なんとかして買い物を終えた俺の後ろには、薄汚れた少女
なるべく人目につかないように道を選んだが、多少は人とすれ違うもので
通報されてたらやばいな、なんて戦々恐々としながら買い物をしていたが無事に終わり、家に着いた時には大仕事を終えた後のような気分だった。
途中、少女が「あ...の、も、持ちま....」なんて遠慮がちに手を出そうとしていたが、明らかに彼女には待てなさそうな重量にまで荷物が進化していたため断った。
君の仕事場はベットの上だからねー、なんてゲスな考えをしていたのは疲れていたからだろうか。
ひとまず、荷物を適当に部屋に置くと彼女を風呂に入れる事にした
俺の自作風呂を見せると少女はひどく驚いた様子だった。
まあ、それもしょうがないことかもしれない
この世界には、入浴をするという習慣以前に、お湯を浴びるという事自体が貴族かそれに連なるような金持ちしかやらない事であった。
貴族と平民での格差というものを感じた俺だったが、毎日水浴び布で体拭くだけという生活には大分初期の頃からうんざりしており
今では自宅の敷地内に自作風呂と自作シャワーを作るなどしている。
作り方は簡単だった、魔法で穴あけて、壁をなめらかに固めてお湯を入れるだけ。
シャワーの方は契約した水の精霊に適温のお湯をそれっぽく振りかけてもらうだけ。
ね、簡単でしょなんて言うと俺の魔法の師匠は助走をつけてぶん殴ってきた。
曰く、才能の無駄遣いと
同じ物を師匠の自宅に作ってあげたら怒りは治ったが、師匠ならもっと良いのを自分で作れると思う。
元々この世界に来た時に自分に変な力が備わっているのは自覚はしていたのだ。
普段はそれを抑えて生活していたが、自分の衛生環境の問題にちょっと自重をやめてみただけなのである。
というわけで、早速少女を綺麗にしちゃいましょうね〜
って、あれ
鎧を外して服を脱いだ俺を見てどうしたんだ?
え、ちょ、ま
▼
私の人生は最初から終わっていました
生まれた時から両親は自分たちの髪色とは違う真っ黒な髪と赤い瞳を持って生まれた私を捨てました。
街の孤児院に預けられた私でしたが、そこでも私は厄介者扱いで
孤児院の子供達は私の髪色を怖がり瞳を恐れました。
院長先生は私に1人で屋根裏部屋に住むように言いつけました。
孤児院では一定以上の年齢に達すると卒業となり、1人で生きていく事を義務付けられます。
中には何人かで集まり深淵の魔物を退ける退魔師になる事を、その一団を孤児院卒業者で作り上げるという夢を語る子もいましたが
私に声が掛かることはありませんでした。
私はこの先1人で生きていくにあたって、魔物避けの護符と水を生み出す魔法を覚えました。
その修得速度は院長先生を驚かせましたが、彼女の目は明らかに私を恐れていました。
ある日、院長先生を見かけました。
その前には、青いローブに身を包んだ謎の人物。
院長先生はその人物から金貨を受け取っていました。
それが何を意味するのかを私は翌日知りました。
翌日、孤児院の仲間の中でも特に可愛らしい子が引き取り手が見つかったとかで一足早く卒業する事になりました。
何でも貴族家のメイドとして華々しい生活が待っているとかで、自分の希望に満ちた未来を疑っていませんでした。
私はそんな彼女に最近覚えた遠見の魔法をかけました
「.......ア“ッ♡....オ“ォ....グぅ!?...む、り....ですぅ....」
「まだ効き目が薄いわねぇ、もっと強いの持ってきて?」
そこには鎖に繋がれたままありとあらゆる陵辱を受け続ける彼女がいました
その股の下には真っ黒でドロドロの粘液の塊がいて、そこから突き出た触手が彼女を突き刺して。
いえ、
グチュッ! ボチュッ! ドチュッ!
「い“っ...ア”ぅ♡....ぁあ”.....」
黒く太い触手からは血管のようなものが浮き出ており、以前にあった院長先生の授業を思い出しました。
ですがそれとは違い彼女を襲っているのはひどく暴力的な物であるのは確かでした。
院長先生に教わった時はオスの鹿の物で死んだ動かない物でしたが、黒い触手は強く脈動しており何かを彼女の中に注ぎ込み続けていました。
「この子もそろそろ終わりかしら、また次を探さないとねぇ」
「奥様、こちらを」
「あら、ありがと」
貴族の女性がメイドから受け取った針のような物を触手の根元に突き刺すと
触手が一際大きく脈動を始めました。
「ヴア“ぁ“!??....お”く“ッ♡入って”?!...い“ッ...あ”...」
ボビュ.....ボビュ.....ボビュ
プシッ プシッ プシッ
何かが彼女のお腹の中に注ぎ込まれる度に彼女の股間からはおしっこのように透明な液体が吹き出していました。
その度に彼女のお腹がまるで妊婦のように膨らみ、彼女の奥底まで入り込んだ触手を伝って黒いドロドロした液体が溢れ出ていました。
ボチ“ュンッ!
「ア”♡お’ぉ!??」
ビチャチャチャチャッ!
黒い触手が引き抜かれると逆流した黒いドロドロが彼女から吹き出ました。
私はすぐに魔法の接続を終えると薄い毛布に包まりました。
恐ろしくて堪らなかったのです。
次の日から孤児院の仲間たちは1人ずつ引き取られていきました
それぞれ別の貴族だったり、商会の名前でしたが
最後には必ずあの女貴族の地下室で無惨な結末を迎えていました。
私はすぐに孤児院を飛び出しましたが、街の塀を越え
ほど近い村に辿り着いたところで村人に捕まりました。
そしてそのまま街に連れ戻され奴隷として売られました。
違うと訴えましたが、口にボロ布と目隠しをされて終わりでした。
あの女の所に行くことはなくなりましたが、どちらにしても終わりなのは変わりませんでした。
ある日、買い手がつかず東の鉱山行きとなった屈強な女奴隷が言いました。
「お前のような深淵と兇賊のハーフみたいなガキを、ボロボロにするのが今から楽しみだ」
東の鉱山には深淵の魔物や魔界の凶賊のせいで生活が困窮し奴隷となった者たちが山のようにいるそうです。
そんな所に連れて行かれれば私のような子供は1日も経たずにバラバラにされてしまうでしょう。
私は恐ろしくなりましたが、もう逃げる事は出来ませんでした。
私は絶望し、もうその時を待つことしか出来なかったのです。
買い手が付かずしばらく経った頃
「深淵だ」「深淵狩りだ」「深淵」
地下室がざわめきました
コツリコツリという足音とともに二つの人影が見えました
片方は私を買った奴隷商人、もう1人は丁度隣の檻の住人が邪魔になって見えません。
私が檻の隙間からその先を見ると、そこにいたのはまるで深淵の魔物のような人でした。
院長先生は言いました
「深淵の魔物は、いつからか世界に溢れ。人を呑み国を呑み大陸を黒く染めながらその勢力を広げている存在です」
「その特徴は形が歪で、何もかもを飲み込もうとする事。どんな魔法を使っても死なない事。そして____
院長先生は私を見て続けました。
______その全てが真っ黒な事」
「お客様......?」
ふと気づくと足音が止んでいて
私が放心している間に私はその人に買われていました。