オバロ チート 作:AA
…感想で予言者がいてびっくり
「……っ!」
とっさに振り向いたがそこには灰色の大地が広がっているだけ
その中にいつも暮らしているお城や騎士たちと出かけたことのある草原、小さいころに行った海なんかも遠くに見える。私が心底くだらない世界と全く同じものが同じように存在していた
…お前の心の中も外も変わらないと突きつけらているようで嫌になる
「でも、懐かしい」
適当に歩いていれば小さいころに使っていた子供用の机、花壇を借りて育てていた綿花、幼いころに書いた革新的な事業の提案書まであった
あぁ…
当時の私は国の為に周りの人に混ざれるよう色々やっていましたね
それが既得権や改革を恐れる愚者たちに邪魔され、では利益をあげようとしたらまだ初まってもいない事への利益の奪い合いを始める愚か者たち
――ホントに空いた口が塞がりませんでした。
この花だって当時から育てていれば今頃は王国の特産品となっていたかもしれないのに…
「・・・っ!」
悪寒が奔り身体が震えた
「…な、に?」
私の問いに答えてくれる人はなく
灰色の世界は変わらず滝のように降り注ぐ感情の濁流の音だけが虚しく響いていた。
WIを使ったラナーの身体がカックリと力が抜けて倒れかける
崩れ落ちていく身体を傭兵NPCたちに支えさせ床に寝させてその間も俺はWiによって赤裸々にされたらラナーのログを眺める
え~なになに…
ラナーはとんでもなく頭が良いと、それも生まれながらの天才ってやつで幼少期からその才を発揮していたらしい。そのせいで周囲との溝が出来てたのにさらにその礫圧を王国の腐敗貴族どもが広げてくれて人間不信になったと
「‥‥って重いわ!
下手に頭が良すぎるから周りで起きてる出来事を全部把握しちゃってるのも不味いければ、提案してる政策が先進過ぎて中世ヨーロッパみたいなこの時代じゃ誰も理解できなさそうなのもね
そりゃあ連立方程式が出来る前提の数式を掛け算も出来ん奴らに言ってって分かるわけがない
まぁラナーはこれでもレベル落としてるみたいだけどさぁ
「まぁいい。うん、こういうキャラは嫌いじゃない」
天真爛漫な王女様って聞いてたけど演技でそう見せてるだけ、そういう系の子も悪くないけどこのドロドロとした腹黒い性格も好きだな。天使みたいな子が自分にだけ見せる裏の顔みたいな?
あとは設定が反映されているのかジーニアスという職系統への道が開かれている
てか精神の異形種?奴隷は人じゃないから~って貴族の価値観がそのまま周りの人間に適応されちまったみたいな感じだろうか?
「ラナー王女っ!?」
「…なんじゃあれッ!ヤバい!もう訳が分からんくらいヤバいのじゃ!!」
ジーニアスって他のクラスになれるから汎用性最強ってことで一時期持て囃されたけど結局は器用貧乏で終わったんだよな~なんて考えてたところに邪魔が入った。
意識を失ったラナーを見て駆け寄ってくるカルカ
WIをみて扉の方に下がろうとしているドラウディロン
…名前長いしドーラでいいか
「抑えといて」
「「「はっ!」」」
一声かけると部屋の端で影と一体化していたハンゾウたちがカルカとドーラを取り押さえた、が
「なっ、放してください!」
「あぁ…終わりじゃぁ‥‥」
俺のパートナーNPC候補であるため傷一つなく取り押さえたせいでカルカが抵抗をやめない
「それは一体なんなのですか⁉ラナー王女になにを……」
ハンゾウに捕まったまま問いただしてくるカルカ
「…はぁ、めんどくさ」
俺はイベントリからアイテムを取り出した
紅い石の入ったフラスコ2つ
こんな小さなモノのに世界一つ分の可能性が詰め込まれているというのだから驚きだ
というかNPC作れるようになるだけで世界一つ分に匹敵するとか誇大広告も甚だしくないか?
だがもっと変な効果のWIもあったしあの運営に何言っても無駄だろうなーはぁ…
「まっ、同時にやったことなかったし丁度いいやそこの二人もこっちに持ってきて」
莫大な力が宿るそれを弄びながらドーラを捕まえていたハンゾウに指示する
「「「はっ!」」」
命令に忠実なシノビが二人を連れてくる
「ひぃぃ‥っ!」
「な、なにを…」
目の前まで来た二人の顔を覗き込む。俺に畏れを抱きつつも強い意志を込めて睨みつけてくるカルカと絶望しながらも手に持っているWIから目を離せないドーラと
2人の身体にWIを押し当てる
「ぁ‥ぁぁ…っ!」
「何かが…私の身体の中に入って、きてる?」
最後まで必死にWIから逃げようとしていたドーラと触れた場所から流れ込んでくる力の奔流に困惑するカルカ
NPCにする際特有のパスの繋がったような感触、そしてすぐに二人の設定が頭に流れ込んできて
部屋に静寂が訪れた
「‥‥共鳴?同時に至近距離で使うとこうなるのか?…いやWIってそもそも一つずつしかないんだから同じヤツを同時に使うなんて想定してないだろうし、バグだな」
男の呟いた言葉だけが残った
まるで夢の中のように不安定な景色が続いている
「…いつまで続くのかしらこれ?」
心象風景ゆえに空間が歪んでいるみたい。昔ピクニックにいった草原を通り過ぎると昔使っていた子供部屋へ辿り着いた。
お気に入りだったブランケットや御伽噺の英雄譚が掛かれた本を手に取ってめくる。
かつて世界を滅ぼしかけた魔神とその眷属たる悪魔を13人の英雄が倒し世界を救う物語
「…大した事ありませんね」
天を割り地を裂いた斬撃・大地を埋め尽くした蟲の群れ・如何なる攻撃も通さなかった純白の鎧
記されていること全てが神の如き所業だというのに今の私にとってそんな一撃も魔法も在り来たりなものに感じてしまう
「…そういうことですか」
理解できた
私が強さを測れる上限‥それがアダマンタイトまでだっただけの事
そして遂に英雄の伝承が児戯にしか感じられないほどに私の器は昇華されてしまったのね
確かにこれだけの可能性があるなら私を選び力を与えてくれたあの御方に胸を張って仕えることが、出来…る?
「 …ッ! 」
違う!違う!違う!
胸の内から溢れてくるあの方に対する愛情と忠誠心こんなものは植え付けられた偽物だ!
あの御方は私とクライムの自由の為に使う駒の一つにしか過ぎません
違いませんよ貴女もそう思っているでしょう?
「なっ!?」
私と同じ形をしている何かが話しかけてくる
もうすぐです
早くあの方に仕えたい…御方が望まれたことを叶え、忠義を尽くす下僕となって、ただお傍に侍ることを許して貰いたい
その為なら命も、惜しくはない
自分があの男に仕える姿が浮ぶ、そして彼の下で働き褒められている
あぁ‥出来るだけ長くお傍に仕えたいですけど、一時の享楽の為に使い潰されるのも良いかもしれません…
それで最期にあの方の手で終わらせてくれるなら言う事は、ありません…ッ♡
ふざけないで!
御方に使われる想像に浸る自分の影を一喝し頭を切り替える
「使われる?冗談じゃないわ!」
「私が使うの あの御方の力を 私とクライムの為にっ!」
彼が持つ配下を数人借りられれば法国以外の国はどうとでも出来る
私を王族という軛から開放することも、クライムに貴族位を与えることも、王国を好きに動かすことも自由自在
勿論ある程度彼の要求に従わないとならないが、あの程度の俗物なら私がコントロールすることも可能…っ!
「はぁ…はぁ…流されないように‥気をしっかり保たないと…!」
気付けば膝下まで水が迫っていた。
あの御方への愛情や忠誠心・従属欲が質量をもったそれ
触れたところから入ってくるそれらの感情を払いのけ高所を目指す
「クライムの、事を考えて‥あの無邪気に私を見つめる瞳」
「あの目が良いの…。こんなつまらない世界で、唯一価値のある、あの目が…」
ただひた向きに私のことを案じ称える目
この灰色の世界で唯一の色のある瞳が…!
あの御方に使われる
――なんて、よくも言えたものです
一瞬だけ頭を過ぎった
身に着けるだけで、恥となるような‥
破廉恥な服を着て、あの方にご奉仕している私の姿が…
「…っ❤」
キュンと下腹が疼いた気がした
生まれた時から私は人と違った。
私が考えて分かることが周りの誰も分からない。別に意地悪されているわけじゃない私の視点と他人の視点が違いすぎて理解できないだけで
私から見れば知恵あると自称する学者も貴族もスラムに住む言葉も怪しい子供も大して変わらない
当然猿に
それどころか異物だと排斥する…私の言う事を聞いた方があなた達は餌を沢山獲れるのに――?
所詮は私と身体的特徴が同じだけの別種の生き物
そんな生き物たちの中で過ごさなければならない私の世界は…とうに色のない草臥れたモノのはずだった、のに
小高い丘の上まで登り周りを見渡す。
既にこの世界は空から注がれる感情の濁流に覆われている。
あの様々な感情が混ぜられた黒い水は馬で駆けた緑の草原を食み、白亜の王城を飲み込んで、私の思い出の数々を水面の下に沈めていた
この丘も水没するのを待つ、ばかり‥
「…あれ?」
おかしい、異常だ、あり得ないことが起きている
「どうしたの?」
その違和感に目を奪われて声しか聞こえていなかったそれが目の前にいることも気づかない
「世界が…色づいて、見えるの――あんなにつまらない世界が奇麗に‥見える」
そう見えるのだ
現実と同じ色あせていた世界にいつの間にか色が付いていた
いつの間にか黒く濁っていた水は透き通っていて沈んでいた思い出たちが周りにはあった
父に無理を言って付いていった村で貰った木の玩具に幼い頃にメイドがくれた飾り気のない水色のハンカチ‥
余りにも膨大な悪意に霞んでいただけで私がやったことの意味もあったのだと
「ふふっ当たり前でしょう? だって彼が居てくれるんだから♪
あの御方が居てくれるだけで
とても嬉しそうな声に誘われるがままに周りを見渡す
「…それもそう、ね」
―――あれだけつまらなかった世界が輝いて見える
今なら俗物と愚者が蔓延り頭がおかしくなる会議でも笑って乗り越えられそ‥ッ!
「さ、寒い…」
「大丈夫よ私が居るもの」
怖気が止まらない…まるで氷が張っている湖に突っ込まれたみたい
するとどこからか温かい手が背に当てられて
振り返ると水色のドレスに金で織ったような美しい少女――――私が居た
「えっ…!?」
「あぁ
哀れみが籠った視線から一転して
「でも大丈夫!私も一緒に頑張りますから」
私の背をさすりながら労わるように呟く
「ねぇ‥この震えはなんなの?」
その理由を
しかし認めざるを得ないだろう――私は敗北した
私とクライムの状況を変えるの手札の一つでしかなかった彼
それが今や私の全てに感じてしまう。彼がいない世界など考えられないほどに彼を愛して、尽くして、お役に立ちたい…
既に私は身も心もご主人様へと捧げたいそう思ってしまっているのだからよっぽどだ
この有様では彼を使う事などとても出来ません、彼はクライムを必要としないでしょうし彼に会うことはもう無いかもしれませんね
それは口惜しい事ですが、彼に求められていることを嬉しく思う心がある
あれだけ精神の異形だとか息巻いておいて結局はこの様
・・・傍から私の空回りを見ているのはさぞ楽しかったでしょうね
「ふふっ」
目の前の私が童女のようにほほ笑んだ
「彼が使ったアイテムはワールドアイテムって言って凄いアイテムでね。世界一つ分の可能性が入ってるの!
凄いわよ
「難度‥300…?」
一見何の関係もないことを謡うように語る彼女の言葉に悪寒が酷くなる
そう語る彼女の笑みには慈しみがあった。本心から私のことを思ってくれる優しさがあった。
しかし今――それが何よりも恐ろしく見える
難度300などという神話の力を得られる…?
それだけ聞けば私に良いことなのでしょうが……そんな力一体誰が受け止められるというの?
力と同時に入ってくる御方への思いだけで私の人格が滅茶苦茶に歪められいるというのに…
そもそも存在の規格が違い過ぎる。
人であろうがビーストマンであろうが竜王ですら世界一つをその身に収めることは不可能でしょう
下手をすると真なる竜王でも抗うことしかできない思いと力の奔流を私が受け止めきれるはずがない
無理ですね、あっという間にどこか破けて注がれる力は零れていくでしょう
精神の異形種なんて思いあがっていたのが嗤えてくる
精神の異形種だから、なに?
ミジンコから蟻になったところで島一つを飲み干すことはできない。
同じだ人間種だろうが異業種だろうがその身に世界一つの可能性を収めることは出来やしない
上を見上げる。
未だ衰える気配のないご主人様への思いの濁流が降り注いで…くる
あぁ、これから私は彼の全てを肯定し崇める従僕へと堕ちるのですね
そう自らの運命を受け入れた時だった
「
「…えっ?」
信じられない言葉が聞こえた。
だって、それじゃあまるで…
「ん?さっきあなたが言ってたわよね。…いつ終わるのかしらこれって」
まるで今からが本番なのだと気合を入れ直している彼女を見て――
「……まさか⁉」
運命を受け入れ静かに凪いでいた頭の中で荒れ狂うように警報が鳴り響く
どうしようもない絶望が死神が私の首元まで迫っている!
しかしその場から私の体は動かなかった
…同時にどうしようもない諦観が抗おうとする意思、逃げようとする意志すら覆いつくしたから
「覚悟も出来たみたいだし始めましょうか。…ふふっ慈悲深いことにね、かの御方は|ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ《あなたという人格》を望まれたの。確かに世界一つなんて
「なにを……っ‼」
かの御方の為なら己の命だろうが尊厳だろうが構わずに差し出し必ず成し遂げる意思が
「注がれた力によってあなたの
「…それはもう、注がれているでしょう?」
その時が来るのを伸ばすためのせめてもの抵抗
私にできたのはそれだけだった
「ふふっ」
私が空を見上げ思いの洪水が注がれている地点を見つめる
空に空いた穴を見上げる。
というか既に私の心象世界は水没している
今は水の中で私を浸しているあの方への思いを受け止めながら目の前の彼女と話している
私もあの御方に仕えたいと思っているのだし、これ以上注いだところで意味はな…
いや、WIは世界一つ分の可能、性?
…まさか!?
そんなことがッ!
「あれは器を昇華するために注がれた余りよ? 先に全部入れたらあなたなんて小さな存在なんて無くなっちゃうわ」
「 」
何を当たり前のことをと言わんばかりに首を傾げる
言葉が‥出な、い
そうだ私は今までの私が塵に思えてしまうほど存在の格が上がっている。
この感情の濁流を理解できたのは何時?
私という器が昇華されてから…!?
じゃあやけに懐かしいモノが置かれて過去を思い出していたのは
――走馬灯ッ!?
「まって!もう充分よあの方の為にあらゆることが出来るし身も心も捧げる用意もあるわ!」
「だからっあの方にお伝えして…!」
必死に、文字通り命懸けの懇願
「これ以上は必要ありませんっ!この儀式を止めてくださいと‼」
マズい…本当にマズいッ!
今まで流れ込んできたこの世界を沈める洪水が
しかもいくら器が強化されようとも心・精神は私のまま変わっていないのに…っ!
神話の存在へと昇華された器の中に入っているのは
こんなの王国のバカ貴族たちでも分かる…耐えられるはずがないでしょう!!?
「大丈夫♪あなたの精神が壊れたら
「やめ…っぐ、ぁ”あ”ッ!」
空が堕ちてきた
私の精神世界そのものを上から押しつぶすように
「あ‥あぁぁ……‼」
天に空いた穴だと思っていたものは私に力を与える際に混入した一部でしかなく
実際には穴の上には私の世界の天井より遥かに広くて深い海が広がっていた
私が空だと思っていたものは私の器が完成するまでそれを受け止めていた安全弁だったに過ぎない
圧しつぶされる
亜人種ならとか異業種だったらとか関係ない
「が、ぁぁ…ッ!」
生身で海の底に放り出された
「もう潰れてしまったの?まだ10%も入ってないのに…」
残念そうな声がする
ふざけないで!こんなの拷問と変わらないじゃない‼
…でも痛みが酷くてそれどころじゃない
心ごと押しつぶす勢いで侵入してくる御方への思いと防衛本能が働いてちぐはぐな感情の濁流が胸に溢れていく
「……ぁぁ」
違う!私の身体に
当然そこに元からある私の心は世界との質量に圧迫され、て
「はぁ‥はぁ…」
「落ち着いたかしら?」
柔らかな声が聞こえた気がした
上も下も右も左も分からずただ濁流に流され押しつぶされていた
温かい光が私を包みこんで‥‥
「うん、良さそう――――じゃあ再開するわね」
「ぇ、ぁ…?」
優し気な声で、我が子のように私を労わりながらも処刑執行のスイッチを入れる彼女
「……ぁ、ぁ”ぁ”!」
少しだけ空いた心の隙間を埋める、いや押し潰すように御方への情動・思いが注ぎこまれる
まるで風船に空気を入れるよう
ただしその
…でも元からその中に入っていた私の精神はそのまま。この無限に注がれる感情の奔流に耐えられない、結果…
「か”あぁぁ~ッ!」
「ダメよ、壊れるなんて!あの御方はそのままのあなたを望まれたのよ?」
言葉を返せる状態じゃない私をメっ!と叱ってくる彼女
私を壊そうとしている彼女が壊れちゃダメだと怒ってくる理不尽
「いぎ‥っ!ぐ‥ぁぁ……っ」
「それに…あなたもあの方の願いを叶えたいでしょう?」
魂ごとねじ切っていく激痛の中
私の意識をギリギリで留められるように調整されている
「ぁ…ぅ”ぅ……」
「そうよね!あの御方の為なら――」
見えないの目の前にいる
恍惚した顔に僅かに嫉妬すら交えて…苦悶に歪む私を見つめている
「どれだけキツくても、例え幾度となく死んでしまっても…些細なことよね?」
「っ”ぁ”ぁ”ぁ…‼」
「だって望んでくれたのだもの♪『あの御方へ忠義を尽す』これに勝る喜びはないのだから」
そして私もこの魂の凌辱を、次第に受け入れて‥しまっている
「ぁ…ぁぁ…っ❤」
「ふふっ、さすが私ね。分かって貰えて嬉しいわ」
彼女が何を言っているのか分からない
私の存在が・魂が・精神が砕かれかき混ぜられる
この想像を絶する
拷問の痛みとは別に身体が跳ねた
もう入らないのに私のナカに入ってくる感情の濁流
心も精神も存在すらはじけ飛びそうだというのに流入し続けている
死ぬっ!耐えられない!終わっちゃう‼?
違うっ…
もう私は何度も死んでて、耐えられなくて、終わらされてるんだ
‥‥御方の手で❤
「~~ッ!♡♡」
「もう、そんなはしたない顔をして…」
ビクビク震える私の顔を優しく拭いてくれる
あぁ …|この苦痛こそ御方に仕えるための試練、なのね《たす、けて‥クラ…イム》」
そうして私の意識は
「ふーん、使い勝手は変わらないのね」
三人の王女の設定を読みながら自分好みに書き換えていく
WI同士の共鳴が起きているようだが違いが分からないな、効果が強くなったとかいうこともなさそうだし
まぁ王女様を自分の好きなように書き換えられるんだから文句はない
今俺が実はビッチだったとか感度3000倍とか書き込んだらある程度反映されるってことだし…とはいえ折角の王女は素材の味そのままで運用したい
ラナーの設定を付け加えながらカルカとドーラの設定を読んでいく
「はっ…?」
思わず二度見した。
カルカのクラスに記されている
更にドーラに至っては進化先に真なる竜王とかいうどう考えてもボス専用な激やばなクラスが在る
つまりこの二人最上級職にボス専用のクラス持ってるってことだ!
いや、ヤバすぎぃ‼
もしも最初っから最上級職を軸にしてクラス構成出来るなら――なんてユグドラシルプレイヤーなら誰だって考えたことがある
しかも非プレイアブルキャラであるボス専用クラスの構成まで設定できるとかほんと…ッやってくれたな!
くそぉこのWIの都合上、今全部決めないといけないしこれは幾ら時間が有っても足りなくなる
まじでどんなクラス構成にしよう!
「カルカは女教皇だからカルマ極善に固めて~♪うわ、教皇から派生できるクラスも取れるじゃん、やばッ」
「ドーラは…あー耐性の数がエグっ!流石ボス専用クラス――へぇ他にも竜王系のクラス取れるのか」
俺はあーでもないこーでもないと楽しく
WIを通して御方の考えていることが少し入ってくる
手足となるNPCを求めていること、御方を害しうるPLや竜王への対策をしたいこと
許されざることです
ご主人様が喪われる可能性がこの世界に存在するなど
…あまつさえ今この時それらに対する対抗手段が無いなんて信じられません
そして
他にも御方のモノとは全く違うこの世界の情報を集めていること
私のことを
ゾクゾクする♡
御方の下僕に選んで頂けたこと、女として求められていること、そして御方のお役に立てること
その全てにどうしようもないほどの快感を感じてしまう
あぁ…周りから逸脱したこの頭脳は御方に使われるためにあったのですね
どうぞ、あなたの望みの為に私の身体を‥頭脳を…お役立てください
永遠にも思えた膨大な力と感情の濁流が鳴り止み
御方の下僕となる儀式が終わった。
…目の前には偉大で愛しいご主人様の姿がある
私の頭の先からつま先まで全てがこの方のモノ
あぁ、今からこの方へと仕えられるッ❤
そんな胸の高鳴りを抑えながらご主人様へご挨拶を
「は、初めまして偉大にして至高の御方…ッ♡
ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフと申します。この黄金を称えられる容姿と非凡と称される頭脳をもって御身の傍に侍ることをお許し…」
「今クラス構成考えてるから静かにして」
「ひゃい❤」
初めての御方への挨拶
気合入れて作った媚び顔も、性欲を煽るべく高く掲げたカーテシーも
一瞥すら…されなかった
「うぅ~~ッ♡♡」
(と…ろっ❤)
じゅん…♡身体の奥が震え、太ももをつたい地面に雫がおちる
路傍の石のように扱われることによる屈辱
私なんか替えの利く道具でしかないという扱い
媚びてくるメスなど幾らでもいる雄としての在り方
何より…それが許される絶対者としての御姿に――
道具としての私が、下僕としての私が、女としての私が…
そのまま『待て』と命令された犬のように次の命令を待ち続ける
「あ”ぁ‥主よ、はぁ”…ッ!」
「やっぱ修道女系統の上位職も持ってるの偉いな~。派生職が色々選べて迷うわ」
「違うッ!貴方は‥主て”はぁ…なぁ‥‥いッ、ぃ”ぃ””」
カルカ王女の血を吐くような叫びを気にも止めずそのままクラス構成を考えてるご主人様♡
「く”ぉぉ‥!そこ、それはマズいのじゃ…力が溢れてぇ‥‥」
「まず真なる竜王(人)を取って~♪おっ真なる竜王(竜)も取れるな‥って何が違うんだ?」
「止”まらぬ~ぅ!わら、わの‥龍のぉ力がぁぁッ!」
ドーラ女王は
わぁ羽が生えてきますね。それにご主人様が指を動かすたびに骨格が歪み身体のサイズが変わっていきます♪
文字通りドーラ女王の身体を弄られてる今もご主人様はクラス内容に夢中で読み漁っていて…‥うふ、そんなお姿も素敵です♡
「変わ”るッッ!‥私が(妾が)変”っえ…♡えられ゛るぅッ!❤❤」
一段と大きく身体を暴れさせうめき声しか言えなくなった2人
「あぁ‥羨ましい❤」
体験したので分かります
あれはまだ声と身体に力が入らなくなっただけで‥んっ♡
これから始まるんです…♥️
WIからぁ、注がれる主人様への思いに‥ぁん!ぐちゃぐちゃに蹂躙されて狂うことも、許されないの‥‥♡
「はぁ‥ご主人様❤」
二人が苦悶に悶えるなか楽しそうに設定を決めているご主人様
…とても素敵で身体の芯が熱くなります
(あぁ今もなお嬲られている二人が羨ましい…っ)
しかし邪魔しないように黙っている私に出来ることなんてもじもじと脚を内股に擦り合わせ
「‥‥ッ♡」
スカートの中に手を忍ばせたラナーから押し殺した嬌声が漏れていた
中世の貴族にとって最も重視されることは血を残すこと
そもそも出産のリスクが高く子を生ませることが一大事で更に流行り病で10歳を迎えることなく子が亡くなることも珍しくない時代
家の存続の為に必要な男児を生み育てることは庶民とは比べ物にならない力を持つ貴族とはいえ重責だった。
家督を継ぐのが男だったのも出産によって死亡したり子を孕んでいる間身動きが取れない女に比べ男は同時に複数の胎に種を仕込める為より多くの血を残せたからそうなっていったに過ぎない。
つまり青き血を持つ家では男は血を残し家の外に出て、逆に女は子を産み育て家を護ることが求められた。
家を継ぐつまり血を残すことが重要視され、その為に貴族の子女は処女であることが求められた
処女膜は物理的に確認できるものでそれ自体が貞操の証明となるからだ
もし先に知らない男の種を仕込まれて自分の種ではない子を次期頭首として据えるようなことが有れば血による乗っ取りが成立してしまう。そんなことが起きないために結婚相手に貞操の証である処女を求めるのは間違っていないだろう
故に如何に位が高かろうと初物でないものは結婚相手としての価値が落ちた…伯爵家の女でも男爵家の元に嫁ぐことが珍しくないほどには
王族ともなればなおさらだ
敗戦した国が王女を戦勝国へと差し出すことで和睦したり、他国との同盟の証として互いの子供の婚約を結んだことは聞いたことがあるだろう。
つまり
女王であるなら更に重い。
女王が貞操を捧げる相手は治める国そのものとさえ言う言葉があるのだから
その事を聡明なラナーは勿論、実質的に女王であるドロティンとカルカは誰よりも理解している
で、今そんな三人はというと‥‥
「こっちじゃ主殿~♪妾のキツキツ子供マンコが主様を求めてえ~んえ~んと泣いておる。その逞しいイチモツで遠慮なく慰めて欲しいのじゃ♪」
今の姿に合った動きやすい子供用の服を着ているドラウディロン
JSのような凹凸のない身体はエロスよりあどけなさを感じさせる
そのわんぱくな言動と動きの通り大事なところには一本の毛も生えていない合法ロリ
ブカブカなズボンの隙間からきっちりと閉じられたツルツルのスジが顔を覗かせていた
「ズルいですよドロティン陛下!」
ドロティンを咎めたのはまるで聖女然としたカルカ
白と青を基調とした透け透けのシスター服、頭には聖職者として華美すぎない王冠が一つ
ドラウディロンを学級委員長のように叱りつけその隣で脚を開く
「…畏れながらどうぞこちらへお越しください。20と少し…周りには行き遅れと言われながらも貞操を護り続けたのは今この時の為―――
どうかこの身に主の恩寵をお恵みください」
二十歳を超えたその肢体は貴族や王族からすると行き遅れと言われるが、カルカは子を孕む女としては適齢期
ドーラとは違うその豊かな胸の間には奉仕穴が開けられ、タダでさえ所々から肌を露出しているというのにスカートを捲り男を誘っている
スカートの中には金の陰毛に囲まれた下のお口がアワビのような口を開けてヒク、ヒクとピンクの秘肉を震わせている
「‥主の、お気に召すままに」
自分の秘所を晒しているのが恥ずかしいのか少し口ごもらせて
チロり‥口を開け舌をだした。チュルと艶めかしい音を立てて
フェラ、パイズリ、マンコ、どれも主のモノを受け入れる準備が整っていることをアピールしている
「うーん凄い光景だ…ラナーもこっち来い」
「は、はいッ!」
サポートNPCとなった後ずっと所在なさげにしていたラナーが嬉しそうに声を上げカルカの隣にきた
そのままカルカと同じように脚を開いてドレスをまくり上げた
「クゥーン。少し放って置かれただけでこんなに‥‥なっちゃいました❤はしたないラナーにお仕置き‥♡してください」
ここに来た時のまま水色と白のドレスを身に着けているラナー
…コイツだけ放っておいたからそのままの服だがこれはこれでエロい
装飾の一つ一つに職人の手が入っていると分かる一品
そんなドレスを着飾った王女が甘えた顔で俺に媚びてくるのだ
ゆっくりと捲られていくドレスの中には
どんな男にも見せたことがない絶対領域――日に焼けていないことが分かる真っ白な大腿部が広がっていき
整えられた金色のアンダーヘア
テラテラと愛液で濡れている鼠径部
華奢な躰と歳に見合った可愛らしいモリマン
ドーラのようにぴったり閉じられているはずのそこは開きかけの蕾のように()の形になっている
「皆えっろいなー…じゃあお前らが俺のモノになったところ撮るから笑ってー」
「「「…っ、はい♡」」」
そんな最低なセリフにも笑顔で応じる王女たち
三人は王族としての責務も女としての尊厳も放り投げたメスとしての顔を曝け出していた
「はいチーズ♪」
(パシャ)
「「「~~ッ!❤❤!」」」
そこに 3びき おうじょが おる じゃろう!
おまえに 1ぴき やろう! …… さあ えらべ!
1とても頭が良くその精神性は異業種に近い(フレーバーテキスト)それ以外は普通の王女
2女教皇(ハイプリエスト)という最上級クラス持ちの人類としてなら最高峰の神聖魔法使い
3進化後に真なる竜王とかいうクラスを持てる明らかにボスクラスの幼体 形態変化可
まず誰を育てるかとなったらね…