今回にエロはないです
何となく書いているので気が向けば続いているかもしれません
奴隷を買うのにこんなに時間が掛からないとは知らなかった。
奴隷商の怪しげな扉を抜けて、いくつもある檻の中から1人選んで
適当に銀貨を支払ったら、それで終わりだった。
なんか契約だったり、書類を残すだとか。
そういった細々としたあれやこれやがあると予想していた俺にとっては、その予想をいい意味で裏切られた形だった。
思えばあの奴隷商も結構見窄らしい格好をしていたので正規の店ではなかったのかもしれない。
まあ、どこで手に入れても俺は気にならなかった
どちらにしても、1人の女がその一生を俺の下で使い潰す事になる事には変わりはないからだった。
振り返ればトボトボと俺の後ろをついてくる1人の少女がいる
髪は黒、だが埃やら泥やらに汚れて元の色が分かりづらくなっているくらい汚れている
ちょっと匂うが、後で丸洗いにしてやる。
元々はもっと妙齢の女奴隷を買って、毎日のように犯してやろうなんて考えていたのだが
奴隷商の横を歩いていくつもの檻の横を通り過ぎる途中
なんとなく見下ろした檻の中に彼女はいたのだ。
俺はすぐに立ち止まると、奴隷商の檻を開けさせ少女を目の前に立たせた。
そして顔を上げさせると、その顔は薄汚れていながらも将来美少女顔になりそうな予感がプンプンするぐらいには整っていた。
うわっ、美少女予備軍発見!と思った俺はすぐさまこいつを売るように奴隷商に交渉し
提示された金額が自分の想定していた予算をかなり下回ったため即決で購入したのだ。
いい買い物をしたかもしれないと、内心ニヤつきながらも
俺は少女の様子を盗み見た。
その顔はずっと地面を向きながら歩いており、その内心は窺い知れない。
それも当然か、俺は少女を奴隷として買い。
少女は奴隷として俺に買われた。
そのすべての所有権が俺にあり、俺は彼女を好きに使う権利を持つ。
俺にとっては天国だが、彼女にとっては地獄そのものに落とされたのとほぼ同意義だろう。
ブルーな気分になってもしょうがないところだが、俺は彼女をただの同居人として扱うつもりはないのだ。
いわゆる性奴隷。
彼女をいくらでも犯し、孕ませたとしても問題がない
現代日本だったら、すぐさま怖いおじさんに囲まれて高い塀に囲まれた冷たい監獄に叩き込まれて数年後
なんてモノローグが流れてもおかしくはない。
俺はその背徳感にちょっと震えながらも、もう一度少女を盗み見た。
「.......っ!.....」
ヤバ
目、合っちゃったよ。
その真っ赤な目は透き通るぐらい綺麗で、正直いって見惚れてしまった。
ちょっと、もう一回だけこっち見てくれませんかね。
と思いながら少女をガン見していたが、彼女はもうこちらを見上げる事はなかった。
というか、俺はこの子のご主人なんだから無理矢理でもなんでも見る事は出来るはずだが
まあ、この先いくらでも見る機会はあるかと考え直す。
その前に、彼女の貫頭衣よりも酷い身に纏ったボロ切れの隙間から彼女のアバラの浮いた体だとか
薄いボロ布のせいで薄く見える乳首だとか、薄汚れてはいるが細っこい生足とか
丈が足りないのか彼女が少し前屈みになるだけでチラ見えしてしまうワレメだとか、そのまんまなのである。
流石にサンダルっぽいやつは奴隷商がサービスと言って履かせてやっていたが
正直、これを引き連れて街中を歩き切る自信はない
すぐさま街中のおばさんに通報、衛兵到着、めでたく投獄、奴隷バイバイである。
体も栄養失調なのが見て取れるし、そこをどうにかしないと淫蕩の毎日は俺にはやってこないだろう。
となるとまずは買い物か
俺はなるべく人目につかないような店を選ぶと、そこに向かう事にした。
▼
そこは暗がりの中、狭く長い路地
そのいくつもの枝葉に分かれた道の一つ、その先にその店はあった。
奴隷商「 」
その看板には店名は書かれていなかった、必要なかったのである
店の中には小さなカウンターとその横に地下深くまで続いていそうな階段が続いていた
その奥深く、いくつもの檻が並べられた中で人影が一つ
石畳の地面に置かれたカンテラがその影を怪しくゆらめかせた
その影の正体は奴隷商の主人であった
「まさか、売れるとは....」
そこにいた奴隷は東の鉱山行きが半ば決定していた不良在庫であった
今世界で恐れられる深淵の魔物のような真っ黒な髪に
最悪の魔界の凶族と同じような血のように紅い瞳。
その奴隷の種族は確かに人間であり、そうでもなければ人の街に入った時にすぐにでも処刑されていたであろう。
彼女のいた村は困窮に喘ぎ、疎み村外れに放置していた穀潰しがいる位ならばと苦労して連れてきて二束三文を握りしめて帰って行った。
鉱山に連れて行ったとしてもこの世界中に広がる魔物と凶族に怨みを持つものは多い。
1日を待たずしてその命を終える事は確かだったのだからそれよりは良かったのだろうか。
「....いや」
先ほどこの店に訪れた客を彼は知っていた。
その深く黒に近い緑のローブは元は若草のような緑であったが、深淵の魔物の真っ黒な血飛沫を浴びるうちに黒く黒く染まっていったのだと
その二つ名を『深淵狩り』
普段から身につけるマスクのせいでその身元は誰も知らず
その背中を許すものは存在しない。
深淵の魔物を狩り続けるのは何の為か。
名誉か、金か
いや、名誉の為に触れるには深淵は深く
金の為に狩るには深淵は危険すぎた。
ならば復讐か
深淵に家族を呑まれ、国を呑まれ全てを失い深淵を呪う人など数えきれないほどいた。
あの正体不明の存在もそうだと考えるのは当然だった
あぁならば、あの少女は今頃はどのような目に遭わされているのやら
まず明日には命は無いだろう
奴隷商の主人はその末路を思い、すぐやめた
深淵狩りはまた来るであろうか
であるならば
奴隷商の主人はただ無機質にその檻を見つめていた
Q 何で深淵狩るんですか?
A金