「アストルフォ、どこに行ったんだ?」
マサルはアストルフォを探していた。食料のリンゴを取りに行ったきり戻ってこないのだ。心配になって彼を探していた。
「何か大変な事に巻き込まれていないといいけど・・・」
アストルフォを心配になりながらマサルはアストルフォを探していた。森の中を歩いていき、開けた場所に辿り着いた。
「アストルフォ・・・」
そこでようやくアストルフォを見つけた。見ると大きなドラゴンポケモンにもたれかかって昼寝をしていた。
「ジジーロン?」
マサルは前世の記憶でアストルフォを寝かせているポケモンはジジーロンだと気付いた。
「ジジーロンに会ったのか・・・」
マサルは近付いてアストルフォにキスをした。
「ん・・・」
アストルフォは目を開けて気付いた。
「いい夢を見れた?」
「うん、最高だよ、マサル♡」
「アストルフォは起き上がってマサルに抱き着いてキスをした。
「ジジーロンに寝かしつけてもらえたんだ」
「うん、リンゴを取ってたから出会って、一緒に寝ちゃった。君達もね」
そう言ってアストルフォはヤヤコマ達を見た。ヤヤコマ達も快眠だったようだ。
「楽しい夢を見れたようだね」
「うん、お陰でぐっすり眠れたよ♪」
「それは良かった」
マサルがアストルフォの頬を撫でると、一人の人物の足音が聞こえた。
「美しく、優しい世界だな。全ての世界がそうあればどれだけいいか・・・」
マサル達が振り返ると、たてがみのようなオレンジの髪に髭を生やした黒いスーツを着た男性が穏やかな顔をして微笑んでいた。
「フラダリ・・・?」
マサルは彼がフラダリだと気付いた。
「おじさんは、誰?」
「私はフラダリ、美しい世界を求めるものだ。最終兵器を発動させようとした所で時空の歪みに巻き込まれ、一時、レインボーロケット団の元にいたが、次はこの世界に迷い込んだようだ・・・」
「そうなんだ・・・」
「だが、どの世界にいても私のする事は変わらない!」
「おじさんはこの世界で何をするの?」
「私は、元の世界で美しい世界を作る。元の世界に戻る方法を模索中と言う事だ」
「ふうん、大変そうだね・・・」
アストルフォは両手を頭に乗せて難しそうな顔をしていた。
「で、俺達に何を・・・?」
「そう身構えなくていい。君達に危害を加えるつもりは無い。君達は一目で素晴らしいトレーナーだと分かった」
「え、何で分かったの?」
「うむ、君達はポケモンをうまく育てている。ポケモン達が君達に懐いて離れようとしないのがよく分かる。ああ、全ての人間が君達のように素晴らしいトレーナーであればどれだけいい事か・・・」
「何か訳ありそうだね・・・・」
アストルフォはめんどくさそうにフラダリを見ていた。
「あれ?」
すると、一匹のポケモンがやって来た。
「これは、トゲデマル?」
マサルはそのポケモンがトゲデマルだと気付いた。
「わあ、可愛いね、どうしたの?」
アストルフォがトゲデマルを撫でると、トゲデマルは跳ねて何かを伝えようとしていた。
「あれ、どうしたの?」
「ふむ、そのポケモンに何かあったのではないのかね?」
フラダリがそのポケモンに何かあったのではと推測した。
「マサル、何かあったのかもしれないね」
「ああ、行ってみよう。案内してくれるかい?」
マサルが言うとトゲデマルは走って行った。
「マサル、追いかけよう」
「ああ、行こう」
「ふむ、私も力を貸そう」
「おじさんも付いて来てくれるの?」
「ああ、困っているポケモンは放っておけないからね。私も居れば心強いだろう」
「ありがとうおじさん。行こう!」
マサル達はトゲデマルの後を追いかけていった。付いていって先は荒野にあるトゲデマルの住処だった。見ると、トゲデマル達がフェローチェに襲われていた。
「あのポケモンが住処を荒らしていたようだ。どの世界にも争いはあるのだな・・・」
「大変、すぐに助けないと!」
「ああ、私も力を貸そう!」
アストルフォは剣を取り出してフェローチェに向かっていった。フラダリはドンカラスを繰り出して、マサルはヨーテリー、イワンコ、アローライシツブテを向かわせた。