萩の館で輝元は料理を作っていた。
「ふう・・・」
しかし、どこかかったるく感じていて、憂鬱な気分だった。料理を振るっている腕も鈍っているように感じられた。
「いつもはこんな事は無いのですが・・・」
焼きそばを作る手を止めず、鈍い動きながらも作っていった。
「さて、これで完成ですね・・・」
焼きそばを皿に盛ってテーブルに置いた。館に帰って来る司馬懿と楽進の分である。
「はあ・・・」
夕飯の料理を作った後、輝元は居間で体を横にした。
「何だか気が重いように感じますね・・・。こんな気分は初めてです・・・」
「あらあら、何やらお困りのようね?」
「恵瓊?」
悩める輝元にひょっこりと安国寺恵瓊が現れた。
「貴方が悩んでいるのを見て顔を出しちゃったわ♡」
「それで、何でしょうか?」
「輝元、貴方、何か悩んでいるでしょう?」
「ええ、そうですが・・・?」
「貴方が悩んでいいる理由、それはズバリ、エッチの悩みでしょう!」
恵瓊がビシッと指を差して輝元に言った。
「どうしてそれが・・・」
「分かるわよ、輝元。いつものエッチにマンネリを感じて気持ちが沈んじゃっているんでしょう?」
「ええ、そうですね・・・。最近は普通にしているだけのように感じて、物足りないように感じるのです・・・」
「そうでしょう、そうでしょう。愛する妻達と刺激的なエッチが欲しいわよね?」
恵瓊が近付いて顔を覗き込むように言った。
「は、はい、そうですね・・・」
「でしょう、私がその計画を立ててあげるわ!」
「そ、それは・・・」
「うふふ・・・♡」
恵瓊が薄く笑って計画を輝元の耳に囁いた。
「輝元、今日の料理、美味しかったぞ?」
「やはり輝元の料理は落ち着くな」
輝元の焼きそばに舌鼓を打って司馬懿と楽進は輝元に近付いた。
「司馬懿、楽進、近付いてどうしたのですか?」
「どうしてって、輝元、お前なら分かるだろう?」
司馬懿が輝元の耳に息を吹きかけて言った。
「君とエッチをしたい気分なんだ・・・♡」
楽進も唇を動かして輝元にエッチをせがんだ。
「そうですが、ですが、もう少し刺激が欲しいですよね?」
「それは、どう言う事だ?」
司馬懿と楽進が顔を覗くように輝元の話を聞いた。
「私はある事を思い付いたのです。司馬懿、楽進、貴女達には指定された場所に向かってある衣装に着替えて欲しいのです」
「ほう、それだけか。それならお安い御用だ」
「場所はどこだ?」
「それは後で説明します。で、ただで行くわけではありません」
そう言うと輝元は手招きをした。そして近付いた司馬懿と楽進の耳に囁いた。
「な、何?!裸で・・・・!」
「私に裸になって外に出ろと言うのか・・・!」
裸で外に出て指定された場所に行けと言われて司馬懿と楽進は頬を赤くして驚いた。
「そうです。お二人には裸になって向かってほしいのです」
「そ、それをすれば輝元、お前は嬉しいのか?」
「はい、それはもちろん」
司馬懿が言うと輝元は微笑んで頷いた。
「分かった。それで刺激的になってお前への愛が深まるなら・・・喜んで・・・」
「私も賛成だ。お前とはもっと仲を深めたいからな・・・喜んで受け入れてあげよう」
「ええ、頼みますよ・・・」
輝元に言われた通りに司馬懿と楽進は服を脱いで一糸纏わぬ全裸になった。全裸になると館を出て指定された場所に向かった。司馬懿は公園に、楽進は学園の近くに向かって裸で歩いていった。
「全く、輝元も大胆な事を思い付くものだ・・・。だが、それが奴の良さでもあるな・・・」
司馬懿は恥ずかしがりながらも嬉しそうに笑みを浮かべて歩いていた。夜の風の寒さと肌の微かな温もりを感じながら歩いていった。
「うふふ、半分は私が思い付いたんだけどね・・・」
裸で歩く司馬懿を恵瓊がカメラを携えて見張っていた。
「うふふふ、私が考えた計画、我ながらに素晴らしいわね・・・」
恵瓊はうっとりした顔をして司馬懿の裸をカメラで撮影していた。
「誰だ?!」
司馬懿が視線に気付いて振り向くと、恵瓊は驚いて隠れた。
「ふう、危なかったわ・・・」
「輝元、こんな大胆な事を思い付くなんて、中々の策士だな・・・」
楽進は輝元に微笑みながら裸で夜の街を歩いていた。恥ずかしさと好奇心に駆られながら街を歩いていった。
『広家、ぬかりはありませんか?』
「ああ、大丈夫だ、心配ない」
輝元が携帯で楽進を観察している広家に聞くと、広家は大丈夫だと頷いた。広家はカメラを回して楽進を観察していた。