絶歌~destrudo~ 作:柳川 秀@尾上 愛‗VTuber
彼女と初めてキスをしたのはボクが泣き止んだ後。
彼女の腕がボクの背中から離れて、互いの視線が交じり合って、ボクがそれ以上近付いて良いかどうか迷っているのに気付いた彼女が顔を寄せて来て、動揺しながらボクも目を閉じて少し近付いて。
唇がふっと触れて、そのまま密着していった。
人の唇はそれまでボクが感じた何よりも柔らかくて、同時に温かくて、程好い弾力と体温をしばらくの間感じられた。
二度目のキスはそのすぐ後。
互いのファーストキスを奪い合った二人が離れて、瞼を開けて赤くなった相手の顔を瞳に捉えて、また近付きたくなって。
確かめるようにもう一度キスをした。
「嘘じゃない」と、「本物の愛だ」と認めるためにキスをした。
三度目や四度目のキスはその更に後。
たった二回だけでは満足できなくて、もう疑っていないのに物足りなくて、ボクと彼女は何度もまさぐるように唇を重ねた。
抱き締め合いながら、いつも通り誰も来ないことを祈りながら、いつの間にか絡め出した舌で相手の口内を舐め回しながら。
何度も何度も数え切れないくらいのキスをした。
その全てを彼女は拒まなかった。
彼女の唇以外の場所にキスをしたのは、残暑も去って肌寒さを感じるようになった頃。
彼女と恋人の関係になって、沢山のデートと沢山のキスを繰り返して、初めて彼女の家に上がり込んだ日。
コートを脱いだ時後ろ髪が退けたことでふと彼女のうなじに目が行き、ぼうっと「触れてみたい」と思い、唇を向かわせた。
肌に触れた瞬間ビクっと小さく跳ねた彼女の動きが無性に愛おしく思えて、今度はかぷっと歯を添えてみた。
ぶるっと震えた彼女の肩が上がって首が反るのを唇で感じていると、甘噛みでは満たされなくなって、そのさらさらとした髪を指で梳きながら、ボクは彼女のすべすべとした肌に舌を這わせた。
ぎゅっと身体を固めても、喘ぐような声も漏らさずじっと彼女はボクのことを拒まず受け入れてくれた。
彼女の肌の全てを見たのは、彼女の一糸纏わぬ姿を見たのは、秋も半ばに差し掛かった頃。
朝から遊園地に出かけて、一日中手を繋いで過ごして。ジェットコースターやお化け屋敷、メリーゴーランドにミラーハウス……色々な場所を巡って。
閉園間近の観覧車の中、一番上くらいまで回って来てから、キスして、キスして、キスして……。
大満足のデートの後、当たり前のように彼女の家を訪れてからだった。
二人で酒を呑んで、良い気分になって、遊園地でしたのとは違う、もっと生々しいキスまでいって。
まず、彼女のカーディガンに指を掛けた。
元々ボタンは外されていたそれを、ボクは彼女の口を自分の口で塞ぎながら肩から脱がす。
そのままワンピースの裾に手を伸ばして、指先を太腿に滑らせながら捲り取る。
キャミソールの薄い生地を優しく剥いだら、現れた下着をまじまじと観察する。
ついでに、羞恥でなのか酔いでなのか、赤みを帯びている彼女の顔も。
わざと取り去らず、下着の中に手を滑り込ませてその下にある感触をじっくりと堪能する
。
しばらくして彼女の息が荒くなってきたのを確認すると、ボクは自分の服を全部脱いで、彼女の秘部を守っている最後の二つを奪った。
初めて見たその姿に少し感動しながら、彼女を抱き上げてベッドに連れ込む。
撫でて、舐めて、愛でて……。
彼女の身体を弄り回すと同時に自分の秘部を押し付けて、ボクは初めて誰かの体温を感じながら絶頂に達した。
彼女は吐き出されたボクの欲動を、やっぱり拒まずに受け止めてくれた。