とある青年呪具屋の性遊戯記録《ドスケベレコード》 作:サマーオイル悟
おかしい。
一応こっちがメインヒロインのつもりなのに、次の話は今回の話の倍の文字数がある。なんでや。
書いててわかる。筆のノリ方が違うねん。
ちなみに、第6話は1万字を超えました……。
何故か生きていた特級の呪詛師・夏油傑によって呪術テロ「仮称:渋谷事変」がハロウィンの日に、つまり10月31日に行われる────。
そういった情報が、そちら側から寝返った脹相ら呪胎九相図3兄弟によりもたらされた。高専側は、共有できるだけの情報を、高専生にもその他の高専術師にも共有し、作戦を練って、本番に備えようとしていた。
そして10月30日、深夜──渋谷事変の前夜。
備えるは備えるでも、春夏の「備える」は、一味違っていた……。
他の術師が特訓や道具の整備に手を尽くす中で、春夏だけは寮の中の自室に引き篭っていた。呪具の整備はとうに済ませている。では、何をするのか。
それは──「縛り」の用意である。
『そうねぇ。他の人に見られないような状態なら、ひたすら気持ち良くシてくれればそれでいいわ♪』
「分かった」
────現在、茨木童子の「呪霊としての力」は全盛期に比べてかなり落ちている。鬼全体、更には京の都を震撼させた茨木童子という鬼への畏怖が、時と共に薄れていったのも原因ではあるが……。
何より大きいのは、春夏が茨木童子に「羅喜」と名前を付けてしまったのが、最大の原因だった。
名は体を表す──という言葉の通りだ。
もちろんまだ完全に「茨木童子」の名を喪失したワケではないが、それでも新たに名付けた事で元の力が弱まっているのが現実だった。
しかし彼女は、春夏のせいで力が弱まっていると本人には教えていない。彼の性格なら自分を責めて心がグチャグチャになるとよく分かっているから。
だから、弱体化したとは言わずに「即席の縛りを結ぶことによって力を解放できる」と教えていた。
その「即席の縛り」の内容は──春夏の人間性の喪失、そして、茨木童子に有利な縛りを結ぶこと。ただし、呪術的な等価交換でなくともよいとする。
例えば、交流会の時に、呪物を盗んだ真人を追跡している時は──茨木童子の飛行速度を上げる為、真人からも見えるような状況で、恥も外聞も捨ててキスをした。
呪霊を祓うべき呪術師が(呪霊の)快感目的に、キスをする。それを第三者に見せ付けるような場で行う。それが、ここで言う「人間性の喪失」だ。
ただし、この程度の軽微な「縛り」だと、春夏がこれを「恥ずかしい」と感じる時しか、縛りとして機能してくれない。彼が羞恥心を感じる事こそが、飛行速度アップと等価交換、という指定だからだ。
────要するに、今の春夏は。
翌日起きるであろう渋谷事変に備えて「縛り」を幾つも結ぶ事で、茨木童子の性能を上げておこうと考えているのだ。茨木童子は春夏の奥の手だ。奥の手は、強いに越したことはない。
戦闘中にキスなど、余程の雑魚が相手でもないとできるハズもないのは、誰でも分かる。だからこそ前日のうちに、茨木童子に有利になる「縛り」を、例え軽微なものだろうと幾つも結んでおくことで、翌日の渋谷事変に備えることにした。
翌日の戦闘に備えるべき時間、体力を、呪霊との性的な遊戯で無駄にする。ひたすらに、使い潰す。その代わりに、呪霊の方は、相手された分だけ力を増す事ができる──。
詳細は違うが、大体こんな形の「縛り」を結び、春夏と茨木童子は衣類を全て脱ぎ去って、ベッドに飛び込む。
掛け布団を掛け、抱き合い、キスをする。彼女のムチムチの太ももの間に自分の足を差し込み、太く柔らかい肉感を足全体で感じる。
抱き合えば、彼女の豊満な乳房がムニッと自分の胸板に押し付けられ、コリコリ硬く勃起した乳首の感触を、肌で感じられる。
それを指で弾きながら、または吸い、舐めながら乳首責めから始まる。
『んっ♡』
「……相変わらず羅喜のおっぱい、デカイな……」
『春夏の頭くらいあるからねぇ……っ♡』
「横を向いて胸にミカンを乗せりゃ、鏡餅だな」
『おっぱいに乗せたミカンを落とさないように私をイカせてみようチャレンジ、シてみる?♡』
「そいつは勘弁だな。俺どんだけ慎重に動かなきゃいけないんだ」
下乳に僅かに滲む汗を舐めて、夢と欲が詰まった胸から欲を吸い出そうと乳首に吸い付く。ピクンと小さく身体を震わせるあたり、しっかりと乳首でも感じるらしい。演技の可能性も捨てきれないが──興奮が薄れるので春夏は考えないようにしている。
『春夏、激しいのが好きだからねぇ……。とりあえず挿れましょ、とっくに濡れ濡れだから♡』
「前戯も何もあったもんじゃねーな……」
『そんなの、とっくの昔に教えたでしょう。春夏は物覚えが良いからそれで十分なの。それとも、前戯ついでにフェラしてほしい? ペロペロしたい?』
「……まぁ……クンニも悪くないけども……」
ぴく、とカウパーを垂らしながら上向きに跳ねる春夏のペニスを、彼女は優しい手付きで包み込み、クチュリ、と自分の膣口へと導く。
『それよりセックスよね。これこそ、生物としての生業よ。子孫繁栄の為の行為を楽しむだなんて──なんて、業が深いのかしら……♡』
「はぁ、あっつ……蚯蚓千匹どころじゃないな」
『おまんこなんて思い通りに「改造」できるから、どんなおまんこがイイか、リクエスト頂戴ね?』
「このままでいいよ、絡む感覚が好きだ……ッ!」
『あん♡ 欲望にド直球な春夏、カワイイわぁ♡』
挿入されたペニスは、彼女の膣壁に包み込まれ、そして撫でられる。春夏がピストンするまでもなく彼女の膣は蠢き、漫画の中のサキュバスのように、春夏の精液を搾り取らんとして、ちゅぽちゅぽと、強く吸い付く……。
『あんッ♡ そこ、イイッ♡ 深くてっ♡
「っ、う、くっ……はぁ、はぁっ……!」
『もう♡
「っ? え? な、なに? ナカ? いるって?」
『春夏のおちんちんのコトよ、気にしないでっ♡』
「そ、そっか、そーだよな」
実際は、高専に編入する前から妊娠しており──茨木童子の呪力とは違う呪力の循環が、彼女の中で既に始まっている。六眼を持つ五条悟だけがそれに気付いているのだが、春夏はまだそれを知らない。
そんな事も知らず、春夏は求められるがまま腰を動かしている。木製のベッドは春夏の動きに合わせギシギシと軋み、嫌な音を立てるが。
腰を振る事に夢中になっている春夏はそんな音も耳に入っていないようだった。
『あぁんッ♡ おちんちん、膨らんできたわっ♡♡ イキそうなのね、イイわ、私の
「くっ…………!!」
両手両足を使い春夏をガッチリとホールドする。元から中出し以外の選択肢は彼には無いがこうして密着すると、奥の奥に射精できるような気がして、射精に伴う彼の満足度も、それを受け止める彼女の満足度も、更に上がるのだ。
蕩けた目で舌先をチロチロと触れ合わせながら、2人はそんな事を思った。
『まだまだイケるわよね……春夏……♡』
「誰に言ってんだよ、羅喜……♡」
◆
その頃、春夏の部屋の外では……。
「────ッ!!」
「兄者? どうしたぁ? 春夏んとこ行こうぜー」
「待て血塗。……やはり、この声は……ッ!」
「兄さん、何か知っているのかい?」
ドアに耳を当てた脹相は、室内に響き渡る嬌声と肌をぶつけ合う音に、覚えがあったらしい。それを感じ取るや、壊相と血塗をドアの前から引き離す。
春夏の部屋の前から離れ3人揃ってひそひそ話を始める。
「ウム、やはりそうだ。子作りする時の声だ」
「「子ッ……!?」」
「俺はお兄ちゃんだからな。母と呪霊の交わりや、加茂憲倫が血を混ぜる過程を、一番長く見てきた。だから分かるんだ。これは子作りする時の声だ──しかしこれは、何とも……」
「……幸せそうな声、だね……」
「春夏もあの呪霊も、ホントに仲良しなんだなぁ」
「ああ。加茂憲倫と同じように『呪霊と人間の子を作ろうとしている』のに、どうしてだろうか──。あの2人の事は、つい応援したくなってしまうな」
「私達兄弟を人間側に勧誘する時に彼が言っていた
『俺ならお前達に理解を示せる』っていう言葉──疑ってたワケじゃないけれど、改めて本当なんだと実感させられるね……」
「春夏についてきて、よかったなぁ……」
「ああ。春夏のお陰で俺は、2人を傷付ける事なくお兄ちゃんを遂行できている。──壊相、血塗ッ! コトが済むまで、春夏の部屋に誰も近付けるな!! 俺達は────春夏見守り隊を遂行するッ!」
「了解だよ、兄さん!」
「分かったぞ兄者ぁ!」
こうして渋谷事変前日の彼は、何も知らないまま脹相達に護衛される事になり、邪魔されることなく茨木童子との交わりに没頭できたのであった……。
次回、ちょっと飛んで5月4日に更新。
とうとう渋谷事変が始まる都合上、今回ばかりは、マコラの時のように繰り上げはできません。
渋谷事変が終わった次のお話と同時に更新します。
内容はお楽しみに。
本編の最新話を見てからコッチに来てくださいな。
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