サリーを新たな仲間に加えてから半年、北の海を露出しながら旅し、時折襲ってくる海賊や海軍、賞金稼ぎを撃退していた。サリーは基本的に裸白衣で過ごして薬の研究に没頭している。避妊薬も作れるらしく、一緒に膣出しされて、おまんこからザーメン垂らして全裸で帰って来ることもしばしば。
そんな中、周辺の海賊団が連合を組んで襲い掛かってきた。
「いつか、こうなるとは思ったけどよぉ。まさか、今とはな…」
「少し不味いんじゃないの?」
「ズボラな僕でも分かるよ…。これ、絶体絶命だよぉ!」
三隻の海賊船に囲まれた状態で俺たちはそのうち一隻に乗り込んで戦っていた。
「こっちが三人に対してあっちは百五十人はいるよ!!どうやって戦うの!?」
「簡単なことだ。背中合わせで戦う。テメーは後ろは振り返らずに眼前の敵だけ倒せ!!テメーが倒れない限り、他も倒れない!!ロビン!サリー!死ぬ気で戦え!!!!」
「まったく…。無茶苦茶だよ。うちの船長は・・・」
「でも、おかげで後ろを気にすせずに戦えるわ…」
俺たちは素っ裸で敵に襲い掛かった。
俺は、片っ端から敵を刀で切り倒し、ロビンはハナハナの能力で関節技で倒し、サリーも手持ちの薬屋護身用の麻痺毒ナイフで敵を倒すが、戦闘経験の浅いサリーが若干押され気味になっている。
「っぐぅ!!」
「サリー!!!」
「サリーちゃん!!」
敵の攻撃で腕を負傷したサリーを庇い、いったん集合する。
「ご、めんね。やっぱり駄目だった・・・」
「いや、お前はよくやったよ。ロビン。サリーを守ってやってくれ。ここは俺がやる」
「気負付けてね!」
サリーをロビンに任せ、俺は敵の総大将と思わしき女と対峙した。
「あんたがこの連合軍の総大将か?」
「そうよ!私はカーラ!!ネコネコの実モデルジャングルキャットを食べた能力者よ!!!」
「なるほど。ジャングルキャットの持ち味の跳躍力と猫の俊敏性で敵を斬り裂くのか。これじゃぁ、反応速度が高くないと一瞬のうちに切り刻まれるな…」
「さぁ、死になさい!!!」
バヒュウウン!!
カーラと名乗る海賊は一瞬のうちに船のあちこちを縦横無尽に跳ね回り、防ぐのがやっとだった。
「とっとと、死になさい!!!」
ザッシュ!!
「ミカサ!!!?」
一瞬のうちに胴体が十字に切り裂かれてしまった。
「ガハァ!!」
「あはははは!!!いくらあんたが1000万クラスの大物を倒してきたからってねぇ、私は2000万の大海賊なんだよ!!!」
「あんたじゃ、私を捉えることも攻撃を当てることもできない!!あんたじゃ勝てない!!!!」
「ま…だだ!!まだ、俺は…、諦めねぇ!!!!!!」
「本当にバカねぇ。さっきまで全く私を捉えることもできなかったくせにその大怪我で私に勝つことなんてできる訳ないでしょ…」
「そんなもん…。やってみなくちゃ、分からないだろうが!!!!」
俺は雄たけびを上げながら立ち上がった。
『視覚に頼るな。もっと、わずかな風の揺らぎまで感知しろ。五感を研ぎ澄ませ!!!』
俺が集中するため武器を構えて目をつぶると、
「何が諦めないだ!!集中したからって私が捉えられるわけないでしょうが!!!!」
再び四方八方を跳ね回って気配を散らすカーラ。
ザク!!
背中が大きく切り裂かれた。
「ミカサ!?逃げて!!!」
「まだだ」
「そんなに死にたいなら嬲り殺しにしてやるよ!!!」
「ワイルド・ラッシュ!!!」
ザザシュ!!!
カーラはさらに加速し、体中のあちこちを切り刻んできた。
『足がふらつく。意識がもうろうとする。でも、まだ俺は立っている!』
「もういい!!もう、諦めて逃げてぇ!!」
サリーの悲痛な叫びが聞こえた。
「これで、終わりよ!!!」
「そこだぁ!!!!!!」
ガッキイイイイン!!!!
「やっと慣れたぜ…。お前の速さに!!」
全身傷だらけになった俺はやっとカーラの攻撃速度に慣れた。
「ば、バカな。そんな、わ、私の攻撃を弾き返した!?」
「全身、切り刻まれてみるもんだな。死にかけて、極限状態だと。人間はいくらでも成長する!!時間切れだ。こっからは俺の番だ!!!」
「ほ、ほざくんじゃないわよぉおおおおおおお!!!!!」
驚きを隠せないままカーラは加速しながら攻撃してきた。
「一刀流 猛虎・神速斬!!!」
斬!!!!
カーラの攻撃が届く寸前、俺の斬撃がカーラの胴体を真っ二つに斬り裂いた。
「わ、たしは、あんたより・・・、速…」
「テメーがどれだけ速かろうと、俺はお前のさらに速くなるだけだ」
「船長がやられたぁああああああああ!!!?!?!?!」
「「「「逃げろおおおおオオオ!!!!!」」」」
サリーが乗っていた海賊船を残して他二隻は残った乗組員を残して一目散に逃げていった。
「さて、お前ら、まだやるか?」
「いやああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
甲板に残っていた乗組員は一目散に海に飛び込んで泳いで逃げていった。
「ふぅ。何とか、勝ったな」
「あなた、本当に人間なの?あんなに切り刻まれてたら普通は死んでるわよ」
驚いた顔をしたロビンが近づいてきたが、
「仲間を守るためならいくらでも限界超えられるんだよ!約束しただろ、お前らが危なくなったときは俺が助けるってよ…」
「っは!!」
出会った最初のころに誓った約束を思い出し、ロビンは驚愕した。
『あんな、あんな口約束の為に傷だらけになって私たちを守ったっていうの!?』
「本当に、無茶するんだから…」
サリーも涙を流しながら近づいてきた。
「これから先、何があっても。俺は、お前らを見捨てたりしない。何があっても、守ってやるよ…!だって、仲間だからな!!」
傷だらけになりながらも二人に精一杯の笑顔を送ってやった。
「「ありがとう…」」
「いいってことよ」
その後、出血多量で気絶した俺を二人は精一杯の治療と看病をしてくれた。
再び俺が目を覚ますと、あの戦いから一週間もたっていた。
「一時はどうなるかとヒヤヒヤしたよぉ~」
「悪かったな。もう、大丈夫だ!」
現在俺たちはカーラの海賊船に乗っている。カーラは少数精鋭の海賊団で他二隻の海賊団を率いていたらしく、船自体は割と小さいため、俺を治療するためこっちの船に映ったらしい。
「カーラはもういないことだし、この船はもらっとこう」
「そうね」
「そうだね!」
俺達三人はカーラの海賊船「ハイベリアス」に船を乗り換えて先に進むのだった。