勇者が旅しているうちに。〜勇者の母親。魔法使いの姉。戦士の妹。〜 作:ユリイカ
未亡人の口腔は柔らかく、狭く、温かかった。ふくらんだ唇が亀頭に触れ、その新鮮な感触に驚いている間に、滑らかに飲み込まれる。唾液がとろりと口の端から垂れた。
「んふー」
口を窄めたシアの表情は、どうしようもなく淫らなものだ。清純そうな顔立ちに似合わないくぼみを頬につくり、鼻の穴を広げて荒い呼吸をしている。黒い瞳が俺を見上げて、笑っていた。
彼女は俺の腰に縋り付くようにして、頭を前後に動かす。じゅろろろ、と舌が大胆に蠢いて肉竿を舐めまわした。
「じゅぞっ♡ んじゅるぅう♡ んじゅぽっ♡」
愛しいものを撫でるような、慈しむ表情だった。それでいて、男の生々しい象徴を頬張っている。その落差がより情動を掻き立てた。
視線を合わせたまま、ぐぽぐぽと音を鳴らして口淫が始まる。
様々なしがらみを取り払い、今や熟れた情欲を持て余す一人の女がそこにいた。彼女は股を広げるようにしてしゃがみ、艶美な姿勢をしている。
「んぶぷぅ――んぐっ♡」
喉の奥の柔らかなところに当たるまで、深く飲み込む。息苦しい音を出しながら、それでも彼女は止めなかった。奥まで飲み込み、そして勢いよく吐き出す。そんなストロークを、何度も何度も繰り返す。
男根は彼女の唾液でぬらぬらと光り、ビクビクと震えていた。その些細な変化を、シアは口腔で直接実感しているのだろう。目を細め、ぎゅっと唇を窄める。
「
まるでキャンディでも舐めるかのように俺の一物を口に入れたまま懇願する。長らく男を忘れていた彼女が、久々の快楽を求めていた。
俺もまた限界が近い。その優しい声に抗う術はなく、彼女の小ぶりな頭を、艶やかな黒髪ごと掴み、腰を深く押し込む。
「おごぉっ♡ んっ、ぶふっ♡」
淑やかな未亡人から、信じられないほど汚い声が漏れる。豚の鳴くような嗚咽だ。
彼女は鼻の穴から透明な液体を漏らしながら、それでも俺を放そうとしない。むしろ、もっと深く――と求めている。
「射精すぞ、シア!」
「んぐぉっ!♡」
湧き上がる衝動を、全て吐き出す。暴力的で独りよがりな吐精がシアの口腔を蹂躙する。熱く滾る白濁液は自分でも驚くほど濃く、彼女の喉を詰まらせる。一気に溢れ出したそれを彼女は受け止めきれず、口の端や鼻の穴からも逆流して漏れ出した。
あられもない姿を晒しながら、彼女は喉を鳴らす。
溢れ出したそれを指で拭いながら、口の中へ戻す。
「んく……。ああ、すごい……♡ レリオさんの、すごく濃い……♡」
尿道にあるものまで全て吸い取り、貪欲に飲み干し、ようやく彼女は口を離す。熱い吐息を漏らし、恍惚とした表情だ。床にぺたりと座り、脱力していた。
名残惜しそうに唇を舐める。その姿に、再び股間が反応する。シアもそれに気付き、頬を赤らめながらも嬉しそうに口角を上げた。
「ねえ、レリオさん。お願い、こっちにも……」
自分の店の床に尻をつき、両足を大きく広げていた。もはや酒場の店主も、母親もいない。愛欲の疼きを思い出した女が、男を誘っていた。
露わになった胸を自ら揉みしだきながら、広げた股間にも手を伸ばす。薄布を取り払い、鬱蒼とした茂みが姿を現す。ランプの灯りに照らされて怪しく光る愛液に濡れた秘裂がそこにあった。
年齢相応の、赤黒い陰唇がひくひくと揺れていた。
シアは指で左右に押し広げ、その奥を俺に見せつける。とろけきった柔肉が、迎える準備を整えていた。
「いいんだな、本当に」
「はい。――今は、レリオさんにしてもらいたいんです」
キスや口淫とは一線を画する本気の行為だ。立ち止まるのなら、これが最後の機会だ。しかしシアは容易くそれを踏み越える。
俺も覚悟を決め、彼女の身体に覆い被さった。薫香の立ち込めるようなシアの肢体を抱きながら、腫れ上がった肉棒を膣口に当てがう。それは物欲しげに動き、吸い付かんばかりだった。
「来て、レリオさん。思いっきり」
囁かれ、耐えられない。
一気に腰を沈めると、彼女は俺の背中に指先を突き立てて喘いだ。
「ああっ♡ はぁ、んっ♡ お、奥まで♡ 一気に来てるぅ♡」
当然ながら、阻むものはない。十分に濡れた膣道はすんなりと俺を通し、受け入れる。柔らかい肉襞が竿を撫で、細部まで優しく刺激する。安心感すら抱かせる極悦の感触だった。
「すごい、オチンポ♡ レリオさんの、太くて、んんっ♡ 苦しいです♡」
「それじゃあ抜いてやろうか」
「や、だめ♡ まだ動かしちゃ――はぁああんっ♡」
ぎゅうぎゅうと締め付けてくる肉壁を感じながら腰を引く。奥まで押し広げていたものが急に下がり、彼女はその変化に身を捩って悶えた。離すものかと襞のひとつひとつが縋りつき、膣口がきゅっと窄まる。温かく柔らかな膣内の感触とは裏腹に強欲な動きが、強い刺激を生み出した。
「膣奥まで、突いてください♡ レリオさんの逞しいオチンポで、私のおまんこ、目覚めさせて♡」
「しかたないな。ほら、目覚めのキスだ!」
「んはぁあっ♡ おお゛っ♡ 子宮口まで届いてますぅっ♡」
抜ける寸前まで引いたものを、再び奥へ。更に勢いをつけてより強く叩きつけるように。長年閉じてきた門扉を鎚で叩き壊すような、乱暴な一撃だ。しかしシアは喉を震わせて喜び、乳が盛大に揺れる。
亀頭が窄まったところに突き当たった途端、彼女はビクンと肩を跳ね上げる。濁った声を発して、歓喜に震える。
姫の目覚めを呼ぶのは王子のキスが定番と決まっているが、ここで繰り広げられているのはあまりにも生々しく淫らで下品な接吻だった。下でも上でも強く繋がりながら、俺は彼女の胸を揉みしだく。
「んっ♡ んんっ♡ んんっ♡」
口を塞ぎながら腰を叩きつけると、くぐもった艶声が直に伝わってくる。目をとろんとさせたシアは、妖艶な魅力を溢れさせていた。その全て、掴みきれないほどの巨乳も、穢れのない美貌も、艶のある唇も、柔らかく深い女性器も、全てが俺に捧げられている。
奥へと潜るほどに底知れぬ快楽が、とめどなく溢れ出す。
柔らかな女体を抱き、耳に心地よい声を楽しむ。お互いの肌が溶け合うほどに密着し、汗を滲ませるような激しい動きを繰り返す。
「らめっ♡ また、イっちゃう♡ 気持ちいの、きちゃいます♡」
「何度でもイけばいいさ。シアは自由だ。好きにすればいい!」
「ああんっ♡ お願いしますっ♡ もっと、もっとぉ♡ 私のおまんこ、おっぱい、全部愛してくださいっ♡」
彼女の反応が、全て伝わってきた。どこを突けば喜ぶのか、どれくらい強くすれば絶頂に達するのか、手に取るように分かる。俺にしがみつき淫らに腰を動かしているシアは、何度も痙攣を繰り返していた。
「レリオさんっ♡ レリオさん♡」
彼女の中で眠っていた女が目を覚ます。
シアは何度も俺の名前を呼びながら、執拗に腰をくねらせた。無数の襞が蠢き、男根を舐る。その大胆で野生的な動きに、俺も限界が近づいていた。
「シア、そろそろ――」
「射精してください♡ 私の膣奥に、射精して♡」
「うおっ!? し、シア――それは――」
「いいんです♡ お願いします。全部、レリオさんの全部、私の膣奥に♡」
引き抜こうとした矢先、彼女は足を組んでそれを阻む。俺の腰に絡みつき、むしろ強く密着してくる。驚く俺に、彼女は艶美に笑って言った。それと同時に膣肉がひときわ強く締まり、搾り取ろうとしてくる。強い刺激に、最後の防御線が決壊する。
「うぐぅっ、シア!」
「ああんっ♡ ん、はぁあっ♡ いっぱい射精てます♡ ドクドクって熱いのが全部、お腹の中にぃ♡」
込み上げた白濁がシアの膣内に放たれる。一度の吐精を経てなお、量も勢いも衰えない。魅力的で極上の女を前に、出し惜しみをする余裕などなかったのだ。
彼女もまた己に注がれる熱を感じて震えていた。俺に強くしがみつきながら、下腹を震わせる。深いところで絶頂を迎え、ひときわ強い快感に浸っていた。
「はぁ、はぁ……」
「レリオさん、素敵です……♡ こんなに気持ちよかったの、初めて……♡」
共に息も絶え絶えになりながら脱力する。床にぐったりと仰向けになったシアは、幸せそうな表情でそんなことを言う。子供もいるくらいだから、夫婦仲は悪くなかったのだろう。その上で、彼女はそう言った。
シアは一糸纏わぬ裸体を晒しながら、汗ばんだ顔をこちらに向ける。
「あの、レリオさん……。もし、よければ」
頬が今更のように赤くなる。初心な少女のような表情だが、その身体は艶美そのものだ。ミスマッチなその落差が、妙な色香を放っていた。
「よければ、またお願いできませんか?」
躊躇うように放たれたのは、願ってもない言葉だった。
「レリオさんに愛されていると、その、心が満ちていくんです。お願いします。また、いつでもいいですから……」
「俺の方こそ。シアとのセックスは気持ちよかった」
「せ、セックスだなんて……」
今更どこで恥ずかしがっているんだ。脱ぎ散らかした服を拾って顔を隠す未亡人は、ことごとく性欲に直撃する。
しかし間違いなく、シアは素晴らしい女性だ。赤みを帯びて火照った身体を見ていると、余計にその思いは強くなる。かつて傭兵をしていたというだけあって、肉付きのいい体型ながらしっかりと締まるところは締まっている。こんな美人が切り盛りする酒場を今まで知らずにいたのが、無性に悔しい。
たとえ今夜の出来事がなかったとしても、俺はまたこの店を訪れたことだろう。
「あ、すみません、レリオさん」
心地よい余韻の残る倦怠感に身を委ねていると、シアが不意にこちらへ寄ってくる。まさかまだやるのか、と身構えた矢先、彼女は俺の胸元に手のひらをかざし、何事かつぶやいた。直後、穏やかな燐光が広がり、俺の身体の中へと染み込んでいく。それと同時に全身の疲労が氷解していく。
驚いてシアを見ると、彼女は得意げな顔をしていた。
「傭兵時代は治癒術師をしていたんです。ちょっとした骨折くらいならすぐに治せるんですよ」
「それは……すごいな……」
魔力を他者に馴染ませる治癒術師は高度な技術を必要とする。骨折まで治せるとなれば、かなりの実力者だ。
いとも容易く行われる高度な治癒術に、勇者の母親としての風格を感じた。
「疲れたり怪我をしたりした時は、いつでも言ってくださいね。しっかり癒して差し上げますから」
シアはそう言って胸を張る。縛るもののない巨乳がたゆんと揺れる。
俺はにこやかに笑うシアに頼もしさを感じながら、どこか理由のない焦燥のようなものも抱くのだった。