湯気に包まれた浴室で、私はご主人様の背中から自分の腕を滑らせ、泡とともに優しく前へ馳せる。指先は泡に包まれ、ご主人様の大事な部分にそっと触れ、その感触を確かめながら丁寧に洗い流す。直接的な言葉にはしづらいが、ご主人様の身体を慈しむ気持ちを込めて。
その硬くそそり立つ温もりに、わずかな、ほんのわずかな以前との変化を感じ取った瞬間、私の心に小さな動揺が走る。けれど、ご主人様への敬愛と信頼がそれをすぐに落ち着かせ、静かに優しさを返す。こうして側にいる時間が、私にとっての何よりの幸せなのだ。
セリーはまだこの家に来たばかりなので、この些細な変化には気がつきようもないだろう。でも、私にはどうにも気になってしまうこの感覚。ご主人様のその部分が、なんだか前よりちょっとだけ大きくなっているように思えてならない。
お湯の中でそっと握ってみると、やはり出会ったころより多少だけれども太く、長くなったような気がする。その手応えに内心ざわつきながらも、「握り方が違うだけかもしれない」と自分に言い聞かせ、手の向きを変えて何度も握り直し、じっと指先や手のひらに意識を集中させる。
さらに、思い切って口で包み込んでみる。喉に当たる感覚や舌に感じる重み――やっぱり大きくなった気がするけれど、確信が持てない。自分の体温とお湯の温度、ご主人様の肌の柔らかさを感じるうちに曖昧になってしまい、ますますわからなくなっていく。何度も確かめてみるうちに、ご主人様が徐々に興奮されるのが分かった。反応が伝わってくると、私自身の心も次第に高鳴り、気づけば大きさの違和感や不安さえもどうでもよくなってしまった。
その瞬間、ただご主人様に喜んでほしい、満たされてほしいという気持ちが溢れてくる。心を込めて肌を重ねるこの時間こそが、私にとっての何よりの幸せなのだ。小さな変化も、戸惑いも、不安も、すべてが愛しさへと変わるようで、ご主人様とともに温もりを、快感を味わい続けた。
大きくなったのが勘違いではなく本当のことだったらと願う自分もいる。けれど、ご主人様に不満があるはずもないから、この違和感はどこか私自身の勝手な想像なのかもしれない。そんな思いが胸の奥で揺れて、どう整理していいのかわからない。
言葉にはできないこの戸惑いは、きっと私の心の奥にある、ご主人様に対する尊敬の表れなのだろう。だから、ひっそりと心の中にしまい込んで、抱えておこうと思う。