【Dark Blue】
・久遠寺音羽
【Vtuber】
・結城さくな
とある平日の昼。今日はよく晴れているということで、校庭のベンチで昼食をとっていると、音羽から誘いを受けた。今度の連休、自分の家に泊まりに来ないかという誘いだ。
「音羽の実家か。そういえばしばらく行ってないな」
「だからこの機会に来ない?さっちゃんも陽月くんに会えなくて寂しそうにしてたし」
さっちゃんというのは久遠寺邸で働く幼馴染であり親友―――結城さくなというメイドのこと。彼女の家は代々久遠寺家に仕えており、さくなも幼い頃から久遠寺邸で働いている。そういう堅苦しいしきたりはあるものの、久遠寺邸で働いているのはあくまでさくな本人の意志によるもの。現当主である音羽の父―――
「そうだね。さくなにも会いたいし」
「じゃあ、決まりね。さっちゃんにもあとで連絡しておかきゃ」
こうして、連休は久遠寺邸に宿泊することになった陽月。そして土曜、陽月は指定された時間より少し早い時間に久遠寺邸へ。大財閥と言うだけあって、そこは一般人が住む一軒家とは比べ物にならないほど外観が豪華だった。招かざる者は通さないと言わんばかりに閉ざされた黒色の門。鉄格子から覗ける庭は吹き出る噴水を中心に手入れがよくされた芝生で覆われ、50mはあるであろうプールまでも設置されていた。これだけでもここに住む者がかなりの財力を所有していることがわかるが、一番に注目すべきところは奥にそびえたつ豪邸だ。高級感が漂う白のレンガ。落ち着きがあるものの、上品さをかもしだしている紺色の屋根。そして一般人が住む一軒家の倍はあるであろう大きさを持つそれはまさしく豪邸と呼ぶに値することを目にした者に思わせるだろう。現に陽月も初めてここに来たときはそんな感想を抱いた。
「よく来たね。我が息子よ」
中に通された陽月を出迎えたのは羽路芽。オールバックにした黒髪にフジ型のひげを持った中年男性である彼はここの主である。そんな彼が自ら客を出迎えることはしないのだが、陽月は例外のようで、忙しい時でない限りこうやって彼を出迎えているのだ。
「おひさしぶりです羽路芽さん。でも、息子と呼ぶのはやめてください。はずかしいので……」
「キミは娘の婚約者だ。なら父である私は息子と呼ぶのが筋だろう?」
そう。陽月と音羽は今、結婚を前提とした恋人関係を結んでいる。それは彼女に限った話ではないが、こうハッキリと言われると照れ臭い。前世ではそれとは縁のない生活を送ってきた陽月。だが、こうやって身近になるともっと彼女に相応しい男にならねばと気が引き締まる。前世でできなかったことが手の届くところにあると思えば、そう思うのも当然だろう。当然、これは陽月がほかの女性と付き合っていることを羽路芽が把握したうえで認められている。音羽を捨てないこと、愛し続けるという条件付きではあるが、元々陽月はそのつもりだったので、ここに関しては何も問題はない。
「まあなににしても、今日から3日間くつろいでいくといい。ここを自分の家だと思ってな」
「ありがとうございます。今日からお世話になります」
「ああ。私は執務室で仕事しているから、なにかあったときは訪ねてくるといい」
「はい。わかりました」
陽月から返事を聞くと、羽路芽は軽く手を振った後そのまま去ろうとするが、すぐにその足を止めた。陽月はどうしたのだろうと首をかしげる。
「陽月くん、私は1秒でも早く孫の顔が見たい。この意味はわかるね?」
「は、はい……」
孫の顔が見たい。つまりそれはこの敷地内であればセックスをしても構わないということ。ここにはさくなの他にも働いているメイドや執事がいるが、彼らは陽月がここで何度もセックスする場面を何度も目撃している。そのおかげもあって、彼らはその光景が当たり前のものだと認識し、今では目撃しても何も思わなくなった。つまりここは客が陽月のみの場合、豪邸の皮を被ったラブホテルと化すのだ。
「いつ見ても豪華な部屋だな……」
陽月専用として用意された客室のベッドに寝転がりながら呟く。身だしなみを整えるための鏡。天井には高級感を醸し出す金色のシャンデリア。壁には高そうな絵画と番組視聴を可能とする8Kテレビが設置され、窓からは先ほど見えた庭が一望できる。定期的に掃除されていることもあって、そこには汚れが1つも見られなかった。ここで働いている執事やメイドの多くは著名人も利用する高級ホテルで働いていた実績を持つ人ばかり。だからここで働いている人たちは掃除といった家事スキルに関しては高水準の域に達している者ばかりなのだ。
【コンコン】
ここで働いている人たちに改めて感心していると、ドアをノックする音が聞こえてきた。訪問を告げるそれを聞き、陽月は寝転ばせていた体を起こす。
「はい」
「私だよ。入ってもいいかな?」
声で訪ねてきたのが音羽だとわかると、陽月は“どうぞ”と言って入室を許可する。音羽はそれを聞くと“お邪魔するね”と律儀に言って部屋へと入る。
「どうしたの?お昼はまだ先だと思うけど」
「用があるわけじゃないの。ただその……会いたくて……」
頬を赤く染めながら言う音羽。なにこいつ可愛いと内心思いつつ、陽月は“そっか”と答えて自分の隣を軽く叩く。その意を察した音羽は彼の隣に座る。
「また羽路芽さんから息子って言われちゃったよ。そういうのはまだ早いって言ってるのにさ」
「お父さんは陽月くんのこと気に入ってるから。こんな男はもう一生をかけても会えないって豪語してたし」
それは大げさな気もするが、それだけ彼が陽月を買っているという意味だろう。音羽の家が大財閥と言うこともあって、彼女と婚姻関係を結びたいという男は多くいた。だがそういう人たちはみな久遠寺家の財産が目当てで、音羽自身を見てくれる者は一切いなかった。中には政略結婚を持ちかけられたこともあったが、彼女はその全てを拒否。もちろん、音羽は自分がどの立場にいるのかは痛いほど理解している。そういう話を持ちかけられるのはしかたのないことも。だが、それでも彼女はそれだけに縛られたくはなかった。そんなときに音羽は陽月と出会い、見つけたのだ。家とか関係なく、本当の意味で自分を見てくれる人を。だから音羽はこれからも陽月を愛し続けたいと思っているし、陽月もそんな彼女を幸せにしたいと思っている。もちろんこれは彼女に限った話ではなく、付き合っている彼女全員に対して思っていることだ。
「……ん」
音羽が顔を近づけてきたので、陽月はそれを受け入れる。唇と唇が触れ合うライトキスから始まり、口内で舌と舌を絡ませあうフレンチ・キスへ。たがいの体温。粘着音、息遣い。それらが2人の興奮を高めていく。
「……音羽」
「わかってるよ。ガマン、できないんだよね?私も……同じだから……」
その言葉を皮切りに陽月は音羽の背後に回り、その立派な双丘に触れた。
―――――
時を遡ること数分前。ここで働くメイドの1人であるさくなは陽月の部屋を通りかかっていた。
(そういえば今日から3日間、陽月がここに泊まるんだよね)
さくなはそのことを音羽から事前に聞かされている。陽月がここに泊まるということは、その間彼と過ごす機会が増えるということ。最近はその機会がなくて寂しいと感じていたさくな。そんな彼女にとってこれはまたとない機会と言えるだろう。
(午前の仕事は終わってるし、せっかくだから……)
そう思い、さくなは陽月のいる部屋の前へ。そこで陽月を呼ぼうとノックしようとするさくなだったが、その手は止められた。部屋の中から音羽の声がしたからだ。
(はーちゃん、来てたんだ……陽月と何話してるんだろう……?)
盗み聞きはよくないとわかってはいるものの、ちょっとした好奇心からさくなは聞き耳を立てることに。
「……音羽」
「わかってるよ。ガマン、できないんだよね?私も……同じだから……」
「……え?」
短いやり取りではあったが、さくなはこれだけで2人がなにをしようとしているか察することができた。これ以上はいけない。早々にここから去らなければ。頭ではそう思っているはずなのに、さくなはその場から動かない。それどころかドアを少し開けて隙間を作り、中を覗くという正反対の行為に及んでいた。さくなにはわからなかった。なぜこのようなことをしているのかが。だが、確実に言えるのは今さくなの中には2人がヤッているところを見たいという欲求が渦巻いていることだ。
「あんっ♡」
背後に回った陽月におっぱいを揉まれ、音羽から短い嬌声が上がる。揉むたびに形を変えていく豊かな双丘。そこから伝わるやわらかい感触を堪能しながら、陽月は両手を動かしていく。
「んっ♡あぁっ♡はぁっ、はぁっ♡陽月、くんっ♡気持ちいいっ♡」
音羽の吐息が部屋に響く中、巧みに動き続ける陽月の指。彼の手の中で豊満なおっぱいは柔らかく形を変え、音羽の背中が弓のようにしなり、窓から差し込む午後の陽光が2人の肌を優しく照らす。
「はぁ……♡ んっ……陽月くん……もっと強く……♡」
甘えた声を漏らす音羽。その目尻にはうっすらと涙が浮かび、完全に快楽に溺れていた。陽月は無言でそれに応え、指先にわずかに力を込める。
「んんっ♡!」
すると鋭い痺れのような快感が音羽の全身を駆け抜ける。膝がガクッと震え、陽月の腕に体重を預けるように倒れ込む。彼女が必死にしがみついた彼のシャツには、汗と混じった香水の匂いがかすかに残っていた。
「大丈夫?」
陽月の囁きは低く落ち着いていたが、その声音には確かな欲望が滲んでいた。彼の視線は音羽の乱れた服の裾に向かい、その下にある無防備な太腿を捉えている。普段の真面目な表情とは違う、雄の本能を剥き出しにした瞳だ。
「うん……大丈夫……だから続き……して♡」
音羽が震える声で懇願する。陽月は小さく頷き、彼女の体をゆっくりとベッドに倒す。マットレスが沈み込み、シーツに皺が刻まれる。音羽の青い長髪が広がり、白い枕を夜空のように彩った。
上半身を脱ぎ、陽月は鍛えられた胸板を露にする。普段は服の下に隠れている肉体美が解放されると、音羽はその身体にそっと触れた。
「やっぱり……すごい……♡」
音羽の指が陽月の腹筋をなぞる。体温を感じながら、音羽は自分の中に熱く滾るものを感じ始めた。待ち焦がれていた瞬間に音羽が期待を膨らませる一方、さくなは羨望の眼差しを彼女に向けていた。
(陽月の裸体を……あんな近くで……)
音羽は将来陽月の妻になる存在。であれば夫の裸体を近くで眺められるのは当然と言っていい。だが、さくなの中にはもどかしさが渦巻いていた。ひさしぶりに陽月が来たというのに、まだ自分はロクに彼と交流ができていない。自分だって陽月の彼女だ。欲求だってもちろんある。陽月とああいうことをしたいという欲求が。だが、今陽月は音羽と行為の真っ最中。そんなところを邪魔するなど、申し訳なくてさくなにはできなかった。だからこそ、こうやって2人の愛の育みを眺めることしかできないわけで……。
「音羽……」
陽月の手がスカートを捲り上げ、下着越しに秘所を探る。すでにそこは湿り気を帯びており、軽く押すだけでくちゅっと淫靡な音を立てた。
「あぁっ♡そこ……ダメ……すぐ……♡」
腰を揺らし、逃げるようにも受け入れるようにも見える不器用な動きを見せる音羽。陽月はそんな彼女の背に手を回し、体全体を密着させたままさらに強く擦り上げる。
「ひあっ♡ あぁっ! イっちゃ……うぅ……っ♡」
高い嬌声とともに音羽の全身が跳ね上がり、膣内が激しく収縮。陽月は射精を促されるような圧迫感を受けるが、意図的に歯を食いしばりながら耐えた。音羽が余韻に浸る隙を与えるように動きを緩めるが、その熱は決して冷めやらない。
「ん……♡ 陽月くん……まだ……だめ……?」
涙目で見上げる音羽。陽月は深呼吸をして欲望を抑え込むように言った。
「まだまだこれからだよ。今度は音羽が気持ちよくなって?」
陽月が体を滑らせ、音羽の脚の間に頭を入れる。彼の唇が秘部に吸い付くと同時に、指先は固くなったクリトリスを探り当てる。
「んぁぁっ♡! まって……今敏感……ひぃんっ♡」
音羽の叫びを聞き流し、陽月は容赦なく舌を這わせる。唾液と愛液が混ざり合い、ねっとりとした温もりが音羽を包み込む。時折強く吸われると、電流のような刺激が脳天まで走り抜けた。
「いやっ♡ また……くる……ぅぅっ♡」
2度目の絶頂が音羽を襲う。ビクビクと痙攣する四肢はシーツに沈み、ハートを宿した瞳は虚空を見つめ、呼吸さえままならない様子で喘ぐ姿はあまりにも扇情的だった。
(はーちゃん……幸せそう……)
そんな様子を見て、さくなは心臓がキュッと締め付けられるのを感じた。嫉妬というには弱く、恋慕と憧憬が入り混じった感情。彼女は無意識に下腹部を押さえつけ、もじもじと脚を擦り合わせた。一方、陽月はゆっくりと立ち上がる。そのとき音羽はうっとりとした表情でほほ笑んだ。彼女の視線が捉えているのは陽月の下半身。そこが準備万端と言わんばかりに反り勃っていたのだ。
「きて……陽月くん……♡ 全部……ちょうだい……♡」
このときを待ってましたと言わんばかりに両脚を大きく広げながら、潤んだ瞳で懇願する音羽。陽月はそれに応えるように濡れた割れ目に先端を宛がう。ずぷりという音とともに肉棒が飲み込まれていく。
「んんっ♡! 大き……すぎる……♡ でも……最高ぉ……♡」
内部を押し広げるような圧迫感に音羽は眉を寄せながらも悦びの声を漏らす。根元まで挿入された状態で陽月は一度動きを止め、深く息をつく。
「音羽の中……すごく熱い」
陽月の言葉に音羽の顔が真っ赤になる。羞恥と幸福が混じり合った表情を浮かべる彼女の額に陽月は軽くキスを落とした後、“動くよ”と前置きしてからピストン運動を開始した。
「あっ♡ あんっ♡ 深い……気持ちいいっ♡」
肉同士がぶつかる鈍い音と粘膜が擦れ、ぬるついた音が室内に反響する。そのリズムに合わせて音羽のおっぱいが上下左右に弾む。陽月は上半身を屈めてその胸を捕らえ、乳首を指で転がす。
「同時なんて……っ♡ もうダメぇっ♡」
両方の性感帯を責められ、音羽の快楽は一気に沸点へ向かう。瞳孔が拡散し焦点が定まらなくなる。陽月はさらにスピードを上げていき、お互いの体がぶつかり合う衝撃音が激しさを増した。
「音羽……出すよっ」
陽月の宣言に音羽は泣きそうな顔でコクコクと頷く。直後、陽月は音羽の最奥へと勢いよく精を解き放った。
「ひゃぁぁっ♡ ナカで……出てるぅっ♡」
灼熱の奔流が胎内を満たしていく感覚に音羽は悲鳴にも似た叫びを上げながら達する。膣壁が痙攣して最後の一滴まで搾り取ろうと蠢く。陽月は歯を食いしばって快感に耐えながら腰を押しつけ続けた。しばらくして余韻が引くと2人は荒い呼吸を整えつつ向き合う。汗ばんだ肌と肌が触れ合い、溶け合ってしまいそうな錯覚に陥る。陽月は音羽の髪を梳きながら優しく微笑んだ。
「大好きだよ」
音羽は蕩けた表情で応える。
「私も……ずっと一緒だよ?」
そうして唇を重ねようとした、その瞬間──。
「……ふたりとも大胆すぎ……」
ぽつりと零れた第三者の声。陽月は目を細めると静かにベッドから降りる。さくなのいる扉の方へ向かい、扉を開ける。
「覗き見は感心しないな。さくな」
名前を呼ばれた途端、さくなの肩が大きく震えた。驚愕と羞恥で顔面蒼白になりながらも、彼女は抗弁する。
「そ、それは……! 邪魔したら悪いと思って……っ!」
だが言葉とは裏腹にその瞳は潤み、頬は真っ赤になっている。陽月は溜息をつくと淡々と言葉を続けた。
「それでずっと見てたんだ。どこから見てた?」
さくなは指を折り数えて“はーちゃんが陽月とキスをする前”と答えた。
「つまり、最初から見てたってわけだね。しかも途中から僕の視線に気づいてたはずだけど」
「!!?」
さくなの心臓が飛び上がる。確かに時折陽月の視線を感じることはあったが、まさかそれが確信犯によるものとは思いもしなかったからだ。
「さっちゃんもいっしょにシようよ。見てたってことは、さっちゃんもヤりたかったんでしょ?」
「はーちゃん!?」
突然の提案にさくなは思わず声を上げる。彼女にとっては嬉しい誘いではあるが、今はタイミングが悪すぎる。そもそも自分は勝手に覗いていただけなのに……。
「そうだね。さくなも一緒にシようよ」
「……いいの?その……2人に混ざっても」
「だから誘ってるんだよ。それにキミだってもうガマンできないんじゃないの?こことか」
さくなのスカートの中に手を入れ、パンツ越しに秘部を触り始める。そこは僅かながらも湿っていた。興奮していたという証拠だ。それを突き付けられたことで恥ずかしさがMAXに達し、さくなの顔が朱色に染まっていく。
「ふわっ♡」
さくなは陽月から逃れるために体を捩るが、彼の手は離れない。それどころかもっと強引にさくなの大事な場所を弄くり始める。
「ふふっ♪ さっちゃんのおマンコ、ヌルヌルだね。私たちのセックス見てこんなになるなんて、エッチだなぁ♡」
音羽はさくなの背後に移動すると、そのおっぱいを鷲掴む。音羽を上回るサイズのそれを揉まれて悶えるさくなだったが、音羽はさらに攻撃を続けていく。乳首を摘まんで引っ張り上げたり、爪でカリカリしたりと多種多様な方法で苛め抜く。そのたびにさくなの口から艶っぽい声が漏れ出した。こうして乱れ始めたところで2人は彼女をベッドに誘導。そして仰向けになるように指示すると、彼女は素直に従った。こうしてM字開脚のポーズになると、そこはもう洪水状態。しかも陰核は充血し赤く腫れており、ヒクヒク脈打っていた。
「挿れるよ?」
「うん、私も陽月の……欲しい……」
「じゃあ、あげるよ」
「あぁあああああぁああっ♡」
一気に挿入されると、さくなから嬌声が上がる。陽月とは既に何度か挿入されたことがあったおかげか、ナカはすんなり陽月の剛直を受け入れた。子宮口に亀頭を押し付けられ、さくなの腰が浮く。それを見て音羽は微笑むとさくなのおっぱいを優しくこねるように再度愛撫し始めた。それを感じたのか、さくなの膣内が精液を搾り取るかのようにきゅうっと収縮。それが引き金となったのか陽月は抽送を開始した。
「あっ♡ ああっ♡ はげしっ♡」
パンッ!パンッ!という肌同士がぶつかる乾いた音とともに結合部から泡立った液体が飛び散る。それに比例するかのようにさくなの嬌声も大きくなり、室内に響き渡った。やがてその音は水音に変わってくると同時に絶頂を迎える寸前の切羽詰まった喘ぎ声が混じり始める。そこでピストン運動が加速し、ラストスパートが近づく。
「ああぁぁっ♡ いくぅぅ~~っ♡」
さくなの膣内の収縮と同時に精液が直接子宮にを叩き込まれる。その熱さと量に脳天がショートする程の快楽を得たさくなの体がピンッと伸びたと思えば、そのまま脱力するようにベッドに沈み込んだ。その表情はとても恍惚としており、満足そうなものとなっている。陽月が引き抜くと栓がなくなった影響でゴポッと逆流する白濁液。それを勿体無いとばかりに音羽が舐め取った。彼女は美味しそうに味わい尽くした後、再び口内に含むとジュボジュボという音を立てながらフェラチオを始める。陽月はそれを見下ろし苦笑しながらも腰を振り始めた。それに対してさくなは放心状態のまま天井を仰いでいる。そこに音羽がやってきて、誘った。いっしょにやろうと。陽月への奉仕を。さくなは放心状態でありながら、肉棒が精液で汚れていることをしっかり把握していた。汚れは掃除しなければならない。自分はメイドなのだから。……というのは建前で、単純にまだヤりたりないという理由でさくなは音羽の誘いに応じた。
「陽月くん、私たちでこれ、綺麗にしてあげるね♡」
そう言って、陽月の股間に顔を埋める音羽とさくな。舌先を使って丁寧に竿についている愛液や精子などを拭っていく。その際片手は玉袋の方へ伸ばしており、マッサージされているおかげで非常に気持ち良い。しかも先程は生で中出しを行っているので、当然精嚢内にはまだ大量の精液が貯蔵されているはず。そんな状態で愛撫されて我慢できるハズもない。案の定、すぐに硬度を取り戻し始める肉茎。それを確認すると音羽は満足げな表情を見せつつ、さらに激しくしゃぶり続けた結果、あっという間に限界を迎えてしまうこととなる。だが、それでも尚止まらず最後まで抜き取ろうとする音羽とさくな。性欲を煽りに煽られ、射精直後で敏感だったということもあり、陽月はあっさり根負け。肉棒から精液が勢い良く放出され、音羽とさくなはそれを顔面で受ける形となった。おかげで顔が精液まみれとなるが、2人は嬉しげにぺろりと精液を舌で掬い、飲み込んだ。その後はしばらく余韻に浸るように互いに見つめ合っていたのだが、ふと何かを思い出したかのように急に立ち上がると、服を脱ぎ始めた。
「まだヤりたりないよ。もっとシよ?」
裸になって抱き着き、再戦を望む音羽だったが、現在の時刻は11:51。もうすぐメイドや執事が昼食ができたと呼びに来る時間だ。なのにここで続行すれば呼びに来た人に気を遣わせてしまう。流石にそれは申し訳ないと思った陽月は首を横に振り、抱き着いてきた音羽を引きはがした。
「一旦ここまで。もうすぐお昼だからね」
「えぇ~もっとしたいのに~……」
「ダメだよ。ほら、服着て」
「はぁい……」
名残惜しそうな表情を浮かべつつも、音羽は言われた通りに衣服を身に付け直していく。その後、3人で一緒に食堂へと向かうことになったのだが、その最中も音羽は陽月にくっつきっぱなしで、しかも耳元で囁いたりキスしたりと積極的な態度を見せていた。これではまるで痴女ではないかと思うほどである。一方、さくなはそういうことをしたいという願望はあったものの、恥ずかしさが勝ったのだろう。顔を俯かせて終始黙っていた。先ほどはそれ以上にはずかしいことをしたじゃないかとツッコむ人がいるかもしれないが、それとこれとは話が別である。ただ陽月がこちらを見る度に目を逸らすため、照れているのが丸わかりだった。もちろんここで働いている人たち執事やメイドはこういう光景も飽きるほどに見ている。だが、堂々と見せつけられるとはずかしい気持ちになるのは変わらないようで、あまり見ないようにしていた。
「お昼ご飯は何かな?」
「ここには腕利きのシェフがいるからね。いつも楽しみにしているよ」
ここで働いているシェフは有名店で修行を積んだベテランばかり。そのためここで出される料理はどれも絶品ばかりなのだ。そんな話をしているうちに目的地である食堂に到着。豪奢な扉を開けるとそこには大きなテーブルがあり、椅子が4つ並んでいる。どうやら席に座って待つスタイルらしい。さくなは音羽に誘われるがまま、共に席に座った。ちなみに陽月は向かい側に位置する席に座っている。それから少し待っていると、料理人がトレイを持って現れ、テーブルの上に料理が並べられていく。本日のメニューは前菜がカルパッチョ、メインディッシュは煮込みハンバーグ、デザートはフルーツ盛り合わせ。どれも香ばしい匂いが漂ってきて食欲をそそる逸品たちは実際に食べてみると思わず舌鼓を打ちたくなるほど美味だった。特にカルパッチョなんかはソースの味付けが抜群で、野菜との相性も抜群。ハンバーグはお肉自体にも旨味がある上にデミグラスソースがかかっていて、ご飯との相性もバツグン。デザートは旬の果物を使用した物だったがどれも瑞々しくて甘い。これら全てが一流シェフによって作られたものなのだから、満足感が違うのも当然だと言えるだろう。そうやって食事を楽しんでいるうちに時間はあっという間に過ぎていった。やがてデザートを食べ終わると、全員がナイフとフォークを置いて立ち上がる。会食も終わりの時だ。
「ごちそうさま!今日もとっても美味しかったです!」
音羽が言うと、料理人たちが一斉に頭を下げた。それを受けてから、次いで陽月が礼を述べる。すると料理人は嬉しそうに微笑みながら返事をして去っていった。
「さくな」
2人きり―――もとい3人きりになると陽月はさくなと音姫の腕を掴み、自分の方へ引き寄せた。突然のことに反応できず、されるがままになってしまう彼女らの耳元に陽月は耳元を近付ける。
「2人とも、夕方僕の部屋に来て。続き、シようよ」
続きとはもちろんセックスのこと。昼間だというのに淫らな響きを持つ誘惑は音羽とさくなの理性を揺さぶるには十分すぎる威力を持っていた。2人はこくりとうなずき、夕方になれば再び陽月の部屋へ。今度は誰にも邪魔されることもなく思う存分セックスに勤しむことができる。その期待感が胸を躍らせているのか、あるいは早くしたいと思っているだけなのか。どちらにせよ今の彼女らの頭にあるのはただ1つ、目の前にいる男の子と交わりたいということだけだった。陽月はまず、約束通りやって来た2人に早速シャワーを浴びてきてもらい、それからベッドで絡み合い愛し合う。汗で塗れた体を舐め合い、時には優しく抱き締めあったりしながら何度も繰り返し求め合った結果、気が付けば窓から見える空の色はすっかり暗くなっていた。時計を見ると時刻は午後7時。随分長い時間を過ごしたものだと思うと共にまだまだ物足りないと感じるあたり、本当にどうしようもないと思う他ない。ただそれでも今夜はこれまでということで解放することに決めると、2人揃って浴室へ向かうのを見送った後、自分も身体を洗い清めた後眠りについたのである。それから連休最後の朝。陽月はいつも通り起床し、朝食を食べると玄関へ赴き、荷物を持ちながら外に出た。今日は帰る日だが、寂しさはそこまでない。それにはもちろんちゃんとした理由がある。
「陽月くんと過ごす時間ももう終わりか……寂しいな」
そう呟いた音羽の顔は本当に寂しそうだった。彼女自身もこれで終わりじゃないことはわかっている。だが、それでも終わりが存在するのかと思うと寂しさを感じずにはいられないのだ。
「そんな顔しないでよ。お泊りはいつだってできるんだからさ」
陽月がクロスディアにいる限り、それが揺らぐことは決してない。彼が寂しさを感じないのもそれが理由だ。
「そうだけど……あ、そういえば私婚約者なのに陽月くんの家に行ったことない」
言われてみればそうだ。これは陽月が避けていたわけではなく、タイミングなかっただけである。
「そうだ!次のお泊りは陽月くん家がいいな」
「いいけど、ここと違って広くないよ?マンションの一室だし」
「いいの。陽月くんが普段どんな家に住んでるか知りたいし」
そういうことであれば断る理由はない。陽月はそう思って了承すると、袖を引っ張られた。さくなだ。
「わかってる。そのときはさくなもいっしょだよ」
「約束だよ?のけものにしたらイヤだからね……?」
「そんなことしないよ。3人でまたお泊りしよう」
“必ずね”と約束を交わし、陽月は2人に見送られながら久遠寺邸を後にするのだった。
音羽のお父さんもとい羽路芽は原作では登場していないので、彼は本作限定のオリジナルキャラです。さくなの母もといさゆりも本作オリジナルキャラとなっております。