「・・・・・・・」
司馬懿が歩いている中、典韋は気付かれないように尾行していた。最近司馬懿が自分と行動を共にせずに単独で行動する事が増えたからだ。
(マリア様は何故私と一緒にならないのですか・・・まさか・・・)
何かよからぬ事でもあるのではと言う考えがよぎる中で典韋は司馬懿に尾行した。
(ふふ、典韋め、私の動きに気付いているようだな・・・)
しかし司馬懿は既に典韋が尾行している事に気付いていた。だが面白くなりそうなのでそのまま気付かないふりをした。
やがて待ち合わせの公園に来ると司馬懿はベンチに座った。典韋は気付かれないように木陰に隠れた。
(マリア様、一体誰を・・・?)
典韋が待っていると、一人の少女が現れた。
「おい、お主の望み通りに来てやったぞ」
「ああ、お前か」
現れたのは孔明だった。孔明は手を振って司馬懿に気さくに挨拶した。
「今日は何を相談しに来たのじゃ?」
「そうだな、輝元に何を作ってもらうか、それを二人でゆっくり考えようじゃないか?」
そう言うと司馬懿は孔明の顎を指で持ち上げて来た。
「どうしたのじゃ、距離が近いぞ?」
「ふふ、互いの親睦を深める為にもいい事じゃないのか?」
「~~~~~~!」
司馬懿と孔明の距離が近い事に典韋は歯を食いしばって見ていた。
(何故、あんなに距離が近いのです・・・私のマリア様なのに・・・!)
典韋は悔しそうに司馬懿と孔明のやり取りを見ていた。
「ふふ、小賢しい可愛げのない奴だと思っていたが、こうして見ると案外可愛らしいじゃないか?」
「おい、距離が近いぞ・・・そんな近くにこられたら・・・」
司馬懿と孔明の距離が近くなっていた。それを見て典韋は嫉妬の炎を燃やしていた。
(マリア様、いけません!そんなに距離を近付けては・・・いえ、悪いのはあの泥棒猫だ!あいつがマリア様を唆して・・・!)
我慢出来なくなって典韋は二人の前に現れた。
「マリア様から離れろ!この泥棒猫!」
典韋は弓を構えて孔明を狙っていた。
「何じゃお主?!」
「ほう、これは面白くなって来たな・・・」
嫉妬心を燃やしている典韋の顔を見て司馬懿はほくそ笑んでいた。
「私のマリア様を奪おうとしてもそうはいかないぞ!本性を現せ!」
「な、何の話をしとるんじゃ?わしは別に泥棒する気はないぞ!」
突然現れた司馬懿に孔明は困惑していた。
「マリア様ほど聡明な方が私以外のメスに気を許すはずがない!マリア様に良からぬことを吹き込んだのだろう、この泥棒猫!」
「おい、司馬懿、お前の用心棒に何か言ってやってくれ」
孔明が司馬懿に助けを求めていた。それを見て司馬懿は面白くなってきた。
「そう怒るな典韋、マリアの前ではどの人間も平等に愛を与えるのは至極当然の事だろう。私が他の人間を愛しても何もやましい事は無いと思うが?」
「それは、でも、マリア様が他のメスを愛するのは私が許さないのです!」
典韋は孔明に敵意を向けて弓を構えていた。
「おい、わしは別に司馬懿に心を許したわけじゃないぞ、ただこいつと輝元に何を作ってほしいか相談に・・・」
「嘘だ!!!」
典韋は弓を強く構えて孔明を狙おうとしていた。
「そうやってマリア様を奪おうと言う算段だろう、憎らしい泥棒猫、やはりここで!」
「おやめなさい」
そこへ輝元がやって来た。
「輝元様!」
輝元が現れて典韋はおどろいたかおをしていた。
「おお、よく来てくれた。この頭の固い小娘に言ってやってくれ」
孔明が言うと輝元は典韋の肩を撫でて言った。
「典韋、まずは司馬懿と孔明の話を聞いてあげるべきではないですか?それからでも遅くは無いですよ」
「でも、この泥棒猫は・・・!」
「この諍いは私が裁きます。まずは双方の話を聞きましょう」
輝元は孔明の方の話を聞いた。
「と言う訳でな、わしらは輝元に今日の献立をどうするかを聞いただけじゃ」
「だそうですよ、典韋、二人に何かあった訳ではありません」
「そう、ですか・・・でも、マリア様が他のメスと・・・!」
「典韋、孔明とも仲良くなりなさい。彼女も貴女も私の妻、仲良くしてもらわないと困ります」
「仲良く・・・!マリア様を唆した雌猫と仲良くするなんてごめんです!」
典韋は首を横に振って拒絶を示した。
「困りましたね・・・」
「輝元、話があるんだがいいか?」
司馬懿が輝元の耳にある事を囁いた。
「それは、いい考えかもしれませんね・・・」
司馬懿の提案に輝元は乗る事にした。
「典韋、今日の夜、デザートをご馳走しようと思うのですが、いいですか?」
「デザート?マリア様が一緒なら・・・」
「もちろん、司馬懿も一緒ですよ」
「それなら・・・」
輝元が目配せをすると司馬懿は薄く笑って頷いた。
そして、萩の館に夜が来た。典韋が居間に来ると孔明が現れた。
「何で貴女まで来るのですか?」
「何故って、わしも呼ばれておるからのう」
「むう・・・」
孔明がいる事に不満を感じながらも典韋は居間に入った。
「お待ちしていましたよ、典韋」
「ようやく来たな」
居間では輝元と司馬懿が二人が来るのを待っていた。
「輝元様、今日のデザートは?」
「今から作る所ですよ」
「そこでだ、典韋、孔明と一緒に裸になってくれないか?」
「え、裸に?」
「わしもか?」
裸になれと言われて典韋と孔明は頬を赤くした。
「そうです、その後に作ってあげますよ」
「典韋、私の言う事だ、素直に聞けるな?」
「わ、分かりました。マリア様が仰るなら・・・」
「わしも裸にするとは罪な奴等じゃ・・・」
典韋と孔明は恥じらいながら衣類を脱いでいき、あっという間に全裸になった。