「……ん、んん?」
強い芳香剤の臭い。体にかけられている薄い布団。スベスベのシーツに硬いベッド。
そして、すぐ隣に感じる女性の存在。
片手で目を擦りながら隣を見てみると、
宮本麗さんが、スヤスヤと寝息を立てて、ボクの隣で眠っていた。
「…………」
信じられない光景に、ボクは一度目を瞑り、指で眉間を揉む。
ゆっくりと、時間をかけて眉間を揉み解して、もう一度、改めて隣を見る。
腰まで伸ばしている金髪。整った顔立ち。学年でも巨乳に入る大きな胸。
今までセーラー服姿や体操着姿ぐらいしか、それも、同じクラスメイトとして。ほとんど背景の一部としてしか見ることがなかった、宮本麗さん。
その宮本麗さんが、今、ボクの隣で、全裸で眠っている。
「夢じゃ、なかったのか……」
手を額に当てて、息を吐く。
静かな部屋に聞えるのはボクと麗さんの息づかい。そして、ザーザーという音。真っ暗になった窓の外では、未だに強い雨が降り続いているようだった。
しばらく真っ暗な窓を見つめて現実逃避。
真っ暗な窓には、上半身裸で起き上がっているボクと、シーツを被って寝ている麗さんが映っていた。
「はぁ……」
何度目となるかわからないため息をついていると、麗さんがもぞもぞと動き始めた。
ボクの腕を大きな胸の谷間に挟んだまま、太ももを動かし、ゆっくりと目を開けて――。
「んー?」
寝ぼけた顔でボクを見つめてきた。何度か瞬きをして、不思議そうな顔を浮かべて首をかしげる。
「お、おお……おはよう、麗さん」
「? おはよう?」
…………。
部屋に流れる沈黙。
聞えるのは窓をうつ雨の音。
眠たげな瞳が開いていき、定まっていなかった視線がボクの体へ向き、驚いたように大きく開く。
そして、驚いた様子のまま次に自分の体を見下ろして――。
ぶわっと涙腺が決壊したかのように、号泣し始めた。
「私……ッ、わ、私は……ッ!」
涙が溢れて、ポタポタと落ちていく。両手で何度拭っても、涙は流れ続けた。
「麗、さん……」
「なんで……私……こんな……」
――大丈夫?
そう、声をかけようとして、止める。
突然号泣し始めた彼女に、号泣させた原因だろうボクが今話しかけるのは、あまりにも無神経だったからだ。
嗚咽を漏らしながら号泣し続ける麗さんを見つめながら、無言のままベッドで体育座り。
――本当に、今はどういう状況なんだろう?
◆
ザーザーと強くふっていた雨が弱くなり始めた頃。ゆっくりとだけど、麗さんが落ち着きを取り戻し始めた。
麗さんは裸が見られないようにシーツで体を隠し、顔だけ出した状態で、話しかけてくる。
「メガネ……じゃなかった。……カズ」
泣きはらした真っ赤な目。そして、震えが残るか細い声。
……その弱々しい姿だけで、心が抉られる。
「私たち……その……本当にしたの?」
「……うん。確実にしちゃってる」
はっきりと全部覚えてるし、破瓜の血も見た。膜を千切る感覚も感じた。
「麗さんは? 覚えてないの?」
「…………」
無言で俯く麗さん。「あんまり」と小さくつぶやいたが、実際はかなり覚えてると思う。
「……い、一応聞いておくけど……大丈夫な日?」
「…………」
「だ、ダメな日だった?」
「……よく、わからないわ……。計算したことなんてあんまりなかったから……」
「そ、そうなんだ……」
「もしも……出来ちゃった時は……」
「その時は……結婚、かな?」
「……え?」
意外そうな顔でボクを見上げてくる麗さん。いや、でもさ。やり捨ては、いくらなんでも、ね?
「このまま放ってなんかおけないし、産むなら結婚しておいたほうが……」
「……カズ?」
「いや、それよりも先にご両親に挨拶……」
「カズってば……」
「うっ……確実にご両親からは殴られるな……。あんまり怖そうな人じゃなきゃいいけど……」
「カズッ!」
「――っ!? は、はい!」
突然の大声に驚いて背筋を伸ばす。い、いきなりなに!?
恐る恐る隣の麗さんへ視線を移すと、頬を膨らませて怒っていた。
麗さんはボクの顔を指差して言う。
「なんでいきなり私とあなたが結婚する事になっているのよ?」
「それは……赤ちゃん産むなら結婚しておいたほうが……」
「バッ、バカじゃないの! まだ出来たって決まったわけでもないのに。怖いこと言わないでよ、もうっ!」
「ご、ごめん……」
謝るボクに、麗さんは腕を組んで続ける。
「それに少し前までただのクラスメイトだった人なんかと結婚なんて出来るわけないでしょ! お互いのことなんて何も知らないんだから」
「た、確かに。そうだね……」
どうやらボクは焦りすぎていたようだ。ここは正しい順序に戻らないとっ。
ボクは麗さんを正面から見つめる。
「な、なによ……?」
「麗さん」
ボクの目を麗さんが正面から見つめ返す。その瞳に怖気づきそうになるが、覚悟を決めて、言う。
「宮本麗さん。ボクと、交際してください」
「…………。……え?」
「まずは友達からでもいいです。お互いのことを知り合うためにも、ボクと付き合ってください」
何とか最後まで言い切って、顔が熱くなる。一方、心のなかでは羞恥心や恐怖心など様々な気持ちが混ざり合い、胃をキリキリとしめつけた。
数秒、十数秒、数十秒。もしかしたら、数分間。
沈黙が部屋を支配したあと、麗さんは小声で、
「友達……からでいいなら……」
つぶやいた。
それは、本当に小さな声だった。独り言だったかもしれない。
思わずつぶやいた心にもない言葉だったかもしれない。
――けど、ボクの耳は麗さんの言葉をはっきりと拾い上げた。
「はい。友達から、よろしくお願いします、麗さん」
改めて頭を下げるボクに、麗さんはシーツで顔を隠してうなずいた。
「……う、うん……」
◆
部屋の別室から聞えてくるのは雨とは違う、水の音。
音の発信源はお風呂場。使っているのは麗さん。
一応体を拭いていたけど、まだ体がベトベトするらしく、今シャワーで汚れを洗い流しているところだ。
ちなみにボクはというと、部屋に置いてあるドライヤーを使い、麗さんの制服を乾かしている最中。
壁のハンガーに服をかけて、1枚ずつ温風を当てて乾かしていく。
ひらひらと揺れるセーラー服と、ピンク色のレースの下着。
完全にビショビショだった服たちも、少しずつ乾いてきた。
――ガラッ。
風呂場の扉が開く音。どうやら麗さんがお風呂から上がったらしい。
「もう少し乾くまで時間がかかるみたいだよ」
そう言って振り返り……。
バスローブ姿で立っている麗さんを発見した。
「な、何よ。……仕方ないでしょ。着れる服がないんだから。……あ、あんまりこっちを見ないでよ」
体から立ち上る湯気。艶を帯びた金髪のロングストレートヘア。生地が薄いのか、それとも起っているためか、乳首の形が透けて見える。
そして、顔を赤くして恥ずかしがる姿は……。
「ちょっと、何無言で親指立ててるのよ! う~……」
「うん! 最高っ!」
「――っ。何起ててるのよ! このスケベっ!」
真っ赤な顔でそう言うと、麗さんはベッドに入ってしまった。……あ、ボク、まだ裸のままだ。
麗さんはベッドの隅に寝転がる。こちらにお尻を見せて。くびれた細い腰に比べて大きいお尻。丸くて、感触も最高だった。
……と、とりあえずパンツはもう少し収まってから穿こう。
ドライヤーを止めて、ベッドの端に腰掛ける。
「麗さん。制服は朝までには乾くと思うよ」
「……ありがとう」
「うん」
時刻はまだ深夜2時。朝までまだまだ時間がある。
…………。
「麗、さん?」
「…何?」
「ずっと、気になっていたんだけど……。何か、あったの?」
「…………」
「雨の中傘も差さずに立っていたし、ここまでボクを引っ張り込んだり……普段の麗さんと様子が違うから……」
「…………」
無言で黙る麗さん。やっぱり何かあったようだ。ボクはなるべく落ち着いた、優しい声で訊ねる。
「……話してみない?」
「……あんたに話してどうにかなるの?」
不機嫌そうな声。ボクは口調を変えずに言葉を重ねる。
「それはわからないよ。でも、少しは楽になると思うよ」
「…………」
「話したくないのなら、話さなくても……」
「……紫藤、先生に……」
ポツリと、麗さんが話し始めた。ボクは口を閉ざして訊く。
「留年……させられたの……。私のお父さん……警察官で。紫藤議員の捜査をしてて……」
「うん」
「紫藤が、私の成績を操作して……」
麗さんの体が小さく震える。声に涙が混じっていく。
「お父さん、泣いて……私に謝って……。どんなことにも動じなかったお父さんが……」
嗚咽を漏らしながら、麗さんは泣き始める。ボクはベッドに上がり、麗さんの肩に触れる。
「麗さん……」
「私……どうしていいかわからなくなって……。カズに声をかけてもらったときは頭がメチャクチャになってて……自分でもわけがわからないことして……ッ」
「……辛かったんだね」
頭を撫でる。
やさしく、心を込めて……。
「――っ」
「よしよし……」
幼い子供を慰めるように。何度も撫でる。
嗚咽を漏らしながら泣き続ける彼女を、ボクは慰め続けた。
◆
朝日が昇り始めた頃。窓から差し込む日差しに、ボクは目を覚ました。
「おはよう、カズ」
「……お、おはよう、麗さん」
目を、完全に覚ました。
普段は低血圧で朝に弱いはずのボクが、寝起きの余韻なんて忘れて、完全に目を覚ました。
「麗……さん?」
「何?」
「あの……なんで、えっと……その……」
「どうかしたの?」
「……な、なんで、ボクらは抱き合ってるんでしょうか?」
しかも、腕枕。ボクは裸。麗さんはバスローブ姿だけど、密着具合が……麗さんの胸がボクの胸に完全に当たってます。
一応、シーツを体にかけているので、上からは見えないけど。
えーっと……昨夜は麗さんを慰めてから……。
それから……
「何? 嫌なの?」
頬を膨らませる麗さん。麗さんにボクは考えを打ち切って、即答で返す。
「いっ、嫌じゃない! むしろっ、う、うれしいよ」
「なら、いいじゃない」
「……うん」
麗さんはボクの首元に顔を埋める。
腰から背中に回された麗さんの腕。麗さんはボクの背中を指で撫でる。
「う……」
もう片方の手が腹筋を撫でる。わき腹から太ももまで触られ――、
「貧弱ね」
グサッ。
ナイフが……。言葉のナイフが心に刺さる。
「全然筋肉ついてないし、少しは鍛えたほうがいいんじゃない?」
ペタペタと体を触ってくる麗さん。麗さんの手の感触を感じる余裕は今のボクにはない。
貧弱ぅ……。
「女の私のほうが力あるんじゃないの?」
「それは……でも、麗さんは運動部だから。ほら、槍術部だっけ?」
「あら? 知ってたの?」
「一応、クラスメイトだからね。――あと、麗さんも……」
「キャッ!?」
お返しとばかりに麗さんの腰に触れる。貧弱と言ったお返しに、ささやかな意地悪を……。
「お腹の肉……肉……?」
「な、何よっ! 太ってるって言いたいわけ?」
麗さんからキッと睨まれるけど……今のボクはそれどころではなかった。
改めて手で麗さんの腰を触る。
スベスベの手触り。摘まもうとしても摘まめない程よく搾られた肉体。柔らかいなかにしなやかさが存在する。足も太くはないのに、筋肉が発達していることが伝わってくる。
「ほ、本当に鍛えてるんだね、麗さん」
これならボクの体を貧弱と呼びたくなるわけだ。
「~~っ」
感心するボクとは違って、カアアアッと麗さんの顔が真っ赤になる。
「麗さん?」
「……お、女の子らしくなかった?」
「うんん、すごく女の子らしいと思ったよ。柔らかいし、スベスベで」
「ううぅ……」
「いい匂いもしてるし。すごく魅力的で……もっと触りたいと思ったよ」
「そ、そうなんだ……」
麗さんは俯く。
うわぁ……照れてる麗さん。激レアだなぁ。すごくかわいいです!
「キャッ」
「? どうしたの、麗さん」
「カズ~~」
ジト目で睨んでくる麗さん。えーっと……?
麗さんは体を少し離す。腰に回していた手で太もも辺りを1回触る。
「……あっ」
下半身に意識が向けられて、気づいた。
慌てて片手で覆い隠す。
「ご、ゴメン……っ」
勃起してしまったペニスを隠しながら謝るボクに、麗さんは顔を背けて言う。
「別にいいわよ。お、男の子なんだから」
「ほ、本当にゴメンね」
うわぁぁぁ……。す、すごく恥ずかしい。これはすごく恥ずかしいよっ。
うう、顔が熱いっ。
ボクは麗さんに背中を向けて、勃起してしまったペニスを隠す。
早く収まれ、早く収まれ、早く収まれ、早く収まれ……ッ!
「……カズ?」
「落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け……」
「…………」
「煩悩退散煩悩退散煩悩退散……」
「……ふふっ、カズ~」
「――っ!?」
背中に広がる2つの幸せ! お尻に当たる『毛』の感触! 腰から胸へかけて腕が伸びてきて、耳元で囁かれた声は甘い……。
「れっ、麗さん!?」
「ふふっ」
「あの……離れてくれないと、収まりが……」
心臓の音と一緒にペニスが硬く、大きくなる。
小さく縮こまっていると、麗さんが耳元で囁くように訊ねてきた。
「カズ。私で興奮してるの?」
「う……。そ、そうだよ。だから、離れてくれないと……」
「襲う?」
「おっ、襲わないよ!」
襲ったら返り討ちにあうだろうし! そもそもそんな勇気はないよ!
完全に勃起し終えたペニスを両手で隠す。
そんなボクをおかしく思ったのか、麗さんは声を上げて笑い出す。
「うう……酷い……」
「ふふっ、ゴメンゴメン」
「うう……」
「…………」
急に無言になる麗さん。今のうちにどうにかペニスを小さくしようとしていると――。
「……私が……してあげようか?」
麗さんがそんなことをつぶやいた。
「……へ?」
空耳? 聞き間違え? 気なって後ろを振り返る。
そこには少し顔が赤い麗さんがいて、
「ずっと慰めてもらってたし……。え、エッチもしたんだから。い、いまさらでしょ?」
「それって……」
「抜いてあげるって言ってるのよ! もうっ、これ以上恥ずかしいこと言わせないでよ……」
…………。
「それで、どうするのよ? エッチはさすがにダメだけど……。他のことなら、いいわよ」
「ほ、本当に?」
ボクの問いに、麗さんは、うなずいた。
◆
「ちゅっ……あ……れい、さん……。すごくいい、です……」
「んっ、キスしながら、しゃべらないでよ……んんっ……」
ベッドの上に座って、麗さんと唇を重ねる。
舌同士を絡めて、唾液を混ぜあう。
「はぁはぁ……どう? 気持ちいい?」
唇を離した麗さんが訊ねてくる。ボクは首筋にキスをしながら答える。
「うん……すごくいいよ」
女の子らしい細くて柔らかい麗さんの手。
その手が今、ボクのペニスを扱いている。
「本当に、最高だよ」
手で竿を包み込み、雁首から根元へ向って上下に扱く。ペニスから伝わるスベスベした手の感触と圧力に、快感を感じる。
「麗さん……」
「ひゃっ!? こ、コラ……耳は……」
麗さんの口から漏れるエッチな吐息。ペニスを握る手にも力が入る。
……ああ、興奮する……。
頭が……体が熱い……。
麗さんの魅力にクラクラする。
「はぁはぁ……麗、さん……」
「ぁん……カズ……」
「ボク……ッ、もう……」
麗さんの肩を掴んでベッドに押し倒す。
バスローブに包まれた胸が揺れる。少しだけ開いた足の間から、麗さんのオマンコが見えた。
「麗さん……ボクはもう……」
「か、カズ……?」
戸惑う麗さん。だけど、もう止まれない。
麗さんに覆いかぶさり、唇を重ねる。
「か、カズ……ッ。う、あぅ……」
口内に舌を伸ばし、唾液を送り込む。こくっと動く麗さんの喉。
手でバスローブの結び目を解き、胸元を肌蹴させて、胸を揉む。
「――っ、こ、ら……」
「はぁはぁ……ゴメン、麗さん」
手から大きくあまり、プルプルと震える巨胸。かわいらしい乳首がしだいに硬くなっていく。
「……あ、謝るなら、早く胸から手を……あんっ、そ、そこは……ッ!」
胸から股へと手を移動させると、水気を感じた。少しだけヌメリ気を帯びた液体。
麗さんのオマンコから染み出すように分泌されている。
……そうか。
麗さんも、感じてるんだ。
ボクは一度起き上がり、麗さんの股の間にまわりこむ。
M字に立ててある膝を掴んで体を進め、
「挿入するよ、麗さん」
「――っ! そっ、それはダメっ! これ以上中で
両手でオマンコを守る麗さん。
「で、でも……」
もう我慢が……。
直前で踏みとどまりながらも、ボクは照準を動かさない。手で守られている先を狙い――。
「それだけはダメなのっ」
逃げられた。
麗さんはボクから距離を取り、ベッドに座る。両手で胸と股を隠して、視線を外す。
「うう……」
このまま欲望の赴くまま強引に……というのは、無理だ。やりたくない。
けど、フル勃起したペニスはどうすれば……。
挿入直前。四つんばい状態でうな垂れるボク。
そんなボクに、麗さんは小声でつぶやいた。
「く、口で、してあげるから……」
「――っ!」
「それで、我慢して」
真っ赤な顔で、恥ずかしそうに。
…………。
「麗さぁぁぁん~っ!」
「――っ! こ、コラッ。抱きつかないでよっ。カズ、ちょっと、聞いてるの!」
ジタバタともがく、麗さん。
それでもボクの麗さんを抱きしめる。
強く感じる彼女の存在。
心臓がうるさいぐらい高鳴る。
目の前の麗さんがすごく綺麗で、かわいく見えて、様々な感情が溢れだす。
雨のなかの出会いから、今までのシーンが次々の頭の中で流れて、ある感情が作り出される。
その感情を一言で表すなら、『好き』。
好き。
麗さんが、好き。
ボクは、麗さんに好意を抱いている。
心の中でつぶやくと、溢れていた感情に輪郭が生まれた。
「……好き……。麗さんが、好きだ」
「――っ!?」
口から耳に、全身に自分の言葉が浸透していく。
「ボクは、麗さんが好きなんだ」
数時間前までは、昨日まではただのクラスメイトだったのに。ほとんど知らなかったのに。
ボクは目の前のクラスメイトに恋していた。
◆
「ああ、気持ちいいよ、麗さん」
「まったく。さっきは真剣に告白したくせに」
「ご、ゴメン……。でも、なおさら我慢できなくなって……」
「はぁ……もう、いいわよ。別に。――それより、あと2、3回ぐらい抜いたら、今度こそここを出るわよ」
「うん、ありがとう。麗さん」
「まったく、どうして私がフェラチオで……」
不満げにつぶやきながらも、麗さんはボクのペニスに舌を這わせてくれる。
「ああぁ……気持ちいい……」
「はぁ……まったく……」