アカギと別れた後、マサル達は荒野を歩き続けた。そうして進んでいくと、ある場所に辿り着いた。
「わあ、海だ~♪」
辿り着いた場所は海だった。海についてアストルフォは喜んでいた。
「アストルフォ、海について嬉しいの?」
「うん、今まで森か荒れた地だったから、新鮮な気持ちになるよ!」
アストルフォは波間まで走って行き、両手を広げて潮風を感じていた。
「う~~ん、潮風が気持ちいい~~♪」
「アストルフォ・・・」
両手を広げてリラックスをしているアストルフォにマサルは可愛さを感じていた。
「マサル、ちょっと遊んでいこうか?」
「ああ、そうだね」
「じゃあ、そうれ!」
アストルフォが両手で水をかけて来た。
「やったな、それ!」
「きゃあ、冷たい~~~♡」
マサルもアストルフォに水をかけていく。
「あはは、マサル、それそれ!」
「ははは、アストルフォ!」
アストルフォとマサルは海で水を掛け合う遊びをしていった。二人が楽しく遊んでいるのをポケモン達は嬉しそうに見ていた。
「ふう、お互い、濡れちゃったね・・・」
ひと遊びしてマサルとアストルフォは抱き合っていた。
「ああ、でも楽しい一時だったよ」
「うん、僕も・・・」
「アストルフォ・・・」
「マサル、ちゅ♡」
アストルフォはマサルの唇に軽く触れるキスをした。マサルはアストルフォの体を強く抱きしめた。
「あれ、ねえマサル、あれを見て!」
するとアストルフォが何かに気付いて指を差した。
「あれは、船かな?」
マサルが見るとそれは廃墟になっていた海賊船だった。
「下が割れてて入れるみたいだね」
「ああ、そうだね・・・」
「ねえマサル、ちょっと冒険してみようよ♪」
アストルフォが微笑んで冒険を誘って来た。
「ああ、行ってみようか、気分転換になるし」
「うふふ、じゃあ行こうか」
アストルフォとマサルはポケモンを連れて海賊船に向かっていった。割れて穴になっている場所に入っていき、船内を散策した。
「マサル、何かあるかな?」
「さあ、どこもかしこも壊れてて掴みづらいな・・・」
船内の様相は黒く汚れていた。家具が無造作に転がっていて、宝箱が置かれていた。
「マサル、お宝を探すのも楽しいよね」
「ああ、ちょっとした探検みたいでいいと思うよ」
「えへへ、僕、凄く楽しいよ♪」
アストルフォは楽しそうに船内を歩いていた。そうして船内を歩いていくと、ある物が見えて来た。
「マサル、見て!」
アストルフォが船内にある物に指を差した。それは錨の形をした何かだった。
「あれは、錨?いや、ポケモンだ!」
マサルは前世の記憶からそれが錨ではなくポケモンだと気付いた。そのポケモンは動き出すとマサル達にラスターカノンを飛ばして来た。
「危ない!」
マサルはアストルフォをかばって転がった。
「大丈夫?」
「う、うん、ありがとう・・・」
マサルとアストルフォは起き上がるとそのポケモン、ダダリンと対峙した。
「どうやらモンスターみたいだね。僕が相手になってやるぞ!」
アストルフォが剣を取り出してダダリンに向かっていった。ダダリンがシャドーボールを無数に飛ばしていくと、アストルフォは前転しながらかわしていき、剣を振るって攻撃した。
「よし、俺も!」
マサルの指示でヨーテリー、アローライシツブテ、イワンコが動いた。ヨーテリーはじゃれつくで、アローライシツブテはロックブラストで、イワンコはがんせきふうじでダダリンを攻撃した。
「たああ!」
アストルフォが回転切りをしてダダリンを攻撃した。今のが決め手となってダダリンは力尽きた。
「やった!」
ダダリンに勝利してアストルフォはジャンプして喜んだ。
「やったね、アストルフォ。それにしてもいきなり襲ってくるなんて・・・」
ダダリンは力なく浮いていたが、体勢を整えてアストルフォに近付いた。
「な、まだ・・・!」
「待って、マサル!」
マサルとポケモン達が止めに出ようとすると、アストルフォが制した。
「何か僕達に伝えたいみたい・・・」
アストルフォは両手を膝の乗せてかがむとダダリンに言った。
「ねえ君、僕の仲間になりたいの?」
アストルフォが言うと、ダダリンは頷いた。
「そうなんだ。いいよ、僕の仲間になったら広い世界を見せてあげる。一緒に行こう♪」
アストルフォが言うとダダリンは嬉しそうにアストルフォの廻りを回った。
「えへへ、よろしくね♪」
「まあ、何はともあれ、良かったかな」
ダダリンを仲間に加えてマサル達は海賊船から出るのだった。