※この作品はR-18です。

【R18】は?負けたいんだが?【あぺんど!】   作:天野ミラ

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過去一難解なジャンルでした。


36.5.シラユリ様と狐の巫女……なんだが?

 シラユリ村からの帰りのこと。

 尻尾と狐耳の生えたままの私は……黒塗りの高級車の座席の真ん中に座らせられていた。

 

「わぁぁ……キツネさんになっちゃったサテライト様もとっても可愛いです♡」

「まあ可愛いよね、ちょっとコスプレ感が否めないけど」

 

 魔法少女姿に狐耳。

 余りにも属性過多すぎて、コスプレ感が否めない。

 

 だけどやはり、元の素材が良いからか様になっている。

 顔が良いというのは、正しく正義と言えるだろう。

 

「揺れ……うぷっ」

「スクイレ……大丈夫そう?」

「……多分」

 

 両脇にはスクイレとベルちゃん。

 車内はとても広い筈なのに、毛量が増えたせいで小柄な私達でも少し手狭に感じてしまう。

 

 それにしても本当に揺れに弱いんだなぁ……

 

「あらあら、サテライトちゃんはキツネさんになっちゃったのね?」

「本当にキツネの耳ですわね。匂いは……すんすん、そこまで獣臭はしませんわね?」

「ちょっと、揉むのやめて……あと匂いも嗅がないで!?」

 

 後ろの席からキツネ耳を好き勝手される、人の耳もあるのにもう一つ耳が増えて複雑な気分だった。それでもそこまで困惑していないのは、適性の高さなるものから来る恩恵だろうか?

 

 とは言え、耳が二つもあるせいで音が変に聞こえるし、尻尾は私の意思とは反してユラユラと揺れて何とも落ち着かない。おのれシラユリ様め……

 

「それにしても、その立派な尻尾は何処から生えてるんですの?」

「お尻の辺りだと思うけど……いや、穴から生えてるわけじゃ無いからそんな顔しないでくれる?」

「別に……思う所があっただけですのよ。それじゃあ一体どうなっているんですの?」

「私も気になるな~なんて? えっ、えっと……失礼します!」

 

 何時ぞやの私じゃないんだし、そもそも二本も入らないからね?

 なんて誰にでも聞かせる訳でも無い言い訳をしていると、着ていたワンピースのスカートにゴソゴソと指が突っ込まれる。

 

「おぉ、モフモフです……」

「ちょっと……変な触り方しないで?」

「中には硬い……骨ですかね? 尻尾は尾てい骨のあたりから伸びてて、背骨の延長なんですかね?」

 

 いや、狐の尻尾がどうなってるかなんて分かる訳無いんだけど?

 確かに骨がある気はする、気はするけど、それよりも何かこう……ムズムズする。

 

「ごめん、ちょっと……休む」

「あぁ、ごめんね? 山道きつかったよね」

 

 グロッキーな顔で私にしなだれかかった彼女は、私の尻尾を枕にして目を閉じる。

 抱き枕じゃないんだから、そんな思いきり抱き締められると痛……

 

「んぎっ!?」

 

 痛みは無かったものの、背中に奔る快感に思わず身体を震わせる。

 なんで? 握られたのは尻尾なのに、今の感覚は一体……何?

 

「素肌から生えているようにしか見えないですね、これが本物かぁ……」

「ちょっ、やめっ……♡」

 

 フサフサの尻尾を掴まれると、背筋がゾクリと震える。

 尻尾を揺らして逃げようにも、ガッツリとホールドされて逃げ場がない。

 

「その……あんまり……揺らさないで……」

「あっ♡ごめっ、ごめん……」

 

 本当に限界そうなスクイレが、青い顔をして尻尾を握りしめる。

 背筋がゾクゾクして、脳が粟立つようだった。

 

 

「へぇ~先端は白で根元の方はキツネ色……」

「結構気になるような事を言いますわね……」

 

 必死に声を漏らさないように、身体を動かさないようにジッとしていると、それを触っても良いのサインと取ったのか尻尾を掴む手に遠慮が無くなっていく。

 

「耳は……軟骨とちょっと筋肉もあるんですわね」

「ふふっ、ちゃんと感覚が通ってるのね?」

 

 ペタペタと私の耳を触っていた指先が、揉みほぐすような手つきに変わっていく。もっと触って……♡じゃなくて、ここ車内だからね!?

 

 もし変な声出したら私の人生終わ……終わる?

 

「なんて触り心地の良い尻尾なんでしょうか……」

「んにっ!? あっ、待って♡」

 

 ぎゅーっと抱きつかれて、身体が快感に震える。

 今まで身体に存在しなかった器官が、理解のできない快感を伝える。

 人間にあるはずの無い器官、あるはずの無い部位への快感に耐えようにも耐え方が分からない……わかるわけが無い。

 

「ふーっ、ふーっ♡」

 

 まるで獣のような吐息が、喉から漏れ出る。

 

 何時の間にか、愛液がじっとりと下着を濡らしていた。

 それでもおかまいなしに彼女達の手つきは、激しさを増すばかりで。

 

 それどころか……

 

「何処から出したのそのブラシ……」

「シラユリ村の名産らしいですよ? 村長さんの息子さんが持たせてくれました♡」

 

 ハードそうな材質の、馬の尻尾に使うようなブラシをバッグから取り出したベルちゃん。

 そんな、そんな凶悪なもので敏感な尻尾を撫でられたら大変な事に……♡

 

「それじゃあ、ブラッシングしていきますね~♡」

「待っ……ッ!? ♡」

 

 やや硬めの材質のブラシが、すーっと尻尾の毛を梳いていって……

 あっ、これやばい♡気持ち良くて好き♡

 

「少し硬めの部位の馬の毛のブラシらしくて、昔の人がシラユリ……一応様もつけときますか。シラユリ様に献上させたブラシの中で、一番良かったのがこれだったらしいです」

「へっ、へぇ~? ♡く”っ”、詳しいんだねぇ♡」

 

 あまりの気持ち良さと安心感に、危うく動物になってしまいそうだった。

 私は人間だ、まだ人間だ……矜持を捨てちゃダメ、絶対ダメだから……

 

「そこ……もっと……好き……」

「ふふっ、目がトロンとしちゃって……そんなにお好みだったんですか?」

 

 ダメだ、抗えない。

 本能的な気持ち良さに抗えない、今ここに居るのは一匹と一人だった。

 

「きゃっ、もう……そんなに甘えたくなっちゃったんですか?」

「……♡」

「良いですよ、ほら……」

 

 半ば本能的に、ぐりぐりとお腹に私の頭を押し付ける。

 これは、漏れる声を抑えるためだから……私、悪くなくて♡

 

「本当にキツネみたいな行動をしますわね」

「本能的なものなのかもしれないわね?」

 

 あったかい、安心する、気持ち良い。

 飼われたい、番にしたい……交尾したい♡

 

 人間と動物の欲求が入り混じって、欲に忠実になっているのが……頭の冷静な部分ではよく分かる。だけど分かっていても、止められない。

 

「ところで、頭を擦りつけるのはマーキングとか親愛を示す行動らしいですね」

「……次のSAは、わたくしが隣に行きますわ」

「えぇ~それはサテライト様が決める事ですよぉ?」

 

 あくまで尻尾を傷つけないように、それでいて的確に尻尾を梳いていくブラシが。

 しっかりと固定しつつ、時折感触を楽しむかのように蠢く指先が。

 

 鋭敏な尻尾を通じて来る、そのどれもが私を狂わせていく。

 

「ふーっ♡ん-っ♡」

「もう、動いたらくすぐったいですよ~♪」

「ほっ、本当にブラッシングですのよね?」

 

 顔を押し付けている目の前にいる少女の、お臍すらも魅力的に感じる。

 嗅覚も普段より研ぎ澄まされているせいか、色んな匂いがしてクラクラする。

 

 クネクネと腰を捩りながら、快楽に溺れていた私だったが……どうやら尻尾の毛先までブラッシングし終わったらしい。毛並みの良くなった尻尾を満足げに指で梳いて、毛の付いたままブラシをビニール袋へと入れたベルちゃんを横目に……待って、それは違くない?

 

「えへへ……♪」

「ちゃ、ちゃんと捨ててね?」

「はい!」

 

 それにしても……おっ♡やっと終わった……♡

 正直粗相をするか限界の所だった、これ以上獣に堕ちたら戻ってこれなくなりそうで……

 

「サテライト様ぁ、好き♡好きですっ♡ちゅ~っ♡」

「あ”っ”♡」

 

 ブラッシングが終わって、敏感な尻尾にギュっと抱き着かれた。

 

 そう気づいたのは頭を殴られるような快感に襲われてから数秒ほど経った後だった。

 愛情を示すかのように頬ずりされて、思わず甘い声が口から漏れ出る。

 

「本当に、ごめん。酔いが……限界」

「───ッ♡」

 

 やや乱暴に尻尾を抱きしめられて、膝がガクガクと震える。

 逃げようとしても腰に力が入らない、へなへなと脱力した身体では少女一人押しのける事すら出来なかった。

 

「───ッ!? ♡───ッ♡」

「もう、そんなに暴れちゃ……メッ、ですよ?」

 

 嬌声を漏らさないように、必死に口元を鼠径部に押し付ける。

 だけどそんな事はお構いなしと言わんばかりに、さらに強く抱きしめられて。

 

「ふ───っ♡」

 

 声にならない音が、喉元から漏れ出てピクンとまた身体が跳ねる。

 

 尻尾に当たるベルちゃんの柔らかな双丘は、控えめながらもしっかりとその存在感を主張している。

 

 スクイレの柔らかい二の腕が、むちむちの太ももがぎゅっと私の尻尾に絡みついて離れない……どころか車の振動で上下に揺れる。まるで身体全体で尻尾を扱かれているようで……

 

「ぐっ♡ぎゅっ♡んっ♡」

 

 動かないで、動かないで、動かないで♡

 そう必死にスクイレに心中で懇願するものの、スクイレはフルフルと頭を横に振るだけだった。

 

 車が揺れて、その度に尻尾がビクンと跳ねて。

 それを幸せそうにあまねちゃんが抱きしめて、また絶頂に達する。

 

 子宮がキュンキュンと震えている、獣のように理性を捨てて快楽に溺れろと。

 乳頭の先がジンジンして、気づけば小刻みに身体を衣服に擦りつけていた。

 

 そんな折、敏感な耳元のすぐそばまでベルちゃんの吐息を感じる。

 唇のリップノイズまで拾ってしまえるような聴覚で、

 

「ふふっ、運転手さんにバレちゃいますよ? 良いんですかぁ、サテライト様♡」

「……えっ?」

 

 ───あっ、バレた? バレてた?

 思わぬ事実に急に現実に引き戻された私の耳元で、蠱惑的な声が響く。

 

「ふふっ、とっても可愛いですよ♡」

「あっ……あぁっ……♡」

 

 顔から火が出る程恥ずかしいのに、スイッチが入ってしまってもう歯止めが効かない。

 

「ほら、尻尾さすってあげますから……もっと可愛い所見せてくださいね?」

「やっ、んっ……♡」

 

 先っぽを摘んだり、ゴシゴシと尾全体を扱かれてお腹の奥の方が熱くなる。

 上手く息を吸えずに、思考がまとまらない。

 

「───ッ♡」

「よしよし、ほらベルに身体を預けて……」

 

 あっ、気持ち良い♡

 もうだめ、獣になっちゃう♡

 

「ふ~♪」

「あぐっ───♡」

 

 耳元フーってされて、耐えられる訳ない♡

 頭パーになって、おかしくなる♡

 

「はい、よしよし♡」

 

 尻尾をしこしこってされて、身体中に快楽が奔る。

 

「あ”───っ♡」

 

 やっば、あっ……♡

 イった、イっちゃった……ばれてないよね? バレてたら……あっ♡

 

「スクイレちゃんもサテライト様も具合悪そうですし~次のSAで止まりましょうか♪」

「うぐっ、ごめん……助かる」

 

 絶頂の余韻が残る尻尾とお尻を撫でる手つきは、とてもいやらしい。

 だけど車が止まる直前くらいで、ようやく尻尾と耳は無くなっていた。

 

 

 そして結局SAで替えの下着を買った私は、もう暫くキツネにならない事を心に誓った。

 

 

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