぁ……ぇと、でも……」
急に手綱を離された。
手首の痛みが和らぐと同時に、腰を浮かせていた圧が緩む。
自由。その言葉の意味が分からない。逃げろって言われても、行き場がない。
窓の外には空しか見えず、扉の向こうは母の気配に満ちている。先生だって分かっているはずだ。私が母に助けを求めたところで、そこに自由があるはずもない。
怖い、怖い、怖い……よ。
助けて……誰か。
ゆう……っ。
「っ……ぁ……」
扉越しのやりとり。母の苛立たしげな雰囲気を感じた私は、肩をすくめて縮こまる。会話の内容は頭に入ってこない。声を上げないようにするのに必死だった。
震える唇を強引に引き結ぶ。早く何処かに言ってと、ただ願う。少しでも気を緩めたら、彼の名前を呼んでしまいそう。泣いて、叫んで、絶対に我慢ができなくなる。
母の相手も片手間に、先生は私を弄るように腰を揺らめかせていた。
先端は咥えこまされたまま。見られても良いんだろうか? 気のない会話に痺れを切らした母が、いつ扉を開けるとも限らないのに。
「やめて」たった一言すら声にならない。
「助けて」なんて言えるはずもない。
もしも、それが母の耳に届いたら。「お前がさそったんだろう」そういって、私を詰る母の姿は容易に想像ができた。目を瞑って、耳を塞いで、息を殺してただ耐える。許されたのは子供のように首を振るだけ。
「ゃっ……♥ ぁ、んっ……ふぅ……まっ。せん、せ……だめっ」
静止の声も息詰まる。不規則だった先生の動きが、一様に変わっていくのに気づいてしまった。たった少し吐息が漏れただけ。ほんの少し腰が浮いてしまっただけ。我慢しきれなかった。私の僅かな変化を感じ取った先生は、そこを執拗に責め立ててくる。
不意に乳首を摘まれて、慌てて口元を手で抑える。「ふぅ……っ」荒い吐息が指の隙間から溢れ出した。跳ね返ってきた自分の吐息が顔に吹き掛かる。ニチニチと、足の間から聞こえてくる水音に顔から火が出そう。
結局……最後まで私は動けなかった。
普段より大きな足音を立てて、母の気配が遠ざかる。永遠に感じていた時間がようやく終わり、やっと大きく息を吐きだせた。すっかりと涎に塗れた指先が濡れ光る。自身の興奮をまざまざと見せつけられているようだ。つぅっと糸を引くその有り様は、太ももを濡らす愛液と同じに映る。
笑われたって仕方がない。
ストンっと何かが胸に落ちた。
繋がれた首輪。鎖の先に落ちた杭のよう。私はもう、そこから動けない。
諦めがついたのか。開き直ってしまったからか。胸が切なくなる。何でもするから、言うことを聞くから。お願いだから……もう許して。苦しいの、辛いの、もうイヤなの。何も考えたくない。だから、だから……もう終わりにしてほしい。
ヌルリ……。
失せていた気配が強くなると同時に、沈みかかっていた腰がまた浮き上がる。
前のめりになっていた体が引きずられ、指先が机の上を撫でた。
「ぃっ……ぁ、ぃゃ、あ、はっ……はぁっ……!?」
まだ2回目だ。ううん、ほとんど初めてと言って良い。
力の抜き方なんて分かるわけがない。痛みに眉根を寄せるみたいに、下腹が力んでしまう。侵入してくる異物に対する恐怖。ジクジクと下腹に広がる痛みが寄せては返し、次第に熱を持ち始める。
頭が沸騰しそうだった。
ただ流されただけ。されるがままの私に覚悟なんてあるわけがない。
恥ずかしい。それよりも痛みと恐怖、嫌悪感の方がずっと強い。奥の奥まで開かれていく。閉ざされた秘所を目いっぱいに。カチカチと歯がなった。
視界が滲んで揺れ始める。肉の塊が真っ直ぐに進んでくるんだ。指よりも太くて、熱いの。浮かんだ冷や汗が、悪戯に背筋を撫でた。まるで、指先でなぞられるような刺激に、体がブルっと震えてしまう。
気持ちよかったのか。
気持ち悪かったのか。
それすら分からない。熱に浮かされた時のよう。意識は朦朧とし始めていた。
敏感になった肌に何かが触れるたび、それがイヤに気にかかる。
太くなったカリ首。凸凹と血管の浮かんだ表面。間近で見た先生の形がそのまま私の中に挿っている。膣のヒダを一枚、一枚と掻き分けられるみたい。
自分でも知らなかった私の形。侵入が深くなるほどに、それを思い知らされる。
分かるんだ。
ゆっくりと、オヘソの下にまで近づいてくるのが。
少しずつ、先生の形に変えられていくのが。
下腹が少し膨らんじゃってる。隙間なんて無いはずなのに、滲む愛液は涎のように溢れ出す。挿るわけがないと思っていても、割れ目の入口は自分で思ったよりも大きく開いて、先生のを受け入れてしまっていた。
ぴちゃ……ぴちゃっ……。
聞こえてくる水音に、耳の先まで熱くなる
「ぁ、はっ……んふっ……ふぅ……っ」
少しだけ声が漏れた。
お腹の奥から体を押し上げられて、つま先が丸くなる。床に広がっていた下着が、指の隙間に丸め込まれる。ゴミになった問題集の角に、手のひらを引っかかれた。
おヘソの下に、焼け付くような違和感を孕む。
ジクジクとして、ゾクゾクとさせられて。そこに何も残っていなくても、今度こそ私は大事な何かを失くしてしまった。
初めての感覚に打ち震える。
そのはずなのに、先生を受け入れた私の中は 寄り添うように形を変えていた。
まるで、愛された記憶を思い返すみたい。初めて自分を慰めてみたときからそう。
勉強は出来ないくせに、こんなことはすぐに覚えて。
「どうだい? 今度はハッキリと分かるだろう? 僕のがさ、ここに挿っているんだよ?」
下腹を撫でられただけで身を捩ってしまう。熱の籠もった吐息が漏れた。
ざわめく腟内が健気に揺れる。根本から先端へと向かって、快感が波を打つかのようだ。
「ずっと、こうされたかったんだろう? どうせあの後だって僕のことを考えながらさ、一晩中耽っていたんじゃないかい?」
「ちがっ……そんなっ……ぁぁっ♥」
言わないで。
考えなかった訳じゃない。
記憶を掘り返そうとするたび、体は疼いて指先が伸びる。
撫でた肌に熱が宿って、下腹に残った傷痕がズキリと痛んだ。何も、出来るわけがない。失くしたものが大きすぎる。
「逃げなかったくせに、何が違うんだ? そんなに嫌なら抜いてしまおうか?」
「え、あっ……。それ、は……ぁゃっ♥」
下腹を埋めていた肉棒がズルっと引き抜かれた。そこから一気に熱が広がって、頭の裏側に火花が飛び散る。言い訳も言葉にならない。それも、先生の言う通りだ。
逃げなかった私が悪い。
気まぐれに与えられた愛情が、欲しくて欲しくて、仕方がなかった。
まだ口内に残る精の味と匂いが、媚薬のように私を侵す。
重ねられた愛撫に体が疼き、触れられた肌に熱が灯る。まるで、擦れたマッチみたい。もう辛抱たまらない。繰り返される抽挿が、残った理性にまで火を付けた。
「ぁひっ……♥」
首筋が伸びて、いよいよと変な声が上がってしまう。
中をかき回されるそのたびに、甘い痺れが私を襲う。大きく、大きく、赤い風船が膨らむよう。先生の指がお尻に食い込み、体が机に押し付けられる。
貪るように犯された。次第に快感を受け入れていく私の体。心は痺れて、現実との境を見失う。先生が私に夢中になってくれている。夢にまだ見た光景だ。それが、だんだんと嬉しくなって……。
「まっ、まってっ……まってくだ、さぃ。せんせ、やくそく……やくそく、して? おねが、おねがいだから。私だけ、わたしにだけ……。こういうこと、するの……なんでも、私が、するから……していいから。おねがい、おねがいだから……せんせい……れい、じ、せんせ……」
息も絶え絶えだった。
朦朧とした頭で、何を口走っていたのかも定かじゃない。
残っていたせめての願い。都合の良いおまじない。おもちゃでも、ペットでも、それでもいいから。私だけにしてくれるなら、私はなんでも頑張れるから。
明らかに気配が変わった。
荒くなった先生の吐息が、首筋に吹き掛かる。
逃さないとでも言うように、強く抱きすくめられた。擦れたあった肌が熱を持つ。
抉るような刺激が、何度も、何度も、奥に突き刺さる。膨れ上がった精の気配は、今にも爆発しそうになっていた。私の汗と、愛液の匂いが漂う部屋の中。
それはきっとケーキのように甘く感じて、先生の男を誘うには十分だったんだろう。
「やだっ、やだぁっ。やくそくっ、やくそくしてからぁっ。それから、ならっ、そうだったら……いいからっ! しても、だしても、いいからぁぁ……っ」
「うるさいなぁ。最後くらい気持ちよく出させろよ? 何でもするんだろ?」
「さい……ご? うそ、なんで? なに、が……?」
たった一つの言葉に頭を殴りつけられたようだ。
射精のことを言っている、きっとそのはずだ。なのに、頭が揺れてしょうがない。
膨れ上がった不安が、感情が、抑えられない。
「さいごやだっ、さいごじゃやだっ……。先生がっ、せんせいがぁ。私をこんなにして……なのにっ。ごめんなさい、ごめんなさいっ! ゆるしてっ、私をっ……一人にしないで」
頭を撫でられた。
一瞬、心が緩む。
本当に一瞬だ。すぐに後ろ髪を掴まれて体を起こされた。
「図々しいな、彩花ちゃんは。君は僕のなんだっていうんだい?」
「それ、は……そんなの」
「でも、いいよ。許してあげる。彩花ちゃんがいい子にするならね」
頷いた。頷くしかなかった。
一度抱かれたくらいで調子に乗った私が悪い。
これは躾だ。私が本当に先生のものになるための大切なコミュニケーション。
「さあ、言ってごらん? 彩花ちゃんは僕にどうしてほしいの? どうされたいんだい?」
深く響く先生の声は、優しく導くようだった。揺れる視界に映る横顔は、勉強を教えてもらっていた時と何も変わらない。楽しみになっていたはずの毎日は、だけどこんなにも違ってしまった。
イヤだ。もうやめて。いつもの先生に戻ってください。
思いつく言葉の全部が、指をすり抜けていく。
この時間を早く終わらせたかった。先生の望む言葉を選ぶ。少しでも関心を買って、私を高く売りつけたい。
「えと、その……あの。あ、ぁぁ……。せんせいの、おちん……ちん? 私の、奥で、一番奥に……その、射精、ですっ。精液……全部だして、ください」
物足りないだろう。多分そうなんだと思う。
けれど、私の持ってる知識ではこれを言うのが精一杯だ。
「違うな」言われて泣きそうになる。恥ずかしいのも、悲しいのも、悔しいのも、全部我慢したのに。たった一言で否定されてしまった。
そんなの、私はどうしたら良いの?
先生こそ私をどうしたいの? 私になんて言わせたいの?
「お願いします、だろ? ほら……」目の前にぶら下げられた答えに飛びついた。
その言葉の意味を考えることもなく。
「あ、はぃ……。おねがい、します」
何かが折れた気がした。もう、ダメなんだと分かる。
全部が台無しになった後。たった一つ残った未来の先には、歪んだ幸福が散らばっていた。
「いい子だ。彩花ちゃん……」
膨れ上がった性欲のままに、何度も、何度も、先生は私を犯す。
男の人の大きな体と、机に挟まれて潰れてしまいそう。たださえ狭い腟内が余計に押されて、膨らんだカリ首が容赦なく腟壁を削ってくる。
ゴリっと、音がするようだ。
メリっと、体が軋みを上げる。
中で暴れるだけだった肉棒が、次第に狙いすますかのような動きに変わる。
掻き乱される腟内で、唯一最後まで口をつぐんでいた場所。私の奥の奥へとつながる一本道。イヤでも気づく。そこがなんなのか。その先がどうなるのか。
「ふぅっ、ふぅっ……! はぁ、あ、ぃっ。ま、せんせい……そこ、は」
言えなかった。
言えるわけがない
だって、私に言えるのはたった一つだ。
お願いします。
「きて、せんせい……だして、中。わた、わたしに……全部、受け止めるから、だから……ん、ふぅっ、あぁ。おねがい、しますっ……んぁっ♥」
先生の笑い声が降り注ぐ。
また、いい子だって頭を撫でてくれた。
「それじゃあ……そろそろ、僕も、さっ……はぁっ。ほら、いくよっ……んっ、くぅっ!!」
下腹に滾った熱が私を丸呑みにした。指が食い込むくらい深く腰を掴まれて動かせない。グリグリと押し付けられた先端が、子宮の入口をこじ開けた。
抵抗なんて、もう。
私はただ、諦めたように首を振っただけ。机にしがみついたまま、腰を持ち上げられる。床を引っ掻いたつま先が、丸まった下着を机の下に押しやった。
入口と奥まで一直線に、肉棒が先生と私を繋ぐ。
強く突き上げられると同時に、大きく震え上がった。目の前が真っ白になる。何も考えられない。
ドクンっ、ドクンっ……!
暗い、暗い、恍惚だった。快感とすらも呼べはしない。
脈動にあせて鼓動が高鳴る。熱い精の塊を注がれるたび、波を打った腟内はきゅぅっと縮んで……弾けた。
呆然として、朦朧としながら、壊れていく自分の心をただ眺める。
綺麗だなって思う。壊れていく私の心。そこにある純心がキラキラと輝いて。
出てる。
出されちゃってる。
ほんとうに……私、もう。
気持ちがいい。
幸せだった。下腹に抱えた熱さも。鳴り止まない胸の鼓動も全部が遠のくほどに。
母親のサンドバックから、先生のおもちゃに成り下がる。
少なくとも殴られるよりは、よっぽど良い。詰られるのも。罵倒されるのも、もう こりごりだ。これからは、先生の言う通り。いつも通り。言われるまま、何にも考えない。
私、なんでもするから……ね? だから、お願いだから。
「ふぅ……よかったよ、彩花ちゃん。よく頑張ったね? えらいえらい」
褒められた。褒められちゃった。嬉しい。ただ頭を撫でられて、それだけで今までの全部が報われた気がする。
「はぁっ……はぁっ、んぁ♥ せん、せ? また、してくれますか?」
「違うだろう、彩花ちゃん? そこはさ……っ」
残った精の全部を吐き出すように、先生は腰を震わせた。
どぷんっと、勢いのなくなった精液を抱え込んだ下腹が、また一つ重たく揺れる。
「ぁっ……はぁぁっ♥ はい、ごめんなさい。おねがい、します。また、してください。私と、私を使って、せんせい……おねがいします」
「ああ、約束だよ彩花ちゃん。僕が、君をつかってあげるから」
ズルいんだ。
ここで約束なんて言われたら、私はもう先生から離れないのに。
紫がかった窓ガラス。そこに映る少女は泣いていた。泣きながら、薄ら笑いを浮かべて見えた。
これが、この瞬間が見たかった。最高に可哀想で可愛い。感情移入しすぎて泣けてくる。
ここまで御覧いただきありがとうございました。
よろしければ、いいね、高評価等、宜しくお願いします。