※この作品はR-18です。

アストルフォと異世界冒険記   作:たくと七星

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第9話「求めるのは完全な世界」1

 フラダリと別れた後、マサル達は旅を続けていた。

 

 

「マサル、この子のお陰で楽ちんになっていいね」

 

 

「ああ、そうだね・・・」

 

 

 アストルフォ達はジジーロンに乗っていた。ジジーロンはゆっくりと動いて森の中を進んでいった。アストルフォとマサルのポケモン達もジジーロンに乗って休んでいた。

 

 

「今までは歩きだったけど、これからは移動が楽になるね」

 

 

「ああ、ジジーロンに感謝だね」

 

 

 アストルフォ達が言うとジジーロンは感謝されるのが嬉しいのか快心の一声を上げた。

 

 

「ジジーロンも役に立てて嬉しいみたいだね」

 

 

 ジジーロンに乗せられて森の中を進んでいく。そして開けた場所まで辿り着いた。

 

 

「陽の光が差し込んでいるね」

 

 

 アストルフォは陽の光を感じて背伸びをしていた。ジジーロン達は思い思いに寛いでいた。

 

 

「さて、何をしようかな?」

 

 

「そうだね、食料でも探して、あれ?」

 

 

 するとアストルフォが誰かがいる事に気付いた。

 

 

「誰だろう、あのおじさん・・・」

 

 

「アカギ・・・?」

 

 

 マサルは前世の記憶で彼がギンガ団のボスのアカギだと気付いた。

 

 

「とにかく声をかけてみよう」

 

 

「あ、ああ」

 

 

 アストルフォ達はアカギに近付いた。

 

 

「お前達は?」

 

 

「僕はアストルフォ、こっちはマサルだよ」

 

 

「私はアカギ、ギンガ団のボスを勤めるものにして完璧な世界を作り上げた男だ」

 

 

「そんなおじさんがどうしてここに?」

 

 

「完全な世界を作った時に時空の歪みに巻き込まれ、レインボーロケット団に世話になったが、今度はこの世界に迷い込んだようだ・・・」

 

 

「そうなんだ・・・」

 

 

 アカギは空を見上げた後、アストルフォ達に聞いた。

 

 

「ここには人の気配は感じられない。ここは、私の求めている世界なのか?」

 

 

 アカギが自分の理想とする世界なのかを聞いた。

 

 

「え、そうかな。でも穏やかな感じはするよね。叔父さんの言う理想の世界がどんなのかは分からないけど・・・」

 

 

「そうか・・・。お前達からは守りたい何かを感じる。恐らく、ここも私の望む世界ではないのだろう・・・」

 

 

 そう言うとアカギは瞳を閉じて黙った表情をした。

 

 

「おじさん、あまり気を落とさない方がいいよ。この世界だってそんなに悪い物じゃないかもしれないし・・・」

 

 

「私が求めている世界は、感情の無い静寂な世界だ。お前達からは必要のない感情が感じられる。私には必要のないものだ」

 

 

「おじさん、それは間違ってるよ。感情があった方が楽しいよ。感情があるから嬉しく感じたり、好きな物を楽しめるようになるんだ。その方がきっといいよ!」

 

 

 アストルフォは毅然に言ったがアカギは首を横に振った。

 

 

「ふん、お前達とは分かり合えないだろうな。時間の無駄だったな。私はこれで失礼させてもらう」

 

 

「あ、ちょっと!」

 

 

 アカギが去ろうとした時だった。一匹のポケモンが泣きながらやって来た。

 

 

「あれ、どうしたの?」

 

 

「カラカラだね。何かあったのかな」

 

 

「どうしたんだい?」

 

 

 アストルフォが聞くとカラカラは泣いていた。

 

 

「何かあったみたいだね。助けてあげようよ」

 

 

「ああ、そうだね」

 

 

「おじさんも手伝ってくれるよね?」

 

 

 アストルフォがアカギの方を向いて言った。

 

 

「何?私もだと・・・?」

 

 

「おじさん、腕がありそうだし、手伝ってくれるでしょ?」

 

 

「何故私まで、私には関係ないだろう・・・」

 

 

「だとしても、困っている子を見捨てるなんて可哀想だよ!助けてあげなくちゃ!」

 

 

「・・・・・・・」

 

 

 

 

 カラカラをジジーロンに乗せてカラカラの住処に向かっていった。ジジーロンにはアカギが乗っていた。

 

 

「ありがとう、おじさん。一緒に来てくれて・・・」

 

 

「勘違いするな。世界のありようを調べるだけだ。データは取っておかねばな・・・」

 

 

「とか言って助けてくれるんでしょ、ありがとう♪」

 

 

「ふん・・・」

 

 

 アカギは素っ気ない態度を取って目を閉じていた。ジジーロンに乗ってカラカラの住処に向かっていった。

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