「私の勝ちだな」
司馬懿が余裕の笑みを浮かべていた。テーブルクロスの上には崩れたジェンガの後があった。
「わしは二位じゃがまあよかろう」
「玄徳が最下位なのは残念だ・・・」
「はうう、私、ビリになっちゃいました・・・」
孔明は二位である事に満足して、関羽と劉備は残念そうにしていた。
「決まりましたね」
そこへ輝元が入って来た。
「ああ、私の勝ちだぞ、輝元」
司馬懿が輝元に近付いて彼の肩に抱き着いた。
「なあ輝元、特別な水着でビーチに招待してくれると言ったな・・・」
「ええ、そうですよ」
「私達にどんな水着を着せてくれるんだ?」
「それはお楽しみですよ」
輝元は薄く笑みを浮かべて秘密であると言った。
「輝元、また何か企んでおるようじゃな」
「輝元、何を考えているんだ?」
「私、何かされちゃいます?」
孔明、関羽、劉備は不安と期待に満ちて待っていた。
当日、司馬懿達は輝元に連れられて電車の中にいた。司馬懿達は白のワンピースを着ていた。
「輝元、私をどうするつもりでいるんだ?」
司馬懿が輝元に抱き着いてこれから何をするのかを聞いた。
「それはお楽しみですよ」
「何か良からぬことをしでかしそうな気がするのう・・・」
孔明は輝元を不審そうに見ていた。
「と言っても期待しているのではないか?」
「な、何を、わしは別に、その・・・」
司馬懿に図星を突かれて孔明は素直じゃない反応をした。
「素直じゃない孔ちゃん、可愛いですね」
「な、玄徳、お前の方が可愛いぞ」
ツンデレな態度を取る孔明を劉備は可愛く感じていた。そうして電車は目的地に着いた。そして人気の無い所へ連れていかれた。
「さあ、皆さんにはこの水着を着てもらいますよ?」
「輝元、これは・・・!」
輝元が用意した水着を見て関羽、劉備、孔明は驚いていた。只一人、司馬懿は余裕の笑みを浮かべていたが・・・。
「うふふ、私に相応しい水着だな・・・」
司馬懿は腕を上げて腋を見せるポーズを取っていた。司馬懿が着せられたのは貝殻ビキニだった。
「輝元、お主、やっぱり好き物じゃな・・・」
孔明は恥ずかしそうに輝元をジト目で見ていた。孔明が着ているのは乳首と股間が露になった穴あきの白スク水着だった。
「輝元、これでは丸見えではないか!」
関羽は驚いた顔をして輝元に言った。関羽が着ているのは透明色のハイレグ水着だった。透明の為肌が良く見えていた。
「あの、輝元様、私の水着は・・・?」
劉備は輝元に水着が無い事を言った。
「ご安心を、ちゃんと水着は着ていますよ?」
輝元は劉備はちゃんと水着を着ていると言った。
「え、水着を着ている。でも私、裸ですよ?」
「いいえ、ちゃんと着ています。それも男には見えない水着です!」
輝元が指をビシッと差して劉備に水着を着ていると言った。
「男に見えない水着?」
「そうです、男に見えない特別な水着を着ているのです。ですから水着を着ている事になるのですよ」
「そ、そうですか・・・」
(いや、どう見ても玄徳は裸だろう・・・)
(輝元め、中々ずるい事を考えたものじゃのう)
関羽と孔明は内心、輝元がスケベ心でやろうとしているのだと言った。
「さあ、水着を着たら、海に行きましょうか?」
「うふふ、海か、それは楽しみだな♪」
司馬懿は輝元の肩に抱き着いてはしゃいでいた。そうして一行は海に向かった。
「さあ、着きましたよ」
そうして一行はある私有地に辿り着いた。
「うう、恥ずかしいです・・・」
裸の姿をしている劉備は恥ずかしそうにしていた。
「大丈夫だぞ玄徳、私がお前を守ってやるからな」
関羽が劉備の側を離れないようにしていた。
「輝元、今日はやけに人がおらんな・・・」
孔明が人の姿が見えない事に気付いた。
「ああ、それはですね・・・」
「輝元様ですね」
そこへ一人の少年が声をかけた。
「常光、私有地への指定、ありがとうございます」
「はい、僕の私有地ですから」
常光が輝元に挨拶をすると関羽と孔明、司馬懿と目が合った。
「あ、司馬懿さん・・・。それに貴女達も・・・」
「ふふ、いい場所だな。誘ってくれて感謝しているぞ」
司馬懿が投げキッスをして常光にアピールをした。
「お主か、久しぶりだな」
「お前か・・・。私の事は好きにしていいが玄徳だけは・・・」
孔明は気さくに挨拶をして関羽は劉備を触られないか警戒していた。
「このプライベートビーチには私達しかいませんね」
「はい、だから自由に遊べると思います」
「では、指定された遊びをしましょうか。常光、用意はしていますね」
「はい、あちらに・・・」
常光が手を伸ばして誘うとそこにはマットが敷かれていた。
「輝元、何をするつもりだ?」
関羽が聞くと輝元は説明した。
「はい、今から皆さんにはあのマットの上で泳いでもらおうと思います」
「泳ぐ、陸地でか?」
孔明が言うと輝元は頷いた。
「ええ、色々とイボイボが置かれていますが、そこを関羽、孔明、劉備、貴女達に泳いでもらいます」
「私達にですか?」
「だが、何故司馬懿はいないんだ?」
劉備が驚いて、関羽が司馬懿が混ざっていない事を聞いた。
「司馬懿はジェンガで一位を取ったので外してあります」
「うふふ、勝者の特権だ♪」
「く、どうしてこいつばっかり・・・」
余裕の笑みを浮かべている司馬懿に関羽は悔しそうにしていた。
「で、わしらにマットの上を泳げばいいんじゃな・・・」
孔明が聞くと輝元は頷いた。
「ええ、ゲームですから、楽しんでもらいますよ」
「分かった、それをすればいいんだな・・・」
「恥ずかしいけど、頑張ってやりますね・・・」
「やれやれ、こんな遊びに付き合う事になるとは・・・」
関羽、劉備、孔明の三人は恥ずかしそうにしながらもゲームに加わる事にした。そしてそれは始まった。
「では、行くぞ・・・」
孔明達は敷かれたマットの上を平泳ぎで進んでいった。
「う、く、固いのが体に当たって・・・!」
「くあ、ああ、これ、感じてしまう、ああ!」
「あああ、イボイボが体に当たって、擦れてます~~~!」
マットの上にあるイボに体が当たって三人は苦戦していた。
「大丈夫じゃ、長さは五メートルしかない、すぐに終わって、あ!」
孔明の足を常光が掴んだ。
「お主、何をしているのじゃ!」
孔明が見ると関羽を輝元が、司馬懿が劉備を掴んで後ろに引き戻していた。
「すみません、輝元様に指示されているので・・・」
「輝元、お主・・・!」
「そうは言われてもこれはゲームですから・・・・」
輝元は薄く笑ってゲームであると言った。
「ほら、誰かに見られるかもしれませんよ。その前にゴールしないと・・・」
「くう、こんなとんでもない事を考えていたとは・・・!」
孔明達は悔しそうにしながらも進んでいく。そうして戻されたり進んだりを繰り返しながらも何とか進み終えた。
「さあ、ビーチですよ」
ゲームを終えた後、輝元達は常光のプライベートビーチに案内された。
「ほう、中々いい海じゃないか」
綺麗な海辺に司馬懿は感心していた。
「はい、僕のプライベートビーチですから」
「うふふ、中々気が利く子じゃないか。さて、存分に楽しませてもらおうか、なあ、て、る、も、と♡」
司馬懿は甘えた顔をして輝元の肩に抱き着いていた。
「ええ、楽しみましょう。関羽達も」
輝元が関羽達を見ると疲れていた三人は海を見て元気になった。
「関さん、海が綺麗ですよ」
「そうだな、お陰で疲れが吹き飛んだ気がする」
「まあ、ご褒美として楽しませてもらうとするか・・・」
劉備、関羽、孔明の三人は海に入って泳いで楽しんだ。
「では、私達も楽しむか♪」
「ええ、司馬懿」
輝元は司馬懿を連れて海に向かっていった。