毒親に虐げられた青年は宝籤で大金を手に入れたので母親に復讐する話 作:葛轍偲刳
また、扉が開く音がする。
コツ、コツという低いヒールの靴音。いつも同じ間隔で近づいてくる。女だ。顔は見えない。声も名前も知らない。ただ、声が少し低い女。私の拘束と餌付けを担当している女。
この女が現れるのは一日に2~3回だろうか。それとももっと少ない? 時間感覚ももう失せている。
食事と排泄とバイブ挿入の管理。それだけの関係。
「食事の時間よ」
また髪を掴まれる。初めは抵抗したが無意味だった。幾ら髪を振り乱して首を振っても、女は気にしない。こちらが疲れるのを待って、待って、もう何も出来ないくらいぐったりしてから、改めて髪を掴んで首を固定し、口の中に水とゼリーを注ぎ込む。こちらはもう、されるがままに流し込まれる水と流動食を嚥下するだけだ。
いつの間にか抜け落ちていたバイブを洗う水音がする。股間にも水が注がれる。垂れ流しのままの排泄物が洗い流される。清潔なタオルで股間が拭かれる。濡らしたタオルで体が拭われる。ほんの少しだけ気分が良くなる。だが、現実は何も変わらない。
綺麗になった股間にローションが塗りたくられ、またバイブが入れられる。
「……ひゃ、ふぅ」
もう、抵抗する気力すら湧かない。バイブを膣奥にまで受け入れる。
「あぁ……あ…」
バイブが振動する。思わず声が漏れる。何もない。真っ暗な世界。刺激と言えるものは、たまの食事に混ぜられている人工甘味料のくどい甘さ。そして膣孔を震わせるバイブだけ。だったら、少しでも愉しまなければ損だ。私はぼんやりとした頭の中で、尿を垂れ流しながらバイブの刺激に身を任せる。
「あっ……あっ……あっ……」
膣孔が勝手に締まる。バイブを締め上げる。振動が子宮口に響く。膣壁が擦れる。汗が噴き出る。乳首が固くなるのがわかる。
体が熱い。汗ばむ。腋窩から脇腹にかけて汗の雫が流れ落ちていく。
膣孔が弛緩する。バイブを締めるのを諦める。振動だけが続く。体が揺れる。
「あぁぁああっ!!」
膣孔からバイブが押し出される。勢いよく排出される。粘膜を擦りながら飛び出る。床に落ちる音がする。
だが、すぐに股間には水が注がれ、ローションを塗りたくられる。そして再度バイブが挿入される。膣孔を押し広げる。振動が始まる。
何も変わらない。変えられない。この状況は永遠に続く。
「ふぐぅ……」
口枷の隙間から息が漏れる。だが悲鳴にはならない。ただの呻き声だ。
私はただの人形だ。排泄するだけの人形。餌を与えられるだけの人形。
意識は朦朧としている。頭はボーっとしている。もう何も考えられない。考えたくない。
ただ、この苦痛と快感だけが現実だ。
「あっ……あっ……あっ……」
膣孔の締め付けが緩やかになる。弛緩する。バイブの振動が響く。股間が熱くなる。
尿意はいつ来るかわからない。いつ訪れるかわからない便意に対しても怯える必要はない。ただ垂れ流すだけだ。漏れるだけだ。
「うっ……あっ……」
私は無力だ。弱い。惨めだ。私はただ弄ばれるだけの玩具だ。
もう諦めた。何もかも。