※この作品はR-18です。

絶望転生   作:出目金

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今回もた別作品の技が出ます。主人公敗北からは強化イベント入れないとね!


赫刀開眼

崩れ落ちたローグを警戒しながら腕を再生させたランドルフが静かに近づいてくる。

 

(ここ迄か…アアア、絶望ってこんな感じなんだな…今までが上手く行ってたから…何とかなるって…思ったんだけどな)

 

死神が近づいて来るのを他人事のように感じながら、敗北を受け入れこのまま殺されるのを受け入れても良いかと思った瞬間

 

(必ず帰って来て!)

 

(死なないで)

 

カラとゼニスの言葉が頭に響き、自分にはまだ守らないとならない者達が沢山いる事を思い出した。

 

ローグはふらつきながら立ち上がり再び剣を構えた。

 

「まだ立ちますか…しかし、その傷では」

 

ランドルフは話してる最中に斬りかかる。

 

(!)

 

だがローグはその一撃を流により流してみせた。すかさず速さと重さを織り交ぜた突きの連発が迫るが全てを流により流し見せる。

 

「これは!」ザシュ

 

しかもローグはカウンターでランドルフの脇腹を切り裂く。先程より洗練された動きに驚くが歴戦の経験から再びローグの攻撃のスキを突きカウンターを入れにいく

 

(今度は貴方の腕を斬らせていただきますよ!)

 

ローグの腕を切り裂くカウンターが放たれた、タイミングは完璧、殺ったと確信した瞬間

 

「!」

 

ローグは異次元の反射速度でランドルフの攻撃にカウンターを返し逆に腕を飛ばして見せた。更に踏み込んだ一撃はランドルフを袈裟に切り裂いた。

 

「ヌオオオッッッ!」

 

だがランドルフは冷静に状況を分析して誘剣で仕留めようとするが次の刹那斬られた場所に激痛が走る。

 

「ガアアアアアッッッ!!!!」

 

まるで体から焼かれるような痛みに同様してスキを見せたがローグも満身創痍で次の攻撃が遅れてしまう。

 

「オオオ!離れなさい」

 

ランドルフの蹴りがローグを吹き飛ばす、その間に体勢を整えるが傷の痛みは引く気配は無かった。

 

(魔剣か?…いや…違う…何か知りませんが!もうこれ以上の時間は裂けません…悪く思わないで下さいよ。)  

 

「ローグレス君、遊びは終わりです…諦めて下さい、外にいる彼には一定時間私が戻らなければ街に3人を殺すよう合図を出せと命じてあります…分かりますね…貴方が勝っても、貴方の大事な彼女達は!!!!」

 

ランドルフは最悪のタイミングで龍の逆鱗を踏み抜いてしまった!

 

今のローグは所謂ゾーンの状態になっており気力や集中力は高まり更には命を賭けた勝負でローグの力が現界を超えて発揮されてきていた。

 

その状態のローグにゼニス達の事を持ち出し怒りに火がつき火事場の馬鹿力で筋力のリミッターが外れてしまう。

 

その瞬間

 

「何ですか?それは!!!!」

 

ローグの剣が灼熱を宿したように赫く輝き出した。それを見たランドルフは腹の底から久しく忘れていた感情、恐怖が湧き上がってきた。

 

 

「「「「「「「「「!」」」」」」」」」

 

ランドルフが恐怖を感じた時に世界にいる強者達は一斉にローグの力を感じ取り同じ方角に目をやった。

 

剣の聖地では剣神が嬉しそうに歯をむき出しにして笑い

 

アスラでは水神が目を細め静かに目をやり

 

魔大陸では魔界大帝が驚きにズッコケ

 

不死身の女魔王は新たな勇者かと見当違いの事を考え

 

不死魔王はいつものように楽しそうに笑い

 

龍神は僅かに眉を潜め

 

天空城塞の主は警戒を高め

 

北神3世は自らの新たな伝説作りになる相手かと考え

 

北神2世は全速で紛争地帯を駆けていた

 

彼等だけでなく実力のある者達は誰もがその力を感じ取っていた。各々考え方は違えども一つ確かな事を確信していた。

 

 

世界にまた新たな強者が生まれたと

 

 

(不味いですね!どういった力かは分からないですが…アレを食らえば…死ぬ!)

 

ランドルフは今までに無い危機に、かつて戦った死神や猛者達との時以上の集中状態に入る。

 

「ふぅ ふぅ ふぅ」

 

ローグもダメージを負いながらも現界を超えたポテンシャルを発揮し、ランドルフの一挙手一投足を見逃す事はなく静かに構える。

 

互いに次の一撃で全てが決まると確信していた。

 

そして、勝負は動く

 

互いの呼吸で力が籠ると同時に咆哮が上がる。

 

 

 

「シャアアアア!」

 

「ハアあああああ!」

 

嵐のような斬り合いで肉が裂け血飛沫が舞う。ローグは一撃で勝負を決めようと首を落としにかかり、ランドルフは首を守りつつ失血で戦闘不能にしようと様々場所を切り裂いていく。

 

ローグの異様な赤い剣にランドルフの持つ剣が悲鳴を上げるように軋み、顔には焦りが出てきていた。

 

(クッ!このままでは…!アレは)

 

絶望の中でランドルフの目に映ったのは自分の部下が岩陰から様子を伺っていた。目があった彼等は瞬時に互いの意図を察した。

 

(殺れ!)

 

(了解)

 

ローグの一撃が首を斬り裂こうと迫る。ランドルフはこの局面で最もスキが出来る瞬間を作るため、現界ギリギリまで攻撃を惹きつけた。

 

 

「オオオオオオ!」

 

まさに首の皮一枚を斬らせた瞬間に流によりローグの攻撃を受け流してみせた。それと同時にローグの背後から心臓を突き刺さんと刃が迫る。

 

完璧なタイミング、此処に来て幻惑剣で再びローグが窮地に立たされた時、ローグの速さはランドルフの認識を超えた。

 

 

「極星十字拳!」

 

ダメージを受けて動かないはずの左で背後から迫る敵を切り裂き、唖然とするランドルフを再度捕らえた。

 

「化け物ですね」

 

「終わりだーーー!」

 

遂にローグの一撃がランドルフを袈裟に斬り裂いた。

 

「ガッハあああ!」

 

斜めに体が両断され死神ランドルフは地に堕ちる。緊張と疲れからローグも膝を突くがランドルフが抵抗出来ないように両腕を落とし、吸魔石の籠手を遠くに蹴り飛ばした。

 

僅かなうめき声が廃墟に響く。

 

「まだ生きてんのか?流石がは不死魔族の血筋だな」

 

「ハハ…ゴッハ!!ハァハァ…もうすぐ死ぬがね…最後に聞きたい…君その剣は魔剣かね」

 

今更になりローグは自らの剣の変化に気づいた。

 

(ハァ!コレって赫刀だよな…だからコイツ死にかけてんのか)

 

鬼滅の不死身のラスボスを追い込んだ赫刀は不死身や回復特攻の効果がある。更に威力を高めると何百年にも渡り傷を焼き苦しみを与えるという正義側の力とは思えないモノである。

 

「今から死ね奴に教える意味があるのか?」

 

バッサリと斬り捨てるとランドルフはそれもそうかと言って全てを受け入れたように笑い、殺れと言った。

その一言にローグは剣を振り下ろそうとした時。

 

「待ってくれ!」

 

静寂を裂く叫びに振り返ると鎧を纏った男性が立っていた。

 

「「!」」

 

ローグとランドルフが驚愕するが、いち早くローグが言葉を発した。

 

「誰かは知らないが、コイツは敵で俺が戦い勝った…だから、コイツの生殺与奪は勝者である俺が決める。」

 

「ああ、分かっている…この状況とその子を見るに大体の事情は察した!恐らく君には一切の落ち度はない、その子がやらかしたのだろう…だがそれでも頼む!殺さないでくれ」

 

必死の叫ぶと、土下座まで始めた。

 

 

「やめて下さい、貴方に救われる義理はありません」

 

 

ランドルフが拒絶の意思を見せるが男は絶対に死なせないと言い、やがて2人は言い争いになる。

 

 

(マジで、なんだよこの状況は!なんで2代目北神が出てくるんだよ!)

 

ローグもあまりの大物の登場に内心で頭を抱えていた。現在の状況はかなり不味く、仮にランドルフを殺したら北神とのバトルになりかねない。

 

(正直、俺も限界が近い…血を流し過ぎて、ふらつくし今戦ったら確実に負ける。どうするか)

 

ローグは頭フル回転させてこの場を打開しようとしていた。そして、一つの落とし何処と自分が有利になる方法を閃いた。

 

未だに言い争う2人を静止する。

 

 

「一先ず黙れ!…アンタ名前は」

 

「シャンドル・フォン・グランドール」

 

「シャンドル、アンタとコイツの関係性はどうでもいい…なんでコイツを救おうとする。」

 

「大切だからだ」

 

「そうだな、大切な存在なら守りたいのは誰でも同じだ…だがなコイツは俺の大切な人達を人質にしてきた!だからコイツは此処で殺すんだよ」

 

「!そうか…それは…殺されても仕方ない…それでも恥を忍んで頼む!君の大切な人達には絶対に近づけさせない…もしその子が同じ過ちを繰り返すなら…私が殺す!だから…この場はどうか剣を引いてくれ」

 

「…コイツは死神だ…悪いが、名も知らぬアンタに倒せるとは思えないな…話にならない」

 

ローグが言い捨てると男は観念したように口を開いた。

 

「…済まない、シャンドル・フォン・グランドールという名は偽名だ、私の本名は…アレックス・C・ライバック…2代目北神だ、騙そうとした事は詫びよう…これで証明にはならないか」

 

「成る程な…道理で気配を読めなかった訳だ…だが信用は出来ないな!」

 

「…どうすれば良い…君の要求を全て受け入れる」

 

ローグは最高の状況を作り出した。

 

「俺の魔術は特殊で約束事を破ると思い罰を受ける術がある…俺とその縛りを結ぶならコイツの命は取らない…どうする?」

 

北神2世はその提案を受け入れローグ有利の縛りを結ぶ事になった。縛りの内容はこうだ。

 

ローグやエリスに剣術を教える。

 

ローグが指定する人物達の護衛をし、命を捨ててでも守ること。

 

北神流の全ての技を教える。

 

アレックス・C・ライバックの知識や技を教える。

 

紛争地帯を抜けるまでの間、護衛として同行する。

 

以下の約束を遂行するならランドルフの命をこの場に限り奪わない。

 

「これで良いなら了承しろ」

 

「全てを受け入れる。」

 

その瞬間に縛りは結ばれ、ローグはランドルフの側から離れると北神2世が治療のスクロールを使い治療をするが効果は薄く焦りだすが、ローグは死なれたら不味いと思い自分の治療を済ませると治癒魔術で治療を手伝った。

 

「ハァハァ…痛みが和らいできました…感謝しますローグ殿」

 

「黙れ、北神2世との約束だからな…死なれれば縛りが成り立たない。俺の利益の為だ。」

 

正直、効くとは思わなかったがローグの治癒魔術で回復させる事が出来るようだ。暫く治療を続け再生が始まるとローグはランドルフの籠手や剣、持っていた金品を回収していく。

 

「容赦がありませんね」

 

「命を救った、十分容赦している…本当なら首を跳ねても良かったがな、そうしてやろうか?」

 

「慈悲深い貴方に感謝しますよ」

 

皮肉げに笑うランドルフにムカつきヤッパリ殺してやれば良かったと思うローグであった。

 

その後、ランドルフは身一つでその場を後にして去っていった。去る前に北神2世と少ない会話を済ませていった。

 

「北神2世、これから宜しく頼む」

 

「済まないが、シャンドルと呼んでくれ…色々と事情が有るんだ」

 

「分かった、なら頼むシャンドル」

 

「…ローグ君、ランドルフの事…本当に感謝するよ。ありがとう。」

 

ローグはジルドス達がいる本営に向かいシャンドルと歩きながら話をしていると

 

「ハァ?強い気配を感じたから来た?」  

 

「気づいていなかったのか…恐らくアレは君が発したモノだろう、私だけでなく他の者達も感じ取っている筈だ…アレ程の強い気配を感じたのは人魔大戦、王竜王と戦った頃を思い出すよ」

 

 

懐かしむように話していると、不意に真面目な顔になり赫刀の事を聞いてきた。

 

「君の先程の赤い剣、魔剣ではない様だ…私や私の父、カールマン一世が使う、不治瑕北神流のような技に似ている。」

 

「…う〜ん、アレは」

 

話そうとすると本営につき、ジルドスや他の高官達が近づいてきていた。

 

「ゴメン、シャンドル…この話はまた後で」

 

「ええ、今後の訓練の為にも君の事は知っておきたいので」

 

シャンドルは、北神流を広める為に世界を放浪しているがこれ程の才覚を持ち、自分が知る強者の1人のランドルフを倒せる少年に指導出来る事に密かに胸を躍らせていた。

 

 

その時、様々な場所で騒ぎが起きていた。長年変わらなかった列強の石碑が遂に変わったからだ。

 

「おい!何かの間違いか…石碑が…変わってるぞ!」

 

「死神が負けたのか?誰だコイツ」

 

「…誰かはかは知らないが新たな七大列強の誕生だな!」

 

 

石碑から死神ランドルフの名前が消え、そこに新たな名が刻まれた。

 

 

 

七大列強・5位

日ノ神・ローグレス・クレイブスタッド




ローグが遂に七大列強になりました。今の実力は七大列強でいえば7番目になります。純粋な剣の技量では剣神に負けて、装備などで北神3世に負ける感じです。

だけどシャンドルによる修行で覆ります!エリス強化フラグも立ちました。

この物語の赫刀はローグの治癒なら治せる設定にしてあります。治癒不能攻撃で殺り合えば大半のキャラを死なせる結果になりかねます。

赫刀を使うなら二つ名はコレしかないと思いました!ダサいと思わないで下さい。

次話からエロも入ります。
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