最終巻No.431の続きを、命削って全力で書いたらこうなった 作:練乳グラブジャムン
※SIDE 麗日
ぷちぷち、という抵抗感がなくなって、デク君が膣内に入って来た。
少しの痛さと、たまらない嬉しさ。
下腹部を押し広げられる圧迫感で、ひとつになれた喜びを感じる。
人生で初めて経験する、少しの痛みが、これが現実なんだって教えてくれる。
夢じゃない。
夢じゃないんだ。
本当にデク君と結ばれた。
ずっとずっと好きだった人が、私のことを貰ってくれた。
ずっと想い続けた初恋が実った。
そう思うと、本当に、嬉しくて嬉しくて、たまらなくて、涙が溢れてくる。
痛いからじゃない。確かに痛いけど、全然耐えられる。
この痛みがあってよかった。
気持ちいいだけじゃ信じられなかったかもしれない。
痛いから、夢じゃないって、分かる。
人生で初めて感じる痛み。
夢なら絶対に知ることができない痛み。
この痛みが夢なはずがない。
現実なんだって信じられる。
ちゃんと初めてを覚えておける。
この、ちょっと痛かった事と一緒に、覚えておこう。
痛いのはみんな嫌だろう。私だって、ただ痛いのは嫌だ。
でも今は、この少し痛いのが、嬉しかった。
デク君、動いていいのに。
おちんちん、ピクピクして。
動きたいはずなのに。
それなのに、我慢してくれて。
絶対に動かないって、抱きしめてくれて。
優しく髪を撫でてくれて。
涙を流して、ごめん、を繰り返すデク君。
痛かったのは私のはずなのに。
私より、ずっとずっと、すごく痛い思いをしてるようで。
(君を傷付けたり、怖がらせるようなこと、絶対に、死んでもしたくない)
服を脱がす前に、最初に教えてくれたこと。
優しい触り方が、優しい声が、優しい表情が。
どれだけ私を大切にしてくれているか、これまで、ずっと教えてくれていた。
本当に、心の底から、私を大事にしてくれていた。
だから……こんなに、辛そうで。
私は身体が痛かったけど。
デク君は、心を痛めてくれたんだ。
私を、ただ大事にしたままじゃ、結ばれることができないから。
だから、泣くほど辛いけど、頑張ってくれた。
嬉しさで胸がいっぱいになる。
なんて優しいんだろう。
こんなに大切に想ってもらえて。
私のために涙まで流してくれて。
本当に、本当に嬉しい。
ずっと片想いをしていた、大好きな人がもらってくれた。
こんなに胸を痛めて、世界一優しくしてくれた。
嬉しくて、温かくて、優しくて。
誰より大切にしてもらえた。
とっても、とっても幸せな、私の初めて。
一生忘れない、素敵な想い出にしてくれた。
「デク君、ありがとう……泣かんでええよ。私、すごく嬉しい……」
「ごめん……麗日さん、本当にごめん……」
「いいよ。大丈夫。デク君、なんも悪いことしとらんよ。私、傷ついたりしてへん……だから、泣かないで……?」
「麗日さん……ごめん、ありがとう……こんな、ひどい事したのに……」
「ひどくない。何にもひどくない。デク君がもらってくれて、本当に嬉しい。ありがとう。初めてがデク君で、本当によかった」
「ごめん……本当に、本当にごめん……」
「大丈夫。大丈夫やから……お願いだから、そんなに泣かないで……?」
「僕は、こんな……」
「すっごく嬉しかった。デク君、めっちゃ優しかった。ありがとう。大好き。本当に大好き」
それでも泣いてくれるデク君。
私のために流してくれた涙。
ちゅ、ちゅ、と頬ににキスして、その涙を啄む。
嬉しかったんだよ、って。
あなたでよかったんだよ、って。
少しでも伝わるように。
何度も、何度も。
―――― to be continued