【デート・ア・ライブ】
・崇宮澪
・村雨令音
精霊荘。陽月が救った精霊が共同生活を送っている集合住宅。場所は彼が住むマンションのすぐ近く。建築の提案をしたのはもちろん陽月だ。彼のそばにいたい。精霊たちのそんな願いを叶えたいと思ったのが提案に至った理由だ。精霊は最初十香しかいなかった。しかし日を重ねるごとに精霊は増えていき、今ではかなりの大所帯になっている。そこらの世帯を軽く上回るほどに。
「こんにちはー」
ひと声言って、精霊層に入る陽月。提案者である彼は定期的にここの様子を見に来てるのだ。しかし……。
「……変だな」
いつもならひと声かければ精霊たちはこぞって寄ってくる。だが、今日は誰1人寄ってこなかった。ここから考えられることは1つ。精霊たちは今留守だということだ。
「……出直すか」
彼女らがいなければここにいても意味がない。そう思い、精霊荘から出ようとする陽月の足を住人の登場により止める。崇宮澪。始原の精霊であり、十香たちの生みの親である彼女が陽月の訪問に気づき、声をかけたのだ。
「澪、今いるのはキミだけ?」
「十香たちは出かけているからね。ここにいるのは私だけだよ」
陽月に答えながら階段を下り、澪は彼に歩み寄る。
「そっか。タイミング悪かったかな?」
「今日はショッピングに行くと言っていたから、しばらくは帰ってこないと思うよ」
そう言って、陽月の腕に抱き着く澪、豊かなおっぱいが腕に当たり、肉棒が一瞬反応する。
「澪はみんなと行かなかったんだね?」
「もちろん誘いはあったけど、なんとなく今日キミが来るような気がしてね。それで断ったんだ」
“キミに無駄足踏ませたくなかったしね”と付け加えて、澪はほほ笑む。全ての男を魅了してしまうようなそれにドキリとする陽月。しかも同時に母性のようなものも感じる。精霊の生みの親だからだろうか。
「と、十香たちはこのところどうかな?」
「問題ないよ。みんな仲がいいからね」
もう何度もここには来ているが、精霊同士のトラブルで起こったことは一度もない。上手く共同生活が送れている証拠だ。
「みんなキミに感謝してるんだよ。否定され続けてきた私たちを肯定してくれたことに。ここにいていいって言ってくれたことに。もちろん、私も」
精霊が出現するだけで周囲に被害を及ぼす。それもあって、精霊は災厄と呼ばれていた。つまり、彼女たちの周りには敵しかなかったのだ。そんな彼女らを陽月はデレさせ、澪が言った言葉をかけ、彼女らの力を封じた。しかし、それは陽月が前世で知識として取り入れていた方法ではない。精霊の体内に自身の精液を取り込ませる。つまり、中出しすることで精霊の力を封印することができるのだ。ソーマ曰く、精液に月魔竜の持つ魔力を紛れ込ませることで封印を可能にしているらしい。しかし、それで精霊たちが完全に無力化されたわけではない。精神に揺さぶりをかけることで本来の力を取り戻すことが可能だからだ。といっても、精霊たちは敵対しない限りその力を人類に振るうことはしないと約束してくれている。ということで、基本は人畜無害と言っていいだろう。ちなみに陽月と同じ学園に通っている精霊もいる。本人たっての希望だからだ。
「近況報告だけで終わるのもつまらないだろう?恋人らしいことをしようじゃないか。キミはなにをしてほしい?」
「膝枕!膝枕をお願いします!!」
即答する陽月に澪はクスクス笑いながら“おいで”と言って太ももを軽くたたく。陽月は興奮しながらも“失礼します!”と言って、彼女の太ももに頭を置く。
「寝心地はどうかな?」
「すごく、いいです……」
すりすりと頬ずりしながら頬を緩ませる陽月。澪はそんな彼にほほ笑みつつ、頭を優しくなでる。最高だ。美女に膝枕してもらいながら頭を撫でられる。これを最高と言わずしてなんと言うのか。
「それはよかった。でも、少しくすぐったいかな」
「澪の太ももが気持ちいいから頬ずりしたくなったんだよ」
「それほどまでに気に入ってくれたってことかな?だとしたらうれしいよ」
「澪が膝枕してくれるなんてご褒美でしかないからね」
陽月の頭をなでながら、澪は“ほかにしてほしいことはあるかな?”は聞いてくる。この際だ。とことん甘えさせてもらおう。そう考えた陽月は次の希望を言った。“ぱふぱふしながら甘やかされたい”と。
「今日のキミは甘えん坊だね。いいよ。おいで」
優しくほほ笑むと、両腕を広げて受け入れ体勢になる澪。そして自身のおっぱいに埋まった陽月の頭を優しく抱き包んだ。
「……天国」
頭を左右に動かしていくとともに女性特有のいい匂いが鼻腔をくすぐる。美人のお姉さんに甘やかされながらぱふぱふ。前世でやりたいと思ってもできなかったことを今してもらっている。そう思うと、陽月はこのうえない幸福感に包まれた。
「ふふ、そんなにがっついて……そんなに私の胸は好きなのかな?」
「好きだよ。大きいしやわらかいし、いい匂いするし」
言いながら、澪のおっぱいを触りはじめる陽月。だがそれだけじゃ足りなかったのか、もみはじめた。
「んっ♡陽月……そこまでされたら、我慢できなくなってしまうよ……」
「……正直、僕も」
「わかっているよ。ここに来たときもアソコを反応させていたしね?」
「……気づいてたんだね」
「気づくさ。私に密着されて昂奮したのだろう?」
陽月はコクリとうなずく。澪は肉棒が反応していたことに気づいている。それはつまり、ここでウソを言っても一瞬でバレるのがオチだということ。だから陽月は肯定の証である首肯という対応を取ったのだ。
「キミは本当に正直だね。キミのそういうところ、私は大好きだよ」
澪の温かい手が陽月の髪をそっと撫でる。指先から伝わる優しさに彼の鼓動は一段と速くなる。部屋の静けさの中、たがいの呼吸だけが聞こえる空間は徐々にピンクに染まっていく。
「陽月……今私がなにを考えているか、わかるかい?」
澪の声は蜜のように甘く、耳元で囁かれると陽月の身体はぞくぞくと震える。澪はそんな彼にふっとほほ笑むとゆっくりと立ち上がり、ワンピースの裾を手繰り上げ始めた。シルクのような布が滑り落ちる音が妙に官能的だ。
「僕と同じことかな?」
「つまり?」
「澪とシたい。合ってるかな?」
「流石だね。正解だよ」
最後の布1枚を脱ぎ捨て、澪の裸体が陽月の前に現れる。女神の彫像かと思うほど均整の取れたプロポーション。そして美しい肌色に彼の視線を独占した。
「相変わらずキレイだ……」
「ありがとう。キミも素敵だよ」
「でも……あっ」
言いかける陽月の唇を澪の指先が制する。余計なことは言わないで。そう言わんばかりの仕草をしてから彼女は陽月に顔を寄せていく。
「これからもっと素敵な時間にするために……まずは私からの贈り物を受け取ってもらおうか」
ベッドに横たわり、澪はその長くてしなやかな脚を開く。陽月の視界いっぱいに広がる絶景。それは彼の理性を簡単に砕いてしまうほど刺激的だった。
「来て、陽月。私といっしょに気持ちよくなろう♡」
澪のその言葉に導かれるようにゆっくりと彼女に覆いかぶさる陽月。2人の体温が触れ合う瞬間、微かな吐息が交錯する。
「……ああっ……♡」
挿入の痛みとも快感ともつかぬ感覚に澪の顔が歪む。だが、それはすぐに消える。痛みよりも気持ちよさのほうが勝ったからだ。その証拠に彼女の顔は恍惚なものへと変わっている。
「ぁ……っ…あぁ……!」
ナカで締めつけられ、陽月の喉から切ない喘ぎ声が漏れる。澪はそんな彼を見て気をよくしたのだろう。ほほ笑んで自分からを腰を動かし始めた。パンッと互いの肌がぶつかり合う度に結合部からいやらしい水音が響く。
「ひぅ……ぅうっ!!んっ―――!」
澪の動きに合わせて上下左右に激しく揺さぶられる陽月。限界まで開いた澪の脚が彼の身体を固定する。これでは逃げられない。彼が澪から解放されることはない。蜘蛛の糸に捕らわれた蝶のように。そう思った瞬間だった。
「ああっ!あぁあぁぁ―――ッ!!」
熱い奔流が澪の最奥にむかって注がれる。ドクンドクンと脈打つ鼓動を感じながら彼女はほほ笑み、ベッドから立ち上がる。
「澪?」
「これではまだ満足できないだろう?だから、第2ラウンドといこうじゃないか」
そう言うと、澪の身体が淡い光に包まれる。やがてシルエットとなった彼女の身体は2つに分かれ、一回り小さくなった澪と村雨令音になった。
「そうだった。キミは分離できるんだったね」
「こういう私も好きでしょ?」
「ああ。小さくなったキミも令音さんも僕は大好きだよ」
「では、その大好きな私たちで囲んであげよう」
ベッドに腰掛け、陽月の両サイドを澪と令音で囲む。いわゆる両手に花状態だ。
「なにこの幸せ空間」
「陽月、私たちにはさまれて幸せになっちゃうんだ」
「意外に単純だな。キミは」
「美女と美少女にはさまれて幸せにならない男はいませんよ」
言いながら2人を抱き寄せ、それぞれのおっぱいをもむ。平均以上のおっぱい。豊かなおっぱい。異なる大きさではあるものの、どちらもやわらかい。しかも弾力がそれそれで違うので、もんでてとても楽しい。同一人物だというのに不思議なものだ。
「あっ、んっ♡いきなりもんでくるなんて……陽月のエッチ♡」
「男はみんなエッチな生き物なんだよ」
「……だが、胸をもむだけでいいのかい?せっかく2人になったことだし、3Pというものをしてみたいのだが」
「令音から要求してくるなんて珍しいね。でも、私もシたい♡」
2人の要望であれば叶えてやりたい。そう考えた陽月が“いいよ”と返す。
「やった♪」
上機嫌に言って陽月の股間あたりに澪はしゃがむ。一方、令音はベッドに横になった。
「じゃあ、早速始めるね♡」
澪が陰嚢を優しく揉みながら裏筋を舐め、令音は乳首を責めていく。舌先で突いたり、ちろちろとなぞったり。陽月の弱いところを刺激することで快楽電流が全身を走り抜け、背筋がビリビリと痙攣する。
「陽月、気持ちよくなってきた?イきそうになってきたら言ってね?」
「私たちが最高の射精へと導いてあげよう」
「あっ―――!はぁ……あぁ……!」
2人の容赦ない攻めに陽月は悶えることしかできない。澪と令音が今日に至るまで何度も彼と体を重ねてきた。その経験が陽月の弱点を把握することにつながり、同一人物ならではのコンビネーションが加わったとなればどうなるか。そう。抵抗ができなくなるのだ。いや、陽月はそもそも抵抗する気はないのだが。
「あっ!ダメ……でる!!」
びゅくっ!ぴゅるるるっ!勢いよく飛び出した白濁液が澪の顔にかかる。彼女はそれをぺろりと舐めとると、妖艶に笑う。
「随分出したな」
「でも、まだイケるよね?陽月」
陽月は無言でうなずく。彼の答えに澪と令音は喜んで顔を寄せる。
「んっ……じゅぷっ……んじゅっ!」
「はむっ……ちゅばっ……れろっ……♡」
口内に侵入してきた2つの舌を絡め取りながら、吸い付いていく。脳内に唾液の混ざり合う音が響き渡る。同時に思考力が奪われていく感覚に襲われるが、それでも構わないとばかりに陽月は濃厚なディープキスを続けていく。しかし、そこで終わりではない。むしろここからが始まりなのだ。舌を使った愛撫によってふたたび勃起したペニスを澪が根元まで飲み込んでいく。令音も負けじと肉棒を咥えた。
「あむっ……じゅるるっ♡んぐっ……♡」
見ただけで達してしまいそうになる卑猥すぎる光景。加えて強烈なバキュームフェラ。さらには高速ピストンによるダブル攻撃。澪と令音によって行われているそれはまさに極上のテクニックと言えるだろう。
「~~~ッ!!!」
あまりの快感に耐えきれず、陽月はまたしても果ててしまう。どぴゅっ――――!どくっ、どくんっ……!大量の精液が澪の中に注がれる。しかし、それでもなお2人は口から顔を離そうとはしなかった。
「ふふっ……いっぱい出たね♡」
「だが、ここはまだ物足りなそうだな」
肉棒がいまだに硬度を保っているのを見てそう解釈した澪と令音。それならばと両サイドをなめしゃぶっていく。2人はそうやって興奮を煽っていきながら、時折陽月に視線をむける。“気持ちいいだろう?”。“はぁはぁしてかわいい♡”。それを伝えんばかりの視線だった。
「ぢゅぼっ……じゅるるっ♡ぢゅぼっ♡」
「ぐぷっ……んっ……♡ぢゅっぷ……ぢゅぼっ……♡」
「あぁ……んぁ……」
快楽漬けにされ、完全に蕩けてしまった表情になっている陽月。彼そんな姿に澪と令音の劣情は増していく。もっと彼のトロトロ顔を見たい。あの表情を自分が引き出したい。そう思えば思うほど身体の芯が熱くなっていった。
「陽月……♡」
欲が爆発し、澪と令音の秘部から透明な液体があふれ出す。それは彼女の太腿を伝って流れ落ちていき、床に小さな水たまりを作る。だが、当の本人らはそんな状態になっていることに気が付いていない。そんな2人は今一心不乱に肉棒をしゃぶっている。どうやらそれに夢中なせいで自分たちの状態を気づいていないようだ。陽月はそう推測したが、実際は違う。澪も令音も気づいていないのではない。気づいているうえで気にしていないのだ。いったいなぜなのか。答えは簡単。今の彼女たちは陽月の精を搾り取ることにしか興味がない。その前では今の自分たちの状態など気にするに値しないからだ。
「ぢゅぽっ♡じゅっぽっ♡じゅっぽっ♡じゅっぽっ♡」
「ぐぷっ……じゅぶっ♡ぐぷっ♡んぅっ♡」
澪と令音の激しい吸引に陽月の肉棒は大きく膨らむ。瞬間、脈打つ肉棒の先端から白濁色の粘液が噴き出す。
「ああっ……!!」
放出される快感によって陽月が悶える。だが、澪と令音は射精が終わっても肉棒を離そうとはしなかった。精液の一滴たりとも残したくない。そう言わんばかりに吸い上げていく。
「あぁっ……」
延長戦と言わんばかりのバキュームフェラによって、陽月の腰がガクガク揺れる。少しでも油断すれば意識を持ってかれる感覚。だが、2人より先に落ちるわけにはいかない。そんな男のプライドによってどうにか意識を保つよう努める。加えて自分ばかり気持ちよくさせるわけにはいかないという思いから、澪と令音のおっぱいをもみながらキス。交代してはキスをし、おっぱいをもむという動作を繰り返していく。ただし同じやり方では面白くない。なのでキスのしかただったり、おっぱいのもみかたを適度に変えながら。
「あんっ……♡陽月は……本当に胸が好きだな♡」
「んんっ♡シてないときもチラチラ見たりしてるもんね♡もっといっぱい触って♡」
澪と令音は嬉しそうに言うと、さらに激しくフェラ。陽月に負けず劣らずといった様子だ。ならばこちらも負けじとおっぱいをもむ。もんでいるうちに澪と令音の乳首がぷっくりと膨れあがりはじめた。このまま揉み続ければ乳首はさらに膨らんでいくだろう。だがあえてそうはせず、一旦動きを止める。
「……どうした?もう終わりなのかい?」
不意に途絶えた刺激に怪訝そうな目をむける令音。陽月はそんな彼女らに笑みをむける。澪と令音はそれでなにかを感じ取ったのだろう。ニヤリと口角を持ち上げるなり肉棒から顔を離し、挑発的な言葉を投げつける。“私たちの胸をもみたいだけもんでいいよ”と。
彼女である美女美少女にこのような誘いを受けて断るやつなんていやしない。誘われた男がおっぱい好きであるならば尚更だ。
「あっ……♡ひぅっ♡あぁああっ♡」
膨らみきった2つの桃源郷を揉みしだくと、澪と令音の口から艶めかしい吐息がこぼれ出す。そのまま執拗に責め続けるとやがて限界を迎えたのか、ビクビクッと身体を跳ねさせる。
「イっ……ちゃっ……た…♡」
「すごい……こんなに濡れちゃってる……♡」
澪と令音が下半身に視線を落とす。その先にあるのは愛液でぬれぼそったショーツ。最早それは下着としての役割を果たしていなかった。そんな状態であるのに澪と令音はなんでもない顔をしているが、彼女らに羞恥心がないわけじゃない。なんでもない顔をしているのは見られている相手が陽月だから。大好きな陽月には見られたいし見てほしい。これは彼女らに限った話ではなく、陽月の彼女なら誰もが考えていることなのだ。
「さて、第3ラウンドいこうか」
3Pに持ち込んだ時点で3ラウンド目をするつもりだったのだろう。陽月も同様に3Pを決めた時点でそれは考えていた。故に即座に了承し、第3ラウンドと洒落込むことに。
「陽月、おいで♡」
ベッドに仰向けになった澪が両手を広げてくる。陽月はその腕の中に飛び込み、優しく押し倒す。
「んっ……♡」
組み伏せられた澪の口から短い嬌声が漏れ出る。だが、それは決して拒絶の意ではない。むしろ喜んでいるような声だった。澪は陽月が覆いかぶさると自ら腰を持ち上げ、己の秘所にあてがう。そのまま腰を下ろし、ゆっくり……だが確実に奥へ進んでいく感覚に澪は陶酔しきっていた。
「はぁ……♡入ってきたぁ……♡」
「……澪」
澪の名前を呼ぶと同時に陽月は彼女の乳房へと吸い付く。舌先を使って舐め回したり、強く吸ったり。それに合わせて澪は甲高い声を上げる。
(おお……)
顔を離すと視界に映ったのは唾液塗れのおっぱい。とても卑猥なことになっているが、案の定澪は拭おうとしない。ただ快楽に酔いしれているだけだ。
「令音……きて♡」
「ああ」
澪と結合しているところに招集された令音が参戦。彼女は陽月の背後から覆いかぶさり、その形のいいおっぱいをを押しつける。
「令音さん、おっぱいが……」
「好きだろう?こうされるのも」
「はい。好きです」
「素直だな……ご褒美をあげよう」
言いながら、令音は陽月の肉棒をぎゅっと握り込む。急な出来事に驚いてしまったのだろう。彼は小さく悲鳴を上げた。だが痛みはないようで、ホッとした表情を浮かべる。そんな彼の反応に気をよくした令音がほほ笑みかけたところで、澪が声を上げた。
「令音だけズルいな。私もサービスしてあげなきゃ。陽月」
「なに?」
「キスして♡」
淫靡な笑みを見せると、ふたたび口づけを求めてくる澪。それを受け止めながら彼女の背中に手を伸ばし、柔肌に触れる。澪はそれにビクビクと身体を震わせながらも、陽月の首筋を舐める。
「澪……くすぐったい……」
陽月の訴えを無視して澪は行為を続ける。彼の首筋、鎖骨と順番に舌を這わせていく。一方令音はというと、自分の秘所に陽月の肉棒を挿入させて腰を振っている。そのためか、彼女の息遣いが荒くなりつつあった。
「んっ……んぁっ♡」
「令音さん……気持ちっ―――」
陽月の声が途切れる。澪が乳首を軽く噛んできたからだ。
「私のことも忘れないでよね♡」
陽月の気を引くべく、澪が耳元で甘くささやく。彼女は陽月が視線をあわせると、澪はほほ笑んで顔を近づけてくる。陽月はそれを迎え入れるように顔を傾け、唇を重ねた。唾液を交換するような激しいキス。酸欠になりそうなほど熱烈な口づけに2人は夢中になっていた。
「ぷぁ……♡やっぱりキスは気持ちいいね。ずっとしていたいけど……令音も待っていることだし」
頃合いだろう。そう呟きながら陽月の首に抱きつくと、澪は騎乗位の体位へ。そこから腰をグラインドさせ始め、膣壁が絡みついてくるような感覚に陽月は歯を食いしばった。
「どう?私のナカ、気持ちいいでしょ♡?」
「うん、気持ちいいっ……あぁ……!!」
「ふふっ。素直に答えてくれるのは嬉しいけど、もう少しこらえてね♡」
口角を持ち上げると、澪は一気に体重をかけて子宮口まで届くくらい深く刺す。
「あぁっ……!奥まできてっ……!」
肉棒全体が包み込まれる感触に耐え切れず、声を上げる陽月。だが次の瞬間にはふたたび彼女の中で果ててしまっていた。しかしまだ足りないと思ったのだろうか、澪は体勢を変えずに今度は腰を持ち上げて上下運動を開始した。一度射精したとはいえ、ふたたび姿を現す剛直。未だ萎えないそれを今度こそ全て搾り取ってやると言わんばかりに。
「……陽月」
澪の動きに合わせて腰を打ち付けようとする陽月の後頭部を令音の細い指がなでる。
「キミは、本当に可愛いな♡」
背後から迫ってきた令音に振り向く間もなく唇を奪われる。舌先を使い、口内を蹂躙するように犯していく彼女に翻弄されながらも、陽月はどうにか受け入れようと努力する。それからもう何度目だろうか。最早把握できないほど口づけに没頭しているうちに、いつしかたがいの境界線が曖昧になってきた気がする。まるで溶け合ってしまうのではないかと錯覚してしまうほどに。やがて長い接吻を終えた時、2人の口元からは透明な橋がかかっていた。
名残惜しげに糸を引くそれをお互い見つめていると、今度は澪の方から口づけを求められた。ふたたび交わされる口づけに溺れているうちに自然と結合部分に力が入る。それが良い刺激になっているのだろう。澪の表情がどんどん蕩けていく。それは令音も同様のようで、彼女もまた快楽の波に身を委ねている。しかも3人とも限界を告げるように呼吸が速く浅くなると、澪と令音は最後のひと押しと言わんばかりに動きを加速させた。
「あっ……あぁあっ♡」
膣内で膨張していく感覚に澪が甘い声をあげる。直後、熱いものが放たれたと同時に澪も果てた。令音もほぼ同時だったようだ。彼女の口からも切なげな声が漏れていた。
「……ふぅ……」
行為後特有の倦怠感の中、陽月は体を起こす。すると不意に頭を撫でられた。令音の細い指先が髪の毛の間に入って梳かれる度にくすぐったいような気持ち良いような何とも言えない感覚に陥る。思わず目を閉じたくなるが我慢しなければならない理由があった。
それは眼前にいる澪の姿だ。今の彼女は余韻に浸っている最中で放心状態であり、口は半開き。口端からはよだれが垂れていた。第3者から見れば彼女は目も当てられないほど堕落してるように見えるだろうが、陽月は違った。なぜなら彼から見ればそれもまた可愛らしく見えるからだ。そんなことを考えているうちにようやく落ち着きを取り戻したようで、澪はゆっくりと瞳を開いた。
「大丈夫?どこか痛むとかない?」
「……」
心配そうに尋ねる陽月に澪はなにも答えない。代わりにニコッとした笑みを浮かべると顔を近づけてきて、唇を重ねるだけの軽いキスをしてきた。
「心配してくれてありがとう。私は大丈夫だよ」
「それならよかった」
おたがいの体温を感じながら、しばらく見つめ合う2人。そこに割って入るように令音は陽月に提案した。“今日はここに泊まっていかないか”と。明日は日曜だし、自宅はすぐ近く。加えてこれといった予定もないので、彼はその提案を受け入れた。それからは他愛のない話をして過ごし、十香たちが帰ってくると夕飯の準備に取り掛かる。本日の献立はカレー。陽月の手作りだ。
「ん~!陽月の作る料理はいつ食べても美味しいのだ!」
カレーがかかったご飯を一口食べて絶賛の声をあげる十香。大食らいで基本なんでも食べる彼女だが、特に彼の手料理が一番好きなのだ。
「お口にあったようでよかったよ。たくさん作ったからどんどんおかわりしてね」
「では早速おかわりなのだ!」
十香が差し出してきたさらにふたたびカレーライスをよそう。自分が作った料理を喜んで食べてくれる。作った側としてこれ以上に喜ばしいものはない。特に十香はよく食べるだけじゃなく、お世辞ゼロで絶賛してくれる。なので、陽月としてはとても作り甲斐を感じているのだ。
「質問。澪から聞いたのですが、陽月は今日こちらに泊まってくれるんですよね?」
「ひさしぶりにみんなと過ごしたいと思ってね。部屋もあることだしね」
この精霊荘は精霊たちがこの城下町に住むために建てられたもの。だが、建設のキッカケとなった陽月の部屋ももちろんある。これは精霊たちの希望で用意されたもので、陽月がいつでも使えるように精霊たちが定期的に掃除してくれているのだ。
「じゃあ、今日はダーリンといっしょに過ごせるんですね♡うれしいです♡」
「日曜まではいようと思ってるよ。特に予定もないしね」
「では、せっかく陽月がいることですし、陽月がいないとできないことをしませんか?」
鞠亜の提案に精霊たちの耳がピクリと動く。
「僕がいないとできないこと?デートとか?」
「たしかにそれもありです。ですが、私が提案したいのは別のことです」
「別のこと?まあせっかくの機会だから僕もみんなとなにかやりたいとは思ってるけど、なにをやりたいの?」
「私たちが留守にしている間に陽月が澪とシていたこと、と言えばわかりますか?」
「……」
鞠亜のヒントという名の答え。流石にここまで言われてわからないほど陽月は鈍感ではない。加えて精霊たちから送られてくる視線。それでわざわざ聞かなくてもわかるのだ。ほかの精霊たちもそれを求めていると。ならば自分はそれに応えたい。使命などではなく、陽月自身の望みとして。
「じゃあ、今日は眠れそうにないね」
「案外潔いわね」
「なんとなく予感はしてたから。でも、する前にお風呂は入っておくんだよ?」
どうせするなら綺麗な体でするのがいい。みんなもそう思ったようで、それぞれ“わかった”と返事をする。同時に精霊たちの顔がだんだん赤くなっていく。
「では陽月もお風呂に入っておくんだよ?キミも綺麗なほうがいいだろう」
「ああ、わかってるよ」
夕飯を済ませ、入浴を済ませ、陽月は自身の部屋へ。それからしばらくの間、精霊莊は精霊たちの嬌声に包まれるのだった。