※この作品はR-18です。

砂漠の国のえっちな儀式   作:産みの扉

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黒猫さまに満ちるもの

 蝋燭の灯りが揺らめく礼拝堂。妖しい香りに満ちた場所で、わたしは淫らな行いに耽っていた。

 石壁に映る小さな影は艶めかしく蠢き、湿った吐息と粘ついた音を刻む。

 わたしは黒猫の女神さまに身を捧げるため、自慰によって身と心を削ぎ落としていた。

 

「んっ♡」

 

 肛門から滑り出した指が糸を引く。圧迫から解放された穴は収縮を繰り返し、物欲しげにお腹の奥を疼かせる。

 

 わたしは寝台の傍らに置かれたガラスの瓶に手を伸ばす。掌に垂らした香油の冷たさは、すぐに馴染み温もりに変わった。

 ふっくらとした大陰唇を広げ、薄桃色の粘膜に塗り込む。濡れた指が滑るたび、熱はじんわりと膨らみ柔らかな肉の奥に渦巻いていく。

 

「はぁっ♡ 熱い……おまた、とけちゃう……♡」

 

 ぐちゅぐちゅと淫らな水音が響く。膣の奥をかき混ぜると、肉襞が指に絡みつき、頭の芯を蕩かしていった。

 さらに一本の指を加え、きつく締まる膣内を抉るように押し込み、敏感な最奥を執拗に責める。積もった熱は弾け、喉からは言葉にならない声が滲み出した。

 

「あっあっ、んっはぁ……♡ ひっ……ぐぅっ♡」

 

 絶頂に攫われて身体は痙攣し、唾液と涙に濡れながら自己が崩れていく快楽に酔いしれた。

 

 わたしは香油の瓶とともに用意されていた張形を手に取る。丹念に磨き上げられた黒石は光沢を帯び、指を這わせれば滑らかに伝う。

 わたしの手よりも大きなそれを膣口に添え、ためらわず腰を下ろした。

 

「あ、ぅ……っ♡ はいって、く……ぅ♡」

 

 冷たい剛直はぬぷりと呑み込まれ、熱を帯びた膣を埋め尽くす。蜜を絡めながら圧迫感が下腹に広がり、悦びが全身に滲む。わたしはそれを行き渡らせるように、腰を上下に揺らした。

 滑らかな表面が膣壁を擦るたび子宮は疼き、奥を突き上げる衝撃が脳髄を突き抜ける。視界は明滅し、わたしは無意識に腰を激しく振っていた。

 

 乳首を抓ると、鋭い快感が全身を駆け巡る。硬く尖った先端は触れるたび小刻みに跳ね、感覚を束ねてお腹の奥を響かせた。

 身体はもはや「わたし」のものではなく、快楽に突き動かされる肉の塊となっていた。

 

「おっおっ♡ いくいくいくっ♡」

 

 張形が子宮を叩くたびに身体は反り、唾液と涙が跡を残す。止まらない。止まれない。肉体は本能と反射だけで動き続ける。

 脚を大きく開き、より深い密着を求めて膣奥に迎え入れる。ぐちゅっ、ぬぷっと粘ついた音が静寂に染み込んでいった。

 

 どれほど繰り返しただろう。わたしの意識は朦朧とし、世界との境目が溶けていた。

 蝋燭の火は消え、夜明け前の気配が部屋を薄闇に閉ざす。香の匂いも、もう感じ取ることはできなかった。

 

 それでも指は動き続け、張形を咥えたまま陰核を責め立てる。指で押し潰し、円を描くと、全神経がそこに吸い寄せられる。まるで全身が陰核に変わったかのようだった。

 

「あ゛お゛っ♡ お゛ぉぉ……っ♡」

 

 わたしはもう言葉を発することができなかった。身体は硬直し、膣が張形をぎゅっと締め付ける。子宮の奥から熱い波が押し寄せ、全身が溶け崩れていく。

 何度果てたのかも分からない。達するたび、わたし自身で空間を満たしていた。

 

 消えかける意識の淵で、不意に空気が震えた。誰かの気配――もしかして儀式に失敗してしまったのか。

 おそるおそる視線を向けると、夜を照らすような金色の瞳が浮かんでいた。

 

 そこに立っていたのは、わたしと同じくらいの小さな女の子。頭には猫の耳が立ち、腰からは艷やかな尻尾が揺れる。褐色の裸身は薄闇の中でもきらめき、日の出を思わせる微笑みを向けてくれる。

 

 ――ああ、この子が。

 

「くろねこ、さま……」

 

 意識の欠片が呟き、涙が溢れた。それはまだ「わたし」が残っている証。供物として不完全なわたしは、不敬を働いた罪を償うように残った欠片を溶かし始める。

 

「ふぅぅ……っ♡ はぁ……っ♡」

 

 ぎゅぽっと音を立てて膣から張形を抜き、後ろの穴に添えて腰を下ろす。

 広がる柔肉は抵抗もなく受け入れ、奥へ奥へと沈み込む。おへその裏側まで圧迫される感覚に、否応なくその輪郭を感じ取る。

 

 黒猫さまに見せつけるように、股を大きく開く。

 膨らんだ陰核も、蕩けた両穴も、わたしの身体は余すことなく、あなたのものだと伝えるように。

 

「あっあっ♡ おまた、もぉっ♡ お゛っお尻……もお゛っ♡ わたしの、全部……きもちいぃ……です、よぉ……っ♡」

 

 熟れきった膣は蕩ける蜜で満たされ、わたしの指を貪欲に咥え込む。柔らかな肉襞が生き物のようにうねって指に絡みつき、きつく締め上げて離そうとしない。

 愛液が際限なく溢れ、内腿を伝って滴り落ち、寝台の布を水たまりのように濡らす。

 

 もう片方の手は胸へ伸び、張りつめた乳首を摘み上げる。固く尖った先端を捻り、強く引き伸ばすと、鋭い快感が全身を震わせた。

 赤く腫れ上がった膨らみは、触れるたびにひりひりと焼けるように疼く。

 

 わたしは脚を開き、肛門を埋めて腰をいやらしく揺すりながら、乳首と膣を同時に責め立てる。

 理性は溶け、ただ快楽に反応する肉の塊として、黒猫さまへの捧げ物にふさわしい姿へとかわっていく。子宮の奥にじわじわと熱が溜まり、儀式の果てに近づく終わりに身を委ねた。

 

 音は遠のき、視界はぼやけ、意識は暗闇へ沈む。

 それでも、金色の瞳はわたしを照らし続けてくれた。

 

 絶頂の波に引き裂かれながら、わたしは幸せを噛み締める。

 黒猫さまに救われ、司祭さまと育み、実った命をようやく捧げられる。

 

 闇が白く染まる。意識も感覚も、すべてが真っ白に塗り潰されていく。

 ありがとう――その言葉を口にできたのかは分からない。

 最期に残った「わたし」という欠片は、唇に触れる柔らかな温もりに溶けていった。

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