ゴミ捨て場に捨てられていたエッチなフィギュア直したら、女神様にチート能力もろた 作:パコール・レオンハート
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次に俺が意識を取り戻した時、見知らぬ公園のベンチに座っていた。
柔らかな日差しとそよ風が心地良い。平和な昼下がりといった感じだ。
「……よし。今度の世界はまともそうだ」
周りを見渡すと親子連れが遊んでいたり老夫婦が散歩していたりする。ごく普通の光景だ。前の世界の異常さが嘘のようだ。
頭の中にまたふわりと世界の名前が浮かび上がってきた。
──『ここは異世界、ペロペ・ロンド』
「ペロペロ……ンド? また変な名前だな」
まあ名前はともかく平和ならそれでいい。俺は立ち上がり情報収集のために街を歩き始めた。
街並みは俺がいた世界と大差ない。だが少し違うのは女性の立場がやけに強いように感じることだった。
すれ違うカップルは決まって女が腕を組みふんぞり返って歩いている。男はその半歩後ろをしょんぼりとついていくだけだ。レストランのテラス席でも女性客が男性店員を顎で使っている。
「なんだか女性がやけに偉そうだな……かかあ天下ってやつか?」
まあそれくらいなら別にいい。俺は気にせず歩き続けた。
そして大通りに出た時だった。俺は信じられない光景を目撃した。
若い男が道端で女性に土下座をしていた。男は大学生くらいだろうか。必死に何かを懇願している。
「お願いします! 見逃してください! 今日はどうしても外せない用事があるんです!」
「うるさいわね。そんなの私の知ったことじゃないわ。法律で決まってるでしょ?」
女性はヒステリックに叫ぶとスマホを取り出しどこかに電話をかけ始めた。
「もしもしポリス? ここに法律違反者がいまーす」
数分もしないうちにパトカーが猛スピードでやってきた。二人の警官が車から降りてくると大学生に駆け寄りその両腕を掴んだ。
「現行犯逮捕だ。大人しくしろ」
「いやだ! 離せ! 俺はまだ死にたくない!」
大学生は必死に抵抗するが屈強な警官には敵わない。あっという間にパトカーに押し込まれ連行されていった。
「な、なんだ今のは……?」
俺はあまりの出来事に呆然と立ち尽くす。ただ女性の頼みを断っただけだ。それなのに逮捕? しかも死にたくないと言っていた。まさか……。
通報した女性は「当然の報いだわ」と吐き捨てると勝ち誇ったように去っていった。
俺は嫌な予感がした。この世界もまた狂っているのではないか。
俺が固まっていると一人のOL風の女性が近づいてきた。タイトスカートに眼鏡をかけた知的な美人だ。
「あなた、さっきの見てたでしょ?」
「え? あ、はい……」
「馬鹿よねえあの子。女の言うことに逆らうからよ。あなたも気をつけなさい」
「は、はあ……」
女性は俺の顔をじろじろと見つめた。そしてにやりと笑う。
「あら、あなたなかなか良い男じゃない。ちょうど私、少し疲れが溜まってるのよね」
「え?」
「ちょっと付き合いなさい。そこのカフェで休憩しましょう」
有無を言わさぬ口調だった。俺はわけもわからないまま彼女に腕を引かれ近くのカフェに連れていかれた。
店の中は女性客ばかりだった。男性は店員しかいない。
「ご注文はお決まりですかお嬢様」
男性店員が跪いてオーダーを取りに来た。
「そうねえ……私はアールグレイを。それとあなた」
OLは俺に言った。
「あなたも何か頼みなさい。私の奢りよ」
「あ、じゃあコーヒーを……」
俺は戸惑いながらも注文した。
紅茶とコーヒーが運ばれてくるとOLは優雅にカップを傾けた。そしておもむろにスカートの裾をたくし上げ両足を開いた。下着は履いていなかった。
「ちょっ……!?」
「さあ、始めなさい」
「は、始めるって何をですか!?」
OLは呆れたようにため息をついた。
「決まってるでしょ? クンニよ。早く私の疲れを取りなさい」
「クンニ!?」
俺は絶叫した。なんだこの女は。頭がおかしいのか。
「当たり前でしょ? この国ではクンニは健康に良いと政府も推奨しているの。女性の体を内側から癒す最高の健康法よ。ついでに気持ちいいしね」
「いやいやいや! こんな店の中でできるわけないでしょう!」
「あら、みんなやってるわよ?」
OLが指さす方向を見ると他のテーブルの女性客も皆テーブルの下で男性店員にクンニをさせていた。恍惚の表情を浮かべている。
「なっ……!」
「わかったらさっさとやりなさい。それともあなたもさっきの大学生みたいになりたいのかしら?」
彼女は脅すように言った。俺はさっきの光景を思い出す。法律違反。逮捕。そして死刑……。
「……わかりました。やります」
俺は観念した。この世界では女の命令は絶対なのだ。
俺はテーブルの下に潜り込んだ。目の前にはOLのそこがあった。手入れは行き届いているようで見た目は綺麗だった。だが……。
「……」
俺はクンニが好きじゃない。というかむしろ苦手だ。女性の体の構造上どうしても不潔なイメージが拭えない。
だがやるしかない。俺は意を決して舌を伸ばした。
「んっ……!」
OLが甘い声を漏らす。俺は無心で続けた。もはやこれは作業だ。
しばらくするとOLは満足したようだった。
「ふう、すっきりしたわ。あなたなかなか上手いのね。ありがとう」
「ど、どういたしまして……」
俺はテーブルの下から這い出した。口の中が変な味でいっぱいだった。
会計を済ませて店を出るとOLは「じゃあまたね」と言って去っていった。俺はその場にへたり込んだ。
「最悪だ……」
フェラチオールの方がまだマシだったかもしれない。あっちはまだ快感があった。だがこれはただの苦行だ。
それからが地獄の始まりだった。
街を歩いているだけで次から次へと女性に声をかけられる。
「ねえお兄さん、ちょっとクンニしてかない?」
女子高生の集団に囲まれた。
「私たちこれから体育だからさー。その前に気合入れたいんだよね」
「一人ずつじゃなくて全員まとめてお願いね!」
断れるはずもなく俺は公園のトイレで女子高生全員にクンニをさせられた。
またある時は主婦に捕まった。
「あらあなた良い体してるわね。うちの旦那より上手そう。夕飯の買い物前にちょっと味見させてちょうだい」
スーパーの試食コーナーかよ。俺はスーパーの駐車場でその主婦にクンニをした。
俺は精神的にも肉体的にも限界だった。舌が痛いし、呼吸するたびに生臭くて辛い。
そしてある日のことだった。俺は決定的に心が折れる出来事に遭遇する。
路地裏でガラの悪そうな女に絡まれたのだ。金髪に派手な化粧。いかにもといった感じのヤンキーだった。
「おいお前。ちょっとツラ貸せや」
「ひっ……!」
俺は恐怖で体がすくんだ。
「てめえ、アタシにクンニしろ」
「え……」
「聞こえなかったのかゴルァ! さっさと舐めろっつってんだよ!」
彼女は無理やり俺の頭を掴むと自分の股間に押し付けた。
その瞬間、強烈な悪臭が鼻をついた。
「うっ……!」
ドブと生ゴミを混ぜたような臭い。今まで嗅いだことのないレベルの悪臭だった。
(こ、こいつ……風呂に入ってないのか!?)
見なくてもわかる。とんでもなく不潔だ。
「おら! 何してんだ! 早く舐めろや!」
ヤンキー女は俺の頭をさらに強く押し付けてくる。俺は吐き気を堪えながら舌を出した。
じゃりっとした感触。そして口の中に広がる酸っぱいような苦いような……言葉にできない不快な味。
「おえええええ!」
俺はついに我慢できず嘔吐してしまった。
「あ”あ”!? てめえ何してくれてんだ! アタシの大事なところに吐きやがって!」
ヤンキー女は激怒し俺の腹を蹴り上げた。
「ぐふっ……!」
俺は地面を転げ回る。
「ぶっ殺してやる!」
ヤンキー女はさらに蹴りを入れようとする。俺は這うようにしてその場から逃げ出した。
もう無理だ。こんな世界には一秒だっていたくない。
俺は必死で路地裏を走り誰もいないことを確認すると心の中で叫んだ。
「転移だ! 今すぐ転移させろおおお!」
視界がぐにゃりと歪む。体が光に包まれていく。
意識が遠のく中俺は思った。
(次こそは、次こそは平和でえっちな世界でありますように……!)
俺の切実な願いは果たして届くのだろうか。