突然の異世界転生、そして目の前には大好きなアストルフォがいた。彼と出会って恋人になり、マサルの冒険が始まった。何もない、されど温かな空気が流れる草原をアストルフォと歩いていった。
「ねえねえマスター、この先に何があるのかな?」
アストルフォが辺りを回ってマサルに聞いていた。
「さあ、俺もよく分からないからな。取り合えず、人が見つかるまではこの世界を歩いて回ろうと思ってる」
「そうなんだ、でも、僕は大丈夫だよ」
「何で?」
マサルが聞くとアストルフォは可愛く微笑んで言った。
「大好きなマスターが近くにいるからね♪マスターがいれば何があっても大丈夫な気がするんだ」
「アストルフォ・・・」
アストルフォの陽気さにマサルは救われた気持ちになった。突然異世界で目覚めてどうなるか予想は出来ないが、アストルフォがいれば大丈夫だと、そう思っていた。
「なあ、アストルフォ」
「なあに、マスター?」
「アストルフォはセイバーだよね?」
「うん、そうだよ」
「武器はあるの?」
「大丈夫、ちゃんとあるよ?」
そう言うとマスターは剣を召喚して取り出した。
「ほら、この通り剣があるんだ」
「へえ、じゃあ、モンスターが現れても大丈夫だね」
「そうだよ、だから敵が現れても僕に任せてね!」
「ああ、頼りにして・・・」
すると、何かが吹っ飛ばされてきた。
「何かな?」
「これは、アローラのイシツブテ?」
足元を見ると、アローラのイシツブテが倒れていた。更に前を見ると、オニシズクモが鳴き声を上げて襲い掛かろうとしていた。
「この世界にポケモン?ポケモンがいるのか・・・?」
異世界にポケモンがいる事にマサルは驚いていた。オニシズクモがねっとうを飛ばして来た。
「マスター、危ない!」
アストルフォが前に出て剣を回転させてオニシズクモの攻撃を防いだ。
「マスター、下がって!ここは僕が!」
「あ、ああ・・・!」
マサルはアローライシツブテを抱えて離れた。アストルフォは剣を構えてオニシズクモと対峙した。
「マスターは、僕が守る!」
アストルフォが向かっていった。オニシズクモがれいとうビームを飛ばして来た。アストルフォはこれをかわしながら前進していき、オニシズクモに切りかかった。
しかしオニシズクモはアストルフォの剣撃をかわしてみずでっぽうを連射して来た。
「ふん、やあ!」
アストルフォはみずでっぽうを剣で弾いていき、前進していった。そして剣を振るってっ攻撃に出た。だがオニシズクモがハイドロポンプを飛ばして攻撃した。
「きゃああーーーーー!!!」
アストルフォは吹っ飛ばされて、倒れ込んだ。
「あ、ああ、あああ・・・」
アストルフォが悶えていると、オニシズクモが近付いて来た。
「い、嫌だ、やめて、来ないで!」
アストルフォが怯えていると、オニシズクモがきゅうけつでアストルフォに噛みついた。
「きゃああ、エネルギーを吸われて、あああ、あああ・・・!」
エネルギーを吸われてアストルフォは体を悶えさせていた。
「マスター、逃げて、僕に構わず、逃げて・・・!」
アストルフォがマサルに逃げるように言った。
「そんな、アストルフォを見捨てるなんて・・・」
マサルはどうにかしてアストルフォを助けられないかを考えた。すると抱えていたアローライシツブテがマサルの方を向いてガッツポーズを取った。
「戦ってくれるのか・・・?」
マサルが言うとアローライシツブテは頷いた。
「分かった、一緒に戦おう。ワイルドボルトだ!」
マサルが指示を出すと、アローライシツブテはワイルドボルトをしてオニシズクモを攻撃した。その威力でアストルフォが解放された。
「アストルフォ!」
「マスター・・・?」
アストルフォを起こすと、オニシズクモの前に立った。
「俺も一緒に戦うよ!」
「マスター・・・」
アストルフォがアローライシツブテを見た。イシツブテはマサルの側で指示を待っていた。それを見て、マサルが戦えるのだと確信した。
「マスター、行くよ!」
「ああ、アストルフォ!」
アストルフォとアローライシツブテが走り出した。オニシズクモがねっとうを連射したがこれをかわしながら前進していった。
「たああ!」
「ワイルドボルトだ!」
アストルフォが剣を振るい、アローライシツブテがワイルドボルトを振るってオニシズクモを攻撃した。オニシズクモはダメージを受けて逃げていった。
「やった・・・!」
「俺達が勝った」
オニシズクモに勝利してマサル達は勝利を噛み締めていた。
「あ、あああ・・・」
だが、アストルフォが倒れ込んだ。
「アストルフォ!」
マサルはアストルフォをお姫様抱っこして抱えた。
「大丈夫か?」
「う、うん、だけど、あいつに魔力を吸われたみたい・・・」
「じゃあ・・・」
「マスター・・・僕を助けて・・・魔力を・・・」
「ああ、分かった」
アストルフォを仰向けに寝かせると、アストルフォの制服をめくって胸板を露出させた。
「アストルフォ、助けるよ」
「うん、僕を助けて・・・」
アストルフォが儚げな顔をして見つめていた。マサルはアストルフォの胸板を撫でるように触っていった。