それから私達3人は協力して、ご主人様の大事な部分の変化を把握するため、定期的に長さや太さを測る作業を続けていた。ご主人様に気づかれないように細心の注意を払いながら。記録をまとめるのはセリーの役目で、彼女は数値の変化を丁寧に管理している。
なぜこうした変化が起こるのか、その原因を探るため、最初のころは食事の内容と夜伽の二つについて細かく記録していった。アソコの大きさに関係することといえば、それしか思いつかなかったから。
でもしばらくするとセリーが「それだけで良いのかなぁ」と悩みだした。ご主人様の生活すべてを記録したほうがいいのだろうけど、その「すべて」といって思いつく限りのことを記録しようとしても、私たち3人では限界がある。
ちょうどその頃、四番奴隷のベスタが加わったので、記録項目を増やしていくことにした。ご主人様と一緒に行動する迷宮の中での出来事は遍く記録しやすい。倒した魔物の種類や数、階層ごとの状況、手当て含むスキルの使用状況なども詳細に書き込んでいった。
ジョブの付け替えや、それぞれのレベルの上昇についてもご主人様に尋ね、記録は蓄積されていき、日々どんどん膨れ上がっていった。セリーはその膨大な情報を整理し、解析に努めている。
とにかく思いつく情報を根気強く集め、時には皆の記憶を掘り起こし遡って過去の記録を補完することもある。
セリーは同時に、図書館や帝国解放会の資料室を訪れた際には、関連する情報があるか注意して情報を漁ってくれた。「実は、こういう仕事がしたかったのです」と忙しいにもかかわらず、彼女は何度もそう言い、顔を輝かせてくれる。「実家が没落する前、祖父が存命中の頃は、鍛冶師とともに学者になることにも憧れがありました。ご主人様のおかげで鍛冶師になれ、いまは学者見習いの真似事みたいなこともできています。私は今、本当に幸せです」と。
日々の些細なことでも見落とさずに拾い上げるようにし、日数や迷宮の到達階層、倒した魔物の数などいろいろな条件で比べて傾向を導き出そうとしている。当初の目的であるご主人様のアソコの大きさとは関係ないことでも、セリーからの報告は驚かされることが増えたし、そのたびに彼女が嬉しそうに小さな笑みを浮かべるのを見て、「ああ、この子は本当に学者になっていくのかもしれない」と胸が温かくなった。知識を積み重ねるのが楽しくて仕方ない――そんな姿に、私も何だか誇らしい気持ちになれた。
そんな日々が慌ただしくも充実して過ぎていった。