妃龍院憂媚は是迄三度の婚姻を行った。
その際に必ず懐妊を果たしており、現在では三人の嫡子が存在する。
当主の前に現れたのは、学校帰りなのか、学生服を着込んだ妃龍院凛媚の姿であった。
長女である彼女は妃龍院家の正統後継者である、紫陽花の様な色合いを帯びた鮮やかな黒髪を肩元で整えており、後ろから伸びる髪の毛を一束で纏めている。
黄金の如き輝きを放つ琥珀色の瞳は鋭利で、視線を浴びるだけで肌が張り裂けそうな眼光を放っていた。
「私は反対です、この様な男に褒美を出すなどッ」
妃龍院凛媚は、この妃龍院家の女尊男卑の風習を受けて育って来た女性優位思想の術師であった。
彼女の男性嫌いは潔癖とも呼べる程であり、家系を越えて、赤の他人ですらも男性であれば嫌悪感を露わにする。
ただでさえ、母親譲りの美貌を持ち合わせるが故に寄って来る男が多い為、辟易とした毎日を過ごしているのだが……如何に食客と言えども、妃龍院家の危機を救った恩人であろうとも、己の血筋が男に身を捧げると考えるだけで耐え難い苦しみを抱いてしまう。
「ましてや、身体を捧げると?冗談はお辞め下さいッ!!」
その言葉に反感を覚えるのは屍之河紀律狗であった。
ゆっくりと彼女の方に視線を向けると、妃龍院凛媚と視線が噛み合う。
侮蔑的な表情を浮かべる彼女に対して、屍之河紀律狗は人差し指を彼女の方に向けた。
「じゃあお前を抱くわ」
一瞬、空気が凍った。
怒りを浮かべていた妃龍院凛媚は呆然とした表情であり、目を丸くした状態で屍之河紀律狗を見ていた。
人差し指を向けた状態で、そのままゆっくりと屍之河紀律狗は己のこめかみに親指を添えると嘲る様に笑い出す。
「まあ無理か、我が身が可愛いもんな?当主を抱かせる訳には行かないなんて達者な事を言う口だけだもんなぁ?それで今度は何て言うんだ?我が身可愛さで理由付けて、そのまま有耶無耶にするか?次期当主なんて聞いて呆れちまうぜ」
大きく口を開いて笑う。
その際に、彼の頬が際どく目に映った。
彼の右半分の頬は切り裂かれていて、バッテン印に縫い込まれていた。
大きく笑えば、そのまま頬が裂けてしまいそうな痛ましさが残る。
そんな、屍之河紀律狗の嘲りを受けた妃龍院凛媚はふるふると身体を震わせながら怒りを抱き出した。
「わ、私が……口先、だけだと?……良いだろう、ならば証明してやる……」
屍之河紀律狗に視線を向ける。
鋭い視線で睥睨をしながら、決して男に対して遜る気は無く、堂々とした態度と振舞いを持って叫ぶ様に宣言した。
「抱かれてやるッ!!貴様にッ!!私の処女を捧げてやるッッ!!」
周囲の者共が思わず口を塞いでしまう程の驚愕な台詞であった。
あの男嫌いで有名な妃龍院凛媚が自らの処女を男に捧げると宣言したのだ。
「かっは!!なぁら決まりだ土壇場になってやっぱり無理だって泣くんじゃねぇぞ?オイ」
その場から立ち上がると共に、白と黒が混ざる灰色の混濁眼を妃龍院凛媚に映し込んだ。
売り言葉に買い言葉であったが、これ以上引き下がる様な事は出来なかった。
身長が百七十もある妃龍院凛媚を見下ろす様に、屍之河紀律狗の灰髪が彼女の顔に垂れていた。
妃龍院凛媚は今夜、屍之河紀律狗の為に初夜を捧げる事となった。
学生の身分である彼女は昼休みを利用して一時的に自宅へ戻っていたが、午後の授業に参加するべく再び校舎へと戻りつつある。
「大変な事になりましたね……」
齢が近しい妃龍院家の女中を付き人にして、妃龍院凛媚の身を守る為に移動を行っていた。
妃龍院家の所有する領土〈崩辰地区〉では他の地区とは違い比較的に安全な地域と称されている。
妃龍院家の土地に棲む代わりに、場所代を払うのだが、他の地域とは違い割安でありながら平和である為に、入居者が多い。
だが、場所代の中には保険料は入ってない為、もしも妃龍院家が他の家系と抗争を始めた場合、地区内に存在する住居者が被害を受けたとしても保障は無かった。
それでも、他の家系に比べれば、妃龍院家の方がマシだと思っているのだろう。
そういった理由で、多くの住居者が存在し、〈崩辰地区〉には校舎も備わっている。
妃龍院家が経営する学校であり、卒業後は妃龍院家の土地を守護する為の兵士として配属されるか〈檻ヶ幹〉都市の外へ出て、普通の生活を行いながら援助金を稼ぐかの二択であった。
現状では、妃龍院凛媚がこの学校の権利を所持しており、兵の教育をする事こそが、彼女に与えられた仕事でもあった。
「あの屍之河と言う男、なんたる傲岸不遜」
「我ら妃龍院家を外側から貪って腐敗させる算段ですよ」
「許せません、その様なこと……何よりも凛媚様の体を……ッ」
付き人達の言葉に同意をするが、妃龍院凛媚は窘める様に言う。
「あの男は、実力は確かにある、お母様が認める程の逸材……洞襤守衆を壊滅させる程の実力、不本意だが、繋ぎ止める為には致し方あるまい」
妃龍院凛媚は忌々しいと思いながらも、その男、屍之河紀律狗の実力は確かに認めつつあった。
極悪非道の洞襤守衆との抗争が始まれば、少なくとも領地に棲む住民は確実に被害を被っただろう。
それを事前で止めたのが屍之河紀律狗。
その偉業は窮地を救った英雄として語られるべきである。
生娘一人の肉体で褒賞が済むのならば、それに越した事は無いのだ。
「体を許すとは言え、心までは許さん……むしろそれを糧に奴を越えるべき存在として研鑽を磨く他……?」
ふと。
付き人達の反応が無くなった事に勘付いた妃龍院凛媚は背後を振り向いたと同時。
複数の覆面を装着した男達が、付き人達に手を触れていた。
首を抑えて、口元を塞ぎ、だらりと死んだ様に気絶する付き人たち。
一瞬、何が起こったのか理解出来ない妃龍院凛媚だったが……敵が来た。
その様に認識すると共に、彼女の後頭部に強い衝撃が発生する。
「がッ」
脳髄が揺れる様な感覚と共に、妃龍院凛媚は意識を奪われた。
その犯行は、即座に妃龍院家に伝わる事となる。
「本当にヤっても良いのか?」
妃龍院家の所有する領土から離れた巨大な倉庫の中。
其処では、複数の術師と、縄で縛られて気絶している妃龍院家の付き人と妃龍院凛媚の姿があった。
「はい、妃龍院家の護衛をしていた者らは存分に甚振る様、お願い致します」
その言葉と共に、他の術師は興奮した様子で、気絶をしている付き人の体を抱き上げたり、その場で衣服を破り捨てたり、髪の毛を掴んで奥へと引き摺るが、やはり上物である妃龍院凛媚を求める術師達が多かった。
「……」
妃龍院凛媚は絶望的な状況の最中でも動く事は無かった。
単純に気絶をしている事もあるのだが……彼女の肉体は、濡れていた。
雨に打たれるかの様に、大量の水滴が彼女の体を浸蝕していき、肉体の動きが低下しつつあるのだ。
「い、生かしていれば、別にヤっても良いよなあ?」
生唾を飲み込みながら、術師達は妃龍院凛媚の肉体を弄ろうとする。
だが、彼らに対して静止する言葉を掛けたのは、他でも無い、今回の首謀者である女性だった。
「私の術理が付加された雨に触れれば、貴方も必然的に動きが鈍くなりますよ?それに激しい動きをすれば、折角の能力も効き目が悪くなります……目を覚まされてしまえば、必然と抵抗するでしょう、護衛とは違い術式持ち、戦闘をするとなれば少々荷が重いですが、宜しいですか?」
そう言われると、術師達の食指が鈍って来るのが見えた。
「それに、我々の目的はこの女性ではない……あくまでも、あの男、屍之河紀律狗のみ」
そう呟き終わると共に、ふと考え込む様にしながら女性は彼女の体を見詰める。
衣服の上から縄で亀甲縛りにされて身動きが取れない妃龍院凛媚。
相手がより焦燥感を浮かばせる為に、少々細工をした方が良いと感じた。
「衣服を破り捨て、彼女の身分を証明するモノを付属して送ってあげましょう、そうすれば……屍之河紀律狗も主人の危機に対し焦りを覚えるかも知れません」
その言葉に、周囲の術師達は興奮の色を瞳に宿しつつあった。
意識の無い妃龍院家の付き人達は、学生服を着込んでいた。
学校指定のブレザー服であるらしく、黒を基調とした上着の下には灰色のベストを着込んでおり、その下には白のワイシャツである。
厚手の上着を強引に脱がそうとする。
意識の無い人間を動かすのはかなりの労力が必要だが、何も言わず、動く事の無い彼女達を犯す事はこれ程までに無い程の興奮を覚えた。
「はい、御開帳っとぉ」
術師は黒髪のツインテールをした付き人のスカートを弄った状態で大きく股を開かせた。
開脚した状態のままでは手を離せば即座に股を閉ざしてしまう為、柔らかな太腿を掴んだ状態で固定する。
可愛らしい桜色の下着だ、ぴっちりとした下着は陰唇を包み込んでおり、術師の一人が下着のクロッチ前端を掴むと薄く引っ張り上げる。
陰唇の割れ目に縄と化したクロッチが食い込んでいき、左右、上下に揺らすと付き人は顔を赤くしてくぐもった声を漏らす。
その隣では、金髪に染めた狐の様な顔をしたギャルに向けて、中年の術師がベルトを外して下半身を露出した。
「ほら……おぢさんのウインナー、ぷちゅってして欲しいナ」
太く厚かましい陰茎を取り出すと、長年の扱きによって皮が亀頭を覆い隠す仮性包茎を、人差し指と中指で輪っかを作りながら上下に擦ると肥大化していき、むくりと亀頭が顔を出す。
仮性包茎の皮の中でじっくりと熟成された濃厚な雁首滓の悪臭を放つ陰茎を、リップクリームで保湿した柔らかな唇に近付けると、尿道を唇に押し当てる。
「契約完了だネ、これで一生おぢさんのマス掻き肉便器だヨっと……ファーストキスがおぢさんのウインナーで嬉しいデショ?」
尿道から溢れる透明な我慢汁を上唇に塗りたくり、下唇にも同様に亀頭を滑らせる。
唇を我慢汁のリップクリームで光沢を帯びさせた末に、中年術師は金髪頭の護衛に強引に口を開かせた状態で喉奥へと突っ込ませる。
「おっさん、流石に寝てる女の口に突っ込むのは危ないんじゃねぇの?」
薄い黄色の下着のクロッチを横にズラして、陰裂に中指と薬指を突っ込んで具合を確かめる。
にゅるりと生暖かい体液と肉の壁が指先を包み込んで、指を離すとだらりと透明な体液で指先が濡れていた。
それを、恥丘に無造作に生えた黒色の陰毛で拭うと、黒色の草原にナメクジが這った様な湿りが出来ていた。
「ダイジョブ、モーマンタイ……『巡』、『窮』―――『
中年男性の陰茎が次第に膨張していくと、金髪頭のギャルの咥内で膨らみ、喉奥まで陰茎が届いたのか嗚咽を漏らし、前歯で陰茎に噛み付くが、中年男性は快楽の声を漏らす。
「んごっ、ぐぷっ、じゅぷっ、ぐぷッ」
眉を顰めながら、何度も何度も喉奥を突かれて嗚咽と大量の唾液を分泌する金髪頭のギャルに、中年術師の興奮は冷め止む事は無かった。
「おっほ……前歯で陰茎の奥、扱かれてるヨ、喉奥に突っ込んだ亀頭がヌルヌルして、おぢさん、モウ出ちゃいソウっ!!」
何度も何度も腰を動かして金髪頭のぎゃるの喉奥に射精を行う。
「うわぁ……このオッサン、術式使ってるし……」
中年術師は腰を痙攣させながらどくどくと、尿道の奥で詰まるゼリー状の精液を金髪頭のギャルに流し込む。
口の端から精液をつぅ、と零すギャルの顔を見ながら、中年術師はずるりと、自らの膨張した鋼の陰茎を引き抜くと、間抜けな程にぽっかりと空いた口の中から、吐瀉物と共に白濁とした精液が地面を濡らしていた。
「汚ねぇなぁ……っと」
十分にほぐれた肉壺の中に、自らの肉棒を差し込む術師は、ゆっくりと腰を動かしながら金髪頭のギャルの足を抱き枕の様に抱き締めながら根本まで肉棒を押し込んでいた。
「う、ぉぉ……処女じゃねぇけど、締まりは良いなぁ……」
「おぢさんのぷりっぷりの精液プリン、美味しかったカナ?うおっ……まだ出るっ」
金髪頭のギャルに尿道に残る精液を金色の髪にぶっかけると、髪の毛の先端を摘まんで、尿道から垂れる精液を丹念に拭った。
「うわ、気色悪ィな!!」
背後から聞こえて来る術師の悲鳴。
振り返ると、線の細い根暗な術師が茶髪の豊満な肉体をした女性のベストとワイシャツを胸元を裸出するまで捲り上げると、前ホック式のベージュのブラジャーを外して、顔が埋まる程の巨乳を弄っていた。
彼の術式によって生成された、ペットボトル程の大きさをした芋虫を複数体這わせていて、芋虫の口元から伸びる複数の触手が、薄いピンク色の乳首に絡まると、触手から体液を分泌させて乳首を吸引している。
更に、根暗の術師は他の芋虫を生成すると、女性の陰唇に向けて芋虫を近付ける。
芋虫は術師に作られた際の命令を受けており、陰唇に頭部を突っ込むと、身体を上下に動かして震動を発生させる。
「んっ……ぅ……」
張形の様に、女性の膣を刺激する芋虫。
顔面を赤く紅潮させながら、茶髪の豊満な女性は嬌声を口から漏らしていた。