※この作品はR-18です。

毒親に虐げられた青年は宝籤で大金を手に入れたので母親に復讐する話   作:葛轍偲刳

44 / 45
C-12. 最後の選択 - 家畜の証

「さて、俺も疲れた。そろそろ終わりにするか」

 

 延々と続く責めにも終わりは来る。亜紀はようやく終わってくれるのかと安堵する。同時に、また放っておかれるのかと怯え恐怖する。その目の前に宗一郎の勃起が突き出される。

 

「俺を射精させられれば終わりにしてやる」

 

 轡を外される。口の中に息子の性器が捻じ込まれる。

 

(―――っっ!!)

 

 いっそ噛み切ってやりたい。

 だが、ずっと轡を噛まされて開きっ放しだった顎は閉じることすら出来ない。顎の咬合力は弱り切っている。宗一郎はそれを承知しているのだろう。躊躇うことなく腰を前に突き出す。

 

「んぐぅっ!」

 

 喉奥まで一気に埋められる。吐き気が込み上げる。気道が詰まり、呼吸が困難になる。酸素を求めて肺が悲鳴を上げる。反射的に胃袋が収縮し、酸っぱい胃液が逆流してくる。

 宗一郎は容赦なく腰を使い始めた。乱暴に口内を蹂躙する。舌の上を擦りつけ、上顎を抉る。苦痛に目を剥く亜紀を無視し、さらに深く突き入れる。亜紀の顎は閉じられない。轡を外されても、長時間の拘束で筋肉が萎縮し、関節も固定されて本来の可動域を取り戻せていない。

 宗一郎はまるで無抵抗の人形に己の欲望を叩きつけるかのごとく腰を打ちつける。

 

「んぐうっ! ごおぉっ!」

 

 嗚咽にも似た声が漏れる。しかし吐き出すことは出来ない。息子の性器が喉を塞いでいる。窒息しそうになる。頭の中で警鐘が鳴り響く。危険信号が点滅する。しかし四肢は鎖に繋がれたまま動かせず、口腔の壁は宗一郎の器官を受け入れることしか出来ない。ただされるがままにされていることしか出来ない。

 

(やめて……!)

 

 心の叫びが響く。だが声にはならない。

 ただ脳内で絶叫するだけ。届かない。誰にも。助けを求めることすら叶わない。

 

「なんだ、何もしないのか。終わって欲しくないのか? もっと責めて欲しいのか?」

「んぐぅっ!!」

 

 違う。そう言いたかったが言葉にならない。轡を外されても口は塞がれているからだ。

 そして、またもや始まった膣孔のバイブの振動が思考を邪魔する。刺激に慣れ切った膣孔が貪欲に反応する。痛みと快感が同時に襲い掛かる。苦しいのに気持ちいい。相反する感覚が頭の中で渦巻く。

 

 上と下の口を同時に責められる。

 苦しいのに。こんなの早く終わって欲しいのに。

 どうして。

 どうして、自分はこんなにも感じてしまうのか。

 

「ふぐっ……んんぅっ……!」

 

 喉を突かれながらも性器が脈動するのが分かる。亜紀の口の中で大きく膨らんでいるのが分かる。

 まるで異物のような感触に吐き気を催す。だが同時にどこか別の感覚も生まれ始めていることに気づいてしまう。

 

(おかしい……おかしいおかしいおかしいおかしい……!!)

 

 口の中に苦味が広がる。舌の上を滑る液体。ザラリとした感触。熱を帯びた塊。

 射精したのだ。息子が自分の口の中で。母親の口内で。精を放った。吐き出された精液が口腔内に広がっていく。

 苦い。生臭い。粘っこい。そして熱い。

 反射的に飲み下そうとするが喉が上手く働かない。咳き込むことも出来ない。

 

(息子の……精液を……飲むなんて……!)

 

 頭の片隅に微かに残っていた理性の最後の砦が崩れ落ちる音を聞いた気がした。

 

「美和子も、香織も、そんな顔をするな」

 

 思わず反射的に視線を横に向ける。美和子が、妹が、そして香織という女も、どこか羨望と嫉妬に似た目を自分に向けていた。

 自分に? 今の、この自分に? この落ちぶれ果てた自分のどこに羨むべき部分が残っていると言うのか。

 そう考えて、そこまで考えて、亜紀は口の中に残る宗一郎の精液の味を思い出す。思わず口の中の粘液を飲み込む。粘りつくような液体が食道を通って胃に落ちていくのが分かる。その不快な感覚に顔を顰めながらも同時に妙な充実感と達成感のようなものも感じてしまっている自分に気づいてしまい愕然とする。

 

(いや……違う……違う違う違う……!)

 

 この汚らわしい味を喜んでいるわけではない。

 こんなものを飲み込んで美味しいとも思っていない。

 ただ自分の体内に侵入してきたものを排除できないという屈辱感があるだけだ。そうに違いない。

 

「亜紀」

 

 名を呼ばれる。初めてだ。宗一郎に名を呼ばれたのは。息子に名前で呼ばれたのは。なぜか涙が出そうになる。

 この状況下でなぜ自分がそんな気持ちになるのか全く理解できないまま感情だけが爆発しそうになっているのを感じていた。

 

 そうだ。美和子が羨んでいるのは。香織が妬んでいるのは。自分が宗一郎の精液を口にしたからだ。

 誰かに羨望されること。誰かから嫉妬の目を向けられること。それは優越感の根源だ。ここまでされていて、ここまでのことをされておきながら、自分は優越感を覚えている。それほどまでに落ちぶれている。

 

(嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ……!!)

 

 嫌悪感が込み上げてくる。吐き気すら催すほどの嫌悪感が込み上げてくる。

 しかしそれと同時に抗い難い衝動もまた湧き上がってきてしまうのだ。この甘美な感情を味わいたいと望んでしまう自分がいることに恐怖すら感じる。

 

「あぐぅ……んぅ……」

 

 小さく呻く。自分でも驚くほど弱々しい声だ。こんな声しか出せない自分にも失望する。

 頭がボーッとする。思考能力が低下していることを自覚する。

 

「母さん」

「……っ!」

 

 不意打ちだった。

 完全に不意打ちだった。

 母親として認められたわけではない。この息子が自分を母親だと思ってくれているはずがない。

 それでも心臓が大きく跳ね上がったのを止めることは出来なかった。

 

(私は宗一郎の母親なのよ)

(母さんと呼ばれることは何らおかしなことではないわ)

(私が宗一郎の母親であるということを否定したってしょうがないじゃない)

 

 脳内で自分の声が反響する。正当化しようとしている自分がいることに気づき愕然とする。どうしてこんなことになっているのか自分でもよく分からないまま混乱した頭で必死に考えようとしていると再び宗一郎の口から言葉が紡がれた。

 

「今から母さんのオマンコを犯すよ」

「ひっ!!!」

 

 本能的に恐怖する。無条件に恐怖する。

 犯す。

 今から犯す。

 

 それはどういうことか。

 自分を。

 自分の女としての部分を。

 

「い……や…」

 

 呟きにもならないか細い拒絶の言葉。

 

「感じずにいられるといいね? もし俺にイカされたら、自分は息子のオチンポに感じてアヘる雌豚ですって認めることになるけどね?」

 

 バイブが抜かれていく。バイブの凹凸が膣襞を引っ掻いていく。その感覚が甘く痺れるような快楽を伴って伝播してくる。

 宗一郎の性器が自分の秘裂に宛がわれる。亀頭が柔らかな唇を割り開くように押し広げていく。

 

「あ……ああ……!」

 

 期待しているわけじゃない。これは絶対に違う。

 

(こんなもの望んでなんかいない!)

 

 必死に自分に言い聞かせる。だが下半身は正直だった。本能的な反応を抑えられない。そして、美和子と香織の目がそれに拍車をかけた。

 二人とも羨んでいる、妬んでいる。それがわかる。わかってしまう。他の女が想いを寄せる男を、その女の目の前で男の性器を貪る自分。優越感に浸りたいという浅ましい心が顔を出す。

 

 宗一郎が腰を押し進める。膣口を割って侵入してくる圧迫感。

 ミチミチと音を立てて押し広げられていく感覚。

 

(息子の……宗一郎の……オチンポが……私の中に入ってくる……!)

 

 頭の中が真っ白になる。

 全身がゾクゾクと粟立つ。

 鳥肌が立つほどの快感に打ち震える。

 

(違う違う違う……!)

 

 必死に否定するが体は正直に反応してしまう。膣孔が収縮し息子のモノを締め上げる。肉筒全体が蠕動運動を起こし包み込んで離そうとしない。

 無意識のうちに脚を開いて迎え入れる体勢になってしまう。

 

「やっぱり母さんは変態の雌豚だね。息子のオチンポに犯されて感じるなんて」

「ち、がっ、あぁぁあぁ…っ!!」

 

 ズブズブと剛直が沈み込んでいく。カリ首が膣壁を刮ぐ。Gスポットを刺激する。子宮口を押し上げる。容赦ない抽送運動が開始される。パンパンという肉同士のぶつかり合う音。グチュグチュという粘膜を擦り合わせる音。ヌチャヌチャという水音。それら全てが耳元で響く。

 何度も何度も繰り返されるピストン運動に合わせて腰を振る。

 もっと奥へ。もっと深く。子宮口を突き上げられるたびに脳天まで突き抜ける快感に襲われる。

 

(おかしい……こんなのおかしい……!)

(おかしいけど……気持ちいい……!)

(ああ……すごい……)

 

 頭の中で否定しながらも快楽に流される。もはや理性では制御不能となっていた。全身の血液が沸騰したかのように熱い。皮膚一枚隔てただけで内部が燃え盛っているようだ。心臓が早鐘を打つ。呼吸は激しくなるばかり。

 心のどこかでは必死に抵抗しようとしている自分がいるのを感じるもののそれも次第に霞んで消えていく感覚があった。どんどん思考力が低下してくる。

 そしてとうとうその時は訪れた。

 

「うぁあぁああーーーっ!!」

 

 甲高い絶叫と共に盛大に潮吹きする。プシャァアッと勢い良く液体が飛び散った。失禁したかのようだった。

 それは紛れもないアクメだった。

 

(いや……やだ……いやぁああ……!!)

 

 頭の中では必死に否定しようと試みるものの一度迎えてしまった頂きからの落下には耐えられなかった。

 

「あはははっ! 見ろよ美和子! 香織! これが亜紀だ! 亜紀なんだ! 俺の母親なんだよ! 息子に犯されてイキ狂う、この無様な姿こそが本当の天野亜紀だ!!」

「ぎひっ! いひぃっ! ぎひぃいいぃっ!!」

 

 膣孔を貫き犯される。息子の性器が激しく出し入れされる。その度に結合部からは大量の淫液が流れ落ちる。

 頭では否定したいのに体は正直すぎるほど反応してしまう。脳が蕩けそうになる。視界がチカチカと明滅する。

 ダメ押しのように宗一郎の動きが速まる。一層激しくなる抽送。

 追い詰められる。

 もう限界だった。

 最後の一押しとなるであろう衝撃的な言葉が耳に飛び込んできた瞬間だった。

 

「認めるか? 自分が変態の最低の雌豚だって。なあ、『母さん』?」

「――…っ!!!」

 

 認められるわけがない。認めたくない。必死に否定する。否定する自分は確かに存在する。いや、存在して『いた』。

 

「あひぃっ! ひぃいいぃっ!」

 

 キモチイイ。男に抱かれるのはキモチイイのだ。男に組み敷かれ、犯されるのであればなおのこと。たとえ、それが息子であっても。いや、息子であるからこそ、その快楽は悍ましいほどに強烈なのだ。

 そして、ついにその時は訪れた。熱い迸りが子宮に叩きつけられる瞬間だった。

 

「ぐぅっ!」

「――……っ!!」

 

 ほぼ同時だった。

 熱い奔流が迸った。

 胎内に注がれる大量の精液。

 膣内に放たれた体液によって満たされる感覚。

 自分の全てが満たされる至福の瞬間。

 宗一郎の精液を子宮で受け止めた衝撃は凄まじかった。

 

「――……お゛っ♥ あ゛っ♥ あ゛ーっ♥ ん゛お゛ぉおおぉーっっ♥」

「――……亜紀。言え」

「お゛ほぉおおぉーっ♥」

「言え!!」

「――……わ、わたし……は…いっぐぅっ♥」

 

 朦朧とした意識の中で譫言のように口を開く。

 

「わたし……は…」

「私は息子のオチンポに感じてアヘる雌豚ですって言え!!」

「わたしは……ぞういちろお……の…おちんぽに……かんじて……あへる……雌豚……でずうぅっ♥ いぐぅっ♥ い゛ぐぅうぅっ♥」

 

 膣孔から大量の精液が流れ落ちる。その感覚すら今の亜紀には快感を引き起こすトリガーとなった。

 全身を痙攣させながら絶頂に達した。

 

(気持ちいい……)

 

 頭の中を占めるのはそれだけだった。

 もう他の事はどうでもよかった。

 ただただ快楽に耽溺できるのであればそれでよかった。

 思考は完全に停止し本能だけが残されていた。

 

「はぁ……はぁ……」

「あ゛っ……♥ あ゛ーっ♥」

 

 宗一郎の陰茎が引き抜かれた後も余韻に浸る。

 痙攣した膣壁からは白濁液と共に夥しい量の蜜液が分泌され床を濡らしている。

 だらしなく股座を開き切ったまま、亜紀は浅ましく喘いだ。卑しく呻いた。その口元はだらしなく緩みきっていた。舌が唇の間から伸びている。そこから涎が垂れ流されていた。涙と鼻水まみれの顔面も酷い有様だった。それでもなお艶めかしい印象を与えるのは何故なのか。

 完全に陶酔しきった表情を浮かべているのだから不思議なことだ。

 その姿を前にして宗一郎は満足げに微笑んだ。目的を達成したという清々しさすら感じられた。

 

 天野亜紀という女は、今ここで死んだ。天野亜紀という女を構成する人格に必要不可欠だった要素が、今ここで失われた。

 お荷物と、邪魔者と、無駄飯ぐらいと罵り虐待していた息子に犯され、自分は雌豚だと認めながら絶頂に達した。

 その事実がある限り、もはや亜紀は二度と元には戻らない。今ここにいるのは、その残骸だ。かつて天野亜紀と呼ばれていた存在のなれの果て。

 

 ――…ただの、一匹の豚だ。

 

「宗ちゃん」

「このアバズレの腐れマンコに入れるのは、今のが最初で最後だ。自己嫌悪と不快感で死にそうだったが、それだけの価値はあった。――……もう満足したよ」

「じゃあ……」

「ああ。あとは、もういい。あとは老衰で死ぬまで、ずっと飼い殺しにしてやるだけだ」

 

 美和子は宗一郎に寄り添った。

 

「それじゃ、早くお風呂に入りましょう? 宗ちゃんの体を綺麗にしてあげる。そのオチンポも洗ってあげる。私の体で清めてあげる」

「そうだな。香織もご苦労だった。褒美をやる。お前も来い」

「ありがとうございます、御主人様」

 

 後に残されたのは鎖で繋がれたまま放置された一匹の豚だけだった。

 膣孔からだらしなく精液を垂れ流しながらビクンビクンと全身を痙攣させている姿は滑稽で哀れだった。

 だが誰も同情する者はいない。

 この地下牢には他に誰もいないのだから。

 この女を慈しみ愛してくれる者もいない。

 唯一の家族である息子にすら愛されることなく棄てられるのみ。

 

 ――……ただの家畜以下の存在として一生を終える。

 

 これが天野亜紀に課せられた運命だった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。