俺を好きな【悪霊】が、美少女に【憑依】してくれる話。さっそく【銀髪美少女】を寝取ります。 作:BIBI
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映画や小説なんかじゃ、霊媒師が神を格好良く祓うみたいな展開ばかり。
でも――現実は違います。
私達は地味で泥臭い事が多くて、儀式を用いて、ちゃんと手順を踏んで――神を祓う。
基本的に私達は神を相手に、真正面から馬鹿みたいに戦う真似はしません。人知を超えた術を操り、災害の如き力を平気で振るう神を相手に、真正面から戦うなんて馬鹿げていますからね。
でも、稀に、極稀に私達霊媒師も馬鹿みたいに真正面から戦いを挑まなければならない場面というのもあります。
それは主に――
禍津神が恐れられている最も大きな理由。それは、ルールに縛られない存在という点。
神は基本的に力に伴う制約を受けています。大きければ大きい程に、厳しいルールの中でしか力を発揮できません。
でも禍津神だけは――例外。
禍津神だけは、何の縛りもないのに人知を超えた力を簡単に扱える。
その上、普段は身を隠したり、倒そうと勢力を集めたら逃げ出したり、真正面から戦う事すら簡単にさせてくれない。
普通の神を祓うのがボードゲームだとしたら、禍津神を祓うのは素手で肉食獣と戦う様なもの……。
馬鹿馬鹿しい、忌々しい、本当に。
特に
今の段階だと大した相手に力の譲渡はされていない。でも、もし仮に類稀な才能ある者に火神が接触し、力を与えてしまったなら――。
禍津神に匹敵する使者が誕生してしまう。
その前に私が、早く火神を見つけて始末しないと――。
「…………」
冬に入って冷たくなった微風が頬を撫でる。桜色の髪を肩まで伸ばした少し小柄な少女――アミは白いコートを着用し、緩やかな足取りで、街を歩いていた。
その可愛らしく整った容姿で通行人はチラチラと彼女を見るが、それを気にした様子はない。
「――――ッ」
蓋付きの紙コップを片手に堂々と、のんびりと歩いていたアミだが、突然足を止めた。みるみると冷や汗が出て、背筋が凍る。
私は、この感じを知って……。五年以上前の話だけど、忘れもしない……。私を越えた潜在能力……。
この気配は……、この霊力は――。
「…………リリ」
彼女の背に向かってアミは呟く。ドクドクと鳴る心臓を感じ、息が少し乱れる。瞳孔が開き、動揺と恐怖を強く抱いていた。
遺骨はこの目で見ている……。本人の物だと何度も確認はした。
でも、この霊力の気配は、忘れもしない……。
でも、そんな訳――。
疑念と困惑。冷静に有り得ないと否定する思考を、アミの目が否定していた。アミの特殊能力である〈心眼〉は、霊力を可視化している。
だから――。
「あら? 確か、アミちゃんよね? それなりに久しぶりね。……えっと、どうしたの? そんなに驚いた顔をしちゃって……」
ハジメの腕から離れ、振り返るリリは悪戯を浮かべた様に、手で口元を隠してクスクスと小さく笑う。そして当然の様に、瞳の色はクオンと同じ碧眼だった。
霊じゃない……。ちゃんと肉体がある……。
でも、問題は――そこじゃない。
アミの瞳は特別だ。霊力を可視化する。だが、神の持つ特殊な霊力は例外。
今の彼女の瞳には、リリの霊力が殆ど見えていなかった。
それはつまり――。
リリが……、使者……?