多魔市を守る魔法少女が一人「陽夏木ミカン」。彼女はただ一人、古ぼけたアパートの自室で顔を真っ赤にして正座をしていた。
その前には何故か黒のブラとパンティーという下着が一式置かれていた。中々に派手な刺繍が施されている大人向けの下着であった。
だがその下着は、まるで生き物のように蠢いた。
『うう・・・早くしてくださぁい・・・・・』
『もうダメですぅ・・・意識が飛びそうですぅ・・・・・』
その下着から、少年のような声が聞こえてきた。
(どうしてこうなった・・・・・)
ミカンは顔を真っ赤にしたまま天を仰いだ。
話は数十分前に遡る。
「「ギャアアアアッ!!」」
ミカンは二人の少年と思しき叫び声を聞き、変身し現場へ必死に向かっていた。
昔ほど荒ぶる魔族は少なくなった、とはいえ未だ人を襲う魔族がいるのも事実。先の叫び声がその証拠だ。
(間に合って!!)
少年たちが無事であってほしいと天に祈るミカン。自分は人々の平和を守る魔法少女。犠牲を出すなどあってはならない。
「大丈夫!?」
叫び声の響いた公園へと駆け付けたミカン。しかしそこには人っ子一人いなかった。
(嘘!間に合わなかったの!?)
最悪の事態を想像し血の気が引くミカン。しかしである。
『う・・・う・・・・・』
『た、助けて・・・・・』
「!」
先の少年二人と思わしきうめき声を確かに聞いた。ミカンは辺りを見回す。
「どこ!?どこにいるの!?」
しかし、公園には相変わらず人影の一つも見えない。
『こ、ここですぅ・・・』
何か違和感があった。
声は下から聞こえてくる。
しかし、そんな背の低い人間など存在しない。
「・・・・・は?」
下を見たミカンはあっけにとられた。
そこには黒のブラジャーとパンティーの下着があった。
何故公園にこんなものが?はてなマークが頭を支配する。
『お、俺達人間ですぅ・・・』
『魔物に姿を下着に変えられちゃったんですぅ・・・』
「・・・・・・・・・・・・・は?」
二度目の素っ頓狂な声だった。
というわけでその下着になった少年二人(二枚?)を自宅で有るアパートに持ち帰ってきたミカン。しかしミカンは未だ困惑していた。
それもそうだろう。人間を石などに変える魔物はいたが、女物の下着に変える魔物など聞いたことが無い。
「だ、大丈夫・・・?あなたたち・・・・・」
『だ、大丈夫じゃないです・・・』
『今にも意識が消え去りそうで・・・怖いです・・・・・』
どうやら見た目以上に重症らしい。
石などに変えられた人間は少しの間ならすぐ元に戻せるが、時間が経つと魂を構成する物質が完全に消え去って、物言わぬ石の銅像になり果ててしまう。この下着の少年たちにも同じことが起こっているらしい。
「ど、どうすれば・・・魔力を込めてみたけど元には戻らないし・・・・・」
流石一線級の魔法少女。やるべきことは一通りやったらしい。
『か、怪物は3日間持ちこたえれば・・・姿は戻ると言っていました・・・・・』
『で、でも・・・もう一晩も持ちそうにないです・・・・・』
「そんな・・・どうすれば・・・・・」
バカみたいな光景だが、目のまえで二人の少年の命が風前の灯火にさらされている。
それなのに自分には何もできない。
これが人々の平和を守る魔法少女なのかと、責任を感じるばかりであった。
『し、刺激が・・・何か刺激があれば持ちこたえられるかもです・・・・・』
「え・・・・・?」
下着の少年たちのか細い声、何だか一層おずおずとしているように見えた。
『『俺達を着けてください!』』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
これが、冒頭の光景の理由である。
死ぬほど、本当に死ぬほど悩んだ。
平和を守る魔法少女なら、選択に迷っている暇はない。
だが常識的に考えて、女性なら誰しも躊躇するだろう。なんならそのままどこかにほ投げても責める人は少ないかもしれない。
だが真面目な性分のミカンは、その究極の選択をした。
「じ、じゃあ・・・ちょっと待ってて・・・・・」
下着を身に着けるのは当然、その乙女の柔肌の上。
つまり一度は全裸にならないといけないというわけで。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
スルッ スルッ シュッ シュッ
今この部屋には、自分以外拾った下着しかいない。
つまり二人の少年に、自分のストリップショーを見せつけているのと同じだった。
『『・・・・・・・・・・・!!』』
下着になった少年たちには目が無いはずなのに、火傷しそうなくらいの熱い視線を感じた。
そして、秘部を隠している最後の砦。今身に着けている下着も取っ払った。
ハラリ
『『あ・・・あ・・・・・!』』
「み、見つめないでよ・・・」
ミカンは今、二人の少年の前で生まれたままの姿になった。
しかし問題なのはこれからだ。
ミカンはその肌の上に、少年たちを身に着けなければならないのだから。
「・・・・・・行くわよ」
意を決して、ミカンはパンティーの少年を身に着ける。
ピチッ
『うお・・・お・・・・・!!』
そのパンティーはミカンのお尻のサイズより少し小さめなのか、腰回りとお尻の部分に厭らしくその布が若干食い込んでいた。
「うう・・・・・」
恥ずかしさで涙が出そうだった。しかしぐっとこらえる。これも少年たちを守るためだ。
次にミカンはブラジャーの少年を手に取り、背中に手を回してホックを付け、そのブラを纏った。
パツンッ
『はわ・・・わ・・・・・!!』
少年から歓喜のような動揺のような、はたまたその二つが入り交じったかのような声が聞こえた。
もはや魔物が狙ったのか、そのブラも気持ち小さ目でミカンの豊かな胸が締め付けられこぼれそうな様相を呈していた。
二人の少年は、ミカンの肉体(からだ)の感触を嫌という程味わっていた。
少し小さいパンティーに食い込む臀部の柔らかい感触、でこぼこ一つ無い滑らかな尻。それに食い込む秘部の生温かさ。
ブラジャーに収まるミカンの美乳。その柔らかさと温かさ。ツンッと立っている乳首の少し固めの感触が入り交じる。
そして興奮してしまったミカンから放たれる甘い柑橘系のような匂い。
そんな感触を直に味わった少年たちは、先の意識が飛んでしまいそうな恐怖など吹き飛んでしまっていた。
(うう・・・これは悪夢だわ・・・・・)
二人の少年を身に纏っているミカンも別の感覚を味わっていた。
いつもの下着とは違い、その下着からは二人の少年の体温が若干感じられる。その熱さが、ミカンの秘部を直撃していた。
臀部から伝わってくるじっとり汗ばんだ感触。乳房から伝わってくるじんわり蠢いて揉んでくるような感触。
その二つの感覚を味わい続けているミカンは頭がどうにかなりそうだった。
(こ、これを3日間・・・)
二人の少年とまぐり合いながら、日常生活を送る。
思春期女子には拷問どころか一種の刑罰だった。
だが、やり遂げなければならない。
ミカンは、平和を守る魔法少女なのだから。
その翌日、ミカンは通常通り学校へと向かった。
もちろん下着と化した二人の男子を身に着けた状態でだ。
親友の桃とシャミ子たちと一緒に登校をした。しかしその状態でも乳房と秘部の上からは二人の少年の熱気を感じる。
(うう・・・・・)
そんな状態でミカンは平静を保ったまま普通通りにしなくてはいけなかった。
例え親友二人にバレたとて、心の優しい二人のことだ。バカにしてくるということは絶対にない。むしろ積極的に助けようとしてくれるだろう。
しかし何というか、こんな羞恥の事実を公にするのは例え女の子同士、親友同士でも憚られた。一種のプライドである。
それに、元の戻った際の少年二人に対する配慮も若干あった。
したがってミカンは、熱い吐息を漏らしながら纏わりついてくる下着少年二人に耐えながら、いつもと同じ歩みで学校へ向かわざるを得なかったのである。
(や、やっと着いた・・・)
ホッとするミカン。しかしまだ授業も始まっていない。
「シャミ子、今日の授業何だっけ」
「一時限目から体育ですよ。早めに着替えないとですね」
(・・・・・・・・・・・・・・は?)
ミカンは耳を疑った。
「いっちにーっさんっしー」
『あっあっあっ』
『ミカンさんのおっぱいが揺れてるぅ・・・』
(うう・・・・・)
準備運動をするミカン。当然体を動かすため、乙女特有の出っ張っている部分も揺れる。
その揺れの感触を、少年たちは密着した状態で味わっていた。
悦楽を感じるごとにキュウッときつく締まる下着。
その締まりに、ミカンも感じつつあった。
「ぜーっ・・・ぜーっ・・・」
「ミカンさん、大丈夫ですか・・・?」
「え、ええ・・・シャミ子、ありがと・・・・・・」
おかげで準備運動でほとんどのスタミナを使い切る始末である。
だが体育の授業はこれからだ。
今日の種目は徒競走。100メートルの距離を走らねばならない。
そのようなことをすれば乳房と下半身はどのような動きをするか、聡明な読者諸君にはお分かりであろう。
「位置について、ヨーイ」
(お願いだからじっとしてて・・・!)
「ドンッ」
先生の合図とともに走りだすミカン。
案の定、大きく実った乳房と臀部が揺れに揺れる。
そうすると少年たちはどんな状態か。
(うわああああ走って揺れが伝わる・・・・・!!!)
(汗ばんで・・・肌が湿って・・・・・!!!)
無論凄まじい刺激を味わっていた。
こんなもの、思春期男子に我慢できるはずがない。
ギュウウウウウウウッ!!!!!
「きゃああああああああっっっ!!!!!」
耐えきれなくなった下着少年たちはミカンの体をキュウッと締め上げてしまった。
ミカンの大切な部分から痛みと快感に似た感覚が伝わってきた。
「み、ミカン!?」
「大丈夫ですかミカンさん!?」
「だ、大丈夫・・・ちょっと調子悪いだけ・・・・・」
無理やり平静を保つが肌は上気し、目は涙目だった。
だが本当のことなど言えるわけがない。
ましてや長くに弱火で煎られ続けたような快感により、股も若干濡れている。そんなことバレるわけにはいかない。
ミカンは仕方なく体育を見学した。
切なそうな表情をなるべく隠しながら。
こうして2日目の学校生活を耐えきり、ようやく最終日の3日目にたどり着いた。
今日さえしのげば何んとかなる。ましてや今日は休日。どこにも出かけなければ無事一日が終わる。さすればこの地獄からも解放される。
そう考えていた。
『やばいです・・・!下着化が進行しすぎて意識が・・・・・!!』
「えっ!?」
『今にも自我が消え去りそう・・・・・!!』
「ええっ!!!???」
ミカンの肌の刺激に慣れてきていた少年たち。
それが災いし物質化が進んでいたのだ。
「ど、どうすれば・・・・・!!」
いや、方法は分かる。もっと強い刺激を与えればいい。
だがその刺激をどう少年たちに与えるか?
自分以外誰もいない、実質一人の部屋で。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ミカンは覚悟を決めたかった。
でもそんな時間は無かった。
『あっあっあっあっあっ』
『はっはっはっはっはっ』
「ううう・・・・・・」
ミカンが取った行動。それは下着化した少年二人を身に着けての自慰行為。
一方の手で自分の胸を揉み、一方の手で自分の股をまさぐる。
(も、もうお嫁にいけない・・・・・)
少年二人の命を救うために、自分の尊厳を犠牲にする。
正義を守るとはかくも辛いものだったか?
涙をポロポロ流しながら自慰にふける。
そんな状況だが、ミカンは徐々に感じたことのない快楽を感じ始めていた。
胸を揉むごとにギュウウと締まるブラジャー。そのブラからはねっとりとした熱気が放たれ、先端の乳首を始めとした乳房全体を快楽で包み込む。
股間をまさぐるごとにパンティーもキュウウと締まり、乙女の秘部をなぞるように何か湿ったものを感じる。
こんな爛れた感触、長い魔法少女人生で初めてだった。
『お、俺、もう・・・・・』
『が、我慢が・・・・・』
二人の少年は限界だった。
(わ、私・・・もう・・・ダメ・・・・・)
それはミカンも同義であった。
そして、ついにその瞬間が来た。
「「「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!」」」
三人(一人と二枚)の眼前は、稲妻のような閃光に包まれた。
「はあっ・・・はあっ・・・・・」
脳に走った電撃により、未だ視界が定まらないミカン。
徐々に頭が覚醒してきて、自分の現在の状態を把握できるようになってきた。
「・・・・・・・・・へ?」
今、ミカンは全裸だった。
では身に着けていた下着はどこへ行ったのか?
答えは簡単。元の少年二人に戻っていた。
めでたしめでたし、と言いたいところである。
しかしミカンの肌に密着していた少年二人。そのまま元に戻るとどうなるか。
答えは今の状況にある。
ブラジャーとなっていた少年はミカンの右胸に吸い付きながら、片方の手で左胸を揉んでいる状態になっていた。
パンティーとなっていた少年はミカンの股に顔を突っ込み、その一筋の線に舌を入れる形になっていた。
密着している状態で元に戻ればくんずほぐれつになるのも無理はない。擁護すると少年二人に一切非は無い。
しかし、今のミカンにそんな冷静な判断を下せる余裕は無かった。
「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ぐええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
乙女の羞恥から生まれ出た暴力により、安アパートの一室は血の海と化した。
その後、少年二人は病院に入院した。命に全く別状はない。
だが少年二人は何故か、入院してる最中一度たりともこの世の桃源郷を見たかのような笑みを崩さなかったという。