ヨーテリーを仲間に加えて、マサルとアストルフォは旅を続けた。しばらく歩いた所で荒野の中で休憩を取る事にした。
「マサル、リンゴを切って来たよ」
アストルフォがカットしたリンゴを持って、マサルに差し出した。
「アストルフォが切ってくれたの?」
「うん、僕の剣でカットしたんだ。マサルの事、好きだから、恋人のリンゴを食べて下さい♪」
「ああ、ありがとう、頂くよ」
マサルがリンゴを一つ持ってひとかじりした。
「アストルフォが切ったリンゴ、美味しいね」
「やったあ♪」
マサルに味を褒められてアストルフォがジャンプして喜んだ。アストルフォのミニスカートが捲れてパンツが見えた。マサルがリンゴを食べていると、ポケモン達もやって来た。
「皆も食べたいのかな?」
アストルフォが言うと、ポケモン達は食べたそうにしていた。
「マサル、この子達にも分けてあげて」
「ああ、もちろん」
マサルはポケモン達にもリンゴを分けて食べさせた。リンゴを食べてポケモン達も嬉しそうにしていた。
「あれ?」
アストルフォがもう一体のポケモンがいる事に気付いた。見るとそれは髭を頭に生やしたディグダだった。
「マサル、この子も食べたいのかな?」
「アローラのディグダが・・・?」
マサルはそのディグダがアローラのディグダだと気付いた。
「マサル、この子にもあげようよ」
「ああ、そうだね、欲しそうにしているし」
マサルはアローラディグダにリンゴを渡した。アローラディグダはリンゴを食べて嬉しそうにしていた。
「喜んでるね」
「ああ、喜んでくれると嬉しいね」
「うん、僕も切った甲斐があったよ」
アローラディグダが嬉しそうにしているのを見て、マサルとアストルフォは喜んでいた。
「微笑ましい光景だな」
すると一人の人物の声が聞こえて来た。アストルフォとマサルが見ると、そこに赤髪の赤と黒のスーツを着た男が立っていた。
「おじさん、誰?」
「なに、君達に危害を加えるつもりはない」
警戒するアストルフォに男は敵意は無い事を伝えた。
「私はマツブサ、マグマ団のボスだ。アオギリと勝った方がアローラを好きにすると言ったが、時空に飲まれて気が付いたらこの世界にいたのだ」
「アローラ?時空?よく分からないなあ」
マツブサの言葉にアストルフォは分からなそうにしていた。
(もしかして、レインボーロケット団の・・・)
マサルは脳内でレインボーロケット団時空のマツブサではと思った。
「私にとって異世界に飛ばされるのは二回目になるな。この世界、人がいる気配が感じられない。だが君達がいるようだな」
「うん、それ、僕も思ってた」
アストルフォが思っていた事を言った。
「この世界って僕とマサル以外に人間はいないと思ってたけど、おじさんもいるみたいだね」
「ふむ、だが異世界も興味深い。いずれはこの世界も、私の理想に近づけてあげようと思う」
「理想って?」
「いや、こちらの話だ。君達が気にする事はない」
マツブサは薄く笑って言った。するとリンゴを食べ終えたアローラディグダが動き出した。
「あ、どこ行くの?」
アストルフォが声をかけるとアローラディグダは振り向いて待っているそぶりを見せた。
「ふむ、あのポケモンの向かう先に何かありそうだな」
「何かあるの?」
「何があるのか、付いていこうじゃないか」
「分かった、マサルも行く?」
「ああ、行ってみよう」
マツブサと一緒にマサルとアストルフォも付いていった。そして歩いていった先は緑の豊かな草原だった。そこには一体のポケモンがアローラディグダ達を襲っていた。
「あれは?」
「テッカグヤ?」
アストルフォが指を差すと、マサルはディグダ達を襲っているポケモンがウルトラビーストのテッカグヤだと気付いた。
「どうやらあのポケモンが住処を襲っていたようだな」
「じゃあ助けなくちゃ!」
アストルフォが剣を取り出した。
「このポケモンに恩を売っておくのも得策だな」
マツブサはアローラディグダを見て言うとゴルバットを繰り出した。
「さあ、行くよ!」
アストルフォが剣を構えてテッカグヤに向かっていった。マツブサのゴルバットも羽ばたいて進んでいった。
「俺達も行こう!」
マサルもアローライシツブテとヨーテリーに指示を出して進ませた。彼等はテッカグヤに向かっていき、立ち向かっていった。