勇者が旅しているうちに。〜勇者の母親。魔法使いの姉。戦士の妹。〜 作:ユリイカ
酒場〈白羽根〉の奥に設けられた個室は思いのほか広い。五、六人ならばゆったりと使えるような大きさで、テーブルが中央に置かれている。意外なことに扉には鍵が付いており、そのうえ防音魔法を発動させる魔導具まで取り付けられていた。
ただの酒場には不似合いな遮蔽設備に首を捻る。シアは俺をここに押し込んだあと、閉店まで待てと言って店頭に戻ってしまった。逃げるわけにもいかず、ここで料理を食べつつ酒を飲むことしかできない。
「精のつく料理、か」
テーブルに置かれた料理はどれも絶品だ。シアの腕は今更疑うまでもないだろう。その上で、彼女がそんな意図をあわせて用意していたことを知ると、ついつい身構えてしまう。
数日前の夜、彼女と身体を重ねた。あの時の柔肌の感触、熱い吐息は忘れられるはずもない。俺がそうであったように、彼女もまた忘れているわけがなかったのだ。
「レリオさん、入りますね」
「お、おお」
個室で一人悶々としていると、控えめに扉が叩かれる。無意識に背筋を伸ばしながら応じると、ゆっくりと開いた戸板の向こうから滑らかな曲線を描く美女が現れた。
「お待たせしました。もうお客さんも皆さん、早めに帰られたみたいですので」
「そうか……」
ここ数日、というかこの数十分で気付いたが、シアは何かにつけて言い訳を立てる癖があるらしい。客が早く帰ったというより、シアがそう促したのだろうに、彼女は胸の内でそう正当化しているようだった。
頭のどこか冷静なところで分析をしていると、シアが近づいてくる。至近に迫ると、より彼女の妖艶な肢体に意識が向いてしまう。エプロンを外し、身体のラインがより明瞭になったのも雰囲気を変えている。
「このお部屋、傭兵団や商人の話し合いにも使えるように用意したんです」
世間話のように軽く口を開きながら、シアは俺の真横に腰を下ろす。むっちりとした肉付きの良い安産型の尻が歪み、俺に密着する。肩と肩が触れたかと思えば、彼女はすらりとしなだれかかってきた。
黒い瞳は色っぽく湿り、唇はとろけている。一人で店を切り盛りする店主はエプロンと共に脱ぎ捨てられ、一人の女がそこにいた。
「外に音が漏れないように細心の注意を払って、安心してもらえるように。傭兵時代から、そういった部屋があるお店は助かりましたから」
夫婦で各地を旅していた頃のことを思い出したのか、シアは懐かしそうに遠い目をする。傭兵も商売人も信用が重要な職業だ。秘密を守れる者でなければ、長続きしない。シアも現役時にそれを痛感し、彼らの助けになるような店を、と考えたのだろう。
「いいのか、そんな部屋を使っても」
「んっ。それは――大丈夫です。ここで起きることは、外には漏れませんから♡」
音も光も閉ざされた密室。この中で行われることは、外に露呈することもない。
シアはよりこちらへ密着してくる。深い谷間が柔らかく腕を包み込み、ゆっくりと身体が擦り付けられた。
重要な話し合いや商談で使われる場所を、今からどう使うのか。分からないはずがない。
「シア……」
「んっ♡ レリオさん、んちゅっ♡」
彼女の細い顎を引き、唇を重ねる。彼女もそれに応じ、お互いの舌を絡める。
肉厚な唇は柔らかく、唾液は温かい。艶かしく動く舌がじゅるじゅると音を立てて泡立てた。キスをしたまま、シアの背中に腕を回す。彼女を抱き抱えながら、長椅子に押し倒して覆い被さる。
「レリオさん♡ ずっと、待ってました。もう一度こうしてもらえるのを。――お願い、また私を女にしてください♡」
仰向けになったシアは美しかった。
年齢を感じさせない、張りのある大きな胸が呼吸に合わせて揺れている。唇が離れても、細い銀糸がお互いを繋いでいた。
逸る気持ちを抑えながら、できるだけゆっくりと彼女の上衣に手をかける。
「ずっと期待してたのか? こんなに、脱がせやすい服を着て」
「ああっ♡ ごめんなさい、だって、レリオさんのこと、忘れられなくて♡ 毎日、お食事だけで帰ってしまって……悲しかったんですよ」
苦しげなボタンを外していけば、乳白色の柔らかな乳房が溢れるようにまろび出る。先端が少し濃い色でぷっくりと膨らんだ、女性らしい胸だ。谷間を強調するように胸元が大きく開いた衣装は、あっという間に役目を終えて床に落ちる。
俺が店を訪れるたび、シアはエプロンの下にこんな服を着て待っていたのだ。その事実が、より気持ちを昂らせた。
彼女はもじもじと太ももを擦る。もどかしげに、口を半開きにして見つめてきた。
「お願いします、レリオさん。こちらも……」
「まったく、店を早じまいしてまで我慢できないなんてな」
そうは言いながら、俺も同じだった。
スカートを脱がし、長い足をあらわにする。大きな尻肉を支えるむちっとした足を触れば、滑らかに指先が滑った。その秘奥、薄いレースの下着まで愛液が滲んだ陰部に手を向ける。
「あんっ♡ レリオさんの、指♡ 太くてゴツくて、男らしいの♡」
「まだちょっと触っただけじゃないか。もうトロトロで柔らかくなってるな」
「ずっと期待してたから♡ もう、我慢できなくてぇ♡」
連日、俺は知らぬ間にシアを焦らし続けていた。一度女を呼び起こされた彼女は、穏やかな微笑の下でその疼きを抑えていたのだ。だが日増しに強くなる感情が、ついに今日抑えきれずに溢れ出した。
二本の指を容易に飲み込み、陰唇が複雑に動く。きゅっと縁が窄まって、まるで赤子の手のように吸い付いてくる。奥からとめどなく溢れる愛液が、柔肉を淫らに濡らしていた。
密室に男女の匂いが充満していた。汗ばむシアと同様に、俺もまた鼓動を加速させていた。
「あっ♡ んっ♡ 奥まで、入って……っ♡ ゴリゴリされるの、好きぃ♡」
指を挿し込んで天井を叩くように掻く。敏感なウィークポイントを刺激されたシアは、腰を浮かせて悶えた。それでもなお動きを止めずにいると、徐々に彼女の喘ぎ声も余裕を減らしていく。
「あっ、はあっ♡ だめっ♡ 待って♡ そんなに強くされるとっ♡ ああっ♡ んっ♡」
年齢を重ねて熟れた女陰が生娘のように締まる。言葉とは裏腹に指を咥えて離さない。シアの気持ちに応えるように、容赦無く指をくり出し続けると、やがて彼女の腰はガクガクと大きく痙攣し――。
「ああああっ♡ いぐっ♡ いぐぅうううっ♡」
プシィイイッ!
勢いよく、透明な液体が噴き出す。俺の顔にまで届く飛沫を放ち、腰を反らせたシアは硬直し、そしてぐったりと弛緩した。
前戯だけで潮を噴いた彼女は、荒い呼吸で胸を揺らす。大股を開いて倒れる様子は、淑やかな印象を吹き飛ばすほど淫らなものだ。
「はぁ、はぁっ♡ こ、こんなにイかされるなんて……♡ 初めてです♡」
「まだ本番じゃないぞ。へばってる暇があるのか」
「ああっ♡ そんな、お股開かないでぇ♡」
「自分から開いてるくせに、何を言ってるんだ」
ぐったりとしたシアの太ももを抱き、左右に開く。ベトベトに濡れた股間目掛けて、腫れ上がった男根を差し向ける。亀頭が茂みに届いた途端、彼女はまた軽く絶頂に達したようだ。
仰向けのシアに覆い被さりながら、秘裂へ進んでいく。
「ぉあっ♡ んっ♡ レリオさんの太いおちんちん♡ ああっ♡ おお゛っ♡ こ、これぇ♡ お、お腹の奥までグリグリってされるのぉ♡」
十分過ぎるほどに準備の整った器へ挿し込む。柔らかに包み込むような感触は懐かしく、そして以前に増して執拗に締めつけてきた。一度知った快楽に学び、再びそれを得ようと貪欲に求めてくるのだ。
体重をかけて、膣道を突き進む。ぐちゅぐちゅと音を立てて肉襞をかき分け、その突き当たりの弾力のあるところへ至った。そこをグイグイと押し込んでやれば、それだけでシアは敏感に反応した。
「好きっ♡ これ好きぃ♡ 自分の指だと届かないところ、ゴリゴリされるの好きぃ♡」
俺の背中に腕を回し、好き好きと連呼する。腰は艶かしく動かし、自ら気持ちいい場所を探っていた。その浅ましい動きに刺激され、力を込めなければ今すぐにも果ててしまいそうだ。
シアの膣肉は貪欲に快楽を求め、それが俺に強い悦楽を与えた。無数の肉襞が絡みつき、大胆に動く淫靡な愛撫がカリ裏までも隈なく刺激する。彼女自身は無意識でも、天然の名器であるのは間違いない。
「動くぞ、シア」
「来てぇ♡ 私のおまんこ、自由に使ってえ♡」
喜悦に浸った表情で密着するシア。彼女と再び唇を重ねながら、俺は力強く腰を押し付けた。彼女の手料理の影響か、疲労も感じぬほどに昂っていた。張り詰めた男根は、いつもより一回り肥大しているようにさえ見える。それを容赦無く、彼女の膣奥へ。
「んほぉおおおおおっ♡ おごっ♡ す、好きぃいっ♡」
組み伏せられ、体重をかけて押しつぶされるような格好で、強引に蹂躙される。たわわな双乳をぐにゃりと潰して、大股を開き、女は甲高い嬌声を突き上げた。
その声も、外に漏れ出すことはない。
閉じられた密室で、俺は彼女と溶け合うように交わった。