※この作品はR-18です。

淫らな吸血鬼の宴   作:タナト

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本当は週1でエロも更新したいです。でもカロリーが高い。


EP05 南陽菜(ヴァンパイアハンター)

 

 

今日は月も見えない暗い夜。ここは廃病院の廊下だ。

 

“ズドンッ!”

 

「あ゛あああぁぁぁ!!」

 

聖水を含んだ銀の弾丸を食らった吸血鬼が聞くに堪えない断末魔を上げて朽ちていく。こいつはここに潜んでいた吸血鬼で、私はそれを狩りに来たヴァンパイアハンターの南陽菜だ。年は22歳で10代後半からこの稼業をやっている。

 

「また一匹潰したよ、父さん」

 

 私はこの世にはいない父に語り掛ける。私がこの仕事を始めたのは、幼いころに父を殺し、母を連れ去った吸血鬼を見つけるためだ。そのためにヴァンパイアハンターとして経験を積んでいかなければ。

 

私はそんな想いと共にヴァンパイアハンター協会に討伐報告に向かう。

 

 ※

 

 これからもそんな風に吸血鬼を狩り、いつか仇にたどり着くそんな未来を夢想していた。

 

「くそっ……!放せっ!気色悪い!」

 

しかし、そんな未来は決定的に塗り替わってしまった。吸血鬼の情報を得て、向かった廃工場で私は不意打ちを受けて拘束されてしまった。今私は上半身に、ノースリーブの上に黒い革ジャケット。下半身にタイトなミニスカートとストッキング靴はハイヒールという格好だ。欲に正直な吸血鬼の劣情を煽るための格好だが、この状況では心もとなく感じる格好だ。

今私は、両手首は細長いもので結束されて吊り上げられている。さすがにまだ打つ手なしというわけではないが相手の攻撃の瞬間が全く感じられなかった。

 相手は相当得体のしれないタイプの吸血鬼かもしれない、殺そうと思えば殺せたはずなので、すでにこちらを殺す気はないと見える。ここはいったん様子を見るべきか……。

 

「やぁ、吸血鬼狩りが来たと思ったらなかなかに私好みの美女だったので捕まえさせてもらったよ」

 

虫唾が走るような軽薄さの声が聞こえる。廃工場の暗闇の向こうから、紅く妖しい光を放つ双眸が見える。

 ああ、本当にうすら寒い。私は自慢ではないが女性として性的魅力のある容姿をしていると自負している。欲望に忠実なことが多い吸血鬼をそれで釣れる場合があったが、性欲の視線を向けられるのは身の毛がよだつような不快さに耐えてきた。

 今回の吸血鬼も例にもれず、そういう欲望に忠実なタイプらしい。顔はよく見えないがその視線が私の起伏に富んだ肢体を撫でるように見てくる。それだけで鳥肌が立つ、早く奴の両眼に杭を打ち込んで潰してやりたい。

 

「勇ましくも凛々しい……それでいて反抗的な目線……つくづく好みだな」

 

そんなふうに私の体を品評しながら吸血鬼は、闇から出てくる。得体のしれない光りがぼんやりと私の周りを照らしている。

 

「……っ!?お前は……!!」

 

その吸血鬼の男の姿を見た時、私の頭の中であの日の光景が再生される。忘れもしないチャラチャラとした今どきの若い男のような服装をしているが間違いない。15年前のあの日、父を殺し、母を連れ去った吸血鬼だ。

 

「お前っ!私の家族を襲った吸血鬼だな」

 

私の喉からこれまで出したことがないほど低い声が出る。怒りのまま自分の置かれた状況などどうでも良くなっていた私は、15年前の出来事を覚えているか問いただす。

 

「さぁ、俺は一定の時間の流れの中で生きているわけではないし、そのような出来事は万回は繰り返している……反応する妻がいないということは家族が増えたわけでもない取るに足らない出来事だったんだろ」

 

「なっ!貴様!貴様が連れ去った母さんはどこだ!まさか!」

 

もうこの世には……そんな不安が胸を締め付けたが、現実はある意味さらに悲惨であった。

 

「なっ……!?」

 

男はその頭上に空間を展開する。空中に開いた時空の窓から見える光景はまさに地獄だった。

 

「さぁ、探せ。おそらくはここにいると思うぞ」

 

それは無数の裸の女性たちがオブジェのように埋め込まれた肉壁であった。壁全体が脈動するたびに露出した彼女たちの身体がわずかに動く。まさか生きているのか、あの状態で……。

 

「見つからんか?まぁ、数が多いからなぁ……安心しろ。お前の母は快楽に満ちた悪夢の中俺に生き血提供し続ける血液サーバーになっているよ。年も取らないし、死ぬこともない。つまらん男の妻でいるよりよほど幸せな人生だろうな。ふふ、フハハハハ……」

 

頭が熱くなる。全身を怒り感情が駆け巡り、どうしようもなくなる。しかし、奴に襲い掛かることは叶わない。叫ぶことしかできない。

 

「この薄汚い欲にまみれた外道がぁ!」

 

思いつく限りの罵倒を浴びせるが、奴は眉を顰めることもなく薄笑いを浮かべたままだ。許せない、母をおもちゃのように弄び、死後までも父の尊厳を愚弄する。こいつだけは、こいつだけは私の全てを掛けて地獄を見せてやる。

 

“ヒュッ!”

 

私は身体を振って、靴に仕込んだ銀のナイフを放った。その刃は寸分たがわず奴の左目あたりを貫いた。

 

「どうだ!」

 

ただのナイフならともかく、儀式を経た特別製の銀のナイフ、吸血鬼の存在を内側から崩壊させていくことだろう。

 私の脳内に、奴の頭部が溶け落ちていく光景が浮かんだ。

 

“シュ~~~!”

 

「な、なにっ!?」

 

しかし、現実はそうはならなかった。傷口のところから発泡音と共に煙が上がっている。溶けだしたのはナイフの方だった。

ボトっとナイフは地面に落ち、縦に入った傷口はすぐに塞がってしまう。最初から、なかったかのように。

 

「この程度の聖性では、何にもならんぞ。ふふふふ……」

 

奴は呆然としている私を、あざ笑う。神の祝福では浄化できないほど、存在力が強いのか、ならどうすればいい。縛られている状態ではとれる手段は限られている。ひょっとして本当にこのまま……。

 

「くっ……私は屈さないぞ……!」

 

私は自分に言い聞かせるように叫ぶ。

 

「どうだろうな……」

 

吸血鬼の欲がにじみ出るような視線でこちらを眺めてくる。自分に性欲を向けている、吐き気がする。

 

「お前は、わたしを辱め慰み者にしようとしているのだろうが、当てが外れたな……!お前が私を血で汚そうものなら教会で施してもらった術式が発動し、私の体は崩壊する……!」

 

それは自害に等しい仕掛けだが、身体をなぶられその血の眷属にされるよりずっとマシだ。自死を選択肢に入れている時点で私の心は折れかけていると言えたが……。それを誤魔化して威圧的に振る舞う。

 しかし、現実にはさらに私の心を追い詰めてくる。

 

「ヴァンパイアハンターの吸血鬼化対策などとうに知っている。あれで何人の美女が灰と化したことか、まったくもったいないことをする」

 

「……!貴様、見下げはてた下劣さだな!」

 

どこまでも自分の欲望のための存在としてしか見ていない。そんな奴のものになるなど地獄に落ちたとしても御免だった。

 

「貴様のものになるぐらいなら、皆死んだほうがマシだと思ったことだろう!」

 

灰になって消えた同業者たちも、今の私と同じ気持ちだったはずだ。

 

「勘違いするな、俺はものにした女は皆そうなってよかったと思えるような、幸せで包むように心がけている」

 

そう言ったやつの傍らに一人の女が現われる。修道女のような衣装を着ている女だ。しかし、その服は清楚さとは真逆の卑猥なもので、スカートには深いスリットが入っており、横乳が大きく露出している。もはやそういうプレイのためのコスプレだ。その女は一瞬こちらを見る。こんな状況なのに、ドキドキしてしまうほど、奇麗で性的な魅力に満ちた女だった。露出の多い服がそれを更に淫靡に演出している。どこまでも肉感的な白い乳房や太ももは眩しいほどだった。

だが、その瞳の紅い光と、口元からのぞく牙で自分の怨敵である吸血鬼であると分かった。おそらく、奴の手籠めにされた憐れな犠牲者だろう。私は冷えた頭で血の快楽に堕とされた、人としての尊厳を失った存在を気持ちだけでも見下す。

 

「これが新しい私の妹?気が強そうで可愛がり甲斐がありそう♡」

 

女吸血鬼は、私を見ながらそう言って、指の先まで媚びを売る動きを徹底しながら男にしな垂れかかる。魂の底までこの男に陶酔していることが分かる。自由意思を完全に失っている。ああはなりたくない。

 

「そうだ、すぐに私の妻になってお前と同じ幸せと愛を共有することだろう」

 

「誰がそんなものになるか!」

 

妻だと愛だと、ふざけるな!血の魔力によって魂まで傀儡にしただけに過ぎない癖によくもそんなことを……。

 

「いいえ、始まりは魔力によるものかもしれないけど私の魂は、確かに快楽と愛に包まれて幸せを感じているわ♡」

 

私を見る女吸血鬼の一実は蕩けていて、ハートマークが映っているようだった。女吸血鬼の言う幸せとは陶酔からくるものであるのだろうが、嘘ではないのだろう。

 

「フン、なんにしろ。私を汚そうものなら私は灰になる。お前が楽しむ間もなくな……それもつまらんだろう、殺すならとっとと殺せ」

 

その言葉はほとんど強がりだった。吸血鬼に対する嫌悪感は強まるばかりだったが、心の何処かでその吸血鬼の計り知れないほどの存在の大きさを感じ取っており、本当にこの男のものになってしまうのではないかという不安が湧いてきた。それは死ぬよりも恐ろしい末路だ。

 

「とうに知っているといっただろう。そうさせない方法もな」

 

「なっ!そんなことできるはずない!」

 

私はその希望に縋るように叫んだ。しかし、心のどこかで分かっている。この男は嘘は言わない。やると言ったらやると本能的に納得してしまう。

 

「できるさ、欲しいと思った美女を逃す俺ではない。浄化術式を発動させずに俺の血で染め上げる方法を、研究した。その成果をお前に身をもって体感してもらおう」

 

「ひっ……!」

 

その言葉は死刑宣告に等しかった。その吸血鬼の存在の大きさに、理性より先に心が折れてしまいそうになる。私はこの吸血鬼のものになってしまう。そう諦めてしまいかける。その時、脳裏に両親の顔が浮かび、気力が戻ってくる。

 

「やってみろ、たとえ吸血鬼の血に犯されても、心までお前のものにはならない」

 

たとえできなくても、最後まで意地を張り続けていようと心に決めた。

 

「ふふ、その心根の強さ気に入った。それでこそ捻じ曲げがいがあるというものだ。せいぜい……自分が変わっていくのを味わえ」

 

“パチンッ!”

 

吸血鬼が指を鳴らすと私は生暖かい影に呑まれた。

 

 ※

 

「う、うう……ここは……」

 

気が付くと、私はまた闇の中にいた。しかし雰囲気で、ここがさっきの廃工場とは違う。尋常ではない空間だと分かる。暗いはずなのに、身体の様子は見える。不思議な暗さだった。両手首は相変わらず細いもので縛られている。さっきと違うのは両腕がYの字のように開かされていることだ。抵抗も何かを隠すことも許さないという意志を感じるような心細くなる体勢だった。

 

『目覚めたか?そこはお前のために用意した異空間……ありたいに言えば調教部屋だ』

 

虫唾が走る吸血鬼の声がどこからともなく聞こえ、闇の中に反響する。

 

「調教だと!?やはり下劣極まりないな!好きにするといいさ。どうせ無駄だとそのうち分かる!」

 

私は声が震えないように必死だった。ここは闇の中きっと私の体は完全に奴の手の中と言えるだろう。心は決して渡すまいと思っていても、恐怖を完全に拭い去ることはできない。助けて、父さん!神様!

 

『お前が意地を張るのは勝手だが、身を任せるのが楽でいいと先に言っておこう。まぁ、見物する側としては粘ってもらった方が見ごたえがあっていいが……』

 

どこまでもこちらをあざ笑うような声が聞こえる。奴に身を任せるのは論外だが、私が苦しむのを見せてやつを楽しませるのも癪だ。私はどうしていいか分からなくなる。

 

“グチュ……”

 

何やら水気のある音と共に、手を縛る紐が太くなり、手首にぬめり気を感じた。

そのねちゃねちゃした感触は、ツルのように腕に巻きつくような感覚とともに肩の方まで降りてくる。ジャケットの下を這っているようだ。

 

「ひやっ!なんだ気持ち悪い!」

 

『ふふふ、それはお前を吸血鬼にしてくれる。触手生物だ。受け入れればただ快楽の中で俺の妻にしてもらえるぞ。はははは!』

 

「誰がそんなこ……ヒィ!」

 

私は声に反論しようとするが、今度は足の方から上がってきた腕と同じ不快感に声を上げてしまう。

 

それはストッキングの上から、その存在を主張するようにきつく巻きついてくる。敏感な内もものあたりに登ってこられてなんとも言えないこそばゆさを感じる。いきなり性器を犯される恐怖が頭をよぎったがそういうことはないようだ。

 

「んひっ!うぅ……」

 

ただ焦らすように足の付け根を撫でてくる。直接ではないが性感を煽っているのだろう。

 

「ひぅ!やめろ!ヘンなとこいじるな!」

 

私は身体を揺らして、抵抗を試みるが四肢を縛られていて碌に動けない。でも抵抗するポーズだけでも取らなければ心の方が負けてしまう。せめて心だけは、私でいるのだ。私はどんどん下がっていく勝利のラインに気づかないようにして気を張る。

 

“ググッ!”

 

首に触手が巻き付いてきた。不快感よりも先に窒息への恐怖が湧いてきたが、あまり締まりは強くなく、首を固定するのが目的のようだった。

 これから何をされるのかと困惑していると、狭い視界の中に1本の触手が見える。他のそれと違い先に針があり、半透明の管の中にピンクの薬液が入っている。このろくでもなさそうな薬を撃ち込む気なのか。

 

「そう、その液体には栄養剤と媚薬が入っている。君が間違っても死なぬように、気持ちよくなれるように……そして、私の血が入っている」

 

「なっ!」

 

その言葉を聞いた時、私には突き付けられた注射器触手が断頭台のギロチンのように思えた。

 

「なあーに、混ぜてある値は微量だ。最初の数本は何ともないだろうな。だが5本10本と撃ち込まれるうちにお前の身体は吸血鬼に近づいていく……お前は何本目で自分が変わってしまったと気付くだろうな?……くくく……」

 

「殺せ!吸血鬼なんかになりたくない!そんなものになるぐらいなら殺せ!」

 

私は反射的に叫んだ。吸血鬼になる。私を不幸のどん底に落とした存在その仲間にされる。その未来を改めて突き付けられ私の心を絶望が包む。私はそんなものになるなら舌をかみ切ってしまおうと思った。

 

「は、むぐっ!」

 

顎に力を入れようとした瞬間、別の触手が口の中にねじ込まれる。太い触手は酷くぶよぶよとしていて、どんなに力を入れても口を閉じることが出来ない。

 

『そんなに足搔こうと、お前は俺から逃れることはできない。絶対にお前の全てを手に入れてやる』

 

また、私をあざ笑う声が聞こえる。なぜそんなにも私に執着するのかと、思う。でもきっと違う。この男にとってドアを開くように簡単なのかもしれない、簡単すぎるから逆に妥協することもしない。

 

“チクッ!ドクドク!”

 

冷たい針が痛みと共に首の中に入ってくる。そしてその針の先から、私の魂を殺すどくっが体内に注入される。

 

「……っかぁ!」

 

“ドクン!ドクン!”

 

大きく鼓動が鳴って、すぐに薬の効果が出てくる。頭が、全身が熱くなってくる。全身の感覚が鋭敏になって行くのが分かる。肌を這う触手の感触がどうしようもなく私の女の部分を刺激してくる。肌を滴る汗でさえ私の下腹部を疼かせるようだった。

 

「ぷはぁ!ああ……やめっ!……かないで!」

 

もう不要とばかりに口に入れられていた触手が抜かれる。全身が弛緩し、力が入らない。舌をかみ切ることはできないだろう。

 

「ひゃぁ!やめへえ!あ゛あああーーー!!!」

 

服の中に入ってこなかった触手たちが、容赦なく。タイツストッキングの中、ノースリーブの中に侵入してくる。敏感になった肌を容赦なく蹂躙してくる。その苛烈な感覚は、苦痛でしかなく灼けるような熱とともに私の脳を震わせた。それはまさしく拷問であった。

 

「はっ、はっ、はっ……!」

 

しばらくして、触手の蠢きがいったん収まる。私は自分が生きていることを確かめるように何度も息をする。私の全身は触手が分泌した粘液でねちょねちょだった。

 

『その触手の粘液には闇の魔力が籠っている。それを肌に刷り込むことで自滅術式が発動しないように少しずつお前の身体を聖から、邪へ染めていくんだ』

 

ボーっとした頭に絶望がしみていく。私は否応なく吸血鬼にされてしまう。これはもう決定事項のようだ。

 それでも、心は、心だけは……。

 

『心を保ちたいか?なら苦痛に縋ると良い』

 

「……ふぇ?」

 

私の心を読んでいるのか吸血鬼は私の望みをかなえる方法を教えてくる。しかし、意味が分からない。

 

『しばらくすれば沁み込んでくる邪に抵抗する力がお前の中に湧いてくるだろう。それはお前の中にある聖の力だ。お前が人間でいること、神の力に縋るならばその苦痛を意識し続けることだ』

 

苦痛を意識すること、一種の精神修行のようなモノだ。やってやろうではないか。進むべき道が見え少し活力が湧いてきたところで、奴はまた気勢をそぐようなことを言ってくる。

 

『もっとも、闇の力に身を任せればすぐにお前は快楽に包まれるぞ』

 

それは明らかな誘惑だった。なめるな!私は快楽に流されるだけの堕落した存在じゃない。誇りと尊厳を持った人間なんだ!その怒りがまた私の心を強くはっきりとさせる。

 

「負けない……から……」

 

私は何とか抵抗の言葉を搾り出した。

 

『そうでなくては面白くない」

 

「……っ!」

 

どこまでも私の神経を逆なでする吸血鬼だ。

 

※

 

「いやぁ♡……んおぉ♡お゛おぉぉぉ!」

 

それからどれだけの時間がたっただろうか闇の中では、何も分からない。永遠のようにも一瞬だったようにも感じる。その時間の流れない空間で、私はひたすら嬲られ、凌辱されていた。絶え間なく触手が肌のほぼすべてをはい回る。すでに注射の回数を数えることはあきらめた。薬液が撃ち込まれる度、脳が燃えるように熱くなって狂いそうになる。

もうかなりの量の吸血鬼の血が私の身体に入ったことだろう。私はいつまで人間でいられるのだろうか、まだ確かに鼓動が聞こえている。まだ、今はまだ人間のはずだ。

 

“シュルシュル♡ギューギュー♡”

 

「あ゛あ゛あ゛~~~♡おっぱいびりびりくりゅ~~~♡」

 

触手が乳房に巻きついて搾るようする。乳房の先の乳首に電流のような感覚が走る。そんな風に触手は絶え間なく私の体をはい回る。だが、何かの聖域のように性器にだけは触れようとしない。ここまで隙にするならいっそぐちゃぐちゃにして欲しいという考えが頭によぎることがある。

 

“パンッ♡パンッ♡”

 

「やめへっ♡あひんっ♡」

 

尻を触手で叩かれたりする。来ていた服はもうボロボロでほとんど裸に等しい。尻を叩かれるたびに漏れる情けない声きっとあいつは聞いているのだろう。この無様な姿と合わせて悔しくてたまらない。

 

『感じるのは苦痛だけか?』

 

見計らったかのように奴の声が響く。

 

「そんにゃ、そんにゃのきまっへるへしょ……こんらの、くるひいだへよ」

 

碌に呂律の回ってない状態でそれでも強がりを言ってみる。嘘だった。最初はただただ苦痛にしか感じなかった触手が肌に触れる感覚と脳を沸騰させるような熱。しかし、今はそれが気持ちいいと、もっと欲しいと感じ始めている。

 沁み込む粘液によって、身体が返られているのか、送られてくる情報量に慣れて、処理できるようになったのかは分からないが……。

 

『お前の隠れた欲望が表に出るようになったのだ』

 

「うるひゃい!だま……いひゃぁ!」

 

“グチュグチュ♡スリスリ♡”

 

大嫌いな声が聞こえる。人の心を勝手に覗いて、勝手に解釈する。その無礼さに怒りの声を上げようとしていた時、触手の動き……激しい愛撫と言えるそれが再開される。

 

“ヌチヌチ♡ペチペチ♡”

 

「ああんっ♡いひゃ♡おひぃ♡」

 

触手は私が慣れないように触り方を絶えず変化させながら、私を開発していく。時何叩くように、時にくすぐるように……。媚薬を撃ち込まれ、粘液を刷り込まれた私は、媚びるような甘さが混ざる声を我慢できない。ただ縛られたまま全身を波打たせ、内から登ってくる言いようのない衝動を逃がそうともがいていた。

 

『認めてしまえ、それが快楽だ』

 

また声が聞こえる。いや、ひょっとして私の中から聞こえる声なのか?いやそんなはずはない!吸血鬼から与えられる感覚などすべからく苦痛に違いない。だから……。

 

「くる……くるひ……」

 

私は必死に集中して、感覚の中から自分を確かに保つための苦痛をくみ上げる。身体の芯が硬くなって、外から攻めてくる。昏くて柔らかいものに抵抗しようとしている者があると分かる。

 それが、私の中に残った聖性だ。私が最後に縋るべきよりどころ……。体の免疫が熱を発し、病原菌と戦うのと同じようにそれは、苦痛を伴う抵抗だったが、その苦痛が私を私でいさせてくれるのだ。

しかし、その苦痛もだんだん弱く、はっきりしなくなってきている。すべて甘く、人を堕落させるための何かに塗りつぶされて行っているようだった。

 

「おとうひゃん、ひぎぃ♡」

 

 すがる思いで呼んだ父の名も、嬌声の中に埋もれていく。

 

“ヌゾゾゾゾ~~~♡”

 

「ひゃぐ♡らめっ♡らめっ♡みぎゅ~~~♡」

 

触手は、柔肌の全てでは飽き足らず私の体内まで犯し始める。細い触手が私の両耳に侵入し始めたのだ。

 

“グチュグチュ♡チュルチュル♡”

 

「あ゛あ゛……ひぃ……♡」

 

私は異物が中に入ってくる。未知の感覚にただ震えるしかなかった。脳を弄ろうとしているのか?だとしたら気持ち悪すぎる……!何とか追い出したいが私は無力だった。

 

「お……ほぉ♡」

 

そのグロテスクな感覚さえ、もっと欲しいと思っている自分がいることに気づく。

嘘だ嘘だ。こんなのいいはずがない!気持ちいいなんて思うはずがない!

私は自分にそう言い聞かせ、自分は今苦しんでいるのだと思い込もうとする。

 

“グチャ~♡”

 

「はひぃ~♡」

 

 でも触手は、それも許してくれない。入力された感覚は私の思考を霧散させる。意識にあるのは触手のことだけ、相も変わらず、体中を這いまわり、私の外も中もすべてを制圧した気でいる管のことだけだった。

 

 やがて私の脳に別の場所の光景が送られてくる。それは暗くも豪華な寝台で1組の男女が交わる光景であった。その男女とは他ならぬあの吸血鬼と、修道服を着た女吸血鬼である。後背位での獣のような交わり、私はそれを悍ましいものと思いたかった。しかしその二人は、特に女の方があまりに美しく、また淫靡であったため生物的な本能から魅かれざるを得なかった。

 

『あ゛ああっ♡ンあ゛あぁぁ♡おっほぉぉお♡』

 

その嬌声は下品と言えるものだったが、魂の底から響くような叫びであり、何処か純粋な高尚さすら感じるものだった。

 

『あ゛ああんっ♡ぎもじい♡愛があふれで♡そりぇがまたキモチイイになっで♡まだあなだをすきになりゅうぅ♡』

 

黒髪の女は、吸血鬼にチャーチのスリットか覗くその白く滑らかな太ももを執拗に撫でつけられながら、尻を腰で激しく叩かれて、心からの歓喜に震えていた。想像を絶する快楽が彼女を包んでいるからだろう……しかし、それ以外の何かもある気がした。

 

「お゛っほぉぉぉっ♡あなたぁ♡あいしてるぅ♡」

 

女は男に愛を伝える。

 

「俺も、愛してるぞ!」

 

驚愕の返答が吸血鬼から帰ってきた。この冷酷な化け物に愛があるというのか?あの悍ましい光景を生み出す存在にそんな暖かいものがあるというのか?人の心を魔力でまやかして虜にするような存在が真心からのつながりができるというのか?

 

「あんっ♡あんっ♡うれ、しぃ♡わたしぃ♡しあわせよ♡」

 

吸血鬼の言葉に、涙やよだれを滝のように流しながら喜びの表情を見せる。吸血鬼の表情もどこか柔らかだった。

 まさか本当に、二人の間に愛があるというのか?

 

「そうよ?私たちは愛し合っているの。あなたも彼の妻になればこの人に愛してもらえるわ♡」

 

突如、交わりに耽っていた女がどこにいるかも分からない私の方を見た。以前も聞いた言葉、だが以前と違い納得してしまう自分がいた。

 

「……!?」

 

やがて私の脳に送られる映像が切り替わる。どれもやはり交わりの光景だった。男が様々なタイプの美女と激しく交わる様子。どの女も幸せそうだった。そのペニスを子宮に撃ち込まれる瞬感はもちろんだが男の細く長い指に顎や頬を撫でられった時、そして見つめ合ってキスをする瞬間、女たちはこれ以上なく顔を蕩けさせて、それを受け入れるのだ。

 

『愛する吸血鬼の愛を受けながら、交わるのは至上の幸福よ……♡その快楽も多幸感も人のそれの比ではないわ』

 

脳にぶち込まれる交わりの映像に圧倒される私の意識の中にまたあの女の声が聞こえる。

 

 どんな幸福の中にいるのだろう、あんな顔ができるような幸福なら、私も味わってみたい。それを与えられることが羨ましい……!

 

―私は何を思った?―

 

そう気づいた時、私の意識はまた闇の中に戻った。

 

「あ……う……」

 

体中を這いまわる触手は健在で、私に性感的な快楽を与え続けている。しかしなぜだろう?先ほどまでもうイヤというほど、溺れそうなほどに無理やり注ぎ込まれていた。それが、取るに足らないものに思えてくる。この細い、ねばねばしたひも程度では、あの男の指に震える女たちが感じる快楽の何万分の一にも満たないことだろう。

 

「……くっ……うぅ……」

 

私の中にもどかしさが生まれる。どうせ感じてしまうなら、あの指に優しく撫でてもらいたい。心なき触手にいくら性感帯を刺激されようとも、あの心地よさは得られないだろう。どうせ体液にまみれるなら、触れずとも伝わってきたあの狂うあしいほどの“熱”と一緒がいい。触手の分泌する粘液は冷たすぎる。

 私の心を、もどかしさと、寂しさと、寒さが苛み始めた。誰かこの胸に開いた喪失感を埋めて欲しい。そう、願ってしまった。

 

「あ……ひあ……」

 

それからまたどのくらいの時が経ったのだろうか?私は相も変わらず触手の凌辱を受けて、定期的に血と媚薬の混合液の注射を受けていた。私はもはや時折嬌声のようなモノを上げる機会になっていた。あれだけ感じていたはずの触手の這いずりも、今は取るに足らないものだ。自分の中で抵抗していた聖性も弱まって今はもうほとんど感じられなくなってしまっている。

 ただ入力される快楽は小さくなっているのに、媚薬による体の疼きとイキたいという願望は消えてくれず、むしろドンドンと大きくなっていった。

 そうなるだけならまだよかった。別のものも私という存在を苛んでいた。

 

「あ、あ゛あっ!!ぐぅう……!!!」

 

時折、波のように“渇き”が襲ってくるようになってしまった。

 

「ぐぅ……私は、血を求めてしまっているのか?」

 

喉が渇いて渇いて、喉に焼いた鉄を押し付けられた熱と痛みが私を苦しめる。あの女たちが感じていたのとは違う。苦しいだけの熱と痛み。少し前なら自分を堕落させる快楽が収まって悦んだのかもしれない。縋るべき苦しみが見つかってそれだけに意識を集中させていたのかもしれない。

 

「うぅ……苦しい……寒い……誰か助けて……!」

 

でも今は、苦しみからいち早く逃れたかった。誰か温もりに包まれて、一人ではないと教えて欲しかった。

 

そして一つだけその方法を思いついたそれは、吸血鬼の血に身をゆだねることだ。尾の男は言った吸血鬼になることを受け入れればすぐにでも快楽と幸福に包まれると……。

 

「あ、ああ……!?」

 

そこまで考えて、私の頭の中に父の顔が浮かぶ。私は何ということを考えてしまったのか。何よりも愛した私の父と母を、二人からもらった愛のぬくもりを奪っていった。吸血鬼のものになるというのか、また今度は奪う側になるというのか。

 そんなものにはなりたくない、なりたいと願うことすら許されない。

 だがどんなに硬く決意しようと、歯を食いしばって我慢しようとしても苦しみも渇きも消えてくれない。

 ああ、父よ、神よ、どうしてこんな試練を与えるのか……私は今まで、人を助ける善い人間であり、父の仇に報いを求める善い娘であったのに、どうして助けてくれないのか。そんな怒りに似た黒い感情が私の胸に湧くようになった。それと同時に、もし吸血鬼が親の仇でなかったら、こんなに葛藤せずに済んだのだろうかなどと考えていた。そんなとき……

 

『そうしてそんなに苦しんでるの?』

 

またあの女の声が聞こえる。

 

「吸血鬼に……なってしまいそう、だから……」

 

心身共に弱っていた私は頭が回らず、女の質問に素直に答えてしまう。

 

「どうして吸血鬼になることが苦しいの?」

 

「なっちゃいけないから……」

 

「どうしてなっちゃいけないの?」

 

私と女は禅問答のまねごとを始める。頭の回らない私は半ばトランス状態になって、淡々と返答を続けてしまう。

 

「お父さんの仇だから、人間を傷つける存在だから……」

 

「じゃあもし、あなたが吸血鬼になったら、あなたは苦しいまま?」

 

「違うと思う」

 

私は何の抵抗もなくいってしまう。絶対になっちゃいけないけど、なればきっと幸せになれるだろう。だってあんな幸せそうな顔ができるのだ。そんなしあわせの中に入られることをとても羨ましく思う。

 

「ならなればいいじゃない」

 

「ダメ」

 

「どうして?」

 

「だから、父さんの仇だし、人としての道を外れちゃうから!」

 

私は同じことを聞いてくる声に苛立ち始めていた。

 

「でも、そのままだとあなたは苦しいままでしょ?」

 

「…………」

 

私は何も言い返せなかった。吸血鬼になるのは嫌だったが、苦しいままなのも嫌だと思った。

 

「なら、あなたを本当に苦しめてるのは、あなたの両親と人としての心の方じゃないの?」

 

「え……?」

 

心がざわついて何も考えられなくなる。

 

「だって本当にあなたを大切に思ってる存在なら、あなたにそんな苦しい思いはさせないは?」

 

「…………」

 

そういうものだろうか?

 

「そう、あなたを家族として迎えたい私やあの人は、あなたに苦しんで欲しくないし、吸血鬼になって幸せになって欲しいと思ってる」

 

「あの人も……」

 

あの吸血鬼は妻となった存在ならば、嘘偽りなく愛するのだろう。私にもあの女たちの顔を蕩けさせたような感情を、寵愛を与えてくれる?

 

「逆に、あなたお父さんや、人道はあなたを無駄なことにこだわらせて苦しませてると思うの。私、そういうの許せないと思うな」

 

許せない、そうかもしれない。家族なら愛する人が苦しむことなど望まないはずだ。

 

 

「だからあなたが憎むべきなのは、私達じゃなくて、あなたのお父さん」

 

「憎む……」

 

その言葉を聞いて、私の中に怒りが湧いた。どうして次自分が苦しんで、快楽という幸せを手放さなければいけないのか。そんな規律の中に置く、家族も神も嫌いだ、とても憎い。

いや、私は何を考えている。私は何を考えている。父は、父が信じた神は私の人生のよりどころだそれを憎むなどありえない……。

 

“ズプンッ♡”

 

「お゛おっぼぉぉぉ~~~♡♡♡」

 

私の思考を遮るように、触手が首筋に注射を刺す。針の痛みからすら性器に挿入されるような快楽を感じる。針の先から甘ったるい薬液が流し込まれ私の思考を蕩けさせる。

そして私の精神は耐えられなくなる。快楽を忌避していた完全に溶けてしまい。与えられるものを貪欲に受け入れるようになる。私の堕落は決定的になった。

あちゅい♡♡きもちい♡♡とける♡♡イッグゥゥゥ♡♡♡♡快楽快楽快楽快楽快楽快楽。善悪も過去も未来もすべて甘い快楽に解けていく。肌に触れる触手の感触が、これまでの何倍もの刺激を脳に撃ち込む。乳房を搾る触手、尻を叩く触手、鼠径部をなぞる触手、まるで快楽をもたらす水の中で溺れているようだった。

 絶頂に次ぐ絶頂、股からは滝のように愛液が噴き出してくる。もはやイッている状態がデフォルトだ。

 

「イグゥ♡♡イッた!イッたーーー♡♡いっだの゛にじぇんじぇんだりない~~~♡♡」

 

ただ薬液は甘い快楽だけではない。同時に性欲そのものも再現なく引き上げられる。溺れるほどに水を飲まされても後から後から渇きが湧いてくる。下腹部がどうしようもなく疼いてもどかしい。もっとキモチイイが欲しい、こんな愛撫じゃどうあっても満たされない。愛液を垂れ流す穴を埋めるものが必要だ。だが人間の貧弱なペニスではもはや満たされない気がする。怪物の摩羅が欲しい。膣を引き裂くような、硬さと太さと長さと熱さを持つガチガチの摩羅。

チンポ欲しいチンポ欲しいチンポ欲しい。無理やりに快楽を口に突っ込まれる苦しさと、なお足りないと快楽を求める本能がせめぎ合って気が狂いそうだ。いや、もう狂っているのかもしれない。

 

『んふふ、イイ感じに染まってきたみたいね。じゃあ、まだオチンポはお預けだけど、私たちの幸せの一端をその身で体感させてあげる♡』

 

オチンポはお預け、その言葉が私を絶望に叩き落すが直後の言葉に高揚する自分もいて、落差で頭くらくらする。

 

“ジュプン♡ジュプン♡”

 

媚毒によって体積が増え始めた乳房、その頂点で痛いほど勃起した乳首に、触手が針を刺した。

 

「おっぱ……おっぱいにぃ~♡」

 

その冷たい針で私が感じたのは、本来何も侵入すべきでないところから異物を入れられた危うさと、そこからくる背徳的な快楽だった。恐怖と言い換えてもいいかもしれないが、その時の私はもう、彼から施されるすべてに対して負の感情を抱けなくなっていた。

 

“ドクンッ♡ドクンッ♡”

 

「おびょ~~~♡おくしゅりくりゅ~~♡」

 

乳首に刺さった。針からこれまでとはまた違う薬液を注入される。私はどうなってしまうのだろうか、不安はほとんど感じられずそれを覆い隠す快楽への期待が胸の中を満たした。

 

“トクン♡トプン♡ジュプン♡”

 

薬液を注入されてからすぐに身体の変化はやってきた。重く膨らんできていた胸の奥から、何か熱いものが込み上げてくる。

 

「くりゅ♡なにかくりゅ~♡」

 

“ブシューー♡ブシューー♡”

 

乳首から、熱い白濁液が噴き出してきた。間違いない母乳だ。私はまだ孕んでないはずだ。ひょっとして私は知らないうちに吸血鬼の子を孕まされてしまったのか?

 

『大丈夫よ♡お試しで母乳が出るようにしただけ♡』

 

私の不安を見透かして、あの声がフォローを入れてくる。

 

「ど、どしてそんにゃことを~~~♡♡♡」

 

『あら、知らないの?吸血鬼も赤ちゃんの内は母乳を飲むのよ。母乳はもともと血液みたいなものですからね♡』

 

そうだとしても私に母乳が出るような改造を施す意味が分からない。

 

『母乳が出れば、子供ができる前から子育てを手伝えるから棒姉妹さんたちとすぐ仲良くなれると思うの♡その母乳は吸血鬼の赤ちゃんにぴったりな成分にしてあるわ♡むしろ普通の人間の赤ちゃんには毒かもね♡お姉さんからのお節介ってところ♡』

 

そんな私は吸血鬼という化け物を育てる。ミルクサーバーになってしまったというのか?私は思い立ったことのおぞましさに消えかけていた人間性が返ってくる。

 

『そんなじゃないわ♡私たち彼の妻はみんな家族、誰の子供も平等に愛おしいのよ♡』

 

その言葉を聞いて、私の頭に正反対の想像が浮かんでくる。

腕の中に小さく愛おしい存在がいる場面、そしてそんな私たち親子をたくましい腕で包んでいる存在がいる。あの吸血鬼だ。

 そこで我に返る。私はあの男と子をなし、家族となる未来を幸せな未来、理想の未来と考えてしまっていた。

確実に変わっている。私の根っこの方が。大切だったものが忌まわしいものに変わっていく。憎しみの対象だったものが、大好きなものに変わっていく。それがとても恐ろしく、おぞましく、そして心地いい。

 

“カポッ♡シューシュー♡”

 

搾乳機のような透明な管が、ミルクを垂れ流す乳首に取り付けられる。乳腺を白濁液が通るたびに絶頂にも似た快楽が乳頭に走る。

 

「おひょ~~♡おっぱいしぼられりゅ~~~♡♡♡」

 

そして管の根元の肉がリズミカルに蠢いて、あふれるミルクを搾っていく。

 

『ほら~自分のおっぱいミルク、味見してみて~~~♡』

 

「むぐぐ……んぐ、ごくん……♡」

 

触手の一本が、私の口にねじ込まれる。いつもは飲みたくない薬液が流し込まれているところだが、今回に限ってはひたすら甘い味が、口の中に広がっていく。ああ、甘いなんて濃厚な味わいなんだ。子宮が疼いて生命エネルギーがあふれて送るようだ。今中出し射精をしてもらえれば、確実に孕める気がする。

 

『このミルク吸血鬼用だから血の味なの♡これがおいしく飲めてるって、こ・と・は♡あなたが吸血鬼に近づいてるってことね♡』

 

「そ、そんにゃ……むぐぐぐぐ……♡」

 

自分というものが決定的に変わっていくなか、かつての私の抵抗の方を苦しみと感じてくる。幸せになっていくこの過程が、恐ろしいと心細いと感じてしまっている。嫌だ、苦しい、もっと気持ちよく幸せになりたいのに。

 

『それならあの人の血を受け入れて、私達の家族になればいいのよ』

 

あの女吸血鬼の声が、天の助けのように聞こえる。

 

「かじょく……?」

 

私はすがるように弱々しい声で訊いてしまった。

 

「そう♡あの人のお嫁さんになるの♡吸血鬼になって人の身では耐えられない本気ピストンをしてもらえば想像もできないような快楽でその渇きを満たしてもらえるわ♡苦痛も悲しみもその気持ちよさの中に全部解けていく♡とっても素敵でしょう♡もちろん、ご主人様が認めた女の子なら他の奥さんたちも大歓迎してくれるわ♡みんなでご主人様にご奉仕するのもとっても楽しいわよ♡」

 

「ごホウシ……?」

 

彼女の言葉を聞いて私の頭の中に映像が浮かんだ。押し付けられた映像とは違う。都合のいい空想のような甘ったるい妄想。

 彼の指が私の全身を撫で、愛撫して貪るようなキスをしてくれる♡そして、その人間ではありえない剛直で私の子宮口を叩いてくれるのだ。人間なら死ぬほどの痛みを感じるような行為も、吸血鬼の身体なら100%の快楽になる。

 吸血鬼とはなんと素晴らしいのだろうか。私も早くそうなりたい、もうすぐのはずだ。私の体は調教が始まる前よりも豊満で煽情的になっている。下で歯茎を撫でるとあの人好みの身体になっているということだろう。気に入ってもらえるだろうか?

 

「ええ、大丈夫。たくさん愛してもらえるわ♡」

 

その言葉を聞いて、私は心底安心するとともに、これからの夢のような生活に浮足立つような気持ちになった。

 

「物欲しそうな顔してるわね?心は決まった?」

 

「はい~♡およめしゃんにしちぇ~~~♡♡」

 

心でそう唱える前に口から声が出ていた。私は私が決定的に変わってしまったことに気づかない。価値観が完全に裏返ってしまったのだ。

 

『お父さんの仇に、すべてを捧げることになるのよ?それでもいいの?』

 

「ひゃい~、わたひをくるひめる人のことなんヘ、どうでもいいでひゅ~~~」

 

つまらない復讐などという価値観に私を縛り付ける人は家族とは言えない。むしろ

 

「あなたのお母さんのような人間を踏みにじって幸せになるのよ。その覚悟はある?」

 

彼女は私を試すような言葉を続ける。

 

「どうでもいいれす~~~♡♡どうでもいいからはやくきゅうけつきにひへ~~~♡♡」

 

あの人に見染められなかった存在など、欠片の価値もない。壁として糧になれるだけ幸せに思うべきだ。そんなことよりも早く家族に迎えて欲しい。

私の頭の中は、吸血鬼らしい価値観に染まっていた。それに気づくことはないし、気づいても何の感慨もない。吸血鬼としての生き方こそ絶対の正義であるといつの間にか刷り込まれてしまったのだ。

 

「いい返事よ♡じゃあ、あなたが完全な吸血鬼になるための最後の仕上げをしましょう♡」

 

闇の中から嬉しそうな声が聞こえてくる。そして視界の中に二本の触手が入ってきた両方注射針が生えている。片方は口に、片方は下腹部に刺さった。

 

「んぶぅ♡♡」

 

口の中に鉄の味が広がる。交じりっ気のない、吸血鬼の血を注がれているのだ。これが欲しかった。私は必死に喉を動かしてその命のエキスを体内に取り込んだ。

 

“ドクンッ!”

 

心臓が止まったように感じて、言いようのない感覚が全身を包む。

 

“ズチュンッ!”

 

私に施される改造はそれだけではない。下腹部の針からはは魔力が流れ込んできた。後に知ることだが。その魔力は私に淫紋を刻んでいた。それは私をかの吸血鬼に隷属させ、交わりの快楽を何倍にも引き上げるもの、私を彼の完全な虜にするための印だ。私はそれをとても愛おしく感じた。

 

「んぉおおお~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

私は快楽と熱で絶叫した。もう私を縛り付けていた家族との絆や、倫理といったものは完全に消え去っていた。

 

はやくあの人に愛されるためにふさわしい存在になりたい♡あの人に愛を伝えてご奉仕したい♡♡♡♡

 

「ん、おおおおおお~~~♡♡♡♡」

 

それからどれだけの時間が経ったのだろう?一瞬のようにも、永遠のようにも感じる壮絶な体験の後、やっとのことで静寂が訪れる。

 

「あ……」

 

視界が開けた。そこには高そうなベッドと愛する人がいた。憎き私の父を殺し、母に永遠を与えた素晴らしい存在。そんな彼が私の方を向いて寝そべっている。彼は裸で

、恐ろしさすら感じるほど膨張した摩羅を見せつけている。

 

「はぁ……ご主人様……♡」

 

その顔を見た瞬間、彼を求めるどうしようもない渇望が湧いてくる。彼に見て欲しい、触れて欲しい、心を傾けて欲しい、肉棒をオマンコに突っ込んで愛してほしい。彼を求めるあらゆる欲望が私の頭を苛んだ。しかし私の体は相変わらず、触手によって拘束されていてベッドの上の空中に磔にされている。身体をいかに蠢かせても近づくこともできない。

 

「どうだ、ヴァンパイアハンター……まだ俺を殺したいか?」

 

 

「い、いえ……もうそんなことは思っておりません!私が愚かでした。あなた様の調教により、私は真理を理解しました。あなたの妻となり、ご奉仕をし、寵愛を賜ることが雌の得うる至上の幸せであると」

 

私は過去の自分によって、ご主人さまに誤解されていると思って、必死になって弁明する。

 

「そんなチャンスを頂いたにもかかわらず、それを拒絶するなど。私は無知でした。図々しいと思われるでしょうが、私は今、あなたの血の一族に加わりたいと思う自分を抑えられません!私を欲しいと思っていただけるなら、私を妻にしてください!」

 

私は媚薬にやられた頭を必死に回して媚びる言葉を連ねる。

 

「安心しろ。淫紋を刻んだのだ。お前を手放す選択肢はない。お前には俺が気持ちよくなるための肉穴であり、新たな使い心地のいい肉穴を産んでもらう」

 

「はい♡はい~♡私は永遠にあなたのものです♡私を心行くまでお使いください♡」

 

おおよそ尊厳を尊重されるような扱いはしないと言われているのに私の心は心底安心して、媚びる言葉を吐き出す。そのような扱いの中で燃えられる快楽と幸せは、常人が得られるそれをはるかに超えるからだ。

 

「来い……」

 

ご主人様の呼びかけに反応し、触手は私を彼の前に突き出す。

 

「……♡」

 

ご主人様はただ、私の頭を撫でてくれた。それはきっと彼の長い人生の中の塵にも満たない好意だろう。だとしても、誠実な人間の雄に一生を捧げられるよりもずっと幸せだ。

 

「さぁ、具合を確かめさせてもらうぞ。どうせなんだ、触手に手伝ってもらえ」

 

そのご主人様の声を聞いた触手は私の体の上に残った服の残骸であるボロ布を完全に剥ぎ取り、彼の顔の前で股を引かせて、オマンコを開帳する。もともと私の全身には粘液が滴っていたが、私の淫裂からはそれ以上の勢いで愛液が流れ出ている。処女のまま、調教し尽くされオチンポ様を求めてヒクつく淫乱マンコになってしまった。

 ご主人様はそんな私の穴を舐めるように眺めて吟味するきっと気持ちのいい穴か、元気な子をひり出せる穴か確認しているのだろう。私の穴を好きになって欲しい、これまでそういうことの知識はあまりなかったが、これからご奉仕のために勉強し努力しよう。

 

「行くぞ……」

 

やがて納得したのかご主人様は短く言った。

 

―来る♡来る♡―

 

相変わらず触手は私の全身に巻きついていて、私の意志で動くことはできない。ただされるがままに、膣穴を剛直の上に宛がわれる。それだけで亀頭から立ち上る熱気を感じ、股が熱くてじれったくなる。

 

“ズップン♡”

 

「お゛っほぉぉおおおお~~~~♡♡♡」

 

挿入とともに頭が白くなって、私は絶叫する。甘美なお酒を頭に直接流し込まれるような快楽が私の脳を震わせる。

 

―イクイクイクイクイク♡―

 

「イんっぐぅううう~~~♡♡♡」

 

“ぶしゅー♡ぷしゅー♡”

 

私は絶頂した。挿入だけで派手にイッた。果てない渇きが一気に満たされたようようだった。同時におっぱいから母乳が噴き出してしまう。その解放感もまた気持ちよかった。

ざわつく心が帰る場所を見つけたように落ち着いた。実際に膣穴はご主人様のでぎちぎちに栓をされてしまっていたが、破瓜の血と一緒に愛液が肉の柱を伝って滴っていく。

 ここが私の居場所だ。少し絶頂が落ち着いて、周りに意識を向ける余裕が出てくる。

 

「ふふ、いいぞ……」

 

顔に私のミルクを浴びたご主人様はそれにも関わらず口角が上げてくださっている。その笑いに合わせて肉棒が震えているのも分かる。顔のミルクをなめとっておいしそうに味わってくださる。私の膣内と母乳を気に入ってくれたようだ。とっても嬉しい、その時間で快楽からえられる幸福感が何倍にも掛け算される。

 

“ずちゅん♡ずちゅん♡”

 

腰に巻く触手によって、自動で筆おろしピストンが始まる。私の意志が介在しないまさに一方的に使われるような交わり、ぞんざいに扱われているはずなのに被虐趣向が刺激されて充実感すら感じてしまう。

 

「あうん♡ごしゅじんん~~♡しゃま~♡」

 

膣内のヒダに擦れるオチンポの凹凸が死ぬほど心地いい。往復のたびに絶頂してしまう。これが吸血鬼の交わり、想像を絶する気持ちよさだ。これまでの人生の葛藤や苦しみがどうでも良くなるようだ。

 こんな素晴らしいものから遠ざけようとするなど、父も、神も、本当に憎たらしい。もう二度と祈ってやるものか。

 

“ズニュン♡”

 

「いひん♡」

 

そんな私の悪感情を洗い流すように、ご主人様が私の胸を触る。バスト100㎝の大台に達していそうな乳房を握りつぶすような無遠慮な触れ方、痛みすら感じたがそれが痺れるようなゾクゾクした快楽を感じさせた。

 

「ボリュームも感触も良い感じだ」

 

「ひゃい~♡気に入っていただけってうれひいれす~~~♡♡♡」

 

好意的な感想を言われて自然に、言葉が出る。

 

「どれ、改めて味も見てやる」

 

ご主人様は左の乳房を直接咥えて、右手で搾りながら母乳を吸い出す。

 

「ん、にゅ~♡私の全てはあなたの……ん……♡ものれす……♡いくらでも飲んでくだひゃい♡」

 

彼は乳首に牙を立てて、すごい力で母乳を飲んでいる。赤ん坊のように一生懸命で、とても愛おしく感じる。その頭を抱きしめてい感情にかられたが、触手に拘束にされている状態ではそうはできない。そのもどかしさと、使われている充実感が、私の官能をなお引き上げていく。

 ああ、吸血鬼になれて幸せだ。

 

 

ふと声のした方に目を向けるとうっとりとした表情でこのこちらを眺めるあの修道女姿の女吸血鬼がいた。ご主人様の血に連なったからわかる。彼女はご主人様の最初の妻、性奴隷妻たちのトップである女王様だ。

 

「はい♡お姉さま♡家族に加えていただいてありがとうございましゅ~~~♡♡♡」

 

 彼女は新しい、お母さんだ。壁で眠っているメスはただ私を生んだというだけで、彼女こそ本当の母親なのだ。そして本当の私が今日ここで生まれたともいえる。

 ああ、しかし、吸血鬼狩りなどという低俗極まる穢れた過去を持つ私が、ここにいてもいいのだろうか?

 

罪悪感と共に、重すぎる不安がのしかかってくる。もし許されないのなら、私の魂を欠片も残さず消し飛ばして欲しいそんな風に思ったが、同時にこの幸せを手放したくないと思ってしまう。

ご主人様の隣に罪深くて、汚れた存在を置きたくないと思うが、ご主人様と一緒に居たいという思いを抑えられない。

私は葛藤の中で泣いてしまう。

 

「…………」

 

「…………♡♡♡♡」

 

ご主人様は、母乳を吸うまま、肉棒で膣内を味わうままに私の頭を撫でてくれる。まるで未来こそが重要というように。ご主人様からの愛を感じるたび、オマンコを締め付けてしまう。そしてそれに応えるようにご主人様の肉棒もびくびくと震えてヒダを刺激する。

 

「行くぞ!これまでのお前を完全に破壊して、俺好みに作り替えてやる」

 

“ドチュンッ!”

 

「~~~♡♡♡」

 

私は下からの突き上げを受け絶叫してしまう。人外の力を込めた強すぎる衝撃が子宮口から脳天に突き上げてくる。触手によって腰が完全に固定されているので衝撃を逃がすことが出来ない。

 吸血鬼化で肉厚になった尻が震える。気持ちのいい感触をご主人様に与えられているといいが……。

 私の脳は、シェイクされ、破壊され、吸血鬼の再生力で再構築される。もはや私の中に南陽菜と呼ばれた存在は欠片もないのかもしれない。では私とは何だ?

 

“ズチュンッ♡♡ズチュン♡♡♡♡”

 

それは容赦なく続くピストンが教えてくれる。

 

「可愛いぞ、ヒナ。マンコの具合も最高だ」

 

「もったいな゛い、お言葉です~♡」

 

私はドレイク様の肉オナホ、ヒナだ。それだけでいい。

 

“ドチュン♡……ピュー♡プシュー♡”

 

「ごめんなさい♡突かれる度にイッちゃいます♡」

 

子宮口をつかれる度に……というかもう常時イキっぱなしで、噴水のように愛液と、母乳を噴き出している。

 

「出す時にもイかせてやる……好きにイッていいぞ」

 

自分でも堪え性のないとは思うがご主人様が強雄すぎるのが悪い、その気になればこの人は向き合うだけで雌を絶頂させることが出来るだろう。勝てるわけがない。

 

“パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッ♡”

 

ねっとりとしたしつこい水音のピストン音が、早まってくる。初めてだけど分かる。もうすぐ子種が来る。

 

「ああっ♡おうんっ♡おぼぉおおお♡」

 

触手が激しく腰をくねらせ、ピストンにスパートをかける。

 

「その触手の動きはご主人様の好みを参考にしているわ♡覚えておきなさい♡」

 

「ひゃいぃぃん♡イグイグイッ……ヒヤァ♡」

 

お姉さまのアドバイスが聞こえるが碌に返事をすることもできない。

 

「イくぞ……ヒナァ!」

 

膣内でオチンポ様が膨張して、膣内を一気に押し広げる。

 

“どぴゅん!どぅぴゅるるる~~~!ぱちゅん!”

 

亀頭から熱い粘液が噴き出し、一瞬で子宮をパンパンにする、子宮が張り詰める感覚がすごい快楽を生む。

 

「お゛っほぉおおおん♡♡♡♡イッグゥゥゥ♡♡♡♡」

 

ご主人様の口が乳首から離れるレベルで、背筋を反り返らせてしまう。世界がひっくり返るような感覚だった。愛液が噴き出す衝撃、母乳が噴き出す衝撃、全身の肉が震える衝撃が背骨に集まり脳に来る。体の内側が弾けたと錯覚するような快楽だった。

 

セカイが白く染まる……ああ、幸せだ。

意識が途切れる刹那、頭の中に疑問が浮かぶ。私は名乗ってないのに何でご主人様は私の名を知っているのだろう……?そうか血のつながりを通して見透かされたんだ。私がそれを通してドレイク様の名前を知ったように……。

 ヒナお母さんに貰った大切な名前。

 

 ※

 

“ズチュン♡ズチュン♡……ちゅーちゅー♡”

 

目が覚めた時、私はあいも変わらず触手に宙づり状態で拘束され、ご主人様にバックで犯されていた。何と幸せな目覚めだろうか。

 

「んあっ♡お、お姉さま!?」

 

驚いたのは目の前にはグラマラスな美女二人が、私の母乳を美味しそうに吸っていることだ。

 

「んちゅ♡おいしそうだったから味見させてもらっているわ♡」

 

「ちゅぱ♡どうも……玲子と言いますあなたより少し前に性奴隷妻になりました♡よろしくね♡」

 

二人ともスケスケのキャミソールを着ている。私に負けない豊満なボディに大人の色かが乗っている。見るだけで、同性でも子宮が疼いてしまうエロ雌だ。そんな二人が舌を伸ばし、ちろちろと乳首を舐めてミルクをすすっている。何て淫靡なシチュエーションだろうか。

 

“パンッ♡パンッ♡パンッ♡……チュチュチュパ♡”

 

お尻からくる激しい快楽、と前からくる穏やかで温かな快楽。二種類の感じの違う快楽で狂いそうだった。いや、もうとっくに狂っていたのだ。

こんなエッロくて甘い現実、狂っているとしか言いようがない。

 

「気持ちいいか?……ヒナ?」

 

「あひんっ♡はい♡ひゃぁい♡」

ご主人様がピストンを強めながら、私に覆いかぶさってくる。ああ……みっみもとで囁いてくれるご主人様に触れたい♡拘束されて使われるセックスもいいが、抱きしめ合ってのいちゃラブセックスも捨てがたい。今度頼んでみよう、時間は無限にあるのだ。

 

“パンッ♡パンッ♡パンッ♡”

 

「じゃあ吸血鬼の十八番行くわよー♡」

 

「はい、じゃあ首筋に失礼して……♡」

 

「あんっ♡ひへ?」

 

ピストンがクライマックスに達しようするとき、正面のお姉さま方が乳首から口を離し、首元に顔を寄せてきた。

 

「はーい♡カプッ♡」

 

「あ゛ああっ♡ひあんっ♡」

 

二人は左右から首筋に咬みついてくる。

 

「ふんっ!行くぞ!」

 

“ちゅーちゅー♡……どぴゅ~~~♡とぷとぷとぷ♡”

 

「ひ、あ゛ああぁぁぁ♡♡♡♡イ゛グ……イグーーー♡♡♡♡」

 

血を吸われ、愛液と母乳を噴き出し、ザーメンを注がれる。身体全部が溶けだすかのような快楽、自分の中のご主人様の純度が高まっていくようで、とても幸せだった。この幸福の中で孕めたらなぁ……。

 




おまけ 修道服の吸血鬼 イリス ドレイクの最初の妻で人間時代からの幼馴染。背が高い黒髪の美女。ドレイクの妻たちを統率できる。



この作品に限らず、エロシチュやキャラを募集中です。



感想、メッセなどで教えてください。(採用の保証は出来かねます)



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