POCU外伝~甘美な蜜の一夜と漆黒の守護神~ 作:趣味全開人生
――――とある芸能事務所に属するアイドルとプロデューサーは多忙な日々の中で2人きりの休暇を楽しむ事になった。そんな彼らに魔の手が忍び寄っている事も知らずに――――
――――ここはとある芸能プロダクション。
その一室で長期間のツアーを終えたアイドルグループのメンバー達がプロデューサーやマネージャーを交えて打ち上げ会を行っていた。
「皆さん、改めまして――――全国ツアーお疲れ様でした!」
若いプロデューサーの言葉に拍手が響く。
「社長から今回の労いとして皆さんには2ヶ月ほど特別休暇が与えられるとの事です!」
今度は大歓声と雷鳴の如き拍手が会場を震わせた。
メンバー達が豪華な料理に舌鼓を打ち、酒に酔いしれるなかプロデューサーの視線は自然とある女性へと向かう。
――――おっとりした雰囲気で場を和ませる皆のお姉さんこと、冬野 紗雪 (ふゆの さゆき)。
三つ編みのルーズサイドテールが最年長メンバーに相応しい大人びた雰囲気を醸し出す彼女の視線がプロデューサーのそれと重なり、笑顔で手を振ってくる。
――――楽しい宴が終わり、仲のいいメンバー同士で一緒に帰る者、一人で帰路につく者、酒に強いメンバーと一緒に二次会に向かう者を見送りながらプロデューサーと紗雪は顔を見合わせた。
「プロデューサーくんの家に泊まるの久しぶりやね」
悪戯っぽく笑う紗雪の妖しい笑みに思わず赤面するプロデューサー。
――――――――――――――――
――――とあるビルの応接室
上等なスーツに身を包んだ3人の男が豪勢な椅子に腰を下ろしていた。
「冬野 紗雪は予定通りプロデューサーと一緒に休暇を過ごすようです」
頭頂部が禿げ上がった老人が部下からの電話を部屋のメンバーに伝える。
「良いね、予定どおりだ」
80代とは思えぬほど黒々とした髪が特徴的なリーダー格の男がいやらしい笑みを浮かべる。
「守りが手薄な所を襲って拉致し、我々でたっぷりと楽しむ……これだから止められんのですよ」
メンバーの中では比較的若い40代後半の男が下劣さを隠す気がないと言わんばかりに口角を吊り上げる。
「予定通り明日の夜に部隊を差し向けてホテルへと連れてこさせる。明日は極上のディナーだぞ」
――――――――――――――――
『予定通り明日の夜に部隊を差し向けてホテルへと連れてこさせる。明日は極上のディナーだぞ』
盗聴器が拾った音声がモニタールームに流れる。
そしてそれを聴くのは純愛保護機構統合情報部調査局のメンバー達だった。
「これでクロが確定したな」
局長の階級章を着けた男がそう呟く。
「では機動部隊にいつでも出動できるよう待機命令を下しますか」
局長補佐が確認するように尋ね、局長はハッキリと首を縦に振った。
「そうしてくれ。問題は保護対象の拉致にどれだけの戦力を投じるか、だな。念の為に航空部隊の協力を得られるよう統合調査局長に進言してくる」
――――――――――――――――
――――プロデューサーのマンション
カーテンの隙間から陽光が射しこむなか、ベッドの上で紗雪が目を覚ますと美味しそうな香りが鼻腔を刺激してきた。
タンクトップにドルフィンパンツというラフな格好のまま香りのする方へと歩いていくとキッチンで出汁の香りいっぱいのスクランブルエッグを作るプロデューサーの姿があった。
「ああ、今卵が焼けた所――――うわっ」
コンロの火を止めたプロデューサーが紗雪の方を見た瞬間、赤面する。
タンクトップの胸元からのぞく、張りがあり豊かな乳房の膨らみ、谷間。
そしてスラっとしながらも女性的な曲線を描く太もも。
皆のお姉さんとしてしっかりしている普段の姿からは想像できないルーズな格好だ――――
そんな自分の姿に顔を赤くする恋人の様子を見て悪戯を思いついた子供のように笑う紗雪。
「せっかくの休みやし、たまにはだらしなくてもええよね?」
――――トースターで焼いた食パンの上にスクランブルエッグ、ベーコン、レタスを乗せて齧る紗雪。
大好きな人が自分のために早起きして作ってくれた朝食の味を幸せそうに噛み締めて味わう恋人の姿に思わず笑みを浮かべるプロデューサー。
――――朝食を片付けたプロデューサーがソファーに座り、その隣に紗雪が腰を下ろす。
「まだ観てへん映画のブルーレイいくつかあるけど見ぃひん?」
「いいね、暇だし」
スクリーンの中で危険極まりないスタントを決める俳優に心から驚きを見せるプロデューサー。
(凄いな。あの若々しいルックスで60代って信じられない)
俳優が空中で回転する小型飛行機から落ちないよう必死にしがみつくシーンに思わず息を吞んでいると腕に柔らかい感触がするのに気が付いた。
ちらり、と横を見ると紗雪がプロデューサーの腕にしがみついて乳房の柔らかい感触が直に当たっている。
(――――!!!)
ただでさえハラハラドキドキする場面なのに腕に当たる柔らかい感触で心臓がうるさく鳴る。
――――エンディングクレジットが終わり、興奮で頬を紅潮させるプロデューサー。
「すごかったな…」
すると、目の前に小悪魔的な笑みを浮かべた紗雪が迫る。
「それは映画?――――それともウチのこれ?」
そう言いながらタンクトップの上から乳房を持ち上げて見せた。
「ふふ、ウチのおっぱい見るん初めてちゃうやろ?何照れとるん」
「だ、だって…紗雪のそういう顔見るの久しぶりだし、ほら、ご無沙汰だし」
すると、紗雪の口角がにぃっ、と吊り上がる。
「じゃあ――――久しぶりにしちゃう?」
「――――うん、実を言うとすごくしたくてたまらなかった」
シャワー先に浴びるね、と言いながら浴室へと向かう紗雪の背中を見送りながら、プロデューサーは「ゴムを買っておいてよかった」と心の中でつぶやくのだった。
――――――――
シャワーを浴び終え、湯気と共にシャンプーとボディーソープの香りを纏ったプロデューサーが寝室に入ると、既に大きめのバスタオルが敷かれたベッドの上で待つ紗雪の姿があった。
待ち焦がれていたと言わんばかりに横になる紗雪に、自分の体重で押し潰さないように気を付けつつ覆いかぶさるプロデューサー。
その首筋に唇が重なり、身体に巻いたバスタオル越しでも分かる紗雪の豊かな乳房が艶めかしい息遣いと共に上下する。
その魅惑的な果実にバスタオル越しに上から優しく手を重ね、柔らかい感触を堪能する。
不意にプロデューサーの唇に紗雪のそれが重なり、舌が絡まった。
糸を引きながら離れる唇。プロデューサーの視界に映る紗雪の眼差しは熱を帯びていた。
――――そしてタオルがめくられ、紗雪の裸体が露わになる。
こまめなケアがなされ、白く美しい肌。
豊かな乳房にピンク色の乳首。
腰のくびれ、そこから下半身へと伸びていくカーブ。
このありのままの魅惑的な肢体を自分にだけ見せてくれる――――そんな喜びが胸に満ちていく。
片方の手を紗雪の腕に重ね、胸元にキスする――――呼吸で上下するのが直に伝わってくる――――
唇を胸元から首元へと移し、紗雪の艶めかしい声と共に呼吸音が短くなる中、腕に重なっていた手を乳房へと重ねる。
乱暴に揉まず、押しつぶさず、優しく慎重にその感触を味わいながら紗雪の息遣いをじっくり感じるプロデューサー。
ゆっくり、じっくりと目の前の魅惑的な肢体を味わいたい――――そんなオスとしての本能がゆっくりと目覚める。
「――――紗雪」
こちらを見た紗雪の表情が驚きと期待に満ちたものになる。
「多分、クタクタになるかも――――構わない?」
野性的な本能でギラつく眼差し――――それを理性の手綱で必死に御する。
「――――うん、優しくしてな」
――――続く
―次回予告―
ふたりだけの時間を過ごす紗雪とプロデューサーに忍び寄る魔の手――――
しかし、甘く幸せなひとときを護るべく頼もしい守護者が立ちはだかる!