運命の流転 作:れんしゅうくん1号
鈴の音は夢うつつにて
夢を見ている。
私は男に組み敷かれている。
夢を見ている。
それは私の知らない男で。
夢を見ている。
私はそのセックスに――――――。
始まりは街の見回りに出ているとき、個物商店で手にした時計だったろうか。それはある謂れを持った古い懐中時計だった。いわく、ある夢魔のハーフがまだこの世界に残留していた時代、その夢魔は自身の生態に忠実であり、多くの夢の中に入り込んでは精を吸い上げ続けていた。
翻って人としての部分はどうだろうか。こちらもまたろくでもない人物だった。貴族の妾の子として生まれ、親の権力を笠に着て町娘たちを食い散らかすろくでもない男として名を知られていたのだ。もっともそんな名が流れてもなお彼になびく女性が多かったのは彼の夢魔としての血の力が強かったから、という点も挙げられるが。
さて、そんな彼が普段から身に着けて魔力を注ぎ込み続けている礼装があった。それが今回古物商に流れてきた懐中時計だった。品そのものは特筆するような特徴は無い。だが彼の魔力が染み込んだそれは彼の性質を色濃くその中にため込んでいた。すなわちそれは――――――。
「――――――っ!!」
持ち主に淫靡な夢を見せる。ただその一点に特化した礼装として邪悪な、そしてある意味真っ当なあり方を為していた。どことも知れないラブホテルの一室。見たことも聞いたことも無いはずの部屋の内装が再現されて、その部屋の中心にあるベッドの上で遠坂凛は凌辱を受けていた。魔術的な精神の防壁は夢魔の魔力という格上の神秘にいともたやすく貫通されて気が付けば
「ふふ、やはりうぶな少女の痴態はいいねぇ。何年もクソみたいな時計の中で眠っていた気分が晴れ渡る!」
「いっ、あっあっあっ、やめ、動かないでぇ!?」
「ダメダメ、まずは私を満足させてもらわないと」
ベッドと体の間に手を滑り込ませて指の腹でくりくりと乳首を擦り上げながら、パン、パン、と腰を叩きつけられる。凛自身には見えないが極太の逸物は凛の小さな膣の入口を限界寸前まで広げて、その奥の膣道までもをみっちりと埋め立てて凛の胎を満たしている。ぐぽ、ぐぽ、と動かすたびに空気を取込んで間抜けな音を立てて凛の神経を逆撫でた。
うつ伏せの凛はその上から男に組み敷かれて逃げ出しようも無かった。魔術を発動しようとしても奥をごりごりと亀頭で軽くえぐられるだけでいともたやすく集中を乱されて魔力を回すことが出来ない。それどころか時間がたつほどこの男の"何か"が自分に染み込んできて自分というものが汚染されて行っている感覚さえする。
「Sっ気が強い娘なんだねえ、受けに回ってしまえばこうも弱くなる」
「っ、っ、あ"っ、ああっ!!」
「やめてっていう割には気持ちよさそうに喘いじゃってるね。これだけ気持ちよくなってるならそんなに拒まなくてもいいと思うけどね。ひたすら気持ちよくなっちゃえばいい」
「やだやだやだぁ! わたしが好きなのは、士郎なのぉ!」
子宮口を亀頭が押し入ろうと膣肉をかき分けてくる。なんとか押し入られずに済んでいるのは運がいいからだろうか。いや違う、これは弄ばれている。圧倒的な強者が指先で自分を転がし、遊んでいるのだ。入口の肉をこじ開ける寸前で留めて焦らしてきている。あさましいことに自分はそれを心のどこかで望んでしまっている。掠めるように子宮の入口を擦られて体の髄からぞくぞくとした感覚が全身を走り、否応なく自分が快楽に耽ってしまっているという事を自覚させられた。
ベッドに押さえつけられて形が歪んだ乳房も淫魔にいじくられる度に感度が上がっていくのが分かる。ベッドに押さえつけられているせいで分からないが、その大きさも興奮するたびに血流が巡って大きくなっていっているように思えた。
「ああああうぅううううう!」
「イけ」
「あ――――――っ」
囁かれた命令に、隷属した体が従う。精液が子宮の中になみなみと注がれて、足がピンと伸びて震える。真っ白な衝撃で意識はふわふわと浮いてしまう。どこか遠くへと意識が追いやられて行き。
そして遠坂凛は
精気を吸い取られ、疲労感と快楽の余韻に体を火照らせながら、荒い息をベッドの上で整える。全身から出ている汗と股から溢れ出している愛液が気持ち悪くて仕方なかった。あの夢魔から受けた凌辱の感触は凛の中に根付いている。
「……っ……!」
思い出してしまう。あの夢魔の太い逸物が我が身を貫いて、次代を残すための部屋までをも凌辱しつくして自分を征服した感触を。抗えずよがってしまった自分の浅ましさ、愛する士郎への裏切りを。胎を瑞々しく滴らせながらベッドから起き上がる。
嫌な感情を抱きながら衛宮家で与えられた自分用の部屋を抜け出してシャワーを浴びてから士郎が居る彼の自室に向かう。部屋の障子を開けて中を覗き込むとうなされている様子の士郎が居る。ふらふらと覚束ない足取りで彼の傍に近寄ると足の方から布団の中に潜り込んでいく。士郎の腰のあたりまで入り込むと、彼の寝巻のズボンを緩めてずるりと下ろす。寝汗をかいているのかむわっとした汗の臭いが鼻腔をついてくる。もはや嗅ぎなれたそのオスの臭いに膣を潤わせながらぼろんと出てきた逸物を躊躇いなく咥えこむ。萎えている状態のそれを、嬲るように舐めていき、その肉棒はむくむくと大きくなっていく。
「んっ、じゅるる、あは、大きくなっちゃった」
そそり立つそれに笑みがこぼれる。とうに見慣れてしまったと思ったがやはり士郎のそれは雄々しい。
もはや我慢できないと遠坂は自身の膣の入口を指で広げると士郎のちんぽをあてがうとゆっくり腰を下ろしていく。逸物を飲み下していき、そして最後まで腰を下ろす。膣全体を使ってちんぽをしごき上げながら腰を震わせていろんな方向から刺激を加えていく。
「う、とお、さか……?」
「おはよう、士郎。ちょっとあなたを借りてるわよ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ……!」
「やだ」
にやりと笑って腰を動かし始める。
裏筋をこすり上げるように腰を前に突き出したり、腰を左右に振っていろんな角度をつけていじめていく。寝起きでぼんやりとしている士郎はそれに抵抗することなく快感に素直に飲み込まれていく。
ただ、凛はそれを楽しみながらもどこか物足りなさを感じてもいた。何度も何度も士郎の精を搾り取って、ようやく体力が切れたところで彼の胸板に顔をうずめながらぎゅっと彼の体を抱きしめる。
「どうしたんだよ、遠坂……いつも以上に激しかったし」
「うっさい。ただむらむらしたから解消したかっただけよ」
ホントと嘘が半分半分。
むらむらしたのは事実。ただその事実は彼以外との性交渉に溺れてしまったという事実から目をそらしたかったことから来ているだけでしかない。凛は自分の中の不安を塗りつぶしたいがために士郎を利用したということになる。嫌な自分を、落ち着いてから自覚してしまう。
「……ひどい女」
「何か言った、遠坂?」
「何にも。ごめんね、朝から付き合わせちゃって」
「遠坂と出来るなら別に構わないけど……何かあったのか?」
「何にもないわよ。ただ、むらっとしただけ」
淫夢の事は、口にしない。
彼に知られるのも、心配されるのも、イヤだった。彼の前では強い女で居たかった。彼を幸せにすると誓った身でありながら屈服してしまったという事実が何よりも受け入れがたかった。
「じゃあ、今度は俺に付き合ってくれるか、遠坂」
彼が求めてくる。
求められて、それが嬉しくなる。
彼の体がのしかかってくる。そして彼と自分の身が交わる。繰り返し繰り返し、交わって交わって。
「やあ」
悪夢は、やってくる。
気が付けばまたこのラブホテルの一室。アンティーク調でクラシックな雰囲気を感じる。その部屋の中で凛は、ベッドの前に立たされていた。
銀髪の淫魔はにこにこと部屋に備え付けられた鏡の前でくちゅりと潤う凛の蜜壺を撫であげる。ぞくりと、士郎との交わりで満たされていたと思っていた体の奥の、さらに自覚できていなかったほどの奥底から肉欲が溢れ出してくる。穏やかになっていた心に荒波が立っていくのが分かる。
「やめて」
「いやだね」
強張った声で拒絶するがあっさりと拒否される。
裸のまま連れ込まれた精神世界の牢獄のベッドに押し倒されて、蹂躙するかのようにあっというまに逸物が挿入される。ついさっきまで自分を満たしてくれていたものよりもさらに大きなものが、士郎との交わりの満足感をこそぎ落として不満だったという押し殺していた事実を体に刻み込んでいく。
「うぁっ、うぐっ!」
「うんうん、気持ちそうでなにより。ついでに変わった趣向でも凝らしてみようか」
ぱちんと指を鳴らす男。
瞬間、ぐにゃりと男の顔が歪む。顔の輪郭も体格も歪んでぼやけて、姿を変えていく。
やがて姿が見覚えのある、いや心の底から愛する男のものに変わっていく。目の前に現れるそれにぼんやりとしていた頭に冷や水が打ち付けられたような心胆が冷え込むようにひゅっと呼吸が鋭く音を鳴らす。淫魔の姿は見知った、愛する男のものに変わっていた。直前まで快楽と肉欲に飲まれかけていたことを自覚させられていたこともあり、ぐらりと心が揺らぐ。揺れて揺れて、その心の隙を淫魔はつけこむ。
「ああ、気持ちいいよ遠坂」
あの声で、あの優しい男の声で耳をくすぐってくる。極太のちんぽが自分の中を抉り取りながら、声音で愛している男の褥の中に居ると勘違いさせてくる。
ぎゅっと目を瞑って耐えようとして、ふっと満たされていた感覚が消え失せる。なんだろう、と目を開けるとそこには心配そうな顔で自分を覗き込む
「悪い、無茶させたか?」
「……ううん。それより、もっと頂戴」
ああ、彼だな。ぼんやりとした頭で彼に手を伸ばす。
そうして瞬き一つ。
またあの牢獄に自分はいる。
「ああ、あげるさ遠坂」
彼の声、しかして醜悪な意思を感じさせる甘美な声。抜かれかけていたちんぽが最奥に叩きつけられる。バチバチと頭の中を雷のような衝撃が走りぬける。痺れるような快楽、守らなければならない胎すらも明け渡してしまうぐらいの衝撃。ただの一突きで絶頂し、体中がピンと伸びて絶頂する。
「あ゛ア゛ぁっっっっっっ!!!!」
「ほら、自分のメスが負かされて守らなきゃいけない赤ちゃんの部屋を蹂躙される気分はどうだい?」
「あ、あぁ、うう……」
呂律が回らず、ビクビクと震える体。囁きかけてくる
同じ顔、同じ声で襲い掛かるそれと、現実と夢を行き来するセックスが凛の心に強い負担を与えていた。今、自分は士郎とセックスしているのか? それとも淫魔の亡霊に犯されているのか? 分からない、分からないが一つだけ確かなことがある。
「きもち、いい……」
どちらの、とは言わない。言えない。だが淫魔の亡霊がすぐそばで嗤った気がする。士郎がより一層興奮して自分にがっついてきた気がする。
夢と現実、士郎と淫魔、境界が曖昧なままに凛の意識は夢と現実双方から抜け落ちた。
翌朝、凛は男の褥の中で目が覚める。快楽の余韻から覚めることなく、淫靡に笑いながら朝からまぐわい始める。大きさに違いはあった。だがそれもいずれは問題なくなると凛は考えていた。どっちも、自分の気持ちよかった方に作り替えればいいんだから。
ほんの少しの先の淫靡な幸福を、凛は確かに狙っていた。
古時計の夢魔の亡霊:マーリンではない。マーリンとは別個体の人間と夢魔のハーフ。オリジナルはすでに人としての生を終え、神秘の世界に渡っている。質の悪い女好きで、生まれついたスペックを悪用して方々の女性を食い散らかしていた。古時計は母からの贈り物で愛用していたためか魔力がこびりついて、残留思念となったのが凛の魔力を喰らう事で顕現することとなった。この話以後、凛に繋がったパスから淫魔の能力やあらゆるパーソナルを使われ、士郎の肉体に影響を及ぼすことになる。つまりは士郎の体が凛の一番気持ちいい形になる、ということ。
練習のために色々とリクエスト募集中
つきましては以下にお題箱を載せますので
(1)書いてほしいキャラクター
(2)書いてほしいシチュエーション・プレイ等
(3)参考資料になりそうな作品(商業・同人問わず)
を教えていただけると幸いです。
URL:https://odaibako.net/u/Rensyuukunnitigou
なお全部をお答えいただく必要はありません。