魔族の女たちが徹底的に尊厳を奪われる話 作:サプリメント田中
長く続いた戦乱の果てに魔王が討たれ、人間の時代が始まった。
しかしその結果、魔族や魔物は管理されるべき野蛮人、唾棄すべき劣等種として扱われるようになり、ヒトでなくモノとして迫害されるようになった。
聖歴810年、帝魔戦争にて
魔族解放を掲げ奮戦するレジスタンスたちの切り札である「交魔特鬼隊」は帝国軍に包囲され、ついには壊滅した。
「キリキリ歩け魔族ども!」
「ぐっ…」
隊長であるアンナ=リリスティアも捕らえられ、手首と足首を鎖に繋がれ、一列に並べられて連行されていた。寒空の下、衣服を奪われ全裸で歩かされる様は奴隷というよりは家畜のソレであった。敵兵の男たちは欲望のこもった視線を隠そうともしない。歩くたびにプルプルと揺れる乳房と尻が無防備に晒されていた。
だがそれでも、アンナの胸中は屈辱よりも部隊を勝利に導くことの出来なかった己への不甲斐なさで満たされていた。
「人間がっ、穢らわしい手で触るなっ!」
そんな絶望的な状況の中、同じように拘束された部下の一人、エレナ=ノクシエルが吠えた。ヘラヘラと笑う帝国軍の男に肩から手を回され、胸を鷲掴みにされることに限界を迎えあろうことか男の腕に噛みついてしまったのだ。
交魔特鬼隊は女性のみが生まれるとされるサキュバスの血を引く者のみで構成されており、高い魔力と強靭な肉体を合わせ持つ。魔族の中でもエリートとされる者からさらに選りすぐりの女性が集められていた。その反面、個々のプライドは非常に高く、このような無様を晒していることに耐えきれず完全に感情を爆発させてしまっていた。エレナは噛みつかれた男の目を見て、一瞬で自らの致命的な失敗を悟り顔を青くさせたが既に遅かった。
「ざけんなクソ魔族が!」
「ガアッ!」
男は一欠片の躊躇いもなく彼女の顔面を殴りつけた。エレナは肉体強度に優れるオーガの血を引いているとはいえ、拷問にも近しい長時間の行軍に疲弊した体は容易く吹き飛ばされ地面に転がる。手足を鎖で封じられた状態では自力で起き上がることもできず、モゾモゾと芋虫のように這い蹲ることしかできなかった。
「穢らわしいだと?図に乗るな!」
モタモタしている間に彼女を影が覆う。男の目はどこまでも冷め切っており、人間を見ているというよりは「使っていた道具が急に思うように動かなくなった」苛立ちをぶつけているかのようだった。一度の制裁で満足しなかった男は倒れる彼女の鳩尾を何度も蹴り付ける。
「ゴミが調子に乗りやがって!テメェらはもう終わってんだよ!」
「ウグッ、ウッ、グアァッ!」
彼女から苦悶の声が漏れるたびにアンナの心は軋むように痛み、不甲斐なさが全身を締め上げた。
「待て!」
とうとうアンナは考えるよりも早く飛び出した。蹴りを浴びる彼女に覆い被さり必死に叫んだ。
「彼女を罰するなら私を罰しろ!これ以上は死んでしまう、もうやめてくれ!」
「あ?」
敗北してもなお部下を守ろうとするアンナの必死な姿を見た男は、自らに逆らう魔族のメスが一匹増えたことにより、却ってさらに怒りを燃え上がらせた。
「テメェらがッ、死んだらッ、何だってんだこの畜生共が!」
「ウッ、グゥッ、グアッ、アアァァ…」
男の怒りはアンナへと矛先を変え、絶え間なく彼女を踏みつけていく。かつて魔族のコミュニティで持て囃され、激しい戦火の中にあっても決して美しさを損なわなかったはずの燃えるような赤い髪と白い肌が痣と泥で汚されるのを見て、男は鬱憤が晴れ、代わりにゾクゾクとした醜い喜びが湧き上がるのを感じた。
4大魔族と恐れられるサキュバスの血を引く彼女らの豊満な肉体を足蹴にし、低俗なものへと貶める快楽は戦場で荒みきった男の精神に染み渡った。
「アァッ!やめっ、ぐうぅっ!」
気づけば男の目的はアンナを痛めつけることよりも、彼女を肉体的に辱めることにシフトしていた。
Gカップを超えるアンナの巨乳を踏みつけてぐにゃりと歪めるたび、男の歪んだ心が満たされるようだった。
「そこ!列を乱すな!」
騒ぎが大きくなり、いつの間にか帝国軍が集まってきた。
「コイツらが逆らうから躾てやっただけです。」
先程までアンナを踏みつけていた男は悪びれることなく吐き捨てる。
「フン、魔族どもの隊長か…」
男の上官である将校は這い蹲るアンナを一瞥してから、並べられた魔族たちの表情を眺めていた。彼女たちは表立って反抗しないものの、人間への憎しみや怒りを募らせているのは言うまでもない。アンナはその無機質でガラス玉のような目を見て途方もない悪寒に襲われた。
「丁度良い。反抗的なやつらをまとめて処分しろ。残りが二度と逆らう気になれんほど残虐にな。」
「待て!頼む待ってくれ!」
「なんだ今更命が惜しくなったか?獣には恥という概念がないらしい。」
帝国軍が一斉に杖や剣を構える。あと数秒もすればアンナの部下たちは魔法で吹き飛ばされ、首を刎ねられるだろう。いや、それで済めばまだマシかもしれない。わざと長く生かされ、永遠にも思える拷問を受けるかもしれない。アンナは必死になって叫ぶ。
「私一人なら好きなようにしていい!だが部下たちに手を出さないでくれ!」
「獣にしては見上げた根性だ。」
将校は間一髪のところで部下を制止し、攻撃を停止させた。
「だがーーー」
将校はアンナを蹴り倒し、顔を踏み躙りながらタバコに火をつける。
「家畜が主人にものを頼むときの態度ではないな。」
「ぐっ…我々を家畜だなどと…」
「黙れ。そうだな…このタバコを吸い終わるまでに私が満足するような態度で慈悲を乞え。出来なければお前も部下もあの世行きだ。始め。」
突然の要求にアンナの頭は真っ白になるが、すぐに将校の言葉が嘘でないことを理解し必死に言葉を紡ぐ。
「…えっ…あっ…わっ…私、アンナ=リリスティアの命を持ってっ…どうかっ、どうか部下の命だけはお許しくださいっ」
「………」
全くの無反応で、ピクリとも表情を動かさない将校がより一層アンナの焦燥感を煽る。ジリジリと燃えるタバコの火は今や導火線と化し、このままでは確実に終わるということをアンナに突きつけていた。中ばパニックを起こしていたアンナは、先程の男の下卑た目を思い出す。
「ん?」
突如アンナは勢いよく顔を地面に擦り付けて叫んだ。
「…わっ…わたし、アンナは、卑しく愚かな魔族の身でありながらっ、帝国軍の皆様に盾付きっ、愚かにも戦おうなどと思い上がりっ、大変申し訳ありませんでしたぁっ!この身、この命をもって皆様に贖罪いたしますっ!何でもします、どんな命令にも従います!寛大なお心で、どうかお慈悲を…お慈悲を…いただけないでしょうか……」
あまりの悔しさと情けなさにポロポロと涙を流しながら懇願するアンナの姿は帝国軍にとって滑稽極まりないものであった。元々隊長として警戒されていたこともあって、多くの帝国軍に顔が割れているアンナは醜態を多数の帝国兵にゲラゲラと笑われていた。
「フン…まあいいだろう。」
将校はグリグリとアンナの後頭部を踏みつける。涙ながらのアンナの訴えは欠片も心に響くことはなかったが、せっかくの資源を無駄にする気はハナからなかった。ただ人目のつくところでリーダー格のアンナを辱め、捕虜全体に釘を刺しておくための行動である。
彼らにとって、いやむしろこの世界の大半の人間種にとって魔族とは「資源」である。強靭な肉体や高い魔力を持っていながら特定の術式や行動、薬物に対し極めて耐性が低く、一度無力化すれば大半の種は容易に制御が可能となる。そのため魔族の研究が進んだ現在において彼らは極めて便利な奴隷であった。
例えばオーク種は特定の周波数の音波を聞かせることで従順に命令に従うようになり、鉱山などの危険な環境で強制労働をさせられている。高位な魔族であるほど管理は難しいがその分有用であるとされ、サキュバスなどは絶好の獲物であった。
「ありがとう……ございます…」
「ただしこれは許しではない。貴様らが反乱や逃亡を企てれば即座に処理される。理解したなら顔を上げて舌を出せ。」
アンナが言われるままに舌を前に突き出すと将校はタバコの火を舌に押し付けて消した。
「……ッ……ッーー!」
「いいか?お前たちはモノ。灰皿と同列の価値しかないんだ。」
絶望と屈辱がアンナの心を支配する。彼女の心にひびが入るたび、将校の言葉が染み込み、まるでそれが真実であるかのように錯覚する。少なくとも今、自分は灰皿として使われている。その事実が重くのしかかった。
ーーー
夕暮れ時、帝国兵たちは移動をやめ簡易的なキャンプ地を作り野営の準備を始めた。その一方、アンナたち魔族は打ち付けた杭に鎖を繋がれ野晒しにされていた。杭と鎖には特殊な術式が込められており、魔族の力を抑制しつつ杭が抜けないようになっていた。
「奴等…本当に私達を家畜だと思っている…」
「このまま連れていかれれば命も尊厳も何もかも奪われるぞ…」
隊のメンバーの中には恐怖が広がっていた。泣きじゃくる者、怒りを燃やす者、ただ押し黙る者がいたが、皆一様に未来に絶望していた。
「みんな、見ろ。」
アンナは後ろ手に拘束された指を動かす。それは魔族の軍に伝わる暗号であった。
『やつらの収容所に着くまであと四日ある。それまでに必ずやつらが油断するタイミングがあるはずだ。合図を送ったら私が囮になる。何としても生き残れ。』
辱めを受けてなお、アンナは部下を励まし脱走の機会を伺っていた。声こそ上げられないものの、その姿に皆一筋の希望を見出していた。
「おい!何をコソコソ話している!」
昼間アンナとエレナをサンドバッグにした男だった。その目は欲望に満ちており、下衆な衝動を隠そうともしない。
「お前だな?脱走を図れば処刑すると言ったはずだぞ!丁度いい、ついて来い!」
そう言うと男はアンナの鎖を引っ張って強引に帝国軍のキャンプに引きずっていった。
「何をするつもりだ…!」
「お前が言ったんだろ?身を捧げるから部下は見逃せってよ!」
「お前が俺らを満足させなきゃ、手下どもにやらせるだけだ。それとも奴等を数匹処刑してやろうか?」
帝国軍の男たちに囲まれ、酷い悪臭を放つ男性器を押し付けられる。アンナに退路は残されていなかった。
「…わかった。好きにするがいい。」
「なんだその言い草は?お前が望んでそうしたんだろ?それとも部下が死ななきゃわからねぇのか?」
「………帝国軍の皆様、どうかアンナの身体をお楽しみください…」
騒ぎを聞きつけてさらに多くの帝国兵が集まってきた。アンナは覚悟を決め、その身体を惜しげもなく広げる。すらりと伸びた手足と過酷な鍛錬により絞られた肉体による抜群のプロポーションもさることながら、しっかりと重力に逆らうハリのある乳房と緊張からか少し濡れている秘所が男達の視線を釘付けにしている。それでもアンナは眼前の敵を睨みつけるが、凛々しく指揮を取っていた美貌は屈辱と羞恥に歪み、耳まで真っ赤になるほど紅潮していた。これから彼女は徹底的に凌辱され、存分に男たちの欲望をぶつけられるだろう。しかしーーー
『思っていたよりも早く油断したな。フン、このくらい想定通りだ。』
サキュバスの血を引くアンナたちはプライドの高さゆえに安易に性交しないものの、その性技は遺伝子に刻まれたかのように卓越している。また体液にも魅了や媚薬などの効能があるため、魔術を封じられていても容易く相手を骨抜きにできる自負があった。
『ゲスどもめ、お前たちが油断しきったタイミングで脱走してやる。人間ごときのセックスでサキュバスがどうにかなるものか。』
表面上嫌嫌な風を装いつつ、アンナは内心ほくそ笑んでいた。実際アンナの考えは正しく、人間との性交がサキュバスにとって苦痛となることはない。このまま男達を魅了し、脱走の役に立てるプランを練る程の余裕があった。奥から現れた帝国兵が手に持っているものを見るまでは。
「なっ……何故それをお前たちが持っている!?どういうことだ!?」
奥から現れた男は一つの果実を手にしている。リンゴほどの大きさのそれは、鮮やかなピンクと紫の毒毒しい色合いをしており有害であることをこれほどかと主張していた。
この果実は「妖溶果」と呼ばれ、あらゆる毒や魔術による魅了に耐性を持つと言われているサキュバスが唯一恐れた果実であった。かつて魔王が支配していたごく限られた土地にのみ存在していたとされ、この実を恐れてサキュバス族は魔王軍の配下に入ったとさえ言われるほどである。
「お前らに随分とやられたからな。業を煮やした将校の連中が用意したらしい。」
「ヒッ!やめろ、近づけるな!頼むそれだけは!」
「やっぱり演技だったな。獣風情が甘いんだよバーカ。」
途端にアンナは狼狽え始め、逃げ出そうとするが複数の男に後ろから手首を掴まれ肩を押さえられる。一瞬で顔が青ざめ、どんどん余裕が無くなっていく。
「お願いします!そっ…それだけは!何でもします!…あのっ…あの!舐めます、しゃぶります!好きなだけ中に出してください!お尻の穴も使ってください、私は皆様の性奴隷です!肉便器です、家畜です!許して下さい、お願いしますぅーー!」
加速度的にアンナの態度が変わっていく。本気の怯えを見て男達はゲラゲラと笑いながらもアンナの身体を押さえつけ、ゆっくりと実を耳に近づけていく。
「流石獣だな、一瞬でここまでなるとは。」
「どうせなら他の奴等の前でやればよかったな。この様を見れば奴等も失望するだろう。」
散々嘲笑されるが、最早アンナの耳には聞こえていなかった。ただただ恐怖のみが押し寄せていた。恥も外聞もなく踠き抵抗するものの、ついに果実の先端の芽が耳に押し当てられる。
「やめて、嫌、イヤ、イヤァーー!」
魔族を感知したことで果実が反応し、先端の芽がじわじわと伸びていく。耳の中を異物が進んでいく感触がゾクゾクとアンナの精神を蝕んでいく。
「あっ………ああっ……たすけ……アッ」
「ん?おい!こいつ漏らしやがったぞ!」
チョロチョロとアンナの秘所から小水が垂れて足元に注がれていく。意識は既になく、目は白目を剥いて全身を微かに痙攣させ、呻き声を発するばかりである。
「アッ……アッ……ガアァ…」
「おっ、始まったな。」
「ああ、コイツも終わったな。」
「妖溶果」は元々食獣植物であり、特に魔族をターゲットとする進化をしている。獲物を捕らえたのち果実の芽を耳から侵入させ脳に寄生して操り人形とするのだ。ほとんどの魔族はそのまま生き絶えるが特殊な耐性を持つサキュバス族は即死せず、代わりに脳内の魔力を操作する器官を破壊される。そうすると今まで自らを守ってきた魅了と媚薬の体液が主に牙を剥く。全身の感度が異常に高まり常に愛液を撒き散らし、周囲の存在に対して無条件で服従するようになる。かつて触れることすらなく男を手玉に取る夜の女王は貧民街の娼婦ですらしないような無様を晒すこととなるのだ。もちろん魔術を扱うこともできなくなり、不可逆的にあらゆるカーストの最底辺の存在となり果てる。
「あっあっあっ…ああっ」
アンナは股間から潮を噴き出し、ガクガクと生まれたての子鹿のごとく足を震わせている。脳内に到達した触手が今、アンナという存在そのものを破壊しているのだ。恐ろしいことにこの状態でもサキュバス族の魅了耐性は生きており、中途半端な魅了によって正気のままありとあらゆる恥辱と苦痛を味合わされる。これにより魔術でも治癒できない、心の芯に服従を刻み込む真の「
「そっちの準備も終わったみたいだし、そろそろ始めるか。何か言っておくことはあるか?これから死ぬより酷い目に遭うんだからな。」
「フー…フー……私は……グスッ……屈しない……」
その日、キャンプからは男たちの笑い声と女の絶叫が絶え間なく響いていた。
ーーー
翌日、部下たちの前に現れたアンナの姿は変わり果てていた。全身から精液と小便の匂いを放ち、背中と尻には数え切れない程の鞭の跡があった。顔と腹にも殴られた様な跡があり、だと言うのに股間からはとろとろと愛液が垂れ続けている。その目からは矜持も誇りも感じられず、ただただ絶望のみがあった。
「お前らもこんな風になりたくなきゃ大人しくしろよ。」
誰も彼も隊長の姿に絶句し、身動きできないでいた。男はアンナの鎖を杭に繋ぐと、1時間だけ休息を許し去っていった。普段から人一倍アンナを尊敬していたエレナはアンナに駆け寄る。
「隊長!大丈夫ですか、隊長!」
しかしアンナの反応はなく、ひたすらボソボソと何か呟いていた。
「隊長!しっかりしてください、たいちょ…」
エレナの動きが止まった。アンナが何を言っているのかわかってしまったからである。
「ごめんなさい…魔族でごめんなさい…逆らってごめんなさい…出来損ないでごめんなさい…ごめんなさい…」
壊れた機械の様に謝罪を繰り返すアンナは廃人同然であり、かつての凛々しく美しい姿は見る影もない。ひたすらに哀れで惨めな上官の姿は魔族たちに自らの未来の姿を思わせるには十分だった。その日を境に、魔族たちは二度と反抗する気を起こすことはなかった。
夜が来るたび、男たちはアンナをキャンプに連れて行った。アンナは何も言わずただ従っていた。アンナが身を捧げる代わりに部下に手を出さないという約束は律儀に守られていたが、それが却って逆らえばどうなるかを部下たちに想起させた。
そして瞬く間に時は過ぎ、帝国軍領の特殊魔族収容所に到着した。既に魔族たちは絶望しきっていたが、悲劇は始まったばかりであることをまだ知らなかった。
好評なら続きます。感想お待ちしております。