【原神】
・神里綾香
【デート・ア・ライブ】
・星宮六喰
【コン、コン】
部屋で読書に勤しんでいると、窓がなにかにたたかれる音が聞こえてきた。視線を本から窓にむけると、見えたのは水色の鳥。神里家が飼育している伝書鳩だ。その足には小さな筒がくくりつけられている。
「ご苦労様」
窓を開け、伝書鳩から筒を外して中身を取り出す。入っていたのは神里綾華が陽月に宛てた手紙で、長々と文章が綴られている。要約すると“休みが取れたから、会いに行きます”といった旨の内容だ。
「そういえば、綾華とはしばらく会ってないな」
綾華はここから遠く離れた国―――稲妻に住んでいる。故に中々会えないのはしかたないのだが、そんな綾華が貴重な休暇を使って自分に会いに来る。これは非常にうれしいことだ。
「携帯が普及されてないとはいえ、こんなドラマでしか見ない届け方を直に体験することになるなんてな」
稲妻を端的に表すなら戦国時代の日本。故にスマホはおろか、テレビや洗濯機のようなクロスディアではあって当たり前の電化製品は普及していない。まあ、戦国時代の日本のような国に住む人たちが
それらを使いこなす姿を想像したら違和感バリバリではあるけれど……。
「……よし」
返信をしたためた手紙を筒に入れ、伝書鳩の足にくくりつける。
「この手紙を綾華に」
腕をあげると、その上に乗っていた伝書鳩が空に舞い上がる。それから数日後、陽月は空港へ。そこのラウンジで綾華と待ち合わせすることになっているためだ。
「陽月さん♪」
ラウンジで待っていると、綾華がこちらに手を振りながら駆けてくるのが見えた。ここでは浮いてしまうと判断したのだろう。今の彼女は普段着ている衣装ではなく、花時に訪れた手紙の衣装をだった。普段の衣装が凛々しさだとすると、その衣装にあるのは清楚さ。それが綾華に異なる魅力を引き出し、彼女の印象を180度変えている。ようするに似合っているということだ。
「待ってたよ綾華。クロスディアへようこそ」
「お迎えありがとうございます。ここに来て陽月さんに一番に会えるなんてうれしいです♪」
上機嫌に言うと、綾華が陽月に抱きつく。一応公衆の面前なのだが、綾華はまるで気にしていない。まあ、再会のワンシーンなんて空港ではよく見られるので、いちいち気にする人もいないだろうが。
「綾華はここに来るのは初めてだったよね?」
「そうですね。稲妻から出ること自体初めてなので」
「じゃあ、僕が案内するよ。クロスディアにはいいところがたくさんあるから」
「それはつまり……デートのお誘い、ということですか……?」
間違いではないので“そうだね”と即答すると、綾華がうれしそうな顔をして腕に抱きつく。
「うれしいです♪ぜひお願いします♪」
「じゃあ、早速行こう」
空港を出て、外へ。まずはどこに連れていこうか考えながら城下町を歩いていると、綾華の足が止まる。なにかと思い彼女の視線を追うと、目に映ったのはゲームセンターだった。
「陽月さん、あれはなんですか?」
「ゲームセンターだよ。遊べる機械がたくさん置いてあるんだ」
「あれがそうなんですね……。異国にはそういうものがあるとは聞いていましたが、実物を見るのは初めてです」
電化製品同様、稲妻にゲームセンターはない。ならこの機会に体験してみるのもいいだろう。そう思い、陽月が“入ってみる?”と聞くと、綾華は“是非♪”とうれしそうに答えて入店した。様々な筐体が並ぶ店内は綾華にとって目移りするものばかり。瞳を輝かせて辺りを見渡す彼女の姿はまるで無邪気な子供のようだった。きっとこういうところに以前から興味があって、ずっと行ってみたかったのかもしれない。彼女のリアクションから、陽月はそう推察した。
「陽月さん、これはなんという遊びですか!?」
綾華が目を輝かせながらクレーンゲームを指さす。
「クレーンゲーム。あのぶら下がっているものを使って中の景品を取るんだよ」
アームを指さしながら、陽月が説明する。
「これは全部人形でしょうか……?いろんなものがありますね」
中には猫や犬といったかわいい系のぬいぐるみ。それから男心をくすぐるロボットやアニメキャラのフィギュアがジャンルごとに分けられる形で並べられていた。
「なにか気になるものある?」
「えっと、あの鷺の人形なんていいと思ってますけど……」
そう言って、綾華が指をさした鷺のぬいぐるみは水色の羽がなんとも特徴的だった。それはまるで、綾華が鷺と化してしまったかのような……そんな印象を陽月は受けた。
「わかった。まかせて」
前世では友達と呼べるものがいなかった陽月。そんな彼は学生時代から社会人にかけて様々なゲームセンターをはしごしていた。その理由は当時ハマッていたアニメに登場するヒロインのフィギュアをコンプするため。それまでクレーンゲームの経験がなかったので1個目を取ることすら苦戦を強いられたが、彼は諦めるわけにはいかなかった。理由はそのヒロインが陽月の最推しキャラだったからだ。最推しを手に入れて家に飾りたい。そんなアニヲタ魂が原動力となって陽月を動かし、クレーンゲームのコツを独学した結果、大抵の景品なら1000円以内に取れるほどの腕前に成長。その力を今こそ示さんと、陽月は200Croをクレーンゲームに投入した。
「陽月さん、がんばってください!」
綾華からエールを受けながら、アームをぬいぐるみの真下に移動。その位置でぬいぐるみをつかむと、アームはそのままぬいぐるみを穴へと運びこみ、景品取り出し口の中に落とした。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます!」
綾華が嬉しそうにぬいぐるみを受け取る。本来は自分のために培ったスキルが誰かを笑顔にした。誰かの役に立つことなんてなかったと思っていたものがそうしたという事実。陽月にはそれがとてもうれしかった。
「あれ?陽月じゃん」
声がしたほうに視線をむけると、銀狼がいた。彼女は大のつくゲーム好き。故にここで出くわしても不思議ではない。
「こんにちは銀狼。今日はなにをしてたの?」
「新作の格ゲーが今日から稼働するっていうから、やりにきたの。それよりそっちの子は?ここらじゃ見かけない顔だけど」
「……」
綾華が黙りこくる。普段の綾華なら初対面であれば自分から自己紹介をするのだが、今回はどうしたのだろうか。陽月はそう思いながら、綾華のことを軽く銀狼に話した。
「へぇ……お嬢様なんだ。私は銀狼。陽月とはまあ……恋人兼ゲーム友だちってところかな」
「そうなんですね……。でも、今陽月さんは私とデートしてるので、その……」
「わかってる。私はもう退散するから。じゃあね陽月、今度私ともデートしてね」
「デートと言っても、ゲーム三昧でしょ?君の場合は」
「おたがい楽しければそれはもうデートなの。それじゃあね」
小さく手を振り、ゲームセンターから出ていく銀狼を見送る。おたがい楽しければそれはもうデート。たしかにそうかもしれない。実際、陽月も銀狼とゲームをしているときは楽しいと思っているのだから。
「そういえば、さっきはどうしたの?綾華が初対面の人に黙りこくっちゃうなんて」
「それは……あ、それよりあれはなんですか!?」
話をそらすようにプリクラの筐体を指さす。言いづらそうな顔をしていることから、人前じゃ話せないことなのだろう。陽月はそう察して、これ以上は詮索しないことにした。
「プリクラだよ。テイワットでいう写真機みたいものだよ」
「つまり、写真を撮る機械なんですね。でも、私……撮ったことないんですよね……」
「え?そうなんだ」
意外そうに言う陽月に、綾華がうなずく。
「稲妻において写真は重要な記録や神事で使用されるものなんです。なので、気軽に撮れるものでは……」
「そうだったんだ……。なら、なおさら撮ろうよ。僕が教えるからさ」
そう言うと、陽月は綾華の手を引いてプリクラの中へ。プリクラは何度も利用したことあるので、陽月は慣れた手つきでそれを操作していく。
「すごいですね……写真機でこんなことまで……」
「準備は整った。綾華、いくよ」
「は、はい!」
カウントダウンとともに、次々と写真が撮られていく。それぞれが思い思いのポーズを取って。
「じゃあ、最後はこれでいこうか」
最後に選んだのは2人で頬を寄せ合ってピース。撮られた写真たちはそれぞれで保管した。こうして思い出を形にすれば綾華も喜ぶと考えたからだ。
「ありがとうございます陽月さん。この写真、ずっと大切にします」
「そうしてくれると撮った甲斐があるよ。僕も大切に保管するよ」
それから陽月は城下町の数あるスポットに綾華を連れていった。そんなことをしていると日はあっという間に沈み、空はオレンジ色に染まった。
「時間がたつのはあっという間だね。そろそろ帰ろうか」
「そうですね。もう暗くなりますし」
陽月に同意して、綾華は彼の自宅に招かれる。綾華ははじめこそホテルに泊まるつもりだったが、陽月がどうせ城下町にいるならと自分の家に泊まらないかと提案したのだ。その提案をした理由はホテルまで会いに行くのが手間というのもあるが、一番はそのほうが綾華といっしょにいられるからである。
「ここが陽月さんの……1人暮らしというのは本当だったんですね」
「自立心を高めるためにね。自分でできることは多いに越したことはないから」
「たしかにそうですね。あ、せっかくですから、陽月さんの部屋に行きたいです!」
と言うので、綾華を陽月の部屋に招く。綾華はそこに入るなり、陽月をベッドに押し倒す。綾華のいきなりの行動に陽月は戸惑いを隠せない。
「あや、か……?」
「……やっと、2人きりになれましたね。陽月さん♡」
綾華はずっとこの状況を望んでいた。だから、陽月が1人暮らししていると知ったとき、好機だと思った。第3者のいる場所ではこういうこともできないから……。
「遊戯場ではすみません。デート中に水を差されたものですから、つい」
そう言って、ズボンに手をかける綾華。ちなみに遊戯場というのはゲームセンターのことである。
「綾華!?」
「すみません。でも、私はもう……ガマンできないんですっ!」
このままでは逆レイプされるのは確実。綾華と交わること自体は歓迎する。だが、それはレイプというものでやるものではない。
「綾華」
彼女の名を呼ぶと、陽月は綾華の肩を掴み、横に倒す。続けて彼女を押し倒す形を取り、唇を奪った。
「んっ!?」
驚く綾華だったが、すぐに陽月のキスを受け入れ、彼の背中に手を回す。そしてほどなくして唇が離れると、綾華はとろけた顔で言う。
「……キスで誤魔化すなんて卑怯です」
「ごめんね。でも、僕としてはそういうのはムードを大切にしたいから……」
「……でしたら、もう一度しませんか?」
そう言うと、再び唇を重ねる2人。今度は舌を絡めるような濃厚なやつだ。
「ちゅっ……んっ♡ちゅるっ、んむぅっ♡」
唾液が混ざり合う音が部屋に響く。その中でおっぱいをもむと、綾華の身体がビクンッ!と震える。
「陽月、さんっ♡もっとっ♡」
彼女の望みを叶えるべく、陽月は綾華のおっぱいを揉んでいく。そのたびに綾華の身体は震え、その口から甘い声が漏れ出る。
「んっ……ちゅっ♡んぁぁっ……♡」
唇が離れると、綾華の息は少し荒くなっていた。
「脱がすよ?」
綾華の返事も待たずに服をめくり上げ、おっぱいを露出させる。続けてスカートをずり上げた後にパンツに手をかけると、そのまま引き下ろす。あらわになった秘部はもうこれまでの行為のおかげで洪水状態になっていた。
「すごいね……こんなになって……」
「やんっ♡言わないでくださいっ♡」
ヒダがひくついている入口に指を入れ、上下に動かす。その度に入口から卑猥な音が流れ、陽月の興奮を高めていく。
「ひゃうっ♡んあっ、あっ♡」
「気持ちいい?」
陽月の問いかけに、綾華は何度も首を縦に振る。それが嬉しかったのか、指の動きを加速させる陽月。それに伴い、綾華の声も大きくなる。
「あふっ♡やぁっ♡そこっ……気持ちすぎてっ♡」
やがて限界を迎えたのか、綾華が身体を震わせる。同時に秘部から大量の液体が流れ出し、ベッドを汚した。
「はぁ……はぁ……ふぅ……♡」
絶頂の余韻に浸る綾華だが、すぐに身体を起こすと陽月に言う。
「次は私がしてあげますね♡」
そう言って、綾華はズボンを下ろす。そうしたことで現れた肉棒は反りあがっており、興奮していることが一目で綾華に伝わった。
「では、いきますね♡」
肉棒を口に含む。舌で亀頭を舐め回したり裏筋を刺激したりしながら、口を前後に動かしていく。
「陽月さん、どうですか?」
「すごく、気持ちいいよ」
「では、もっとシますから、たくさん気持ちよくなってくださいね♡」
ふたたび肉棒を口に含み、さらに激しく責め立てる。荒くなっていく陽月の息。やがて陽月は限界を迎え、精液を大量に吐きだした。それは綾華の口内を満してもなお止まらず、彼女の口から溢れだす。
「けほっ、こほっ……すごい量ですね……」
「気持ちよかった証拠だよ。でも……次は綾華のここに出したいな……」
陽月が自らのモノを綾華の秘部に触れさせる。綾華も同じだったのか、“はい♡”と顔を赤くさせながら答えた。
「私のここは、陽月さん専用のものですから♡」
「なら、遠慮なく」
陽月は肉棒を綾華の秘部にあてがい、一気に奥まで突き入れる。その衝撃で綾華の体は大きくのけぞった。
「んひぃぃっ♡」
膣壁が締まり、思わず声が出る。そのままピストン運動を開始すると、結合部から愛液が噴き出す。それはシーツに大きな染みを作り、それがどんどん広がりを見せる頃には2人とも限界を迎えつつあった。
「そろそろ出そうだ……っ」
「くださいっ♡陽月さんの全部、受け止めますからっ♡」
その言葉がトリガーとなり、陽月は精を解き放つ。同時に綾華も絶頂を迎えたようで、ナカが激しく痙攣した。その刺激で肉棒からさらに精液が溢れ出し、子宮を満たしていく。
「はぁ……はぁ……」
2人はそのままベッドに倒れ込み、息を整える。そして少し落ち着いたところで、どちらからともなくキスをした。
「今日は、長い夜になりそうですね♡」
それからしばらくして、2人はシャワーを浴びて汗を流すことにした。そこでまた一戦を交えたのは言うまでもない。
―――――
「ごちそうさまでした」
「おそまつさま。どうだった?」
「とてもおいしかったです!」
食事を終えた綾華は満足そうに答える。今日のメニューはビーフシチューにガーリックライスとサラダのセット。ちなみに、先ほどシャワーを浴びた際についでに風呂にも入ったので、今は2人とも寝間着姿だ。
(……さっきのシャワーのとき、綾華が興奮してたのは気のせいじゃないよね?)
そんなことを考えつつ、陽月は食器を片づけていく。
「陽月さん、終わったのでしたらこちらにきてください」
ちょうど洗い物が終わったところで綾華に呼ばれたので、手を拭いてから彼女の隣に座る。すると彼女は自分の膝をポンポンと叩いたので、そこに頭を置く。いわゆる膝枕というやつだ。
「どうですか?私の膝枕は」
「最高だよ。柔らかくてあったかくて……」
そのまましばらく2人は他愛のないことを話していく。セックスもいいが、こういう時間も悪くない。そう思えるひと時だった。
「そういえば陽月さん、今日1日私といっしょに過ごしてどうでしたか?」
「楽しかったよ。綾華のいろんなところも見れたしね」
「それなら、よかったです」
綾華が嬉しそうに笑う。
「私も今日はすごく充実した時間を過ごせました。これでまた、稲妻に帰ってもがんばれそうです」
「明日には帰っちゃうんだよね?短い休暇だったね……」
「1日だけでも十分です。大切なのは時間の長さじゃなくて、なにをしたかですから」
「ああ、そうだね」
翌日、綾華は稲妻へと帰っていった。陽月とクロスディアで作った思い出を土産に持ち帰って。
―――――
【~♪】
部屋で課題を進めていると、スマホから着信が鳴った。
「なんだ?」
課題を中断して、スマホの画面を見る。その中央には“星宮六喰”という差出人の文字。六喰は十香たちと同じ精霊なのだが、気になるメールの内容は……。
【会いたいのじゃ】
ひと言だけだったが、それだけによく伝わる。六喰は……。
「主様~♡」
陽月のことが好きすぎるのである。
「六喰、ひさしぶりだね」
抱きついてきた六喰の頭を優しくなでる。初めて会ったころの六喰は心に鍵をかけていたせいで、無感情になっていた。だが、みんなの協力で心の鍵を開けることに成功し、感情をもどすことに成功。それからの六喰は陽月を“主様”と呼び、力を封印された今でもこうして“会いたい”と言うほどに懐かれているというわけだ。
「最近ずっと会えなかったから、さびしかったのじゃ。だから、勇気を出してメールしたのじゃ」
「ああ……それは、ごめん」
「責めてるわけではないのじゃ。それにこうして会いに来てくれただけでも、むくはうれしいのじゃ」
にこりとほほ笑みながら言う六喰。可愛い生物以外の何物でもない。
「せっかく時間を取ったんだ。街に出てデートでもする?」
「主様とデート!?したい!したいのじゃ!」
嬉々とした顔で言う六喰。どこに行くかは決めたわけではないが、それは街に行ってからでもいいと考えたのだ。
「人がたくさんおるのぉ……」
六喰が腕に抱きつきながら、周囲を見渡す。タイプは友だち連れ、カップル、家族といろいろだが、それは当然だ。
「みんな、どこへ行くのかの?」
「それはわからないけど、休日だから遊びにじゃないかな?ここだけでもけっこう遊べるし」
あらゆるジャンルをそろえたゲーセン。さまざまな客のニーズに応えたテーマパーク。階ごとに家電製品、食料、服をそろえたデパート。この街だけでもそれだけのものをそろえているのだから、1日遊ぶだけのには事欠かない。
「六喰はどこに行きたい?」
「主様の行きたいところならどこでもいいのじゃ」
「それでいいの?」
「ふむ。むくは主様といっしょならどこでも楽しく思えるのじゃ」
そう言って、またにこりとほほ笑む。かわいすぎるというコメントが某動画サイトの如く陽月の心の画面に流れ込んでいく。
(……そういえば)
先日見たCMで新しくオープンされた水族館が宣伝されていたのを思い出す。六喰は水族館自体行ったことないので、そこなら最高の思い出を作れるだろう。
「六喰、水族館行かない?」
「水族館?」
「最近オープンした水族館があるのをさっき思い出してさ。そこに六喰と行きたいんだ」
「むくと……」
自分と行きたいがよっぽどうれしかったのか、六喰は頬を染めながら陽月の提案を了承。ということで、早速ネロに乗って水族館にやってきた2人を海の生き物たちが出迎えた。巨大な水槽の中を泳ぐ彼らの美しさに見惚れながら歩いていく中、陽月は思った。綾華のときのように思い出を形にすればよりよい思い出になるんじゃないかと。
「六喰、せっかくですから、写真でも撮らない?海の生き物をバックにさ」
「主様が撮ってくれるのか?」
「もちろん」
「ふむ、では……頼む」
慣れていないのか、少々はずかしそうにしながらも六喰水槽の前に立つ。陽月はスマホのカメラを起動させると、そんな六喰をいろんな角度から撮っていく。周りの人はそれを微笑ましそうに見ていたのだが、六喰はそれが気恥ずかしかったようで、陽月に手を差しだす。
「今度はむくが撮るのじゃ!」
「え?いや……でも―――」
「むくも撮ってやりたいのじゃ!!」
六喰の押しに負け、陽月は“じゃあ、お願い”と言って、スマホを彼女に手渡す。六喰は慣れた手つきで写真をそれで数枚撮った後、水族館の回りを見て回っていく。
「あ、もうこんな時間か」
壁にかけてある時計を見ると、時刻は12:00を過ぎていた。さっきまで時間など気にしていなかったが、入館してからここまで時間がたつのはあっというまに感じる。しかし、それは今を楽しんでいるなによりの証拠だ。
「そろそろお昼にしない?ここにはレストランもあるようだし」
「そうじゃの。むくもお腹がすいてきたのじゃ」
六喰から同意を得て近くのレストランへ。そこの内装はここが水族館ということもあってか、海の生物をイメージしたものとなっていていかにもって感じになっていた。
「本当にここはいいところじゃの」
席について注文をしてから、そんな言葉を口にする六喰。だが、それは陽月も同様だ。
「僕も六喰のおかげで、今日は楽しい時間を過ごさせてもらってるよ」
「でも、楽しいことはまだ続くのじゃろ?」
「そうだね。イルカショーもあるみたいですし」
「イルカショー……それは楽しみじゃの」
そんなことを言っている間に料理が運ばれてくる。シーフードカレーにシーフードパスタ。ここが水族館ということもあり、メニューも海仕様になっているのだ。
『いただきます』
同時にそう言うと、料理を食べ始める。六喰はパスタをフォークで巻いていくとそれを口に運び、咀嚼。瞬間、口の中に広がるおいしさに思わず笑みが浮かぶ。
「美味しい……」
「うん、このレストランのシェフはいい腕をしてるね」
パスタはほどよいやわらかさで茹でられ、カレーはスパイスがよく効いていて、ピリリとした辛さを提供してくれている。そのあまりの美味しさに陽月はシェフにレシピを聞きたいと思ったくらいだ。
「ごちそうになったのじゃ」
先に食べ終えた六喰が手を合わせる。少しして陽月も食べ終えると、レストランの外に出る。現在時刻は午後1:00。イルカショーの開催は午後3:00なので、あと2時間ほど時間を潰す必要がある。
「お腹も膨れたことですし、行こうか」
「ふむ。むくはアザラシが見たいのじゃ」
「じゃあ、見に行こう
ということで、アザラシのいるエリアへ。そこで見たのは両手で前に進みながら飼育員近づく2匹の赤ちゃんアザラシ。飼育員はエサである魚を放り投げると、アザラシたちは口で見事にキャッチした。
「かわいいのじゃ」
偉いと言わんばかりに飼育員に頭を撫でられているアザラシたちに六喰はすっかり夢中になっている。陽月も初めて知ったことだが、どうやら彼女はアザラシが好きらしい。
「すっかり日が暮れたな」
遊び回っているうちに日はすっかりしずみかけていた。楽しかったデートもお開きの時間だ。
「主様、今日のデート、すごく楽しかった……。でもむくにはまだ、足りないのじゃ……」
そう言うということは、よっぽど楽しかったのだろう。うれしい限りだ。
「なら、どうしたら君は満足してくれるんだい?」
「主様に愛してもらわないと、終われないのじゃ……♡」
彼女にこんなこと言われて何も思わない男はいない。なので六喰の手を取り、足早に進んでいった。目先に見えたラブホを目指して。
「主様……」
個室のベッドに腰掛け、六喰が見つめてくる。彼女が今求めてることを悟った陽月は顔を近づけ、唇を奪った。
「んっ……! ちゅっ、くちゅっ♡んはっ、主様ぁ♡」
色気のある声で六喰が陽月を呼ぶ。愛にあふれる彼女を愛しく思いながら、豊かなおっぱいをつかみ、もみしだく。大きいだけじゃない。抗うことなく沈みこむほどのやわらかさ。ぬるま湯を入れた水風船のようなぷよぷよした弾力。それらを備えた六喰のおっぱいはひかえめに言っても最高で、もみしだく手を止めるのは困難を極めた。
「主様、もみすぎっ―――あんっ♡」
「それだけ六喰のおっぱいが魅力的ってことだよ」
「そ、そんなに、かっ?」
「うん、そんなに」
「……ふふっ、うれしいのじゃ♡」
そう言って、うれしそうにほほ笑む。それがかわいすぎるあまり、陽月は彼女を押し倒した。馬乗りパイズリ。文字どおり馬乗り状態でパイズリをするこの行為は性的興奮をさらに煽り、精液を六喰の顔面にぶっかけた。
「主様……」
「わかってる」
六喰が望んでいることを察し、興奮がやまないペニスをナカに挿す。それからゆっくりと奥まで進めた後、腰を上下に動かし、子宮を突いていった。
「あっ、あんっ♡主様、もっとぉっ♡」
六喰の要望に応え、腰の動きを速める。連動するように六喰の嬌声は大きくなり、性的興奮というメーターをギュインと上げた。
「はあっ、はあっ、六喰、すごく……気持ちいいよ」
「むくも、むくも気持ちいいっ♡気持ちよすぎてっ―――あっ♡」
会話を妨害するがの如く果てる。陽月はしばらく射精の余韻に浸った後、肉棒を引き抜く。
「はあ、はあ……主様ぁ♡」
「なに?」
「キス、してほしいのじゃ……♡」
トロンとした顔で言ってきたので、そのとおりにしてやる。もう何度目のキスになるかわからないが、やっぱり六喰の唇は最高だった。ぷるぷるで、やわらかくて、独占したくなるような唇だ。
「ぷはっ……今日はずっと、いっしょにいてほしいのじゃ♡」
「六喰がそれを望むなら、そうするよ」
「えへへっ、うれしいのじゃ♡」
またにこりとほほ笑むと、六喰はひしっと抱きついてくるのだった。