今回の舞台は剣と魔法が息づく中世世界と言えるような、並行世界。時代や世界の壁を超えることなどもはや造作もないドレイクは、様々な文化、時代、世界の美女を手あたり次第に食い漁る貪欲な男だ。
めぼしい世界に眷属たる妻を派遣し、ドレイクのお眼鏡にかなう美女を探させていた。どうやらよさそうな女が見つかったそうなので吸血鬼は魔法で下調べを行う。その女に合った方法で手籠めにしていくのが彼の生きがいなのだ。
※
「いつ見てもお美しいエ、レーナ姫……」
「嬉しいお言葉ですが、今はまだ独身の身、そのように情熱的な視線を向けられては困りますわ」
そこはとある大規模なお城の一室、その城にふさわしい上流階級的な服装をした男女が会話していた。
一人は金髪碧眼で、絵にかいたような美貌を持つこの国の姫君、エレーナ。もう一人は脂ぎった顔、でっぷりと突き出た腹というこちらも絵にかいたような醜男、エレーナの婚約者である隣国の王子である。
「何を言いますか姫!我々は、すでに婚約した仲、夫婦も同然です。もう少しお互いの中を深めても良いではありませんか……へへへ……」
王子は欲望を隠さない顔で、エレーナに詰め寄る。それも仕方のないことかもしれない。エレーナは顔立ちだけではなく、肉体までその若さに不相応なほど豊満にそして妖艶に育っている。しかも彼女の今の服装は露出の多いイブニングドレス。同年代の雄が劣情を抑えきれなくなるのには十分だった。
「待って……近づかないで……」
「よいではありませんか……その身体はいずれにせよ僕のモノ……ぶひ♪……今のうちに誰がその身体の主か知っておいても良いでしょう……」
王子は薄暗い部屋であるのをいいことに、エレーナに乱暴狼藉を働く気であることは明らかだった。彼女は恐れおののいて、後ずさる。しかしそれは逆に危なかった。その部屋が彼女の寝室であり、後ろにはベッドしかなかったからだ。
「ぐへへ……w」
「ひぃ……」
ついに王子がエレーナの服に手を掛けようとしたその時……
“コンコン……”
「王子様、お父上がお呼びです至急、応接間までお越しください」
部屋の扉から、ノックの音が聞こえ王子に呼び出しがかかる。
「チッ……なんだよ!父上も間が悪いな……姫様、お楽しみはまた今度としましょう……ちっ……」
興がそがれた様子の王子はいらいらした様子で、部屋を出て行った。しばらくエレーナは固まっていたが、王子の気配が周囲から完全に消えたのを感じると安堵でその場にへたりこんだ。
そのタイミングでドアの向こうから声が聞こえる。
「姫様、ご無事ですか?」
それは凛とした女の声だった。
「ああ、セリス!早く入ってきて!」
エレーナの呼びかけで、ライトな甲冑姿で黒髪の女が部屋に飛び込んできた。背が高く、中世的な顔立ちのその女は、すぐにエレーナに駆け寄り、抱きしめるように寄り添う。その女の名はセリス、エレーナの護衛として幼いころから共に育ってきた騎士だった。
「ああ、セリス……とても怖かったわ……」
エレーナは涙を浮かべてセリスの胸に顔をうずめる。その様子を見て、騎士は苦々しい顔をする。
「隣国との和平のためとは言え、姫様があのような下品な男と結婚しなければならないなんて……」
エレーナの国は長年、隣国と争ってきたが今王子とエレーナの婚姻を条件に和平条約を取り結ぶこととなった。高貴なものの務めとはいえ、一人の人間としてセリスはエレーナが憐れでならなかった。
※
「あんっ♡あっ♡……くぅ……♡セリスぅ♡」
「ん、んちゅ♡……ジュルルル……♡♡♡はぁ……姫様ぁ……♡」
王女の部屋、その寝台で二人の女が肌を重ねている。ベッドの周囲には、彼女たちが脱ぎ捨てたドレスや甲冑が無造作に散らばっていた。
エレーナは王子から受けた穢れを洗い流してもらうように、セリスに性感帯を刺激してもらっている。セリスは姫君の秘部を大事に毛づくろいをするように舐めて愛撫する。
「高貴なその肌に、触れる事さえ許されないというのにっ!あなたを求める気持ちが止められない♡」
「いいのよ♡……ん!ふぅ♡愛してるんだもの♡私を蹂躙してぇ♡」
一国の姫がその騎士に犯されている。その禁忌のシチュエーションが背徳感をもたらし、二人の興奮を更に高めている。
「おんっ、あん♡いいわ、セリス……その調子よ♡」
「はいぃ♡姫様ずっとおそばにぃ♡」
やがて、貝合わせでの交わりに移行し彼女たちは、腰を激しく悩ましくくねらせて、絶頂へと昇っていく。
「ああぁっ♡イックぅぅぅーーー♡♡♡」
「ひ、姫様ぁーーー♡♡♡」
“プシュッ♡プシューーー♡♡♡”
二人は同時に絶頂し、艶やかな嬌声を上げながら潮を吹く。
「はぁ、はぁ……最高だったわ♡セリス、いつもありがとう♡」
「はい……私も、幸せな時間でした……♡」
二人は、互いの愛情を感じながら交わりのしめとしてしっとりとしたキスをする。
「ああ……私たちが男女か身分に差がなければこのように隠れて愛し合う必要ないのに……」
「私は、こうしておそばにいられるだけで十分幸せです。ですがやはり、あの下品な王子に姫様を預けざる負えないのは心苦しいですが……」
エレーナとセリスの二人は恋人同士である。しかし、公にできる立場ではなく、時折本当の自分を偽るストレスを解消するように交わる関係だった。
「そうね……でもさすがに国民のみんなを見捨てるわけにはいかないから、せめてずっと一緒にいてね♡」
「はい♡何処までもお供します♡」
二人はまたキスをしてささやかな癒しの時間に浸っていた。
しかし、二人の秘め事は理不尽な悪意によって暴かれることになる。
※
「お前!汚らわしい女同士の交わりをしているな!」
ある日、毎度都合のいいタイミングで邪魔してくる女騎士と、その後の姫の行動を怪しんだ王子に二人の逢瀬がバレてしまった。
人払いされた一室で王子はエレーナを脅迫する。
「そんな、誤解です!」
エレーナはこれまで最低限姫としての扱いを保ってきた王子の豹変に怯えてしまう。
「ふん、そんなわけないだろう……この目で見たんだ!俺が周囲にこのことを知らせたらどうなるだろうな……?お前はともかくあの女はどうなるだろうな……!」
エレーナの属する文化圏では同性愛は禁忌とされている。裏でこそこそ行うならともかく、公になっては厳しい糾弾は避けられないだろう。一介の騎士に過ぎないセリスはどうなってしまうか分からない。
エレーナは王子の口調や態度からは、嫌悪や糾弾とは別の意図を感じていた。
「そのことで私を脅して何をさせようというのですか!?」
「決まっている。生意気な女に立場を分からせてやるんだ!このことをばらされたくなかったら、俺に服従しろ!」
「そんな!?」
これまでのらりくらりと王子の求めを足蹴にしてきたツケが、帰ってきたというのか。その事実にエレーナは絶望仕掛けてしまう。
「あの女が女同士で交わる淫乱だとバレたら……ひょっとしたら首が飛ぶかもしれないな」
「あ、ああ……」
自分のことはともかく、セリスに危害が加えられるのは許容できないと思ったエレーナは抵抗するのをやめてしまった。
「ふふ、いい子だ……さぁ服を脱げ!その身体が本当は誰のものか、その穴が何のためにあるのか未来の旦那が教えてやる」
“ビリィ!!”
「イヤァーー!!」
王子はエレーナが着ているドレスの肩あたりとスカートを引き裂いてしまう。彼女の白磁器のようになめらかで肉付きのいい太腿がさらけ出されてしまう。
「ふふ……やはりそそる身体だ……結婚式までお預けなどしておけるか!」
王子は欲望のままに、ドレスの上の部分も脱がせてしまおうとエレーナに手を伸ばす。
「助けて……セリス……!」
エレーナの懇願が、女騎士に届くことはない。
「ぐへへ~~、げぇー!!」
王子の手が彼女に届く寸前、エレーナの耳に悍ましい叫び声と肉が弾けるような音が聞こえてくる。
「ひ……え……!」
恐る恐るエレーナが目を開けるとそこには血の海に沈んだ王子がいた。
「え……は?……き、んぐ……!?」
目の前の光景の意味を理解して彼女は叫び声をあげてしまいそうになる。そんな彼女の口を何か冷たいものが塞いでしまった。
「んぐぐ~~!?むぐ?」
王子の立っていた場所のすぐ後ろに背の高い人影が見えた。その左手は血に染まっている。エレーナはその男が王子を手にかけたのだと理解し悲鳴を上げようとしたが、男の手で押さえられ阻止されてしまった。
「声を出すな」
男の声は中性的で、何処か甘ったるくそれでいて恐ろしい、有無を言わせずに従わせる何かがあった。エレーナは寒気を感じ固まってしまうしかなかった。それは実際に体温を感じない手のせいでもあったのかもしれない。
「…………」
エレーナは一瞬この男が王子から助けてくれたのかもしれないとも思った。よく見れば男は、普段男性に興味がないエレーナでも、グッと来てしまうような精鍛な顔をしている。物語にあるようなうんめいてきなで
「残念だがそれは違う……」
男はこちらの考えを見透かしたかのようなことを言ってくる。ではなんだというのだろうか、そんな緊張感が彼女に走る。
「目的としてはそこで死んだ男と、そう変わらんからな……」
「ひぅ……!」
それは、エレーナを絶望させるには十分すぎる一言であった。
“ビリィ!!”
男はその手の鋭い爪で、エレーナのドレスを下着ごと軽々と引裂いた。もともと、王子に破られていたのと合わせて、美しいドレスはボロ布になった。彼女は、靴下だけを履いているほとんど裸になってしまった。
「んぐぐ~~」
「ほう、この下品な男、女を見る目はあるな……品性という面では俺もそう変わらない自覚があるがな……」
男はエレーナの絹のような肌を、へそ上から胸の谷間にかけてを舐めあげた。その下は酷く冷たく、それでいてねちっこい舌遣いで、彼女の肌を味わっていた。
「ひぃやぁーーー!!」
その時には顔の方は解放されており、エレーナは悲鳴を上げる。彼女自身は知りようもないが、男の魔法により邪魔が入らないように人払いがされていて彼女がどれだけ泣こうが喚こうが誰も気づかない。
「ふふ、若い処女の肌はやはりいい……」
「ひぃぃ……やめ……汚らわし……あう……」
男に舐め上げられる不快感にエレーナは震えるが、彼女が感じているのはそれだけではなかった。愛しいセリスに、愛撫された時と同じ快感が湧き上がってくるのだった。
(な、何で……セリスじゃないのにぃ……しかも男だというのに……)
男はさらに首筋や頬など彼女の敏感なところを、しつこく舐めていく。
「イヤァー!やめてぇ……!おかしくなる……!?」
彼女の抗議は舐めるという行為そのものへの嫌悪よりも、そんな嫌悪よりも大きく膨らんでいく未知の官能への恐れだった。抵抗しようにも、その感覚は痺れに変わって体の自由をエレーナから奪っていく。
「ふふ、いい反応だ……」
“もちゅ……ムニュムニュ……”
「あひんっ♡……なめちゃらめぇ……揉むのもぉ……!冷たくてゾクゾクしちゃうのお!」
男は、エレーナの左の乳首にはしゃぶりつき、その背に右手を回して抱きかかえ、そのまま右の乳房を握り込んだ。彼女は冷たさと快楽を何とか発散しようと背を反らすなどして藻掻くが、人外の力で彼女を抱く腕がそれを許さない。
「ふ、ひぃー!らめぇなのー!あたまとけちゃうはらー♡」
暗い部屋で裸に剥かれ、肌を蹂躙されている。そんな異常な状況のはずなのにエレーナは興奮を覚えている自分を自覚した。
(ごめんなさい……セリス……ああっ♡)
エレーナはそんな自分を自己嫌悪して、恋人に心の中で謝罪する。それがいけなかった。
“んべる~~れる”
「い、いいの~~~♡」
男は乳首を唇で挟んで弄ったり、乳輪を舐め回すなどしてエレーナを追い詰める。そしてそんな責めを受ける彼女の方は恋人を裏切る感覚、それが背徳感へと変わって感じる快楽を更に膨らませてしまったのだ。
(そんな私はそんな淫らな女だったというの……!?)
エレーナは自分の反応に愕然としてしまい、それが彼女の理性にヒビを入れる形になってしまった。
「そろそろか……」
“くちゅ……”
「ああっ!そこは……!」
男がエレーナの秘部に指で触れたのだ。男は指先に確かな水気を感じて、口角を吊り上げる。
「や、止めて……そこはセリスにしか……ひゃうぅ……♡」
“ねちょねちょ……”
「どうした、あそこが濡れているぞ……一国の姫君の癖に、見知らぬ男に舐め回されて感じるとは、淫乱なんだな……」
男は指に着いた愛液を、擦って水音を出す。言い逃れできないように。
「やめてぇ……!感じてなんかぁ……♡いんらんじゃなひぃ……!」
股間から上がってくる感覚と、実際に愛液を垂れ流してしまっているという現実に、エレーナは翻弄されてしまう。
「お前の知らない……雄相手だから感じられる快楽を教えてやる……」
男は手を下げて、エレーナの内腿に触れた。
「ひぃ……!」
本当に犯されてしまう。その危機感がエレーナを現実へと引き戻す。
「あなたは、何者なんですか!?なぜこんなことをするのですか!?」
エレーナは怒りを込めて問いかける。使用人には見えないし、ここでこのタイミングで私を襲うなど、意味が分からない。
「別に、俺は通りすがりの女好きだ。高貴な姫君を快楽に堕としてみたくなってな……」
「……!?」
エレーナは男の言っていることが全く分からなかった。通りすがってわざわざ様々な相手を敵に回しそうな私を襲ってなんになるのか。
「何か考えているようだが無駄だぞ?ただ快楽に身を任せている方がいい。そのうち、全てわかる」
男はエレーナの質問に答える気はないようである。しかし彼女は思考を放棄することはしない。
(さっきからおかしい、こんなにもの音や声を出しているのに誰一人として反応しない)
王子があらかじめ何かしていたか、それともこの男の何らかの力か。エレーナは男に何か得体のしれない、人知を超えた存在なのではないかという予感を持ち始めていた。
“ぐちゅん!”
「ああっ♡だから~、らめぇ~♡」
ついに、男の指がエレーナの秘所へと侵入し、ぐちゅぐちゅとかき回し始める。膜の外側にとどまっていたが、彼女はセリスにしてもらう以上の快楽を感じていた。
“ぐちゅ、くちくち……♡”
男は膣内の弱点をすぐに見つけ、執拗に弄ってくる。
「いひやーっ♡なんれー♡かんじちゃう~♡」
そして、間を置かずその瞬間がやってくる。
「い、イっく……♡」
“プシュッ、プシュー!”
エレーナは腰をカクカクと震わせて、潮を吹きながら絶頂する。
「そ、そんにゃ~♡わらし、わらし~~♡♡♡」
(セリスじゃない人の前で、それも男の人の前で……こんな醜態をさらすなんて~~~)
エレーナはそんな羞恥すら、快楽に感じ始める。
「出来上がってきたな……本番に進むぞ……」
「そ、そんな許してください!」
エレーナは懇願するが、男は構わずその準備に入る。
「女と慰め合うだけでは、決して得られない快楽を教えてやる」
「ひっ……♡」
エレーナは、恐怖を感じながらもどこか期待してしまっていた。行き場のない性欲を誤魔化すような慰め合うような、交わりとは違う生物の本能に任せた根本的な交わり、いつもは嫌悪していたところだが、今彼女は確かに体験してみたいと思っていた。
“ボロンッ!”
「あ……」
男はズボンのホックを外し、彼の自慢の一物をエレーナの目の前に晒す。その長さや太さ、脈動する血管が彼女を圧倒する。グロテスクなそれは、女同士のしっとりした交わりとは真逆の、野性的な交尾を想像させ、エレーナの精神を更に軋ませる。
“スンスン……”
エレーナは鼻をひくひくさせて、無意識のうちにその匂いを嗅いでしまった。
(こ、これが……雄の臭い。嗅いだことのない臭いなのに、なにか病みつきになってしまうような感覚がある。もっと、嗅いでいたくなるような……)
「もう心奪われたか……」
「ひ、そんなことは……」
セリスの指とは比べ物にならない迫力、あんなものを穴に入れられてしまったら、私はどうなってしまうのだろうか?エレーナの中でそんな未知への恐怖と期待が膨らんでいき、彼女の方から男に近づいていってしまう。
「ふふ……」
男はすでに術中にはまったエレーナをしたり顔で抱き寄せた。そしてその流れで肉棒を淫裂にあてがった。
“くちゅ……”
「あ……♡」
超えてはならない一線がエレーナの目の前にある。超えるのが怖い、でも超えてみたいという欲求を抑えられない。でも、彼女の選択にかかわらず男は彼女を犯されるだろう。彼女はあきらめてその流れに身を任せようと思っていた。
「…………」
「……?」
しかし、男は動かない。まるでエレーナの方から一線を超えたいというのを待っているかのようだった。
「…………」
「…………」
二人の間ににらみ合いの時間が流れる。その間にもエレーナの股からは愛液が滴り続け、足元に水たまりができていた。脳の方もずっと熱を持ち続ける。
「……さい」
「なんだ……?」
男の言いようにされてしまうのは、エレーナには屈辱的で、セリスを決定的に裏切ってしまう罪悪感、それらが彼女の足をすくませる。それでも湧きあがる衝動を抑えることが出来なかった。
「挿れてください……」
(言ってしまった……ごめんなさい……セリス……私はこの人の言う通り、淫乱なのかもしれない)
“にゅぷぷ……”
「ひやぁ……♡は、挿入って……♡」
最初は亀頭から、その雌穴が誰のものであるのか教え込むようにじっくりと、そのペニスはエレーナのヴァギナを犯していく。カリ首が彼女の膣壁のヒダの一枚一枚を誘惑するようにひっかけながら男は彼女の奥へ奥へと侵入していく。やがてその先端が柔らかく薄い壁に触れた。
(ああ……セリス……私はもう……)
“ブチンッ!……ぐちゅん!”
「いぃ、痛い!あ゛ああああああああ!」
男は処女膜を破る勢いのままに、亀頭を子宮口へと叩きつける。破瓜の痛みと最奥をつかれる衝撃を受けたエレーナは、立位の姿勢を保っていられず、ひざから崩れ落ちるところだった。しかし男の腕がそんな逃げを許すはずもなく、しっかりとその背中を抱きとめた。
(にゃ、にゃにこれ~~~♡♡♡痛いのに~~~、ゾクゾクすごいーーー!!こんにゃのしらにゃい~~~♡♡♡)
エレーナは理解してしまった。これまで彼女がセリスとやっていた交わりは、上辺をなぞるだけの児戯に等しい遊びであったと。子づくりの可能性のある本当の交尾、その命のぶつかり合いから得られる感覚は、次元が違った。
その事実を目の当たりにしたとき、エレーナの中でセリスという存在が、二人の間にあった絆が急速に意味を失っていくのを感じた。それを踏めるように目の前の男が、彼女の心の中を占拠していく。男の肉竿はそれほどの変化を彼女にもたらした。
「動くぞ……」
「まっへぇ……♡まら敏感だかりゃぁ……ひやぁ……♡♡♡」
“どちゅ!どちゅ!ずちゅん!ずちゅん!”
まだ処女喪失の衝撃が、エレーナから抜けきらぬまま、男はピストンを開始する。先ほどまで処女であった彼女の腰まで壊すような力強い腰振りであった。
「おふんっ♡おっほぉぉぉ♡♡♡」
破瓜の血と愛液が混ざったものを大量に接合部から垂れ流エレーナは快楽の奔流に喘い でしまう。
(これが雄との交わり……エリス、ごめんなさい♡♡もうあなたのことなんてどうでもよくなってしまう……気持ちよすぎる♡)
男もまた、何気なく選んだ得物の使い心地の良さに、満足感を覚えていた。彼女の膣は知らない男の肉竿のことを放したくないとばかりにきゅうきゅうと絞めつけてくる。最初からこの反応は、いい性奴隷妻になる傾向でだった。
「お゛、おぼおおおぉぉぉ♡♡♡」
エレーナは、涙を流しながら獣のような汚い喘ぎ声を上げる。もうそこに一国の姫たる品性はない。ここまでの急転直下の転落ぶりは男のコレクションの中にもなかなかいない。上質な淫乱娘を引き当てたようだ。男は彼女のこれからの成長が楽しみになった。
“カクカク……じゅるりじゅるり……”
いつしか、エレーナの方も腰を動かすようになり自ら、快楽を貪るようになる。もはや彼女にとってセリスの存在は快楽を増幅するスパイスでしかなかった。
(あ、膣内でアレが大きくなった。来るのか……穢されてしまうのか……染められてしまうのか、きっと出されてしまったら、私はこの人を忘れられない。そのあと私はどうなる?使い捨てられてしまうのか?)
エレーナは犯されている現状から脱するより、そのあとにこの男とどうなってしまうかの方が気になっていた。
そして早くもその瞬間がやってくる。
“ぶびゅる!びゅくるぶじゅるるる~~~!!!”
「お゛っぼおおおぉぉぉ~~~♡♡♡イッグゥ、イグイグイッグゥゥゥ♡♡♡」
エレーナは下品な咆哮と共に、背を大きく反らして絶頂する。白濁で満たされる子宮と一緒に彼女の中のこれまでの常識全てが崩壊し、男一色に塗りつぶされてしまう。
「いい具合だ……予定通り持ち帰らせてもらう……」
「私を攫ってくれるんですか?」
エレーナは瞳にハートマークが浮かんでいるような蕩けた表情で男を見た。
「ふ、もう完堕ちか?想像以上の淫乱らしい……安心しろ、お前は永遠に俺のモノだ」
「はぁ~♡うれしいれす~♡どこまでもお供いたしましゅ~♡」
エレーナは、もはや人間ともいえない一匹の雌になり果ててしまった。
「ふふ……愛いやつだ……俺は、ドレイク……吸血鬼だ……」
衝撃的なカミングアウトに、エレーナの吹き飛んだ理性が恐怖で少し戻ってくる。
「吸血……私の血を吸うのですか?」
このまま干からびるまで血を吸われ、殺されてしまうのではという恐れがエレーナの中に湧いた。それでも、ドレイクが求めることならばそれでいいとも思ったが。
「安心しろ、吸い殺したりはしない……お前が感じるのは、快楽だけだ。妻は幸せにするのが俺の主義だ」
ドレイクの返答を聞いて、エレーナの心の中にさらなる蜂蜜のような甘い感覚が注がれた。
「妻ぁ……♡♡♡とても幸せです……私の全て、魂のひとかけらまでも受け取ってください」
エレーナは、得体のしれないその怪物に心底心酔していた。それまで煩わしく思っていた結婚という現実も、ドレイクが相手なら神からの贈り物である幸福な出来事のように思えてくる。
強姦魔にこのようなことを思うなど、普段の彼女ならあり得なかったが、男の纏う魔性の空気、魔力が彼女の脳を狂わせて、思考を麻痺させていた。しかし、たとえその霧が晴れて正常な思考に戻ったとしても、彼女は同じような結末を迎えるだろう。
それほどに、初めての交わりは甘美だった。
「どれ、血の方も味見してやる……」
「ひっ♡待って、止めてください……まだ心の準備が……」
ドレイクは何度も舐めた首筋を、再びひとなめした後、生物的本能で抵抗するエレーナに有無を言わせず咬みついた。
“ガブッ……!”
「イヤッ……♡♡♡ひ、ああ……あああぁぁぁ……♡♡♡」
一瞬襲ってきた冷たさと、痛みにエレーナは短い悲鳴を上げた。しかしすぐに、甘ったるい麻薬のような快楽と一緒に酩酊感が襲ってくる。悲鳴は色気に満ちた嬌声に変わる。
“チューチュー、ドクドク……”
「あ゛あああ……♡♡♡」
エレーナは、自らの若く瑞々しい血が体外へ流れ出る感覚に震え、もともと絶頂直後で敏感になっていたこともあり、そのまま絶頂してしまう。
「吸われるの……良過ぎ……またイっちゃう……♡♡♡」
「……れる。堪え性のない女だ。吸血したままヤったらどうなるのか……」
「……♡♡♡」
ドレイクは一通り血を吸って満足したのか口を離す。
エレーナは自分の血が滴る唇を舐める様子を見る。彼女はその様子がすごく色っぽく見えて、ドキドキしてしまう。そして彼女に二つの快楽を重ねたらどうなってしまうのだろうか?そんな疑問が浮かんだ。
「シテ、貰えるんですか?」
エレーナは期待を込めて聞く。
「ああ、お前が俺の血を受け入れ眷属になるならな……」
「あなたと一緒の存在になれるんですか?」
「俺と一緒に永遠を過ごすことになる」
「……♡♡♡それはとても素敵です♡絶対にそうしてください!」
エレーナはそうしなければ殺してくれと言わんばかりに詰め寄る。
「ああ……お前が嫌と言ってもそうするつもりだ」
「……♡♡♡」
エレーナはもはや思考を放棄して、全てをドレイクに委ねた。
「お前を家に連れていく前に、もう一度お前の穴を使わせろ……」
「はい♡仰せのままに……」
姫から奴隷になり果てたエレーナは、いわれるままにドレイクに尻を向けた。
※
「姫様!!」
異変を聞きつけたセリスとその部下たちが、エレーナのいる部屋に流れ込んでくる。
「エレーナ様……ご無事……です……」
「んひぃ~~~♡またイっちゃいましゅ~~~♡♡♡」
そこでセリスが見た光景は、信じられないものだった。セリスと情事に及ぶ時ですらどこか高貴さを感じさせていたエレーナが、得体のしれぬ男に立ちバックで犯され、絶頂させられているところだった。かの姫君はよだれを垂らして、雌犬のように喘いでいた。
「エレーナ……様……?」
呆然としているセリスの顔を見たエレーナは、淫靡な笑顔を浮かべ言った。
「さようなら、セリス……♡いひん♡私は愛するこの人と、ともに生きます。あなたとの戯れなどひどくつまらないものだと、あうん♡分かったから……♡」
「……姫……様?何を言って……!」
セリスがその現実を理解しきる前に、ドレイクとエレーナは、煙のように掻き消えた。
感想評価よろしくお願いします。