森の中で休憩を取った後、マサルとアストルフォは旅を続けていた。二人の後をアローライシツブテが付いていき、ヤヤコマはアストルフォの近くを飛び回っていた。
「マサル、この世界ってどうなっているんだろうね?」
アストルフォが歩きながらこの世界の事を聞いて来た。
「ああ、俺達以外に人間はいなさそうだし、いるとすればポケモンぐらいかな?」
マサルは旅の経緯を思い出しながら言った。異世界に転生したものの、人間は自分とアストルフォ以外にはいなさそうだった。そして代わりにポケモン達をよく目にするようになっていた。
「もしかしたら人間の数は少ないんじゃないかな?」
「ふうん、そうかもしれないね。あれ?」
すると、アストルフォが何かが倒れている事に気付いた。
「何かが倒れてるよ?」
「何だろう?」
二人が駆け寄ると、犬のポケモンが力なく倒れていた。
「ねえ、大丈夫?」
アストルフォが声をかけると、そのポケモン、ヨーテリーは力なく鳴いた。
「怪我をしているみたい・・・」
「取り合えず、怪我を治そう」
二人はヨーテリーの怪我を治す事にした。
「よし、これで大丈夫だな」
近くの薬草を縫って布を巻いてヨーテリーの怪我を治した。
「マサル、この子の怪我を治すなんて凄いね」
「いや、応急処置だから・・・」
アストルフォが褒めると、マサルは照れくさそうにしていた。
「ねえ、君、どうして倒れてたの?」
アストルフォが聞くと、ヨーテリーは抱いているアストルフォから離れて鳴き出した。
「何だ?」
マサルが首をかしげると、ヨーテリーが歩き出した。
「付いてこいって、言ってるんじゃないかな?」
「ああ、もしかしたら何か問題があるのかもしれない。あのポケモンに付いていこう」
マサルとアストルフォはヨーテリーの後を付いていった。付いていった先の草原でヨーテリーは足を止めて鳴いた。
「ここかな?」
「取り合えず見てみよう」
マサルが草原をかき分けていく、そこはある野原だった。見ると、ヨーテリー達が恨めしそうに一匹のポケモンを見ていた。
「ドリュウズ・・・?」
マサルが見ると、そこにはモグラのポケモン、ドリュウズがいた。。どうやらきのみを独り占めしているようだ。
「あいつが原因みたいだね」
「ああ、きのみを独り占めしているみたいだ」
アストルフォが剣を取り出すとヨーテリーに言った。
「大丈夫だよ、僕達に任せて」
アストルフォが剣を構えると、ドリュウズに向かっていった。
「やああ!」
剣を振るうがドリュウズはこれを素早く動いてかわしてしまった。
「ヤヤコマ!」
アストルフォが指笛を吹くとヤヤコマが飛んできて、ドリュウズをつついて攻撃した。
「イシツブテ、行くぞ!」
マサルが駆け寄ってイシツブテに指示を出した。アローライシツブテはロックブラストを飛ばしたが、ドリュウズはメタルクローを振るって弾いてしまった。そしてドリュウズはドリルライナーをしてアストルフォに向かっていった。
「うわ!」
アストルフォは剣で防いで、切りかかった。ドリュウズはこれをかわしていわなだれを飛ばして来た。アストルフォ、ヤヤコマ、アローライシツブテはこれをかわしていきながら前進していき、アストルフォが剣を振るってドリュウズを切り合った。
「ヤヤコマ、行け!」
アストルフォが指笛を鳴らしてヤヤコマに指示を出した。ヤヤコマはニトロチャージをしてドリュウズを攻撃した。
「かわらわり!」
マサルの指示でアローライシツブテはかわらわりをしてドリュウズを攻撃した。
「たああ!」
とどめにアストルフォが剣を振るって攻撃してドリュウズを倒した。負けたドリュウズは一目散に逃げていった。
「やったあ!」
ドリュウズを追い払ってアストルフォ達は喜んだ。アストルフォは笑顔でジャンプして喜んでいた。ドリュウズを追い払い、ヨーテリー達が駆け寄ってきた。
「皆、感謝してるのかな?」
「ああ、きっとそうだよ」
ヨーテリー達を助けてマサル達は嬉しそうにしていた。
「え、くれるの?」
ヨーテリー達がマサル達に沢山のきのみをプレゼントした。
「アストルフォ、貰っていこう」
「うん、ありがとうね」
きのみを袋に入れてヨーテリー達に礼を言った。すると最初に出会ったヨーテリーが駆け寄って来た。
「君、どうしたの?」
アストルフォが聞くとヨーテリーはマサルの方を見ていた。
「仲間になりたいのかな?」
アストルフォが言うと、ヨーテリーは頷いた。
「マサル、連れて行こう」
「ああ、一緒に行くか?」
マサルが聞くとヨーテリーは笑顔で頷いた。
「じゃあ、よろしく」
ヨーテリーはマサルの側に来て喜んだ。ヨーテリーを仲間に加えてマサルとアストルフォは旅を続けた。