最終巻No.431の続きを、命削って全力で書いたらこうなった 作:練乳グラブジャムン
※SIDE 緑谷
唇を重ねたまま、そうっと、麗日さんの身体を撫でる。
絹のようにすべすべとした手触りに、すごく大切な宝物に触れているような気分になる。
ブラの上からでもわかる、麗日さんの胸の、とんでもなく柔らかな感触。
この可愛らしい下着を取り去って、直接触れたくなる。この下を見たくなる。
でも、それはまだ、もったいない。
こんなに綺麗な天女の羽衣を、取り去ってしまうのが、惜しい。
何より、優しくしたい。
誰より特別な人だから、誰よりも大切にしたい。
スカートのように広がるレースの下に、手を這わせる。
こんなに可愛い下着を着けてきてくれたんだから、めくる楽しさ、手を入れる喜び、というのを味わいたい。
「ん……んっ……」
引き締まった、すべすべのお腹。
あまりに細く感じる。
おへその凹みがアクセントになって心地よい。
そうっと、だんだん上に、ブラの下まで。
すべすべのお腹。
温かく火照っているのを感じる。
そのとき、お腹を撫でていた指先が、少しだけ感触の違う縦筋に触れた。
視線を移し、レースをめくると、すぐに分かった。
あの戦いで負った傷。
綺麗なお腹に不似合いな、乱雑に刺された傷痕だった。
経緯は知っている。
でも傷痕を見たのは初めてだった。
「あ……デク君……?」
「ここ、痛い……?」
もう8年も前だ。流石に大丈夫だろうというのは分かる。
それでも、聞かずにはいられなかった。
「ん……大丈夫。そこ、痛くないよ。でも……あんまり、見んといて……?」
「どうして?」
「だって……綺麗じゃ、ないし……」
その言葉と、申し訳なさそうな表情に、胸が締め付けられた。
「そんなことない……頑張ってくれた証じゃないか。なんにも恥ずかしくないよ」
身体を動かし、そっと、お腹の傷痕に、優しく口づけをする。
生きててくれてよかった。
今更だけど、その想いが心の底から湧き上がる。
こんな痛そうな傷に耐えて命を繋いでくれたことに、感謝したくてたまらない。
「ん……はん……く、くすぐったい」
麗日さんが身をよじる。
腰に手を回して、逃げられないように包み込む。
頑張って生きててくれたことの証。
何度も、何度も、愛しさをもって、唇で触れる。
そんな、申し訳なさそうな顔をしないでほしくて。
麗日さんは何も悪くない。
綺麗じゃないなんて、そんな風に思わないでほしい。
これは麗日さんが頑張ったことを証明する、勲章みたいなものだ。
見なかった事にはしたくない。
この傷まで全部含めて、麗日さんを大切にしたい。
麗日さんの手が、僕の頭に添えられている。
髪を撫でられる心地よさを感じながら、お腹にキスしつつ、麗日さんの肌を撫でる。
お腹、背中、お尻、太もも。
どこを触ってもスベスベで、柔らかくて、最高な肌触り。
「ぁぁ……は、恥ずかしい……私ばっかり……ゃぁ……」
「へ?」
いま、嫌って言った?
麗日さんが嫌なことなら止まらないと。
顔を上げると、麗日さんが恥ずかしそうに、僕の浴衣を引っ張った。
「ん……ちゅう、して……」
請われるまま、身体を移動させて、唇を重ねる。
キスしたまま、僕の身体を撫でていた麗日さんの手が、僕の帯に触れた。
すぐに結び目を探し出し、解かれる。
巻きついただけになった帯を引っ張り、外してくる。
どうしたんだろう?
唇を離して、麗日さんの顔を確認する。
恥ずかしそうに、上目遣いで見てくる。
「麗日さん……?」
「わ、私ばっかり……恥ずかしい、から……」
確かに僕はまだ浴衣を着ていた。
もう帯は解かれ、その浴衣を脱がすように、麗日さんの手が動いてくる。
「うん、ちょっと待って」
浴衣を脱ぎ、パンツ一枚になった。
……下はまだいいだろ。
「ねえ、ギュッてして……」
「うん、いいよ」
横に寝転び、腕枕のような体勢になって、麗日さんを抱きしめる。
お互いに下着姿で、素肌が触れ合い、安心感と、心地よさに満たされる。
麗日さんの手が僕の背中に回されて、直接触られて、すごく、愛されてるって感じがする。
「あぁ、デク君……すっごい……幸せや……」
「うん、僕も……」
お互いに下着姿で、抱き合ったまま。
少しだけ、お互いの素肌の感触と、愛しい体温を感じていたかった。
―――― to be continued