俺を好きな【悪霊】が、美少女に【憑依】してくれる話。さっそく【銀髪美少女】を寝取ります。 作:BIBI
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俺は昔から、他人を論破したがる奴が好きじゃない。
口論が強くて正論をぶつけて、それで自分が賢いと勘違いした馬鹿ばかりの世の中に、本当に嫌気が差してした。
何つーか、低学歴によくいる理屈っぽいだけで、自分が賢いと思っている連中と同類なんだよな。
特に『身から出た錆』とか、『因果応報』とか、『普段の行いの所為』だとか、そういう理屈で人を責める奴は嫌いだね。
それが仮に正論だとして、それを冷たく言い放つ様な行いが、正しく見えるのか? そんな奴が客観的に見て、正しい人に見えるのか?
結局、正しいこと、厳しいこと、それを言いたがる奴ほど、何の長所もない馬鹿ばかり……。他人に誇れるほどの才能が無い人生だから、人の粗を探すことばかり得意になったんだろ。
頭が良いから粗探しが上手いんじゃない。馬鹿で何の才能もなくてそれしかやってなかったゴミだから、人の粗探しだけは一流になっただけ。
歳を取るってのは嫌だね。
他人に向かって、偉そうに厳しいことを言いたくなる。そんなに厳しいことが正しいと思うのなら、他人への説教を我慢できるくらい、自分に厳しくなればいいのに。
自分が他人に厳しくするのは、心を改めてもらう為。甘やかす方が悪。そう一生言い訳して、他人の粗を探し続ける人生なんだろうなぁ。
そういう連中の人生って楽しそう。
ずっと言い訳し続ける人生なんだもんな。
いつか気づけると良いな、他人に厳しくすることが、ただのイキリでしかないって。中二病の一種なんだよ。
実際世の中、上から目線に説教したがる奴ほど、お調子者で人より自分が賢いと思ってそうだしな。
「…………ッ」
少し思い耽っていたら、電車のアナウンスが響いて少し驚く。
彼――工藤ハジメは電車に揺られていた。目的地に到着した後は、電車から降りて自販機に向かった。
肌寒いがコートは着ておらず、パーカーにジーンズで少し寒そうな格好だが、目立つほど薄着という印象はない。
しかし整った容姿から、彼はとんでもなく目立っていた。少し癖がある白っぽい茶髪で高身長の、見るからにチャラいイケメン。
実際は大して経験人数は多くないが、耳や口にピアスを付けている所為で誰もそれを信じないだろう。
初心な女子高生や中学生達は、彼を視界に入れるだけで見惚れてボーっとしていた。キャーキャー騒がしい女子の集団もできているくらい、明らかにハジメは見ず知らずの人に注目されている。
芸能人でもそうはならないだろうってぐらいの反応の数々。
しかしハジメにとって、駅など人通りが多い場所では日常茶飯事の光景。少し居心地は悪いが気になって恥ずかしい程じゃない。
それより久々に朝に電車に乗って少し新鮮さに感じ入っていた。
冬の冷たい微風。喉を通る暖かい珈琲は、飲み慣れた味わいなのに、朝の駅で飲むと何となく普段より美味しくて、香りも豊かに感じる。
テレビの音もなく、音楽を聴いておらず、周囲の雑音だけで寂しくて退屈な状況のはずなのに、決して嫌いじゃない。
毎日家に引き籠る生活じゃ味わえない、朝って感覚だった。
「アンタが――工藤ハジメ?」
ハジメと似た様な黒いパーカーを着た黒髪の少女――岩瀬ナギは、猫の様な大きな瞳が特徴的。というか猫耳のフードを被っており、猫が好きなのかもしれない。
目つきが悪く、格好いい系と可愛い系が混じった印象だが、少し背が低いことを加味すれば可愛い寄りの少女と言える。
「――えっと? 逆ナン?」
少しトボけた様にはにかむハジメ。「んな訳ないでしょ……」と、ナギは蔑んだ様な視線を向ける。イケメン相手だろうとこの態度。とりあえず面食いではなさそうだ。
「ははは……。冗談冗談」
記憶通りの反応だったとはいえ、最近はクオンに面の良さを褒めてもらえることが多くて、少し自信が付いていた分、ハジメのプライドが少し傷ついてしまう。
「アミさんから話は聞いてるでしょ? ついてきて」
「…………」
踵を返しスタスタ歩く冷たくナギの背に、何だか寂しさを覚えつつハジメは黙って付いて行く。
霊媒師だし、寒くはないんだろうけど……、見た目は寒そうだなぁ。
彼女の短パンをチラリと見て、すぐに視線を戻す。あまり女の足を凝視し過ぎるのも失礼だと考えたのだろう。
仕事を始める前に嫌われたら、流石にアミさんに申し訳ない。そう判断し、彼は気持ちを切り替えた。階段を降りた後は、切符を改札口に通して駅を出る。
「…………」
少し寂しい気持ちになった。
まぁそうだよな。覚えてないんだよな――。